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流木は水槽レイアウトの必需品!種類やあく抜き方法、浮くときの対処法!

水槽のレイアウトで使用されることの多い流木ですが、アクアリウム慣れしている人でも種類についてはあまり知らないという人もいます。アクアリウム初心者ならなおさら、どの流木を見ても同じに見えてしまうのではないでしょうか。

そしてアクアリウム初心者がレイアウト水槽を作る時に、うまく流木を生かすことができず悪戦苦闘して、一人で悩んでいるケースも多いです。

そこで今回は、流木の種類やレイアウトに使用する前に必要な「あく抜きの方法」、さらに水槽レイアウトで使用する際の使い方などをご紹介していきます。

流木の種類は4つ!

アクアショップなどで販売されているアクアリウム専用の流木の多くは、マレーシアやアフリカ、アマゾンといった地域などから輸入されています。マングローブやアイアンウッドなど木の種類もさまざまです。

木の種類などに詳しくないとぱっと見ただけではどれも同じに見えてしまいがちですが、流木には「ホーンウッド」と「ブランチウッド」、「塊状流木、「切株流木という4種類の流木に分けることができます。まずはそれぞれの特徴についてお話しましょう。

ホーンウッド

形状お任せ 煮込み済み スティック流木(約20~40cm) 1本

ホーンウッドは、名前通り動物の角のような形状の流木で、水槽内のレイアウトに使用されることが多い流木です。長期間河川に沈んでいたものを採取し、販売されています。

アクアリウムで使用される流木の中でも重みがあり、独特の形状からトンネルなど入り組んだ水槽レイアウトに使われることが多く、中型~大型水槽では複数で使用することが多い流木です。

ブランチウッド

形状お任せ レイアウト流木 Typeブランチ Mサイズ(20~30cm) 1本

ブランチウッドは、ホーンッドよりも枝数が複数ついている流木のことを言い、木の枝や根本の部分の流木です。枝や根の別れている部分をそのまま使用するので、水槽レイアウトに1つ入れるだけで水槽内の景色が変わります。

複雑な形状をしているものも多いですがホーンウッドと比べると、アヌビアスナナなどの水草を活着させやすいという特徴があります。

置き方によっては自然のように枝の合間を縫って泳ぐ姿を見ることができるので、単体で使用されることも多いです。

塊状流木

形状お任せ 煮込み済み 塊状流木 Sサイズ(約15cm~20cm) 3本セット

塊状流木はホーンデッドやブランチウッドとは違い枝のない、塊状の流木のことを言います。枝がないため、ウィローモスなどの活着系の水草を活着させて使用したり、テラリウムのベースづくりにも使用される流木です。

形がよく幅広のものを組み合わせれば、迫力のある水槽レイアウトを作ることも可能です。

切り株流木

天然切り株流木 “スタンプウッド” イ07【コケリウム/テラリウム水槽用】

天然切り株流木 “スタンプウッド” イ07【コケリウム/テラリウム水槽用】

切り株流木は「スタンプウッド」という名称で販売されていることもあります。名前のとおり切り株のような形状の流木です。

空洞になっているものは水草や観葉植物を置くこともできるので、テラリウムなどで使用されることもあります。 

流木の相場はいくら?

流木の値段はピンキリです。流木の形状や大きさ、販売しているショップによって変わってきますが、30センチ水槽サイズで3000円前後、45センチ水槽サイズで4000円前後、60センチ水槽サイズで7000円前後を目安に考えておくとよいと思います。

ただ、最近は河川で拾った流木をアクアリウム用として、オークションなどで小遣い稼ぎをしている人がいるくらいなので、費用をかけたくないのであれば自分で河川などに行って拾ってくるという方法もあります。

流木は使用前にあく抜きをしよう!

