淡水の熱帯魚だけでなく、海水魚の飼育でもライトは必須品です。以前はメタハラや蛍光灯が主流でしたが、現在はLEDライトを使用する人が増えています。しかしLEDライトだけみても、さまざまなメーカーから発売されていて、どこのものがよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は海水魚飼育におすすめな、水槽がきれいに見えるLEDライトをご紹介します。
目次
生体にあったLEDライトを選ぼう!
海水魚やサンゴなどの生体に、朝と夜の区別をつけてあげるためにも照明は必要なことをご存知の人は多いと思います。
しかし多くのサンゴや一部のイソギンチャク・貝類が光合成を行うために、照明が必要なことはご存知でしょうか?
そのため海水魚水槽でも照明は必需品。そしてLEDライトを購入する際にはサンゴたちにあったタイプのものを購入する必要があります。
いくらLEDライトのワット数が高く明るくても、サンゴやイソギンチャクなどが必要とする光がないと、光合成を行うことが出来ず死んでしまいます。
また強すぎる光は日焼などの原因にもなりますので、水槽内の生体にあったものを選ぶ必要があるのです。
LEDライトがおススメの理由
海水魚飼育の照明は蛍光灯・メタハラ(メタルハライドランプ)の2つが主流でしたが、最近はLEDライトを使用する人も増えています。LEDライトで海水魚飼育をする利点はどのようなものがあるのでしょうか?
消費電力が少ない
東日本大震災がきっかけとなって、企業だけでなく一般家庭にも普及したLEDライトは、みなさんご存知だですよね。アクアリウム用のLEDライトも家庭用のものと変わらず、少ない消費電力で使用できるという特徴があります。
蛍光灯からLEDライト替えるだけで消費電量が約1/2になり、お財布にも優しいんです。
水槽にかかる電力に関してはこちらの記事を参考にしてくださいね。
蛍光灯よりも長持ちし、明るい
LEDライトは蛍光灯の3~6倍の寿命があるとされています。
購入時に多少高いなと思っても、長期間使用することを考えると蛍光灯を買い替えるよりも安い場合が多いんです。そして何より、蛍光灯よりも明るさが強い点。そのため蛍光灯を使用するよりも水槽内がくっきり、はっきりときれいに見えるんです。
値段が手ごろ
東日本大震災後に発売されたLEDライトは高額なものが多かったのですが、最近では蛍光灯より少し高いかな、といったくらいで安く流通しています。寿命や電力を考えるとお値段はかなりお手頃になっていますよ。
サンゴの飼育にも使えるものもある
以前はLEDライトはサンゴの飼育には向いていないといわれていました。
これはなぜかというと、ライトのワット数が高くても、サンゴが必要としているスペクトルの周波が放射されないという理由からだったんです。
しかし最近のLEDライトは商品の改良が進み、サンゴ飼育が可能なタイプのものも販売されています。
確実にサンゴ飼育のできるLEDライトが欲しい!というならフルスペクトルのLEDライトを購入することをおすすめします。
LEDライトの注意点
良い所ばかりのLEDライトですが、気を付けたい点が3つほどあります。
安いLEDはサンゴには向いていない
あまりにも安すぎるアクアリウム用のLEDライトだと、サンゴが必要としているスペクトルを照射することができない場合が多いようです。
多少高くてもサンゴ飼育に対応している商品を選ぶのがポイントになります。
古くなると光量が落ちてくる
1~2年程度ではさほど変わりませんが、5年、10年と使い続けていると使用年数に比例して購入当初よりも光量が落ち、暗くなってくることがあります。
毎日目にしているとそんなに暗くなっていないと思っても、経年劣化の光量落ちは避けられません。寿命前でも、水槽内が暗すぎるかな?と思うようなら電球を交換する必要があります。
LEDは熱に弱い
LEDは基本的に高温に弱いため、使用時に熱がこもってしまうような場所に設置するのはNGです。ハイパワーのものには放熱ファンがついているものもあります。ファンがついていないLEDを使用する際には、LEDライトの周囲に十分な空きスペースを確保し、放熱しやすい状況で使用しましょう。
海水魚飼育におすすめのLEDライト
それではサンゴ飼育にも使え、水槽を明るくきれいに見せてくれる、おすすめのLEDライトを3つご紹介します。
スポットタイプや超薄型タイプなど様々なタイプがありますので、LEDライト購入の際の参考にしてくださいね。
ZENSUIのLED PLUSシリーズ
ZENSUIのLED PLUSシリーズは安いものなら4800円前後から、高いものですと3万円ちょっとするものまで、幅広いタイプがあります。
サイズも30センチ水槽用から150センチ水槽用と幅広いサイズがあり、熱帯魚・海水魚どちらにも使うことができるのが最大の特徴ではないでしょうか。
またライトの種類もクリア、ビューティバイオレット、シャイニングブルー、ストロングホワイトと選ぶ事も出来るので、水槽にあった色のライトを選ぶことができます。
特にシャイニングブルーとビューティバイオレットは、サンゴの飼育にも使うことができるので、イチオシのLEDライトです。
ボルクスジャパン Grassy LeDioシリーズ
ボルクスジャパンのGrassy LeDioシリーズはスポット照明用のLEDライトの中で人気のある商品です。水槽全体ではなく、サンゴやイソギンチャクなどのいる特定部分だけに光を当てたいという場合におすすめです。
一部にだけライトを当てるとても幻想的になり、光の当たる部分がよりきれいに見えること間違いなし!
こちらの商品もさまざまなカラーがあり、サンゴ飼育が可能なものもあります。
気を付けなければならないのは、水槽に取り付けるためのクリップと電球やタイマーなどのユニットが別売りになっている点です。
調光タイマーは3000円ほど、クリップは2000円ほどと安いのですが、電球はタイプにより8000円~17000円ほどになります。
コトブキ工芸 フラットLEDツインシリーズ
コトブキ工芸のフラットLEDツインシリーズは薄型で、30~40センチ水槽サイズと40~50センチ水槽サイズの2種類のみ。
カラーはナチュラルホワイトとブルー・レッドの2つのパターンがあり、切替スイッチで切り替えることができます。
価格は5000円~7000円とLEDライトの中では比較的安価な方ですが、サンゴ飼育向きとは書かれていないため、光合成を行うタイプのサンゴやイソギンチャク、貝類の飼育水槽に使うときには注意が必要でしょう。
海水魚水槽がきれいに見える おすすめのLEDライトまとめ
いかがだったでしょうか。今回は海水魚水槽をきれいに見せてくれるおすすめのLEDライトを3つご紹介しました。サンゴや、一部の光合成を行っているイソギンチャク、貝類の飼育をしている場合には、きちんと対応しているのかを確認してLEDライトを購入しましょう。
ZENSUIのLED PLUSシリーズは熱帯魚・海水魚両方に使えサンゴなどの飼育も可能ですので、海水魚飼育から熱帯魚飼育に切り替えても使うことができます。
暗くなりがちな海水魚水槽をきれいに見せたいなら、蛍光灯よりも省電力で光量の強いLEDライトがおすすめです。
この機会に蛍光灯からLEDに切り替えませんか?

水槽のプロ トロピカライターの杠葉 狼です。
アベニー・パファーやバジスバジスなど小さくて綺麗な熱帯魚やベタ、ブラックゴーストなどちょっと変わった熱帯魚が好きです。
熱帯魚飼育初心者さんにお役に立つ記事を書いていきます。