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滝のあるアクアテラリウム水槽の作り方!画像でわかる・総まとめ

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アクアテラリウム水槽と聞いて皆さんが思い浮かべるのはどんなものでしょうか?

滝が流れている水槽でしょうか。それとも陸上にはコケと観葉植物でレイアウトされている水槽でしょうか。

またはその両方を兼ね備えている水槽もアクアテラリウム水槽の一つとして人気ですよね。


わたしもアクアテラリウム水槽を始めたいと思っていてもなかなか機会や時間がなくて……という方のなかには、きっと「アクアテラリウム水槽の作り方がよくわからない」や「作り方は分かっていても大変なんでしょ」とおもわれている方も多いのではないでしょうか。

一口にアクアテラリウム水槽といってもいろいろありますから、ここでは皆さんのお悩みを解決しながら、アクアテラリウム水槽の作り方を見てみましょう。


皆さんのアクアテラリウム水槽に入り口としてお役にたてればとおもいます。

アクアテラリウム水槽を制作しよう! 水槽の選び方

水槽専用キャビネットを用意しその上に静かに水槽を置きます。

今回はGEXのタートルテラリウム600という横幅60センチの水槽を使用します。

初めてアクアテラリウム水槽を制作する場合は、完成時に見栄えも良くメンテナンスもしやすい、また機材も豊富に販売されカスタマイズ性が高い60センチ水槽がオススメです。

水平を確認しましょう

水槽台は、床の強度が十分な安定感のある床に設置しましょう。

水槽台を据え付けたら縦方向と横方向に水平器をあて水平が取れているか必ず確認してください。

もし水平でない場合は水槽台と床の隙間に塩ビ板を差し込み調整してください。

緩衝材を敷きましょう

水槽本体の安全性を高めるために敷きましょう。水槽設置面にかかる負担や水槽本体の歪みなどを和らげ、破損の予防となります。

アクアテラリウム水槽を制作しよう! 育成器具を設置しましょう

ろ過フィルター、底床、水中ポンプ、照明を設置します。

ろ過フィルターの選び方

選定機種: アクアテラリウム用分水器セットのティポイント

アクアテラリウム水槽の心臓部となるろ過フィルターは、水槽内の水を美しく保つために絶対に必要です。

水槽内の水は時間の経過とともに汚れが蓄積していきます。

そこで今回は水槽内の水を綺麗に保つために、底面ろ過フィルターを使用することにしました。

使用したのは、ニッソーから発売されているアクアテラリウムセットです。

底面ろ過器の特徴として下記2点が挙げられます。

  1. いくつかあるろ過フィルターのなかで最も安価。
  2. 底砂をろ過材として活用するためろ過面積が広い=ろ過能力も高い。

では、設置作業へ入ります。



完成した時に見えなくなるよう水槽背面の右端へ配置します。

位置が決まったら底面板の上に付属のウールマットを敷きます。

底砂が1厘以下の細かい粒の場合、誤ってポンプに砂を巻きこみ故障するトラブルが起こる可能性があります。

今回使う田砂は目が細かいためウールマットを使用しました。

 底床の選び方

選定底床: エイエフジャパン 田砂10キロ

底床は園芸同様、水草が根を張るための大切な場所です。

水草育成を第一優先で考えると見た目も引き締まる黒色のソイルという土を使用するべきなのですが、アクアテラリウム水槽の場合は優先順位が変わってきます。


アクアテラリウム水槽の特徴として水中が暗くなってしまう傾向があります。

これは、流木や植物が水上を覆ってしまし水中まで光が届きづらくなるからです。

そのため、明るい色の底床を選定することをオススメします。

なお、ソイルは黒色が一般的ですが明るい茶系のソイルもあります。どうしてもアクアテラリウム水槽にソイルを使用したいという場合は茶系をセレクトすると良いでしょう。

田砂 (たずな) 1kg

田砂はそのまま使用するとアクが出るため水道水で何度かすすぎ洗いしてから使いましょう。

水草の植栽をしやすくすること、底面ろ過フィルターの板がすべて隠れるよう厚さ5センチ程度は敷きましょう。

底床を敷き終えたら正常にポンプが作動するか確認をするため水を注ぎましょう。

水を注ぎ終えたら電源を入れます。その後5分程度様子を見て砂噛みや異音もなく正常に作動していれば問題ありません。

最後に付属の分水器に付けるチューブを均等の長さにカットし接続しましょう。

水中ポンプの選び方

選定機種: カミハタRio600

全てのアクアテラリウム水槽に必要な機材ではありません。

しかし今回、水中ポンプを使用する目的はアクアテラリウム水槽内に滝を作るためです。

滝を流すためには底面ろ過フィルターの水流だけでは足りないため専用の水中ポンプを使用します。

砂噛みを防止するため、小さいコンテナの中へ水中ポンプを納め動かないよう石で固定します。

砂を巻き上げないように静かにコンテナごと水槽に沈めてください。最後に電源を入れ想定している水量が出ているか確認しましょう。

なお今回は、滝をレイアウト最上部から流すため、水中ポンプの先にエーハイムの給水パイプ16/22のパイプを接続しました。

カミハタ Rio+ 600 (60Hz・西日本地域用) パワーヘッドポンプ

照明の選び方

植物の育成をする上で照明に求められるものは光量と光質です。水槽サイズに合わせて水草育成可能と書かれた照明器具を選定しましょう。

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アクアテラリウム水槽を制作しよう! レイアウトの骨格作りをしましょう

