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《プロ直伝》水槽の水換えの頻度タイミングと方法について

水槽の水換えについて

水槽の水換え

水槽の管理の中には、いろいろなメンテナンス作業があります。

お魚の様子を確認したり、コケ掃除をしたり、機器がちゃんと動いているかチェックしたり。。。

その中で代表的なメンテナンス作業が、水槽の水換えという作業です。

そこで、今回はプロが教える正しい水槽の水換えについて伝授します。

水換えをしなければならない理由や、水替えによる水質の変化についても詳しくご紹介いたします!

水槽の水替えを重要視する理由

水槽の水替え作業というのは、水槽管理をしていく中ではとても面倒に感じてしまう作業です。

お客様の中には水換えという作業がよく分からず、水槽内の魚や砂、レイアウト品をすべて取り出し水槽丸洗いし、貴重な休みの一日を水槽の水換え作業に費やしてしまうお客様もいらっしゃいました。

せっかく1日がかりで水槽の水を換え、水槽内の飼育水は全て捨て、水道水で新たに水をはり、その中に魚を戻し、塩素を抜くカルキ剤を使用したら、数日後に今まで元気だった水槽の魚がポツポツと死んでいってしまうというケースのお客様もいらっしゃいました。

水槽の水替えは重要なのですが、きちんと知識を得てからでなはいと、苦労して行った作業がマイナスに働いてしまうこともあります。

ここできちんと情報を得て正しい水槽の水換えを行いましょう!

なぜ、水槽の水換えが必要なのか

水槽の水換え

↑これは、プロホースという道具で、砂利の中に溜まったフンなどの汚れを吸い取る作業の写真です。

「水換え」とは言っても替えるのは水だけでなく、上の写真のように砂利に溜まったフンなどの汚れを吸い取る作業だったり、コケを落とす作業だったり。。。

やらないといけないことは多いですよね。

そもそも、なぜ水槽の水換えが必要なのでしょうか。

水槽の水換えをする主な目的は、魚にとっての有害物を除去し状態良く維持させることです。

一言に有害物と言っても、様々です。

有害ではないのに、時間の経過によって有害なものに変化してしまうものもあります。

水槽にとって何が有害か、少し詳しく見ていきましょう。

魚の排泄物

最も分かりやすい有害物といえば、魚の排泄物ですよね。

しかし、排泄物と言ってもフンだけではありません。

魚たちは、フン以外にも尿、体表の粘膜、怪我をした際ににじみ出る体液など、様々なものを排泄しながら生活しています。

フン以外は目に見えにくいものばかりですが、これらがどんどん水質を悪化させていきます。

魚が生きる上では仕方がないものばかりなので、抑制することはできません。

特にフンは目に見えるので、どれくらい低床に落ちているか、じっくり見てみましょう。

餌の食べ残し

はもともと有害なものではありません。

お魚にとって、貴重な栄養源です。

しかし、食べ残しとなると話は別です。

餌から出るタンパク質や油分容赦なく水槽を汚していきます。

人工餌も生餌も関係なく、食べ残し水質悪化の主要な原因の一つです。

餌を食べている姿はとても可愛らしいですが、だからと言ってあげすぎず、きちんと食べきれる量のエサを与えるようにしましょう!

うっかり餌の量を間違えて、与えすぎてしまったときは速やかに取り除くようにしましょう。

生体の死体

フン、エサの食べ残しが2大有害物ですが、場合によっては生体の死体がNo.1の有害物質になります。

その場合とは、死体を水槽内に放置した場合のことです。

死んでしまった生体の体からは、タンパク質、脂質、その他有機物などが大量に発生します。

これらは全て水質を汚染させる主要原因物質です。

放置し続けるとどんどん有害物が発生し、またエビや他の生体につつかれると発生スピードは加速します。

死体を見つけたら、可哀そうですがすぐに回収するようにしましょう!

