アクアショップやオンライン通販可能なペットショップ、またホームセンターの熱帯魚コーナーなどではさまざまな水草が販売されています。
水槽内のレイアウトや熱帯魚との相性を考えると、無限の組み合わせがあるためアクアリウム初心者はもちろん、ベテランでも水草選びに悩むことが多いです。
今回はアクアリウム初心者や、水草を育てるのが初めてといった人に向けに、綺麗で育てやすい水草をランキング形式で20種類ご紹介していきます。
水草を入れる前にそれぞれの特徴や育成環境を知ろう!
水草はどんな水でも育つというわけではありません。熱帯魚やエビなどと同じように、好みの水質があるのです。また水草といえど植物なので、光合成も行いますし、水中や底砂から栄養分を吸収します。それぞれの自生している地域の環境や、育成時の注意などをしっかりと把握しましょう。
熱帯魚やエビなどは、場合によっては水草を食べてしまったり、引っこ抜く場合がありますので、水槽内の生体との相性も考える必要があります。
動画で見る!初心者向け・おすすめな水草ベスト20
育てやすい水草のベスト20は動画でもご覧いただけます!
各水草を解りやすく解説していますので、記事と合わせてご利用くださいね。
その2です!
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水槽のレイアウトやコケ対策など、さまざまな動画を発信していきます。是非、チャンネルのご登録をよろしくお願いいたします!
初心者向け・きれいで育てやすい、おすすめな水草ベスト20!
それではさっそく、アクアリウム初心者や水草を育てるのが初めての人も育てやすい、きれいな水草をご紹介していきましょう。
それぞれ特徴があるので、育てている熱帯魚や、水槽内の環境に合ったものを選んでくださいね。
アヌビアス・ナナ
「アヌビアス・ナナ」は、初心者におすすめされることの多い水草です。土に植えるのではなく、流木や岩に活着さて育てるので、流木をメインにした水槽レイアウトでよく使われています。
草丈は約10cm、葉の大きさは4~5cmの水草で、日陰でも育つ陰性植物なので、光量は少なくてすみます。生物がいる水槽内であればCO2の添加も不要なので初心者向けといわれているのです。
アヌビアス・ナナについて、育て方のコツや増やし方などを詳しく知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてください。
カボンバ
メダカや金魚を飼育している人なら大抵は知っている、「カボンバ」も初心者向けの水草です。別名を「金魚藻」ともいいます。
金魚はお腹がすきすぎると、このカボンバを食べてしまうんですよ。そのため金魚の餌として、またメダカの産卵床や熱帯魚などの隠れ場所としての認識が強いです。水槽レイアウトでカボンバをメインに使うことは滅多にありません。
カボンバの育て方や増やし方を詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
マツモ
「マツモ」も日本では古くから金魚やメダカの水槽に入れられることの多い水草です。1本あたりの値段が安く、増えやすいうえに底床がなくても育てることができる、アクアリウムや水草を育てるのが初めてという人にやさしい水草です。
自然環境下でも土に根を張らないで水中を浮遊しているので、水槽内に浮かべているだけで脇芽が出てきます。ただし繁殖力が強いので、水槽内の環境がよいと増え過ぎることがあります。
マツモの育て方、増やし方や注意点をまとめた記事もあります。マツモにご興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
ウィローモス
水槽レイアウトでよく使われている「ウィローモス」は、厳密にいうと水草ではなくコケの仲間です。
日陰でも育つことができ底砂に植える必要がなく、活着させて育てるので育てやすいですが、枯れやすいという注意点があります。
水槽内で水の流れに淀みがあるような場所では、コケがついてしまうので定期的にトリミングしてあげましょう。
ウィローモスについて、トリミング方法など詳しく知りたい方は、こちらのページもご覧ください。
ミクロソリウム
「ミクロソリウム」はシダ類の水草です。ウィローモスやアヌビアス・ナナと同じ陰性の植物なので、強い光を必要としません。またにCO2の添加も不要なので、アクアリウム初心者や水草をだてるのが初めてな人でも枯らすことは少ないです。
底砂に植える必要がないため、水槽レイアウトでは流木や石につけることが多いですが、中には砂利に根元を植えて水槽レイアウトに使用する場合もあります。
ミクロソリウムの詳しい育て方は、こちらをご覧ください。
アナカリス
「アナカリス」はカボンバやマツモと同じく、古くから金魚やメダカ飼育で利用されている水草です。
日本の河川や湖でも自生している水草なので、環境になじみやすいです。安くて丈夫なうえに成長が早い水草で、生物のいる水槽ではCO2や肥料の追加などは不要。
アナカリスの育て方はこちらをご覧ください。
バリスネリア・スピラリス
「バリスネリア・スピラリス」は、「テープバリス」という名称でも知られています。草丈は60cm~80cmにまで成長するので、水槽の高さが90cm以上は必要です。
非常に丈夫で、環境に慣れやすいのですがランナーが出やすいため、水槽内の離れたところから新芽が出て来ることが多いです。そのためこまめなトリミングが必要になってきます。
バリスネリアの育て方はこちらです!
