年末年始やGW、そして夏季の長期休暇中は、ご旅行に出かける方も多いかと思います。
特に一週間以上の長期の旅行となった場合は、留守中の自宅の水槽管理のことが
気にかかりますよね。
通常ですと、2~3日から一週間程度の留守中は、水槽内の環境さえよければ、水槽の管理は
そのままで、何もしなくても大丈夫だと言われています。
しかしながら、それぞれのお宅で水槽内の管理状態も違いますでしょうし、
旅行中の、大切な水槽内の生体の様子が心配な方も多いと思います。
今回は、長期旅行で留守にする場合の水槽対策について、お話したいと思います。
目次
長期旅行で留守にする場合の水槽対策
用意するもの 3つ
フードタイマー
長期休暇旅行で一番心配になるのは、餌の部分だと思います。
投げ込み式の餌などもありますが、生体によっては一日で食べきってしまう場合もある為、
生体の餌不足が心配な方は「フードタイマー」を使用するといいでしょう。
フードタイマー使用時の注意点 3つ
・餌の量を多くし過ぎないこと
・餌やりの間隔を2~3日に1回にすること
・フードタイマーを設置する場所を調整すること
☆フードタイマーは、種類によっては餌が多く出過ぎる場合があります。
また、設置個所によっては、餌がうまく与えられなかったり、水槽内には餌が落ちずに
蓋や水槽の壁についてしまう場合もあるので、何度か調整を行ってから設置個所を決める
のがおススメです。
餌やりの間隔は、通常でも1~3日に1回でベストと言われていますし、
あまりに餌の頻度や量が多いと、水質の悪化につながってしまうため、
ご自分で水槽の管理の出来ない旅行中は、餌の頻度は多すぎない方が無難です。
また、2~3日程度の旅行でしたら、出かける前にいつもと同じ量の餌を与えておけば、
フードタイマーは無理に使用しなくても大丈夫です。
自動給水機
長期旅行中の水槽管理で一番必要になってくるのが、水槽の水の量の管理です。
特に、ヒーターを使用している水槽の場合は、水槽の自動給水機を使用してくださいね。
ヒーターで水温管理ができる反面、水は温度が上昇すると、蒸発して水かさが減ります。
水量が減ると、水質の悪化にもつながりますが、それ以上に怖いのは、ヒーターが水面から
出てしまうことです。ヒーターが空気に触れると、火災の原因になります。
一週間以上旅行で家を空ける際には、自動給水機で水槽の水が減らないようにしておきましょう。
ろ過材
長期旅行で気を付けたい水槽の管理と言えば、水質が悪化しないようにすることです。
旅行前に、ろ過器のろ過材の汚れ具合をチェックしておくのも大事な部分となります。
もしあまりに汚れすぎているようでしたら、ご旅行前に、ろ過材の交換も検討してみてくださいね。
長期旅行中の水槽の照明について
熱帯魚や淡水魚以外に、爬虫類を飼っている方であれば、
照明によって自然な日照時間を提供できる、タイマー式の照明+サーモスタッドなどの設置を
おすすめします。
通常の熱帯魚水槽などにおいては、留守中の照明は特になくても大丈夫です。
日照が必要な水草を育成されている方や、あまりに部屋が暗いという場合で心配な時は、
上記の爬虫類用のタイマー式照明を用いてみるのもいいでしょう。
一か月以上の長期旅行の場合
一か月以上家を空ける旅行の場合は、信頼できる方に定期的な水槽のチェックと管理を
してもらうことをお勧めします。特に水質の悪化や水の量の減少は防ぎきれないものです。
むしろ、一か月以上の長期旅行の場合は、生体の活動によって水質が悪化することが懸念
されるため、照明は使用せず、黒布を水槽にかけるなどして「夜の状態」を作り出し、
生体活動を抑制して、水質を保つという方法もあります。この場合、餌やりもほとんど
必要なくなりますが、フードタイマーは補助として使用しておいた方がいいです。
まとめ
長期旅行、行く先々の旅行予定を考えるのも楽しいことですが、
水槽を自宅で管理されている方には、留守中の水槽対策のことが気にかかりますよね。
ついつい、留守中の水槽内の生体への栄養の部分が気にかかりがちですが、
一番大切なのは、水質の管理と水の量の調整です。餌は補助的な面が多いのですが、
フードタイマーをうまく利用することで、旅先での水槽の生体への心配が減ることでしょう!
飼い主さんが留守中の水槽でも、生体が安心してすごせるような工夫をしておけば、
飼い主さんも安心ですよね。
長期旅行に出かけられる方の、水槽対策のご参考になれれば幸いです。

水槽のプロ トロピカライターの山田です。
金魚飼育を経てから熱帯魚を飼うようになりました。
趣味は水族館とアクアリウムショップ巡りです。
長年の飼育経験を活かしつつ、アクアリウムに関する様々な情報をお届けさせていただきます。