水槽の水換え頻度と量について

水換え頻度と量の考え方

水槽の水換え

上記で紹介しました有害物を放置しておくと、魚が水槽の有害物を吸収し死んでしまいます。なので、水槽の水換えをする必要があります。

では、一体どのくらいのタイミングで水を換えることがベストなのでしょうか。

一般的には1週間~2週間に1回水槽内の3分の1程度を目安にと言われています。

しかし当然、水槽内の魚の量餌の量、およびろ過システムの種類により水槽の水換えの頻度と量は変化していきます。

なので、どの水槽も同じような目安で水換えを行うのではなく、それぞれの水槽によって目安が変わってきます。

面倒くさがらず、きちんと計算して行えばさほど難しいことではないので、きちんと自分の水槽の状態を確認しましょう。

水槽によって目安が変わると言いましたが、具体例を挙げて説明します。

例えば、同じ水槽サイズ・同じろ過システムの場合

  1. ネオンテトラが30匹1日1回給餌
  2. ネオンテトラ5匹3日に1回給餌

上記1、2どちらが汚れるかとなれば、当然1の水槽になります。このように、水槽の水換え頻度と量は水槽内の仕様により異なるのです。

重要な要素の一つであるフィルター(ろ過装置)も、色々な種類があります。どんな水槽にしたいか、どんな魚を飼いたいかで選ぶフィルターが変わってきます。

こちらも合わせてご覧ください!↓

一度に大量の水換えをしたい時

また、水換えの量は水量の1/3程度とお伝えしましたが、極端に水槽が汚れてしまった場合、通常より多めの水換えを行わなければならないこともあります。

ここで注意!!

1回の水槽の水換えで半分以上水換えをしたい時は、注意が必要です。

基本的に、よっぽどのことがなければ多量の水換えを一気に行うことは控えてください。

水質計測し、悪い値が出た際は3日に1回などこまめに少量ずつ水換えするのが重要です。

なぜなら一気に水を換えてしまうと、水質は良くなりますが、魚が水質の変化についていけずpHショックという症状を引き起こし、突然死してしまう可能性があります。

これがまさに冒頭でお話しした、水槽を丸洗いして魚が死んでしまったお客様の原因だったのです。

こうなると知らずに水換えを行ってしまったため、飼育魚を死なせてしまっていたのです。

1日かけて行った水換えの作業も飼育魚にとっては快適な環境にはならなかったのです。

みなさんはこのようなことが無いようにきちんとした情報を得て水換えを行ってください。

水質の悪化を見極めよう

水槽の水は、濁りくらいは見えますが、どちらかといえば目に見えない物質の方が水質を大きく左右します。これを見極めるために、水質試験紙というものを使用することをオススメします!

テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙

テトラ社の商品は、pH,NO2だけでなく全6項目の水質調査を同時に行うことができるのでおススメです!

特に、pHとNO2(亜硝酸塩)の最低2点を計測すると水換え目安がつきやすいです。

pHの測定

飼育している生体によって適正pHは違いますが、飼育生体の適正pH±1程度を基準に考えましょう。

それよりも大きくpHの値がずれている場合、水質が悪化していると考えてよいでしょう。

pHはレイアウトに使用する岩、流木、低床の影響を受けやすく、安定させるのには時間もかかりますし、技術が要求される場合もあります。

しかしpHは目に見えないので、計測するしか判断する手段がありません。

しっかり計測しましょう。

NO2(亜硝酸塩)の測定

NO2(亜硝酸塩)は水槽にもっとも溜まりやすい毒性を持った物質です。

水槽内では、有害物質をエサにアンモニアが発生します。

そのアンモニアをバクテリアが分解し亜硝酸塩になります。

その亜硝酸塩がさらに分解され毒性の低い硝酸塩に変わります。

アンモニア>亜硝酸塩>硝酸塩の順に毒性が高いのですが、この中で一番溜まりやすいのが亜硝酸塩です。

しっかりろ過装置にバクテリアが繁殖している場合であればほとんど検出されず、硝酸塩だけが検出されます。

しかし、そのレベルまで水槽を安定させるのには時間がかかります。

しっかり計測し、水換えのタイミングを見極めましょう。

タイミングとしては、亜硝酸塩が検出されること自体が問題なので、少しでも検出されたらすぐに水換えです!

まとめ

水槽の水換え

水槽の水換えのメカニズムについて理解できましたか?

大切な飼育魚を状態良く管理したいけど、メンテナンス作業は簡単にしたいという意見は多いです。最初は少し手間取ってしまう作業も、慣れてくれば時間も短くなっていきます。飼育魚の気持ちになって、面倒くさがらず、きちんと水替えを行うことが大切です。

これで少しアクアリウムライフの改善できるのではないでしょうか。
また、これは例外中の例外ですが、素晴らしいサンゴ水槽を水足しだけで10年以上管理しているスペシャリストも世の中にはいます。

ただ、これは水質を保つために、プロテインスキマーという高価なろ過装置を設置しているため、今度はろ過装置のメンテナンスという別の手間が発生します。

↓の写真がプロテインスキマーです。オーバーフロー水槽の濾過層の中に設置する装置です。

このカップの中にドンドン汚れが溜まっていくので、それを掃除しなくてはいけません。しかし、その洗浄力は強力です!

プロテインスキマー

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このように手間をかけるのも熱帯魚飼育の魅力の一つとも言えます。大切な熱帯魚だから大切に愛情もって飼育することはもちろん、きちんとした知識、情報を得て、水替えを行うことも大切です。

次回はプロ愛用の水槽の水換え道具についてご説明いたします!↓

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