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エンゼルフィッシュの混泳について!一緒に飼える魚や生き物は何がいる?

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エンゼルフィッシュはひし形の体と伸長したヒレが特徴的な、熱帯魚の代表種です。

とても華やかで悠々と泳ぐ印象がありますが、実はエンゼルフィッシュは肉食性で気性が荒い面があるため、他種との混泳には少々気を使う必要があります。
口に入ってしまうサイズの生き物は捕食してしまうことがありますし、気が強くて他の魚とトラブルになりやすいのです。

そのため、エンゼルフィッシュを入れた混泳水槽を作るときには、トラブルになりにくい魚種を選ぶことが成功のカギとなります。

ここでは、エンゼルフィッシュの混泳について、混泳相手の選び方やおすすめの生き物、混泳水槽の管理方法について解説していきます。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとにエンゼルフィッシュと混泳できる生き物と管理方法を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

  • エンゼルフィッシュは肉食性が強い!口に入らないサイズの生き物と混泳させよう!
  • 東京アクアガーデンおすすめのエンゼルフィッシュと一緒に飼える生き物
  • エンゼルフィッシュを混泳させる場合は60cm以上の水槽サイズがおすすめ単種飼育でも45cm水槽以上が望ましい!
  • エンゼルフィッシュは奇数で飼育するとケンカが起こりにくいよ!複数飼育なら3匹が飼いやすい!

エンゼルフィッシュは熱帯魚の女王とも呼ばれる、とても美しい熱帯魚です。
しかし、見た目とは裏腹に肉食性で気性が荒く、混泳水槽ではトラブルの原因となることも。
エンゼルフィッシュと他の熱帯魚を混泳させる場合は、事前にトラブルを避けるための生体選びや管理方法を学んでおくことが大切です。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、エンゼルフィッシュと混泳できる生き物と管理方法を解説します。

エンゼルフィッシュと混泳できる2つの条件


エンゼルフィッシュは存在感のある魚で、1匹入れるだけでも水槽全体が華やかになります。

ただ、肉食性で気性が荒いため混泳水槽ではトラブルになりやすく、相手選びには注意が必要です。

そこで、エンゼルフィッシュと混泳する熱帯魚を選ぶときには、まず以下の2つの条件をクリアしているかを確認してみましょう。

  • エンゼルフィッシュを傷つけない
  • エンゼルフィッシュの口に入らない

エンゼルフィッシュを傷つけない

エンゼルフィッシュの混泳相手に求められる条件の一つ目は、エンゼルフィッシュを傷つけない生き物であるということです。

エンゼルフィッシュは気性が荒く強い熱帯魚ではありますが、自分よりも体の大きな大型魚や、エンゼルフィッシュ傷つけてしまう可能性がある肉食魚とは混泳することができません

また、スマトラなどの一部の熱帯魚はエンゼルフィッシュの長いヒレをかじってしまう習性があるため、こちらも混泳するのは避けましょう。

エンゼルフィッシュの口に入らない

二つ目の条件は、エンゼルフィッシュの口に入らない大きさの生き物であることが挙げられます。

エンゼルフィッシュは上手に育てれば体長15cm体高30cm程度まで大きくなる中型の熱帯魚で、食性は肉食傾向が強いです。
そのため成魚だと、口に入る小さな生き物ならば、熱帯魚もエビも貝類も食べてしまう可能性があります

たまにネオンテトラとエンゼルフィッシュの混泳水槽を見かけますが、これはエンゼルフィッシュが小さい間だけ成り立つ期間限定の混泳で、大きくなったら難しいでしょう。

一概には言えませんが、小型魚の中でも体長4cm以上が一つの目安で、この辺りのサイズを境にエンゼルフィッシュに捕食されてしまう危険は下がります。

エンゼルフィッシュとの混泳におすすめの生き物


エンゼルフィッシュと混泳できる生き物の条件を踏まえて、ここからは混泳におすすめの熱帯魚を10匹ご紹介します。

エンゼルフィッシュとトラブルを起こしにくい、穏やかな魚を厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

