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初心者が始めるなら水槽のサイズどのくらいがいい?

アクアリウム初心者がまず考えるのは飼育したい熱帯魚のことでしょう。そして熱帯魚が決まると、次に考えるのが水槽のサイズや置き場所です。

アクアリウム初心者が、いきなり120センチサイズの大きな水槽で始めたり、逆に瓶など小さすぎる容器で熱帯魚飼育をするとコケの対策や水槽掃除などで失敗したり、最悪の場合熱帯魚を死なせてしまうこともあるんです。

そこで今回は、アクアリウム初心者に適切な水槽サイズについてお話していきます。

水槽のサイズは様々!

テトラ (Tetra) スマート熱帯魚飼育セットSP-17TF (水槽容量 5L) 水槽 アクアリウム

現在アクアショップやホームセンターなどで販売されている水槽のサイズは、小さいものなら17センチくらいから、大きなものだと150センチや200センチといった大きなサイズのものがあります。

初心者の場合、まずいきなり大型魚を飼育することはないでしょう。一般的なサイズとなると30~60センチほどのものになります。

おすすめは30~60センチ水槽

テトラ (Tetra) テトラ クリスタルアクアリウム LEDライト&ヒーター付セット 420

アクアリウム初心者の場合、飼育する熱帯魚の数は少な目から始めるのがベスト。今まで金魚などの飼育経験のある人ならまだしも、一度も魚類の飼育をしたことがないという人だと、コケ対策や水槽掃除、水質といった知識がない人がほとんどでしょう。

そのためいきなり60センチ以上の大きな水槽で、多種多様な熱帯魚や水草の飼育をすると失敗してしまう可能性が高いです。

アクアリウム初心者の場合、最初は30~60センチほどの水槽で熱帯魚や水草飼育をするのがよいですよ。このサイズなら熱帯魚も数種類混泳させることができますし、水槽の手入れも比較的簡単にすみます。

30センチ・45センチ・60センチ水槽についてや、混泳可能な熱帯魚の数などについてこれからお話ししていきます。

30センチ水槽

テトラ (Tetra) ラウンド グラスアクアリウム LEDライト付観賞魚飼育セット Rg-30LE

30センチ水槽は、一般的な横長タイプの他に最近はキューブ型のものあります。

水槽の値段もお手頃価格なものが多く、各メーカーからはヒーターやろ過機材のセットになったものも販売されているので、機材をそろえるわずらわしさがありません。

水槽サイズは小さ目なので、あまり多くの水草や熱帯魚を入れることはできませんが、アクアリウム入門として種類少な目の飼育から始めるにはちょうどよいサイズです。

小型水槽についてはこちらの記事も参考にしてください。

30センチ水槽で何匹まで飼育できるか

30センチ水槽に入れる熱帯魚の目安ですが、1~2週間に1度水替えを行うのを前提に考えると、ネオンテトラやコリドラスなど小型の熱帯魚で6匹程度となりますが、中型サイズになると数は半分になると考えてください。

もっと入れられるんじゃ?と思うかもしれませんが、過密状態で飼育すると熱帯魚はストレスを感じ、病気になりやすくなってしまったり、水質悪化が早くなるためこれくらいの数がちょうどよいのです。

30センチ水槽のメリット

30センチ水槽のメリットはやはり手入れが簡単で、水槽を置くスペースが小さくても設置できることでしょう。使用する水の量も少ないですし、ライトなども消費電力が少なくてすみます。

30センチ水槽の注意点

30センチ水槽の注意点としては、やはり水槽サイズが小さいため、飼育する熱帯魚の数が多くなったり、餌をやりすぎると、水質が悪化するのが早まる点でしょう。熱帯魚の数が目安よりも多いなら、水槽を分けて飼育する必要がありますし、こまめな掃除も必要になります。

また、サイズが小さいため、フィルターやヒーター類に選択肢がないことが挙げられます。水槽に合うサイズが見つけにくいため、最初から一式セットになったものを購入することをおすすめします。

そして水槽に入れる熱帯魚はメダカやグッピー、プラティなど増えやすい種類を入れるのを避けた方がよいです。どうしても入れたいならオスかメスどちらかに統一しないと、すぐに増えて水槽が過密状態になってしまいます。