スクリュー・バリスネリア
「スクリュー・バリスネリア」は葉がねじれているバリスネアのことで、日本では「ネジレモ」という名前でも呼ばれています。
単純に育てるだけであればCO2は必要ありませんが、葉のねじれをきちんと出すためには、ある程度CO2の添加が必要となります。ランナーが出るため、増えやすく水槽内のレイアウトが崩れやすいので、こまめなトリミングが必要です。
アマゾンソード
「アマゾンソード」は水槽レイアウトだけでなく、熱帯魚の産卵床として使われることもある、ロゼット型水草の代表的な水草です。丈夫な水草で、アクアリウム初心者や水草を育てるのが初めてといった人に向いていますが、環境が合わないと葉が溶けてしまうことがあります。
アマゾンソードの育成法などはこちらをご覧ください!
ハイグロフィラ・ポリスペルマ
「ハイグロフィラ・ポリスペルマ」は、かなり丈夫な水草として知られており、成長速度が速いです。トリミングにも強いので、水草を育てるのが初めてといった人には、トリミングの練習用としておすすめできます。
光量が強いとグリーンから赤っぽい色へと変色するという特徴がある水草です。
クリプトコリネ・リアルグリーン
「クリプトコリネ・リアルグリーン」はCO2不要、陰性の水草なので少ない光量でも育つ水草です。光量が強くなると、最初緑色だった葉の色が、茶色に変化していくので緑色のまま育てたいのであれば、あまり光を当てないほうがよいです。
水槽に入れた直後は今までと違う環境になってしまったため、一度葉や茎が溶けますがその後きちんと葉や茎が生えてきます。根を深くまで張るので、植え替えには向かない水草です。
クリプトコリネについてはこちらの記事でご説明しています!
アヌビアスナナ ゴールデン
「アヌビアスナナ ゴールデン」は「ゴールデン ナナ」とも呼ばれています。アヌビアスの中では小型の種類で、草丈は4cm~8cmほどに成長します。
CO2添加なし、低光量で育ちますが、成長が遅いためコケが付きやすいのでこまめなトリミングが必要です。
アヌビアスナナ・ゴールデンをよりきれいに育てたい方は、こちらの記事もご覧ください。
ルドウィジア
「ルドウィジア」は比較的値段が安く丈夫な水草で、日本でも古くから親しまれている水草です。
光量は少し多めで、肥料の追加、CO2の添加があったほうがきれいに育ちます。
光量が多いと葉が大きく育つ上に、全体的に赤っぽい色になっていきます。CO2添加や低光量でも育てることができるので、大きさや色を維持したいのであれば、低光量で育てることをおすすめします。
アマゾンチドメグサ
「アマゾンチドメグサ」は、「ブラジリアン・ペニウォート」という別名があります。有茎の水草で、葉の形状がコインのように丸い形をしているため、水槽レイアウトではアクセントとして使われることが多いです。
育てるときは少し強めの光量、そしてCO2の添加をしてあげましょう。低光量だと葉の下の方から黄色く溶けてしまうことがあります。
ミニマッシュルーム
「ミニマッシュルーム」は、アクアリウム初心者や、水草を育てるのが初めてな人にはやや難易度が高めです。しかし光量やCO2のバランスがきちんととれているのなら、簡単に育ちます。
成長は遅めで高光量を好みますが、肥料はあまり必要としません。ただ成長が遅いのでコケが付きやすいという欠点があります。
草丈が短めなので、水槽レイアウトでは前景に使われることが多いです。
ウォーターウィステリア
「ウォーターウィステリア」は、「ハイグロフィラ・ディフォルミス」という別名があります。CO2添加をしなくても育てやすい水草ですが、CO2添加をしてあげたほうが光合成をよく行い、色鮮やかになります。
成長していくと草丈が40cm以上になることがあるため、こまめなトリミングを行う必要があります。
ショートヘアーグラス
ヘアグラスの中でも草丈が短いものを、「ショートヘアグラス」と呼んでいます。取扱っているショップによって草丈は異なりますが、平均すると3cm~7cmくらいのサイズのものが多いです。