カージナルテトラ

(熱帯魚)カージナルテトラ【ブリード】 (約1.5-2cm)<5匹>[生体]

おすすめ度 ★☆☆

カージナルテトラ体長4cm程度のカラシン類です。

メタリックブルーと赤いラインの体色がエンゼルフィッシュと絶妙なコントラストを生み出します。

ネオンテトラとそっくりな見た目ですが、カージナルテトラの方が体が大きいので、エンゼルフィッシュとの混泳ならばこちらがおすすめです。
ただし、幼魚や体の小さな個体はカージナルテトラでも危険ですので、エンゼルフィッシュの口に入らない大きめの個体を選んで入れてあげるのが良いでしょう。

小型のグラミー

【熱帯魚・アナバス】 ゴールデンハニードワーフグラミー ■サイズ:Mサイズ (5匹)

おすすめ度 ★★☆

アンテナと呼ばれる細い胸ビレで砂をつつく仕草が可愛らしいグラミーは、穏やかな気性でエンゼルフィッシュとも相性が良いです。
たまに小競り合いになることはありますが、怪我をするほど激しい争いに発展することはほぼありません

グラミーは種類が多いのですが混泳におすすめなのは、『ハニー・ドワーフグラミー』や『サンセット・ドワーフグラミー』などの小型種です。

その他のグラミーは、エンゼルフィッシュよりも大型だったり、気性が荒かったりと混泳にはあまり向かないため、購入時には品種とサイズをよく確認しましょう

ゼブラダニオ

(熱帯魚)ゼブラ・ダニオ(10匹) 北海道・九州航空便要保温

おすすめ度 ★★☆

金と黒のはっきりとした横縞模様が特徴的なゼブラダニオは、同種で群れを作って水槽の中を素早く縦横無尽に泳ぎ回る、とても元気な熱帯魚です。

成魚は体長4~5cm程で遊泳力が高いため、もしエンゼルフィッシュからちょっかいを出されてもうまく逃げることができます。

ただ、たまにエンゼルフィッシュや他の魚の餌を横取りしてしまうことがあるので、混泳させる場合は水槽全体に餌が行き渡っているかどうかよく確認をしましょう。

レオパードダニオ

(熱帯魚)レオパード・ダニオ(10匹) 北海道・九州航空便要保温

おすすめ度 ★★☆

レオパードダニオは、金色の体色に黒の斑点模様がきれいなラスボラ系の熱帯魚です。
体長は4cm程度、先ほどご紹介したゼブラダニオと同じく動きが素早いので、エンゼルフィッシュとの混泳も問題ありません

レオパードダニオにはヒレが長いロングフィンタイプもおり、こちらは金色の尾ひれがより際立ちます。飼育方法は通常と変わらず、エンゼルフィッシュとも混泳可能ですので、水槽のバランスを見ながらお好みのタイプを選んでみてください。

エンゼルフィッシュ

(熱帯魚 生体)ミックスエンゼルフィッシュ【外国産】 (Mサイズ 約4-6cm)(3匹)[生体]

おすすめ度 ★★☆

エンゼルフィッシュ同士で混泳することも可能です。エンゼルフィッシュには色や柄が違う様々な品種がいますので、お気に入りの品種同士を何匹か混泳させて、エンゼルフィッシュ水槽を作るのも楽しいでしょう。

ただし、エンゼルフィッシュ同士の混泳で問題になるのがいじめです。

複数匹いると一番弱い個体が攻撃を受けてしまうことがあるため、いじめが起こりづらい環境づくりを心がける必要があります。

  • 幼魚から一緒に飼育して上下関係をできにくくする
  • 1匹に攻撃が集中してしまうのを避けるために最低3匹以上混泳させる

など、対策をしながら上手に混泳できる環境を整えてあげましょう。
また、餌も食べられていないほど激しいいじめが起こってしまったときのために、隔離用の予備の水槽も用意しておくのがおすすめです。