45センチ水槽

ジェックス 水槽 マリーナ450BKST デュアルクリーンセット

アクアリウムでメジャーなサイズといえば45センチ水槽ではないでしょうか。小学校などの理科の授業の一環で、このサイズの水槽でメダカなどを飼育していることが多いです。

30センチ水槽同様、キューブタイプのものもあるので好みに合った形を選ぶことができます。こちらもアクアリウム初心者向けの入門サイズとしては手頃な大きさで、価格も比較的安いですよ。

45センチ水槽で何匹まで飼育できるか

1~2週間に1度水替えを行うのを前提に考えると45センチ水槽ではネオンテトラなど小型の熱帯魚で10~12匹程度が無難な数です。

45センチ水槽のメリット

45センチ水槽のメリットとしては、30センチ水槽よりは底面積があるため、水草を植えやすいこと、一般的なサイズのためライトやヒーター、フィルターなどといった機材を個別で揃えやすいという点でしょう。

またお手入れも比較的簡単に済むことや、比較的水質が安定しやすい点でも、アクアリウム初心者におすすめの理由のひとつです。

ある程度水槽を置くスペースを確保できる場合や、小型~中型の熱帯魚を飼育したいときにおすすめです。

45センチ水槽の注意点

このサイズの水槽も、30センチ水槽同様メダカやグッピーなど繁殖しやすい熱帯魚は、気が付くと物凄い数に増えていることがあるため、入れる熱帯魚は注意が必要です。

60センチ水槽

エーハイム グラス水槽 EJ-60 60x30x36センチメートル (x 1)

アクアリウム初心者でも、大きな水槽で熱帯魚を飼育したい!というならやはりこのサイズが一番ではないでしょうか。

30~45センチ水槽と比べ60センチは水質が安定しやすく、熱帯魚や水草が多く入れられる点でもメジャーなサイズとなっています。

60センチ水槽は横長サイズのものが主流となっていますが、病院や飲食店などでは高さのあるキューブ型のものを使っていることも多いようです。

60センチ水槽についてはこちらの記事も参考にしてください。

60センチ水槽で何匹まで飼育できるか

60センチ水槽ならネオンテトラなら100匹くらい入れても大丈夫じゃない?と思う人がいるかもしれません。しかし、水質の安定や酸素不足の回避、熱帯魚のストレスを考えると1~2週間に1度の水替えを前提として考える場合、アクアリウム初心者なら30匹程度が妥当な数です。

エビやコリドラスなど他種を入れる場合には、小型熱帯魚の数を減らして入れるようにします。

60センチ水槽のメリット

60センチ水槽のメリットは、やはり熱帯魚を多く入れることができる点と、水草もより多く入れられるので、好みのレイアウトをしやすい点でしょう。水草を多く入れると、それだけ見栄えもよくなります。

水槽内が広いため適切な数の飼育をするなら熱帯魚がストレスを感じくにくく、病気などになりにくいといったメリットもあります。

60センチ水槽の注意点

大きな水槽になると、水草や流木などである程度レイアウトをしないと、小型・中型の熱帯魚だけだと寂しく見えてしまうことが多いようです。

また、水槽が大きいため日頃の掃除や水替えの手間が大変で、人によっては水替えや水槽掃除を途中でやめてしまったなんてことにもなりかねません。

そして一番の問題は、置き場所を取ること。

このくらいのサイズになってくると、マンションやアパートだとスペースを確保するのが難しい場合があります。

初心者が始めるなら水槽のサイズどのくらいがいい?まとめ

今回はアクアリウム初心者におすすめの水槽サイズについてお話しました。

水槽に入れる数は少なくなりますが、やはりアクアリウム初心者は小さ目のサイズの水槽から始めたほうが、水替えのやり方や水槽掃除、コケ対策など失敗しにくいので、おすすめは30センチ水槽でしょう。

30センチ水槽は入れられる熱帯魚の数は少ないものの、1~2種類の熱帯魚に絞ることで、熱帯魚についての知識や飼育についてじっくりと学ぶ事が出来ます。

水槽が小さいので狭い場所にも設置可能で、マンションやアパートなどなかなか広いスペースを確保できないといった場所にも向いています。

焦らず、まずは小さな水槽でじっくりと熱帯魚飼育について学びましょう!