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アベニーパファーの飼育方法とおすすめの餌、オス・メスの見分け方!

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アベニーパファーは世界一小さな淡水フグで、大きさは成長しても2~3cmほどです。比較的ショップでの流通量も多いので、よく見かけることができます。

しかし見た目の可愛さとは裏腹に、肉食で小さなスネールを食べるなど大食漢で気が強い一面を持ち、混泳には注意が必要です。

アベニーパファーの飼育方法や餌について、また繁殖や混泳などに関してもご紹介していきます。

アベニーパファーとは?

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アベニーパファーは2cmほどと小さいな体ですが、体型にはフグの特徴がよく出ています。淡水で飼育できる可愛いフグということから、アクアリストの間でも人気の高い熱帯魚です。
ホバリングしているかのような、ゆったりとした独特の泳ぎ方なので見ていて楽しいです。

よく人に懐くことでも知られており、餌やりのときなどは水面近くまで近づいてくることもあります。
販売価格は1匹300円くらいからで、寿命は平均1~3年と飼育しやすいです。

1~2匹の飼育なら25センチのキューブ水槽など、コンパクトタイプの水槽で飼育することも可能です。しかし気の強い性格や肉食という点から、アクアリウム初心者には少し飼育の難しい熱帯魚といえます。

気性が荒く、縄張り意識が強い!

アベニーパファーは縄張り意識が強いため、狭い水槽で複数飼育していると同種間で喧嘩をします。

また性格によって差はありますが、気性の荒いものが多く、同種族間でいじめが発生することも。そのため、飼育する水槽内には水草や流木などで隠れ場所を多く用意するのがおすすめです。

しかし、気性が荒い反面、神経質な部分があり、ストレスを強く感じると拒食になりやすい一面があります。

もし特定のアベニーパファーだけがいじめられているようなら、隔離しましょう。 水槽内に仕切り板で区切ったり、市販のサテライト(隔離ケース)を使用すると良いです。

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水槽内に流木などで隠れ場所を増やすことで、いじめられたときに逃げ込むことができるため、ストレスが軽減されて拒食症が治ることもあります。

一度拒食症になってしまうと文字どおり餌を食べなくなってしまうため、普段から飼育環境には気を付けましょう。

アベニーパファーは肉食魚!

フグの仲間であるアベニーパファーは「肉食性」の熱帯魚です。
多くの熱帯魚は市販の人工飼料を抵抗なく食べてくれますし、ブラックモーリーなどは水槽内のコケなども食べます。
しかし、肉食性の場合は生餌を用意する必要があります。餌は、冷凍アカムシやイトメといった嗜好性の高い、生餌を与えます。

ショップで販売されているアベニーパファーでも、肉食性の生餌で育っているものがほとんどで、環境が変わると餌を食べなくなってしまう個体がいます。前述した『拒食』の状態になりやすいのです。
そうなった場合は無理に与えず、環境に慣れさせるようにして、1匹ずつ与えるようにしましょう。

餌やりの頻度は、1日に多くても2~3回程度にとどめます。
アベニー・パファーは見た目より大食漢で、必要以上に食べ過ぎてしまう傾向があるので、一度に多く与えずに、小分けで少しずつ与えるのがポイントです。

好物の生餌は冷凍赤虫!

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アベニーパファーは肉食性の餌のなかでも「冷凍赤虫」が大好きです。

冷凍赤虫はタンパク質も豊富な餌です。乾燥アカムシも販売されていますが、食いつきは冷凍の方が圧倒的に良くいためおすすめです。
沈降していく点も、アベニーパファーにとっての食べやすいと言えます。

冷凍アカムシをそのまま水中に入れるとばらついてしまうので、ピンセットやスポイトで少量ずつ与えたり、フィーダーカップを使うことで散らばりを防げます。

生餌の食べ残しは、水質の悪化を早めるので、残ったり底に沈んだ赤虫はすぐに取り除きましょう

人工飼料に慣れさせるには?