ショップで販売している流木は、あく抜きをしていないものが多いです。あく抜きをしていない流木を水槽内に入れると、流木からにじみ出るあくのせいで水の色が茶色くなってしまうことがあります。

この流木からあくが出て茶色くなった水のことを「ブラックウォーター」と言います。自然界に存在するブラックウォーターは、河川に落ちた枯れ葉などから色素のタンニンが流れ出し、黒褐色に変色して水質が酸性に傾いています。

熱帯魚の種類によってはこのブラックウォーターを好むものもいますが、一般的に景観が悪くなるため使用している人はあまりいないようです。そのまま使うこともできますが、雑菌などの侵入を防ぐためにもあく抜きをすることをおすすめします。

あく抜きをする理由

あく抜きをする理由は、次のようなものがあります。

  • 水槽内であくがでて水が変色するのを防ぐ
  • 流木内にある空気をあく抜きで抜くことで、水の中に沈めやすくする
  • 殺菌消毒を兼ねた煮沸方法の場合には、雑菌や害虫・寄生虫などを熱で殺す

このような理由からあく抜きをすすめる人が多いです。またあく抜きをしない場合でも、流木に虫などがついていることが考えられるので、水槽内に入れる前に水で洗うなどといった作業をする必要があります。

あく抜きのやり方

流木煮沸~これでもかってくらい煮沸~ 【Remove tannins from Driftwood】

流木のあく抜きの方法ですが、まず流木を手洗いします。この時、汚れを取るのはもちろんですが、腐敗している場所などがないかをチェックして、腐敗してるところは取り除きます。

そしてサイズの小さいものは、鍋で煮ます。熱処理をすることで雑菌や害虫、寄生虫といったものも除去することができます。煮沸時間はおおよそ1時間程度。鍋がない場合には発泡スチロールに流木とお湯を入れてふたをし、1日放置します。その後水に2日ほど入れておくことであく抜きが完了します。

流木が大きく、鍋や発泡スチロールに入らない、水槽のセッティングまで時間があるといった場合にはバケツや大きな水槽に水と流木を入れ、1~2ヵ月ほど置いておくことで、あく抜きをすることができます。

あく抜き剤を使用する方法もある 

スドー 流木あく抜き パウダー 20g×3 2個入り

スドー 流木あく抜き パウダー 20g×3 2個入り

市販されている「流木あく抜きパウダー」を利用して、あく抜きを行うこともできます。

スドーの「流木あく抜きパウダー」は、容器に水かお湯、流木とあく抜きパウダーを入れるだけで、簡単にあく抜きを行うことができます。

ソイルと流木を併用する場合のポイント

レイアウト水槽を作るときには、ソイルを使用して水草と流木を組わせることが多いです。このときソイルと流木を上手に組み合わせるポイントがあります。

流木を水槽に入れると、アクが出て水槽内の水が黄ばんでしまうことがあります。吸着系のソイルは黄ばみの原因になる成分を吸着してくれるので、クリアな水槽を作りやすいです。

栄養系ソイルを使用する場合は、ソイル自体に栄養がたくさん含まれているので、定期的な水換えや底床の掃除などのメンテナンスをきちんと行いましょう。

メンテナンスが足りないと、水槽内の水はソイルからにじみ出る栄養素が原因で栄養飽和状態になり、コケの発生原因になるだけでなく流木にカビが生えてしまうことがあるので注意しましょう。

流木はこう使うと効果的!

水槽のレイアウトに流木を使う時、そのまま入れてもよいですが、ちょっとひと手間かけるだけでグンと見栄えが良くなります。

 水草やコケを巻き付ける

流木に水草を活着させるポイント【断層流木レイアウト】

底砂と流木だけのシンプルなレイアウトでも、飼育している個体によってはとってもきれいなレイアウトにすることができますが、一工夫プラスしたいのなら、水草やコケを使うべきです。

ウィローモスなどは流木に巻き付けることができるので、ワンポイントとして部分的につけるもよし、全体をコケで覆うのも風情があっていいものです。流木にコケや水草を巻き付けるときは、釣り糸で流木にコケや水草を縛り付けるだけなのでとっても簡単です。

こちらの記事でも活着について詳しく解説しています。

流木の組み合わせでレイアウトを考える

4つのレイアウト構図!? 水槽立ち上げ構想 【砂と石と流木レイアウト】

流木を使った水槽内のレイアウトは、水槽内の中央に流木を置く「凸型」、水槽中央に大きなスペースを作る「凹型」、左右のどちらか片方に流木を寄せ、反対側に空間を作る「三角型」の3つがあります。

凸型は迫力があるのですが、左右の空きスペースのレイアウトがやや難しいです。

凹型はアクアリウムではよくみられる構図で、遠近法を使って奥行きを見せるレイアウトを作ることができます。

三角型は水槽内に流木を対角線上に置くことで、実際の空間よりも広く見せることができます。

流木を使った水槽レイアウトはこちらの記事でも扱っています。

流木が浮く場合はどうしたらいい?

