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滝のあるアクアテラリウム水槽の作り方④ ~レイアウト植物編~

これまでの記事↓

水槽、機材、資材を選び終えたら、最後の選定へ移ります。

最後は、レイアウトに使う植物を選んでいきましょう。

コケの選び方

アクアテラリウムに使用する一般的なコケをご紹介いたします。

アクアリウムの世界で代表的なコケ! ウィローモス!!

アクアリウムの世界で最も代表的なコケといったら、ウィローモスが挙げられます。

ウィローモスとは水生コケの通称で、学術的な生物の分類ごとに分けるといくつかの種類に分けることができますが、アクアリウム専門店などで一般的にウィローモスと呼ばれているほとんどは、日本にも生息しているミズゴケの一種です。

アクアテラリウム水槽にウィローモスを使用するケースは非常に多いです。

通常、水槽内でコケを育成する場合、湿度や光量の調整が難しく苦戦します。

しかし、ウィローモスは適応能力が非常に高く丈夫なため、ほっておいても自然に環境になじみ成長させることができます。

また、育成が簡単だからという理由だけではありません。

流木などに活着し成長していくに連れ自然の趣を感じ、時間を忘れ眺めてしまうほど美しいものとなります。

その他では、ウィローモスの仲間で南米ウィローモスという種類も存在します。

ウィローモスより高価ですが、ウィローモスと比較し葉先が細かく繊細です。

ウィローモスと組み合わせて使用してみると、より深みのあるアクアテラリウム水槽を作ることができます。

成長が早いコケ! ハイゴケ

ウィローモスの次に一般的なコケと言えば、このハイゴケが挙げられます。

ハイゴケは、定着してしまえば成長が早く丈夫な種で、這うように成長していくのが特徴です。

コケの仲間の中では、乾燥に強いことも特徴です。

ただし、美しい緑色を維持するためには適切な光量と湿度が必要です。

そのため、最初にレイアウトした場所で調子が上がらない場合は、すぐに他の場所へ移すなど良き場所を模索してあげましょう。

水中でも育つコケ! ホウオウゴケ

ウィローモス同様、水中でも育成可能な珍しいコケです。

アクアテラリウム水槽に用いる場合、水が多く流れる場所やコケが浸る場所へ配置すると育成がスムーズにいきます。

また、水中と水上で葉の雰囲気に変化があります。

水中では美しい葉がならんだ茂みができ、水上では、水中と比較し葉が大きくなります。

コケの中で最も美しい種! ヒノキゴケ

本当に美しい種です。

こちらも、ホウオウゴケ同様、水槽内での育成が可能です。

水槽内で育成可能ということで、ホウオウゴケが育成可能な場所なら育てることができます。

水槽内での育成がうまくできると、自然界で自生している姿よりも美しくなると言われているヒノキゴケ!

是非、その姿を独り占めしてみてください。

半透明のコケ! チョウチンゴケ

乾燥に弱く常に水があたる場所を好みます。

チョウチンゴケだけでもいくつか種類がありますが、中には環境に適応し美しく成長すると半透明になる種類もあります。

陸上のリシア⁉︎ アカハシラガゴケ

鮮やかな黄緑色をした美しいコケです。

深緑色が多数派を占めるコケの中で、この鮮やかな色は貴重です。

レイアウト配色に彩りを出すために、使用することをオススメします!

陸上植物の選び方

陸上植物を選ぶ際も様々な種類があり悩んでしまいますよね。

ここでは、育成が簡単な種類をピックアップしてみました。

困ったらこれ! ワイヤープランツ

なんといっても育成が簡単で、かつ美しい種類です。

丸い葉型が育成の連なり非常に美しい種類です。

アクアテラリウム水槽に使用する場合は、陸上部の土がある場所か、ウィローモスのある場所へ置いておけば自然と成長していきます。

定着すると、成長速度が非常に速いため一カ月に一度程度の定期的なトリミングをしていきましょう。

水中植物の選び方

アクアテラリウム水槽の場合、陸上部分があることで水中に光が届きづらくなりがちです。

そのため、光があまり必要ではなおい2種類をオススメいたします。

水草の中で一番丈夫! ! アヌビアスナナ

アクアリウム水槽の代表的な種類です。

成長速度が遅いのが特徴なため、光が強いとコケが生えてしまします。

そのため、光が弱くなりがちなアクアテラリウム水槽にはもってこいです。

成長が遅いため、トリミング回数も少なく済み、レイアウトを崩しづらいことも特徴です。

オールラウンダーの水草!! ミクロソリウム

アヌビアスナナと同様、水草の代表的な水草です。

この水草は、明るい場所でも暗い場所でも育成が可能です。

アヌビアスナナより、葉色が明るく美しい種類のため、水中が暗くなりがちなアクアテラリウム水槽にとても向いております。

まとめ

いかがでしたか。

コケってひとくくりで考えてしまい、育て方も同じと考えていた方も多かったのではないでしょうか。

コケにも水はけが良いところが好きなもの、逆に水がたっぷりあるところが好きなものと様々です。

コケの特徴を踏まえることで綺麗に育成することができ、アクアテラリウム水槽がより一層素晴らしいものになっていきます!!

また、今回コケを主体としたアクアテラリウム水槽を作るため観葉植物の紹介は控えましたが、最近は量販店でもアクアテラリウム向きの観葉植物が多数置いてあります。

その様な植物を多用してアクアテラリウム水槽を作ってみても面白いですね!

さあ、次回は、いよいよレイアウト実践へと移っていきます!!

完成レイアウトがどうなるか、完成写真の一部を切り取りお見せしますね!!

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