人工飼料は生餌より保存が楽で栄養価が高いですし、冷凍アカムシや生餌よりも水を汚しにくいです。

またキープしている冷凍アカムシは冷凍庫で保管しなければなりませんが、人工飼料なら常温保存できるので、わざわざ冷蔵庫に入れる必要がありません。また餌代も冷凍アカムシより人工飼料の方が安く済むというメリットがあります。

しかし、アベニーパファーは基本的に冷凍赤虫しか食べません。

人工飼料に慣れさせるには、他の熱帯魚が人工飼料を食べているところを見せる、冷凍赤虫を減らしつつ、同時に人工飼料も与えるなどの工夫が必要です。

同じアベニーパファーでも性格や嗜好が変わるので、人工飼料でもすぐに食べてくれる場合もあります。様子をみながらゆっくりと人工飼料に慣れさせていきましょう。

餌の費用を抑えたい場合は人工飼料に慣れさせ、月に何度かはおやつ程度で冷凍赤虫を与えるといったペースに切り替えるのが良いです。

エビや貝も餌になる

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アベニーパファーは、口に入る小さな貝類も食べます。

この性質を利用して水草についてくるスネール対策でアベニー・パファーを水槽に泳がせる方もいます。
しかし、貝類を食べる時は貝殻や肉片のカスを吐き出し、中身だけを食べるので水槽内に貝殻が散乱し、水が汚れやすくなる点には注意が必要です。

冷凍赤虫以外でアベニーパファーの餌にすることができるため、重宝することもありますが、水槽内にコケ対策としてタニシや巻貝を飼育している場合は注意しましょう。

アベニーパファーは肉食なため、脱皮直後のエビを食べてしまうことがよくあります。特に小型のミナミヌマエビは食べられやすく、アベニーパファーの飼い主の中には餌が足りないときのための非常食用として、ミナミヌマエビを水槽内に入れている方がいるほどです。

成長しきったミナミヌマエビでも餌になることがあるので、口に入りやすい稚エビは特に注意が必要です。ミナミヌマエビを繁殖させたいのであれば、最初から別水槽にするか、稚魚を隔離する必要があります

ヤマトヌマエビはミナミヌマエビよりも大きいせいか、少しかじられる程度ですみます。しかしヤマトヌマエビは淡水では繁殖できないので、アベニーパファーと混泳させるべきではないです。

餌の食べ方が汚い!

アベニーパファーはどの個体も一度餌を口に入れ、半分だけ食べて残り半分を口から吐き出すという、中途半端とも思える食べ方をすることが多いです。

一生懸命たべる姿は可愛いのですが、そのせいで底砂の汚れが目立ったり、水が汚れやすいのも事実です。
遊泳域がかぶらない、クーリーローチやコリドラスなど底層にいるタイプの熱帯魚も入れておくと、食べ残しも無くなります。

アベニーパファーに最適な水槽サイズとは

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アベニーパファーはとても小さいので、20cmくらいの小さな水槽での飼育も可能です。しかし、複数を同じ水槽で飼育する場合は、余裕のある広さの水槽が良いです。

というのも、縄張り意識が強いので、十分な広さがないと、喧嘩やいじめが発生しやすくなるからです。

アベニーパファーを飼育するときは、1匹につき横幅約10cm(水約10リットル)程度が理想とされています。前述した食べ方によって、水が汚れやすい点を考慮するためです。
そのため、3匹なら幅30cm以上の水槽が望ましいです。

オスは特に縄張り意識が強いので、複数飼育する際はオスの数は1~2匹にとどめておいたほうが、喧嘩などが発生しにくくなります。

水温や水質

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アベニーパファーは弱酸性~中性の水質を好みます。水温は26~28度が適温ですが、高温に強いため30度くらいまでなら耐えることができます。

しかし水温が低いのは苦手なようで、24度以下になるとすぐに弱ってっしまうため、飼育には水槽用ヒーターが必須です。

また、水流にも注意する必要があります。体がとても小さいゆっくりとした泳ぎをするため、強い水流を嫌います。
なるべく水流がアベニー・パファーに当たらないように吐出口の向きを調整する、水流を弱くするといった工夫をしてあげましょう。