ブラックファントムテトラ

(熱帯魚)ブラックファントム・テトラ(6匹) 北海道・九州航空便要保温

おすすめ度 ★★★

体長4cm程のブラックファントムテトラは、ひし形の体型に黒のワンポイントが入るクールな印象の熱帯魚です。

体高があるのでエンゼルフィッシュの口に入ってしまう心配が少ないですし、温和な性格から混泳水槽でも上手く調和できる可能性が高いです。

元々群れる習性がある魚ですので同種を複数匹入れてあげると、落ち着きやすくなります

レッドファントムテトラ

(熱帯魚)レッドファントム・テトラ(ブリード)(6匹) 北海道・九州航空便要保温

おすすめ度 ★★★

先ほどご紹介したブラックファントムテトラの近縁である、レッドファントムテトラも体高があるため、エンゼルフィッシュとの混泳におすすめです。

真っ赤な体が華やかで、少数でも水槽の中を明るくしてくれます。温和な性格でこちらも群れる魚ですので、複数匹で飼育してあげましょう

プラティ

【バリューセット】MIXミッキーマウスプラティ (約3cm)(8匹)[生体]

おすすめ度 ★★★

プラティは品種が豊富で、様々なカラーバリエーションがあるのが魅力です。
色とりどりのプラティを入れた水槽は、とてもカラフルでポップな印象になります。

小型魚ながら5~6cm程度まで育つので、エンゼルフィッシュとの混泳でも安心です。個体差はありますが、基本的に温和なので自分から攻撃を仕掛けることもあまりなく、混泳水槽でも上手くいきやすいでしょう。

ソードテール

(熱帯魚)ソードテール (ミックス) (約4cm)<5匹>[生体]

おすすめ度 ★★★

メダカの仲間であるソードテールは、赤白黒の三色模様と剣のように鋭く長く伸長する尾びれが特徴です。

尾びれを含めると10cm近くまで大きくなることもあるため、エンゼルフィッシュとの混泳でも食べられてしまうことはほぼありません

しかし、気が荒く特に同種のオス同士では小競り合いを繰り返す傾向が強いです。性転換をする魚なので、オスが複数出現した環境は特に注意しましょう。

自分より小さな熱帯魚を追い回すこともあるため、混泳する際はソードテールと同じくらいの大きさの魚で揃えると上手くいきやすいです。

コリドラス

(熱帯魚)コリドラス・パンダ(3匹) 北海道・九州航空便要保温

おすすめ度 ★★★

水槽の底を棲家とするコリドラスは、エンゼルフィッシュと遊泳域が被らず、混泳水槽でも上手に住み分けができます
体が硬い皮膚でおおわれているため、万が一エンゼルフィッシュにつつかれてしまっても、けがをする心配がありません。

ただ、隠れ場所がないとストレスをためてしまいますので、水草やシェルターなどを入れてコリドラスが休める場所を作ってあげましょう

コリドラスは、色柄が豊富で低層の良いアクセントになりますし、底砂をつつくような仕草がとても可愛らしいです。砂の中の汚れやコケなどを食べてくれるクリーナーフィッシュとしても活躍します。

混泳水槽でエンゼルフィッシュを飼育する方法


ここからは、混泳水槽でエンゼルフィッシュを飼育する方法ということで、水質や水温、餌、適切な水槽の大きさについて解説します。

エンゼルフィッシュは、基本的に水質への適合能力が非常に高い熱帯魚です。
徐々に慣らしていく必要はありますが、熱帯魚が飼育できる水質であれば大抵適応できますので、混泳環境には馴染みやすい傾向にあります。

