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アクアテラリウム水槽に発生する小虫を駆除する方法

アクアテラリウム水槽を維持管理していると、アブラムシやボウフラなどの小虫が発生することがあります。

小虫の発生経路は、陸上に配置するコケや植物にくっついて水槽内に持ち込まれてしまうことが主な要因です。

そのため、ほとんどの小虫は陸上がないアクアリウム水槽ではまず発生せず、アクアテラリウム特有の問題と言えるでしょう。

水槽内で繁殖し増え始めると、あっという間に水槽内に広がってしまいます。

せっかくの美しい水槽も、近くで見ると虫だらけでは困ってしまいますよね。

そこで、今回はアクアテラリウムに発生する虫を駆除する方法をお伝えします。

メダカを入れましょう

最も簡単に撃退できる方法はメダカを入れることです。

メダカは水槽で発生したアブラムシやボウフラなどを食べてくれるのです。

メダカ以外の魚でも小虫を食べる種類も存在しますが、最も安価で効果が期待できるのが、メダカなのです。

陸上に水をかけましょう

こちらも、非常に効果的ですがメダカとセットが条件です。

やり方は簡単!!

陸上部分に水を掛けて、水中に虫を落とします。

水中に落ちた虫は、メダカが食べてくれます。

では、どのように水を掛けるのかと言いますと、2つやり方があります。

自然の雨を意識しましょう

園芸用のシャワーが付いているノズルを使用し、陸上にまんべんなくかけていきます。

水の勢いが強すぎると、コケや植物が剥がれてしまいますので、普段経験がある自然の雨を意識して水を掛けていきましょう。

水槽内の水を満水にしましょう

園芸用のシャワーが無い場合、または使用できない場合は水槽内の水を一時的に満水にする方法もあります。

満水にして3分程度経過したら、再び水を張る前の規定水位まで水を抜きます。

それにより、陸上の虫を水中へ落とすことができます。

ただし、前面がカットされているアクアテラリウム専用水槽では、陸上部分まで水を満水にすることはできないため、園芸用シャワーで水を掛けることをオススメします。

陸上部分を二酸化炭素で撃退しましょう

今までご説明しました、2つの方法と比較しハードルが高いですが、非常に効果的な方法です。

虫が発生している陸上部分を岩や流木ごと取り出し、空気の漏れない袋にいれます。

その袋に二酸化炭素を注入し、30分程度放置します。

その結果、二酸化炭素により小虫が窒息死することで虫の発生を駆除する方法です。

レイアウトを一度崩す必要があるため、非常に手間ですが効果は抜群。

これをやるのは最終の秘密兵器として残しておきましょう。

また、小虫がどうしても苦手な方は、水槽内に持ち込む前にこの方法を実施してからレイアウトをすることをオススメします。

小虫に困らないアクアテラリウム水槽を実現させるためには

いかがでしたか。

アクアテラリウムを現在管理しており小虫に困っている方、また、これからアクアテラリウム水槽の設置を検討している方は参考になりましたでしょうか。

記事内でも書きましたが、水槽内に持ち込まない様にすることが大切です。

どうしても小虫が苦手な方は、水槽内に持ち込む前に二酸化炭素パックで駆除しましょう。

なお、本記事のまとめです。

  1. 水槽内にメダカをいれる
  2. 陸上部分を一度満水または、園芸用シャワーで水をかける
  3. 虫が付いている部分を二酸化炭素でパックする

最後になりますが、小虫を駆除するために園芸用の農薬を使用する方を検討している方、または使用した方がインターネット検索で出てきました。

結論から申し上げますと、園芸用農薬を使用することは控えてください。

理由としては、水槽内の生体へ悪い影響がでてしまいます。

小虫に困っていて農薬を使用したい気持ちは分かりますが、水槽内の生物が死んでしまっては元も子もありません。

そうならないためにも、筆者の駆除方法を実施してみてくださいね。