トロピカ-初心者向けアクアリウム、熱帯魚水槽、金魚、メンテナンスの情報メディア

フォローする

2019年版:水草はLEDで光合成します~水草育成向けのLEDライトを選ぶポイント~

省エネという考え方やLED製品が普及したことによる低価格化により、ここ10年ほどで、世の中の照明は蛍光灯からLEDへと変化していきました。

アクアリウム用のライトも、最近ではLEDが一般的になっています。この記事を読まれている方の中にも、水草水槽にLEDライトを使用している方、あるいはLEDライトを使用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、その一方で「LEDライトでは水草の成長が悪い」「前景用の水草が育たない」などの声もインターネット上でしばしば目にします。事実、私も90センチ水槽用のLEDライトを使用しているのですが、蛍光灯で育成していた時に比べて、明らかに水草の葉が細くなっています

しかし、この結果だけで「水草はLEDで光合成をしない」と言い切れません。なぜかと言いますと、ここ数年のLED照明の発展を考えると「LED照明は毎年のように進化している!」と言えるからです。また、野菜工場で使われているような「業務用のLEDは太陽光以上の育成効果をあげている」という実績もあります。

そこで今回の記事では、これからの水草育成LEDの発展を視野に入れた「水草向けのLEDライトを選ぶ時に押さえておきたいポイント」について紹介していきたいと思います。ぜひ、観賞魚用品メーカーから新しいLEDライトが出た時に、参考にしてみてください。

はじめに・水草と光合成について

小学校の理科の授業で「光合成」について学んだ方も多いかと思います。詳しい内容は省略しますが、植物が持つ葉緑体という器官が「光と二酸化炭素と水を元にして、植物の成長に必要な栄養を作ること」を光合成と呼びます。

光合成という言葉通り、植物が成長するための栄養には光が欠かせないのですが――ただ単純な「明るい光」だけでは、実は光合成は上手くいかないのです。

水草の光合成の鍵は「青色と赤色」の光

明るい光があれば、水草はぐんぐん成長してくれそうな気がします。しかし、そこに「LEDでは水草が育たない」と言われる落とし穴がありました。

植物、ひいては水草の光合成に必要な光は「明るい光」というだけではありません。その光の中に「(光合成に必要な)青色と赤色の光」がたくさん含まれていることが重要なのです。

LEDが普及し始めた初期の観賞魚用LEDライトは、この青色と赤色の光があまり、あまり多くは含まれていなかったようです。そのため、LEDでは水草が育たないと言われる悪評の原因になってしまいました。

しかし最近は、赤色や青色のLEDが観賞魚用LEDライトにも標準装備されるようになっています。(水草に十分な光量かというのは、別ですが……)

白色のLEDは無駄なのか?

ここで気になるのは、「水草の育成に白色のLEDは必要ないのか?」ということだと思います。その答えは――少しイメージしてみたら分かるのですが「自然な雰囲気を楽しむためには、白色の光も大切になる」です。

事実、野菜工場みたいに青色と赤色だけの光では、ちょっと鑑賞には向きませんよね? 何事も、バランスが大切なのです。

今の観賞魚用LEDで出来ること

正直な感想を言うなら、現時点のアクアリウム用のLEDライトは、まだまだ水草に使用するには力不足なところが否めません。

しかし、LEDライトは蛍光灯に比べてコンパクトで軽い設計になっていることが多いので、「2台以上設置して光量を稼ぐ」ことがしやすいです。

1台では光量不足だなと感じた時には、様子を見ながら台数を増やしてみて下さい。そこは、蛍光灯などと一緒のパターンです。

各メーカーの最新アクアリウム用LEDライト

ここで、各メーカーから出ている最新のLEDライト(2017年末~2019年)について紹介します。各社ともどんどん改良していますので、新製品は要チェックです。

KOTOBUKI

〇寿工芸 コトブキ フラットLED 600 ブラック

〇寿工芸 コトブキ フラットLED 600 シルバー

GEX

〇ジェックス クリアLED パワーIII 600 60cm水槽用3色LED

〇ジェックス クリア LED POWER X 600 60cm用 水草育成 1,400lm 11,000K

水草専用をうたっているLEDライトです。試してはいませんが、期待が持てます。

Tetra

〇テトラ (Tetra) テトラ パワーLEDライト 60

ADA

ADAの製品は、通販では購入できない(全国のADAと契約した熱帯魚ショップで購入するしかない)ので写真はありませんが、ADAは世界の水草業界をけん引している水草関連器機メーカーなので期待ができます。

正直、お値段は張りますが……その価格以上の成果を出してくれる安心感があるメーカーです。お財布に余裕があれば、ADAのLEDライトをチョイスするのも、断然ありです。

おわりに・液肥と二酸化炭素の添加は忘れずに!

ここまでLEDライトについて考えてきました。結論としては「水草はLEDで光合成をします」と言えるでしょう。

ただし「光量が不足した時には、複数台設置して補う必要がある」のが現状です。ご自身の水槽や水草の状態に合わせて、設置台数を調整してみて下さい。

そして、「光」と同様に水草の成長に不可欠なのが「二酸化炭素の添加」や「肥料の添加」です。水草の成長にのためにはこれらの条件を、バランス良く整えてあげることが大切です。

二酸化炭素の添加

上記はボンベ型の二酸化炭素の添加機器です。

水草が「二酸化炭素を吸収して酸素を出す」光合成を行うのは光を受けているときのみです。
そのため、Co2の添加は照明の点灯に合わせて行います。

高圧のCo2を減圧することで水草に添加できる状態に変えるレギュレータをボンベに付け、それからスピードコントローラーで添加する量を調節します。

スドー STARPET CO2高圧ボンベ 70g S-561 水草用

バルブカウンターを使えばCo2の添加量を可視化することができます。

スドー CO2 バブルカウンター

Co2ストーン(Co2拡散器)は、微細な泡としてCo2を放出することで、
効率よく水中に溶け込ませるために使用します。

スドー CO2ストーン

ショッピングサイトを選べます

液肥の添加

水草は特別に肥料を与えなくても、水の中の他の生き物の餌の食べ残しやフンから栄養を吸収し、成長します。
しかし、水草を発色の良い状態に保つには適切な肥料を与えることが効果的です。
また、液肥の添加をすることで、水草の育成のほかに水槽の底床の中にいるバクテリアの動きを活発にするという効果も期待できます。
ジクラウォーター ベニッシモ 熱帯魚・水草用 は水道水のカルキを中和してくれる効果もあるので、初心者でも使いやすくおすすめの肥料です。
ジクラウォーター ベニッシモ 熱帯魚・水草用 500ml
↓おすすめの水草用肥料についてはこちらの記事をご覧ください↓

綺麗な水草レイアウト水槽を維持するために、2019年は光についても意識してみて下さいね!