石や流木は構図の骨格となります。前後左右のバランスを考え安定した状態に配置しましょう。複雑に組む必要はありません。

自然を水槽内につくりあげるアクアテラリウム水槽制作は、構図を決めることから始まります。

構図とは流木や石などを配置し全体のバランスを形作ることです。構図を決めてから植物を植栽していきます。

土台を配置しましょう

大きめの土台となる石をいくつか配置します。この土台となる石でろ過フィルターなどの水槽内機材類を隠していきます。

取扱上の注意事項として、大きい石はバランスを崩し倒れてしまうと最悪の場合水槽が破損する事故へつながり大変危険です。

必ず両手を使用し、ゆっくり慎重に水槽へ入れましょう。

流木を配置しましょう

土台を置き終えたら流木を配置します。

流木の置き方ですが、水が上から下へスムーズに伝わせることができるよう水平または水面に向かって下げるように組み上げましょう。

とくに水を伝わせたい場所には底面ろ過フィルターから分岐したチューブを付属のビニタイを使い流木に巻き付けていきましょう。

すべての流木に水が行き渡るようにすることが理想的です。

アクアテラリウム水槽を制作しよう! 滝を作りましょう

流木の骨格作りと同時進行で組み込んでいきます。今回の滝は、15センチ程度の平らな石を3個と、5センチ程度の小石を10個程度使い作らます。

まずはじめに、滝の水中ポンプ電源をONにし一番大きい石からレイアウトしていきます。

流木同様水が上から下へ流れるよう石の角度をやや斜め下向きに置きましょう。石の固定は組み上げた流木の隙間に石を挟みこみます。

つぎに、一番大きい石の真下と真上に階段となるようそれぞれ石を配置します。階段の上から下まで水がきれいに流れたら3段の滝が完成です。

滝が完成したら骨格を積み上げていき仕上げましょう。

水中ポンプや滝を作るためのパイプなどの陸上に見える機材類を流木や小石で隠すようにレイアウトしていきます。

これでアクアテラリウムの骨格は完成です。

アクアテラリウムを水槽制作しよう! コケをレイアウトしましょう


ウィローモス

はじめに、コケの中で最も水気が多い場所を好むウィローモスからレイアウトしていきましょう。

コケの中には水を苦手とするコケもいます。そのような種類はウィローモスの上にレイアウトし直接水が行き届かないようにレイアウトしましょう。

ウィローモスのレイアウトが終了したらハイゴケをレイアウトしていきましょう。

ハイゴケ

乾燥に強いことが最大の特徴です。

アクアテラリウム水槽の場合、機材を隠すよう岩や流木を積み上げていくため、どうしてもレイアウトの頭頂部は水を行き渡らせることが難しくなります。

そんなときはこのハイゴケです。

ハイゴケを上手に使いウィローモスでカバーしきれなかった乾燥地帯をレイアウトしていきましょう。

ホウオウゴケ・ヒノキゴケ

両種とも背丈があるためレイアウトのボリュームアップに使うことができる種類です。その特徴を生かしてそれぞれレイアウトしていきましょう。

特徴を生かすポイントとして2つあります。

  1. 水槽前面側へレイアウトする場合は少数で点在させましょう。
  2. 水槽後方側へレイアウトする場合はまとめてレイアウトしボリュームを出しましょう。

とくにヒノキゴケは色も鮮やかでボリュームがあります。この2点のポイントをおさえて仕上げていきましょう!

チョウチンゴケ

チョウチンゴケは何と言っても新芽が美しい種類です。初めは黒に近い緑色をしていますが、新芽は半透明な美しい芽をだします。

チョウチンゴケもホウオウゴケやヒノキゴケ同様ウィローモスの上だと比較的育成が簡単です。

アカハシラゴケ

アカハシラゴケは陸上のリシアとおもえるほど大変美しいコケです。水まわりの良い場所を好むためしっかり水分が吸収できる場所へレイアウトしましょう。

以上で陸上のレイアウトは完成です。

それでは水中のレイアウトへ移りましょう。

アクアテラリウムを制作しょう! 水草をレイアウトしましょう

ミクロソリウム・アヌビアスナナ

シダ類の代表的な水草であるミクロソリウムとアヌビアスナナ。

この2種類の使い方は、水中に見える機材類を隠すために使用します。

岩や流木の隙間から見える機材類を隠すことができればオッケーです。

クリプトコリネ・サジタリア

田砂の上に植栽する水草はこの2種類を選定しました。

その理由として、成長しても背丈が低いままで留まるため水面が低いアクアテラリウム水槽に向いているからです。

手前にサジタリア、奥にクリプトコリネを植栽し水草植栽終了です。

アクアテラリウム水槽完成

いかがでしょうか。

コケから落ちる水の滴や音、またこのアクアテラリウム水槽のメイン部分である三段の滝など非常にリアルな自然を再現できているとおもいます。

そして、これで終わりではありませんよ!ここがスタート地点です。

ここからの水槽管理によってさらに美しいあなただけの大自然を作り上げていきましょう。

アクアテラリウム水槽を美しく管理する方法はこちら

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

この記事を読んで美しいアクアテラリウム水槽ができたと感じていただけれは筆者として大変嬉しくおもいます。

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執筆者 木下 裕人

熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!よろしくお願いいたします!

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