オス・メスの見分け方

小型のためオス・メスの区別は、目を凝らさないと付けにくいです。稚魚のうちは特に困難ですが成長するに従い雌雄の判別がしやすくなります

繁殖を狙っているのであれば、オスとメスの比率を確認しておきたいので、見分け方を覚えておきましょう。

オスの特徴

オスは黒いスポットが大きなマーブル模様の形をしています。

メスと比べると体は黄色っぽさが強い傾向にあり、尻尾まで黒い1本のラインが入ります。

メスの特徴

メスの黒いスポットはドット、またはヒョウ柄に似た模様になることが多いです。
オスと比べると身体の色は白っぽく、お腹の白い色が目立ちます。

また体型も、メスの方がふっくらと丸い形になる傾向にあります。

アベニーパファーは繁殖可能!

アベニーパファーは繁殖が可能な熱帯魚ですが、前述の通りに縄張り意識が強いです。
そのため繁殖用の水槽を用意したほうが成功率は上がります

ペアを作るためには、複数匹を同じ水槽内に入れるので、45~60cmほどの繁殖用水槽を用意しましょう。

自然環境だと夏に産卵を行うため、水温は25℃くらいに保ちます。
飼育環境では常に水温が一定に保たれているので、季節を意識する必要はないです。

オス・メスを同じ数にしてしまうと、ペアができる確率が下がってしまうので、オスを少な目に入れるのがポイントです。

オス・メスが一緒に並んで泳いでいればカップル成立です。

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アベニー・パファーは卵を水草に産み付けるので、水草は必須です。
どんな水草でも活用してくれるので、購入しやすいウィローモスやカボンバ、アナカリスといった水草がおすすめです。

親魚は、卵や孵化したばかりの稚魚も食べてしまうので、産卵後は親を元の水槽に戻して、親子別々で育てます。
孵化した稚魚は一週間くらいからブラインシュリンプなどを食べるようになります。

アベニー・パファーのかかりやすい病気

アベニーパファーがかかりやすい病気として白点病・尾ぐされ病があります。
白点病などの病気にかかったときには、専用の市販薬を使用して治療しましょう。

そして、これは病気ではないのですが拒食になりやすいという問題もあります。
拒食を防ぐにはストレスを与えない、同種間でいじめが起きないよう、またいじめられても逃げることの場所を確保する、いろいろな餌を与えすぎないといった注意が必要です。

白点病についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

他の熱帯魚との混泳は可能?

水槽に十分な余裕があれば、他の魚種と混泳可能です。

アベニーパファー自体は泳ぎの早い魚ではありません。ゆったりとした泳ぎ方をしますが、グッピーやベタといったヒレのひらひらしている種類や、ヒレの大きな魚のヒレをかじるクセがあります。

そのため、ヒレの大きな熱帯魚との混泳はもちろん、気性の荒い熱帯魚や縄張り意識の強い熱帯魚との混泳は避けた方がよいでしょう

混泳可能な熱帯魚でも、アベニーパファーと喧嘩してしまったり、かじられることがあるので、隠れ家はなるべく多く作っておきましょう。

アベニー・パファーの飼い方まとめ

アベニーパファーの飼育方法や餌について、また繁殖などについて解説しました。

小さくてもフグの仲間で、肉食性や気性の荒さはフグの特性です。人工飼料に慣れさせることもできますが、冷凍赤虫を好んで食べます。

またエビ類や貝類なども小さいもの、ヒレの大きな熱帯魚はかじられやすいという点から、混泳する際は十分な広さを確保しましょう

同種同士でも縄張り意識が強いので、飼育する際は水草や流木などで隠れ家を用意してあげるとトラブルを防げます。

拒食症になりやすいという点から、アクアリウム初心者には少し飼育が難しいです。しかし愛らしい泳ぎ方や、人に慣れるという点から飼育を始めて愛着がわくという人も多いです。
ぜひ、飼育に挑戦してください。

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執筆者 アクアガーデン

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