CO2添加がないと成長が遅くなるため、葉にコケが付きやすいです。育てるときには光量や肥料などの加減を考える必要があるので、アクアリウム初心者や水草を育てるのが初めてな人には、難易度が高い水草です。
エビはショートヘアグラスを抜いてしまうので、注意しましょう。
グリーンロタラ
「グリーンロタラ」は、水槽レイアウトでは定番といってよい水草です。育成自体はとても簡単で価格も安いですが、良い状態を保つのが難しいといわれています。
トリミングに対しての耐性が強いですが、水質悪化に弱い傾向にあるので、水換えのときなどは水質に注意しなければなりません。
また肥料を必要とする水草なので、適度に追肥をする必要もあります。水質の急変・悪化、肥料不足などの状態になると、葉の先が委縮してしまったり、葉が矮小化します。
リシア
「リシア」は草丈が1cmと短いため、水槽のレイアウトでは前景に使われています。自然界では水面に浮いているのですが、アクアリウムでは水中に沈めることが多く、水中に沈めるときにはCO2添加が必要となってきます。
難易度はそれほど高くないのですが、水槽内に沈めると成長するに従い浮力が強くなり、水面に浮いてしまうのです。そのためリシア専用のネットを購入して使いますが、浮力を弱めるためにも定期的なトリミングが必要です。
リシアのトリミングや育て方はこちらをご覧ください!
キューバパールグラス
「キューバパールグラス」は、葉の大きさが2mm~3mmと小さく、草丈もとても短い水草で、水槽レイアウトでは前景に使われます。
見た目がとても可愛い水草で比較的育てやすいといわれることが多いのですが、アクアリウム初心者や、水草を育てるのが初めてといった人には難易度が上がります。
アクアリウム上級者の間では、ボトルアクアリウムなどに使う人もいます。光合成をおこなっているときに、葉から気泡が出ることでも有名です。硬度な水で、Co2の添加と高光量で比較的簡単に増えていきます。
【初心者向け】きれいで育てやすいおすすめ水草ベスト20まとめ
アクアリウム初心者や水草を育てるのが初めてな人向けの、きれいな水草をご紹介しました。
どの水草もきれいな状態で育てるには、それぞれコツがあり飼育難易度も変わってきます。水草を導入する前には、それぞれの特徴や育てるポイントなどをしっかりと調べておくことで、失敗する確率を下げることができます。
気になる水草を見つけたなら、水草を使った素敵なレイアウト水槽を考えてみましょう!
熱帯魚や水草同士の組み合わせ、そして流木や石を使うとさらに水槽レイアウトの幅が広がっていきます。
水草を使って世界にたった一つのオリジナル水槽を作ってみませんか?
初心者向けのきれいで育てやすい水草 ベスト20 一覧リスト
※記載されている情報は各ショップ販売時の情報に基づいています。価格などは時期により変動する事がございますのであらかじめご了承ください。
水草について良くある質問
初心者におすすめの水草とは?
初心者におすすめできない水草の種類とは?
初心者におすすめな水草の価格感とは?
アヌビアス・ナナやミクロソリウム、クリプトコリネまでの価格帯です。
それ以上の高価な水草は、強い水草育成用の照明や育成にCO2添加装置が必要な物が多いため、育成に慣れない・設備が整っていない間は難しく感じるものが多いです。
初心者が水草を育成する際の注意点とは?
1は水草を育成できる基本条件です。
2は水草を好んでかじる魚もいます。
3の水質は育成していくうちに、肥料や添加剤で足りない成分を補う感覚です。
CO2添加が必要な水草は難易度が高いので、はじめは控えましょう。
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!
コメント
日本の水草をおながいします
リクエストありがとうございます。
日本の水草もご紹介していきたいですね。