水質

エンゼルフィッシュの好む水質は、国産と外国産で若干異なりますが、おおむね弱酸性~中性です。

この範囲であれば、しっかり水合わせをすれば問題なく飼育することができます

ただし、水質の急変には弱いので、混泳相手に合わせて水質を変えるときは、少しずつ変化させて慣らしていくことが大切です。

水温

エンゼルフィッシュの飼育に適した水温は25~28度で、多くの熱帯魚と同様です。

一般的な熱帯魚水槽の適水温である26℃に設定しておけば、問題なく飼育できます。

餌について

テトラ (Tetra) エンゼルフィッシュ 100g 熱帯魚 エサ

肉食傾向があるエンゼルフィッシュですが、正確には雑食性ですので大抵の餌は食べることができます。

混泳水槽では他の熱帯魚たちに合わせて人工飼料をメインに、オヤツ程度に冷凍赤虫などの生餌を与えていきましょう。

コリドラスなどの低層に棲む熱帯魚と混泳させる場合は、底に沈みやすいタブレットタイプの人工餌と、浮上性の餌を併用して、全体に餌が行き渡るよう調整してください。

水槽は60cm以上

GEX AQUARIUM マリーナ幅60cm水槽SLIM MR600BKS-N ガラス水槽 W60×D27.5×H36cm

エンゼルフィッシュを単独で飼育するのであれば、45cm程の水槽でも飼育することができますが、他種と混泳する場合はもう少し大きな水槽が必要です。
最低でも60cm以上の水槽を用意しましょう

小さすぎる水槽で無理に混泳すると、過密飼育で体調を崩したり、小競り合いが頻発してストレスをためてしまったりと、トラブルに繋がります。

混泳はできるだけ広々とした水槽で、ゆとりを持って行うのがおすすめです

エンゼルフィッシュを混泳するときの注意点


最後にエンゼルフィッシュを混泳させるときの注意点を2つご紹介します。

  • 水草やシェルターなどの隠れ家を用意する
  • エンゼルフィッシュ同士は奇数で飼育する

混泳を成功させるコツともいえる内容ですので、ぜひご確認ください。

水草やシェルターなどの隠れ家を用意する

エンゼルフィッシュを飼育する混泳水槽では、必ず水草やシェルターなどの隠れ家になるものを用意しましょう

他種がエンゼルフィッシュにつつかれてしまったとき、とっさに逃げ込める場所があると、攻撃をかわしやすくなります。
また、水草が仕切りのような役割を果たしてくれるので、縄張り意識による小競り合いを減らすことも可能です。

水草は産卵床としてもおすすめ

(水草)Sサイズ アマゾンソード(草丈15~20cm前後)(2株)

エンゼルフィッシュはオスメスの相性が良いと、繁殖をすることがあります

アマゾンソードなどの幅が広く平たい葉を持つ水草や水槽壁面に産卵しますので、繁殖を考えている場合は該当する水草を産卵床として入れてあげましょう。

エンゼルフィッシュ同士は奇数で飼育する

エンゼルフィッシュ同士の混泳では、どうしても仲間内で上下関係ができてしまうことがあり、弱いと認識された個体、体の小さな個体は追い回さたり、つつかれたりしてしまいがちです。

特に2匹で飼育すると攻撃が集中してしまいますので、混泳するならば必ず3匹以上、できれば奇数匹を守って飼育すると、ターゲットが分散して上手くいきやすくなります。

まとめ:エンゼルフィッシュの混泳について!一緒に飼える魚や生き物は何がいる?


今回は、エンゼルフィッシュの混泳について、混泳相手の選び方やおすすめの生き物、混泳水槽の管理方法を解説しました。

優雅な印象のエンゼルフィッシュですが、見た目裏腹に肉食傾向があり気性が荒く、混泳には注意が必要な熱帯魚です。

あまりに小さな生き物は口に入れられてしまいますので、サイズ感を意識して混泳相手に選びましょう。
エンゼルフィッシュ同士の混泳では、いじめに気を付けて奇数匹を守って飼育するのがおすすめです。
水草や隠れ家を用意してあげると、混泳がうまくいきやすくなります。

エンゼルフィッシュを入れたアクアリウムはとても見応えがありますので、ぜひ、エンゼルフィッシュの混泳に挑戦してみてください。

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執筆者 アクアガーデン

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