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【写真で解説】石を使ったかっこいい熱帯魚水槽のレイアウト術!

アクアリウム水槽でレイアウト水槽を作る場合は、大抵流木を使用しているかとおもいます。

それは、流木を入れることでよりリアルな、まるでアマゾン川であるかのような水景を演出することができるからかとおもいます。

また、流木だけでは物足りない場合は石を使用します。石と流木と組み合わせることで、さらにハイレベルな水槽レイアウトを演出することができます。

そしてここで本題です。

石だけでレイアウトする水槽を石組水槽と言いますが、難易度は水槽レイアウトの中で最も難しいとされているレイアウト水槽だと言われています。

何がそんなに難しいのかと言いますと、レイアウトバランスを取ることが非常に難しいのです。

そのため、おもうようにレイアウトが組めず諦めて、最終的には流木を追加する方も多いかとおもいます。

しかし、それだけにレイアウトバランスが取れた石組レイアウト水槽というのは非常に美しく高級感さえ漂うものです。

それでは、石を使った水槽レイアウト水槽を作るポイントをここから解説していきたいとおもいます。

石組レイアウト水槽のポイント1 石を選びましょう

まずは石を選びましょう。

石と言ってもいろいろな種類があります。それでは石の種類とそれぞれの特徴をご紹介していきたいとおもいます。

ホワイト&グレー色の石

わたしが最もオススメする石がこの色の石です。全体的にグレー色にホワイトの差し色が入りこんでいる石です。

ADAという水草メーカーからは青龍石や龍王石という石の種類がここにあたります。

熟練の水槽レイアウト者は、ホワイトの差し色を肉の霜降りに例え、霜降り具合で石の良し悪しを決める判断材料の1つとなっています。

また、私がこの石を使う場合における最大の特徴として、最も高級感のあるレイアウト水槽を演出することができるとおもっています。

スカッとするハッキリとした色合いに、水草が絡むレイアウト水槽はため息がでるほど美しい水槽です。

とくに夏の暑い時期は涼しげな演出もできるためオススメです。

イエロー&ブラウン色の石

近年、流行ってきている石の色がこのイエロー&ブラウン色の石です。

ADA主催の水草レイアウトコンテストの上位にこの石を使った水槽が受賞を受けた影響もあるかとおもいます。

ADAからは黄虎石という名前で販売されています。

この石の最大の特徴は、暖かい砂漠のようなイメージレイアウト水槽を作れることです。

そのため、底砂を水草水槽でメジャーなソイルではなくサンド、いわゆる明るい色の砂を使用することが多いです。

また、色合いだけでなく形状も独特で表面が凸凹しておりそれもまた個性的な水景を演出するための特徴になっています。

こちらは、冬の時期などにオススメです。

ブラック色の石

この石は、通称溶岩石と言われる黒色の石を指します。

溶岩石は普段流木の固定や、底砂の安定を図るために脇役として使用されることが多いです。

そのため、あまりメインとしてレイアウト水槽に使用されることは少ないですが、水深が深い水景、または光があまり必要としない陰性水草をメインとした水槽レイアウトを作る際には非常に向いています。

ここまでで石の説明は終了です。

石の種類を決めたら、実際に置いていきます。

なお、石の色は色々混ぜるのではなく1色に統一することをオススメします。

石組レイアウト水槽のポイント2 石を置いていきましょう

はじめに石を選ぶ数は奇数にしましょう。そして、石の大きさはバラバラにすることが大きなポイントです。

ここでは30センチ水槽を使い説明していきますが、大中小合わせて3種類を使っていきます。石の種類はグレー&ホワイトを選びました。

メインの石(親石)を置きます。

メインの石を親石と呼び水槽の中心からやや重心をずらして配置します。重心については中心配置でも良いのですが、石の形状を見極めて少しずらしています。

石を置くコツとして、一度仮置きしたら水槽から離れて見てください。そこで納得したらOKです。

また、親石を少し高く配置することも大切ですので、高さが足りないとおもったら親石の下に石などでかさ上げしましょう。

2番目に大きい石(副石)を置きます。

2番目に大きい石を副石と呼びます。この石は親石と対になるように配置することが一般的です。

ここでは、親石に少し引っかかるようにし親石が右を向いているのに対し、左を向かせて配置しました。

そして、あくまで1つの石に見えるように配置することも重要ですので、石の霜降り具合を合わせることに注意し配置していきます。

石の種類問わず、どの石を使ってもいわゆる石の目には注意して配置していきましょう。石の目を合わせていないと、1つの石に見えず人工的なレイアウト水槽に見えてしまい観賞価値が落ちてしまいます。

3番目の石(添石)を置きます。

最後に一番小さい石である添石を配置します。これは字のごとく親石や副石に添えるように配置していきます。この石が非常に大切で水槽のバランス取るためには無くてはならない存在です。

親石が引き立つように石の目を注意しながら配置していきましょう。

これで石の配置が完成です。

まとめ:【写真で解説】石を使ったかっこいい熱帯魚水槽のレイアウト術!

石組終えた後、水を張り少し水草を植栽しました。石をメインにするため成長しても高くならないグロッソスティグマを植栽しています。

あと1カ月もすれば緑の水草絨毯に覆われ素敵な水草水槽ができることでしょう。

みなさまも、是非、高級感ある石組レイアウト水槽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?