新しい水槽をゲットしたい!と考えている方に、
今回の記事では、熱帯魚水槽の立ち上げ初期によくあるトラブルとその対処法について考えていきたいと思います。
慣れているから「自分は大丈夫♪」と思っている方も、ぜひ確認してみませんか?
目次
はじめに・熱帯魚水槽の立ち上げ初期によくあるトラブルの原因
水槽立ち上げ初期は、濾過器や底砂、水草の表面などに棲息している「水を浄化してくれる有用なバクテリア」が殆どいない時期になります。
水槽内で発生するアンモニアや亜硝酸などの「魚にとって有害な物質」を比較的無害な硝酸塩に変化させてくれる彼ら。そんなバクテリアが少ないということは、水質の急速な悪化が起こりやすい「不安定な状態」と言えるでしょう。
それでは、具体的なトラブルとその対処法を順番に見て行きましょう!
水槽トラブル①水漏れ
水槽を家の中に置くときに、一番怖いのが「水漏れ」です。
特に「借家で2階以上に住んでいる方」なら、水槽の水漏れ保険に加入しようかな?――と一度は考えたことがある方も多いのではないでしょうか?
さて、そんな水槽の水漏れですが、水槽本体に欠陥が無ければ簡単に防ぐことができます。それは「水槽専用台を使用する」もしくは水平器を使用して「水平な場所に設置する」という対策を取ることです。
水槽の水漏れの多くは、ガラスを接着しているシリコンの劣化よりも「設置場所が歪んでいることで、水槽にたわみが生じて発生する」ことが多いようです。水槽に変な力が加わって変形しないよう、設置場所はしっかりと厳選しましょう。
なお、水槽の下にクッション性のある「水槽専用のシート」を敷くのも、水槽のたわみ防止に効果があります。(フレームレスの水槽には、元々付属していることが多いです)
補足ですが、「外部式フィルターのホース接続」など、飼育器材の設置にもしっかりと気を配ってみて下さい。水漏れは、予防することが一番の対策です。
水槽トラブル②熱帯魚用ヒーターの故障
寒くなった今の時期、1年ぶりに取り出したヒーターを水槽にセットして「煮魚を作ってしまう」事故が全国で多発しているかと思います。この不幸な事故は「ヒーターを水槽に設置する前に、バケツなどの別容器で動作確認をすること」で防げます。
動作の確認方法は――
①水を入れたバケツにヒーターとサーモスタットのセンサーを入れます。
②ヒーターの設定温度を上げて、ヒーターに通電しているか確認します。
(通電していると、水中のヒーターの周りにモヤが発生します)
③ヒーターの設定温度を下げて、ヒーターの通電が切れることを確認します。
――という流れをチェックしておけば大丈夫です。
慣れれば、5分程度で確認できますので、負担も少ないですし。
もちろん、壊れていたら新しいものを購入してくださいね。
水槽トラブル③水質が安定しない(水が白く濁る)
さて、次は水質のトラブルについて見ていきたいと思います。
まずは、前述した「水質の急速な悪化」が原因になっている「飼育水の白濁り」です。
設置したばかりの水槽が濁ることは仕方が無いことですが、2~3日経過しても白濁りが取れないのは、ちょっとした危険サインだと私は思います。
濁りの原因は、水槽内のバクテリア不足。そんな状況に加えて、最初から生き物を入れすぎていたり、餌を与えすぎていたりすると、濁り方はより激しくなります。
本来であれば、水槽を設置してから1週間くらいは、生体を入れずに底砂と水草だけで水を回しておきたいです。すでに生体を入れてしまっている場合には、毎日、少量の水替えをして乗り切りましょう。
ちなみに、余談ですが飼育水の白濁りは「吸着系のソイル」を使用することで、ある程度は抑えられます。水を回してバクテリアを育てる時間が無い方は、一度試してみて下さい。
水槽トラブル④コケが生える
熱帯魚水槽の立ち上げ初期によくあるトラブルとして、濁りが取れたかと思ったら、茶色や緑色のコケが蔓延ることがあげられます。コケの生える原因は、バクテリアの不足や飼育水の富栄養化など、色々な説があるのですが……総じて言えるのは「黒いヒゲコケ以外ならば、コケを食べる生物で対処できる!」ということです。
60センチ規格水槽ならば、オトシンクルス・ネグロを2~3匹とヤマトヌマエビを3~5匹程入れると、かなり良い仕事をしてくれます。コケの予防にもなりますので、コケに悩まされている方は、「生物兵器」の導入を検討してみて下さい。
なお、水質が安定する前(バクテリアが増えてくる前)にこれらの生物を導入するのは危険です。オトシンクルスもヤマトヌマエビも、アンモニアや亜硝酸に弱い面を持ちます。少なくとも飼育水の白濁りが消えてから、水槽に導入するようにしてあげて下さい。
水槽トラブル⑤生体の状態が不安定orバタバタと死ぬ
何度も言いますが、水槽立ち上げ初期は水質が不安定です。そのため、環境の急変についてこられない魚が弱ったり死んでしまったりすることも、しばしばあります。
そして、その死んだ魚を放置するとアンモニアが発生してしまうので、他の魚も連鎖的に死んでしまうことがあります。
これを防ぐためには、まずは「水質が安定するまでは、生体を水槽に入れないこと」が大切です。しかし、様々な事情で水質が安定する前に生体を導入しないといけない場合には、「小まめな水替え」で乗り切ることも可能です。
なお、「小まめな」が大切なキーワードです。一度に水槽の半分~3分の1の水量を変えてしまうと、水質が急変するばかりでバクテリアが育つ暇もありませんし、生体にもストレスをかけてしまいます。
そのため、全体の水量の4分の1~5分の1程度の水替えに留めます。毎日もしくは1日起きくらいで水替えをすることで、長い目で見た場合の、アンモニアや硝酸塩の水中濃度を下げていくのです。
まとめ・熱帯魚水槽の立ち上げ初期によくあるトラブルと対処法
ここまでの話をまとめると、熱帯魚水槽の立ち上げ初期のトラブルを防ぐには、小さな気遣いの積み重ねが大切です。器材や設置場所の確認、水質の急変を防ぐための水替え、そして異変が起きた時の早期対処。
そういう意味では、熱帯魚水槽の立ち上げ初期に、誰しもが「水槽が気になってソワソワしてしまう病気」に罹ってしまうのは、とても大切な事なのかもしれません。

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