水槽立ちあげ 活着水草断層レイアウト 流木が浮いてきます!

購入したり拾ってきた流木のあく抜きが完了し、水槽にセットしたのはよいものの、水を入れるとなぜか流木が浮いてきてしまう…。

そんな経験をされている方は多いと思います。

流木がなぜ沈まないのか疑問に思う人は多いですが、これはとても簡単なことで、流木内に含まれている空気が多いためです。

流木が水に浮いてしまうときは、これからご紹介する3つの方法を試してみてください。

水につけておく

あく抜きしてるのに、どうして浮くんだろう?」

と思う人は以外に多いです。

実はあく抜きでしっかりと内部まで水が浸透しているように見えても、流木内の空気が除去できないこともあるんです

あく抜きを行って十分濡れている状態でも浮いてきてしまう場合は、さらに2~3日ほど水につけておきましょう。

水につけている間に、流木内で乾燥している部分の空気が抜けていきます。このとき流木内に残っているあく抜きを行うこともできるので、あく抜き不足も解消することができます。

2~3日でもダメなら1週間と浮かなくなるまで水に入れて放置します。この方法は時間がかかることが多いので、すぐに流木を使いたいという人には向きません。

煮沸して空気を抜く

あく抜きの要領で流木を鍋に入れて煮沸することで、流木の中にある余分な空気が抜けていきますが、煮沸の場合は水につけるより早く空気が抜けやすいです。あく抜きも同時に行うことができるので、可能ならあく抜きの段階で煮沸を選択したほうが作業の手際が良くなります。

しかしサイズが大きい流木だと、「鍋を用意できない」という問題がありますし、「あくが鍋に付着するので使用した鍋は料理に使えない」という欠点があります。

またオールドブラックウッドはタールを含んでいるので、煮沸するとタールが流木からにじみ出てくるので、煮沸はできません

水草用の重りをつける

ジェックス 水草のおもり

ジェックス 水草のおもり

店頭で水草を販売しているときに、浮いてこないように鉛の重りを付けているのを見たことがあると思いますが、流木が浮かないように水草についている重りを付けるという方法もあります。

この場合は重りを付けているのが目立たないように、釣り糸やビーズアクセ用の透明なテグスを使用して重りを固定します。

TOHO テグス 太さ約0.23mm×約20m巻 強 2号 スキ 6-11-12

TOHO テグス 太さ約0.23mm×約20m巻 強 2号 スキ 6-11-12

人によっては水草についている重りではなく、小さな石や大き目の砂利、ビー玉などを水切りネットなどに入れて、流木に取り付ける人もいます。

重りは水草やソイルに埋めることで目立たなくなりますが、どの場合もジャストサイズのものでなければ流木を設置したときに傾いてしまうことがあるので注意しましょう。

アクアリウムをかっこよく演出する流木の種類と使い方についてまとめ

今回はアクアリウムで使用する流木の種類や、あく抜き方法、水槽レイアウトで使用するときの注意点などについてお話しました。

流木のあく抜きは面倒な作業ですが、しっかりと行うことで水の黄ばみや、水槽内に設置したときの浮きを防ぐことができます

流木の形状は一つひとつ異なるので組み合わせは無限大ですし、ウィローモスなどを活着させれば、より自然な雰囲気の水槽を作ることができます。

自分の気に入った構図を考え、それにピッタリ合う流木を探すのはとても大変なことですが、ハマれはかっこいいレイアウト水槽を作ることができます。

流木を上手く活用して、オリジナルのかっこいい水槽を作ってみませんか?