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ビーシュリンプを繁殖させよう!繁殖できる基本環境や注意点とは

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ビーシュリンプには多数の愛好者がおり、繁殖も盛んです。

魅力は何といってもその色や模様で、代表的な赤と白バンドだけでなく、白と黒のバンドや白の際立ったものなども存在し、愛好者たちの心をくすぐっています。
小型のエビですのでそれほど大きな飼育設備が必要ない点も、繁殖に挑戦するハードルを下げています。

今回は、そんなビーシュリンプ(レッドビーシュリンプ)の繁殖について紹介していきたいと思います。

ビーシュリンプとは?

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ビーシュリンプとは、ヌマエビ科カワリヌマエビ属のエビの仲間です。淡水で殖える陸封型のエビなので、水槽内での繁殖を楽しむことができます。
寿命は2年程です。

原種は香港のエビと言われていますが、水槽内で品種改良が繰り返されすぎた影響で学名が付けられなくなったという、ちょっと変わったエピソードを持つエビでもあります。

ビーシュリンプの飼育と繁殖方法

ビーシュリンプの繁殖に挑戦するにはまず、繁殖に向いた環境を用意する必要があります。
そこで、東京アクアガーデンのスタッフがおすすめする、十分に繁殖を狙える基本の設備と環境をご紹介します。

ビーシュリンプの繁殖が狙える設備と環境
 

仕様

水槽

60センチ規格水槽(W60×D30×H36cm)

ろ過フィルター

スポンジフィルター(エアリフト式)×2個

照明

有った方が良い

底砂

吸着系ソイル(JUN マスターソイルなど)

水温

23~24度

水草

ウイローモス、ロタラ等

ビーシュリンプ専用の人工飼料

混泳

基本的には不可(稚エビを襲わない巻貝やオトシンクルスなどは可)

この内容で、200匹~250匹くらいまでなら、安定してビーシュリンプを飼育&繁殖させることが可能です。

初めての方に推奨したいのは水量が多くて水替えもしやすい60センチ水槽ですが、30センチ水槽でも上手に繁殖させている方もいますし、90センチ以上の水槽で繁殖させている方もいます。

なお、飼育に関して押さえておきたいポイントをご紹介します。

飼育ポイント1:早期安定なら吸着系ソイルを底砂に使う

ジュン (JUN) マスターソイルネクスト HG(ブラック) パウダー 3リットル

底砂用のソイルには主に、水中の不要な養分を吸収してくれる「吸着系ソイル」と、水中に水草の栄養素などを放出してくれる「栄養系ソイル」の2種類があります。

栄養系ソイルはビーシュリンプをたくさん繁殖させるのに便利なソイルなのですが、水槽の立ち上げ(ろ過サイクルを完成させる工程)に1ヵ月程の時間が必要です。

一方で、吸着系のソイルを使用した場合には、2週間ほどで水槽の立ち上げができます。

じっくり安定して繁殖させたい場合は『栄養系ソイル』、素早く飼育したい場合は『吸着系ソイル』がおすすめです。

それぞれメリット・デメリットがありますが、状況や好みに合わせて使用すれば、水素の安定維持がしやすくなります。

飼育ポイント2:スポンジフィルターを使うこと

テトラ (Tetra) テトラ ツインブリラントフィルター スポンジフィルター 稚魚にやさしい 酸素供給 エアーポンプ式

ビーシュリンプの稚エビはとても小さいです。上部式フィルターや外部式フィルターを使用することも可能なのですが、給水口にスポンジを付けないと吸い込まれてしまいます。

その点、スポンジフィルターは濾過能力も高く、稚エビが吸い込まれるようなことがありません。また、ビーシュリンプは早い水流を好みませんので、上部式フィルターや外部式フィルターのよりもスポンジフィルターの方がエビにとっては好ましいです。

飼育ポイント3:水草を植えること

水草 無農薬 ウィローモスマットと綺麗に育つ1カ月分栄養素付 イイ水草市場

水槽の水質の安定のために水草を入れておくと良い影響があります。また、稚エビの餌になる微生物の繁殖にも水草は欠かせません。

ただし、定期的な底砂の掃除やエビの選別の邪魔になっては本末転倒なので、水草を植える面積は水槽の3分の1程度に抑えておいた方が良いです。
繁殖に使用する水草は、無農薬のウィローモスが定番種ですが、マツモやロタラもおすすめです。

ビーシュリンプの繁殖における注意点

ここからは、ビーシュリンプの繁殖に大切な条件をご紹介します。
これらの条件が一致しないと、なかなか増えてくれないことが多いです。

オスとメスの比率

ビーシュリンプを繁殖させようと思った時には、オス6匹に対してメス14匹くらい(オス:メス=3:7)が丁度良いです。

メスの数を多めにすることで抱卵するときにメスの取り合いにならず、メスの疲労や死亡率を下げることができます。
比率を調整することで、相性問題もクリアできます。

水温

水温は22度~25度に設定します。

水温25度以上になると、ビーシュリンプの抱卵が止まったり、ビーシュリンプが死んでしまうことがあります。

夏場の高水温や締め切った室内の高温などには、特に弱いので水槽用のファンを付けたり、エアレーションをしたり、エアコンを使用したりするなどの対策が夏場には必要です。

ビーシュリンプの卵は、水温25度の場合には約25日で孵化します。

水草と微生物

水槽内の水草は、繁殖の難易度を下げてくれることに繋がるため、必須です。

ビーシュリンプの生まれたての稚エビには、水槽内の水草(ウイローモスなど)やコケ(緑色の藻など)に棲む微生物である『インフゾリア』が良い餌になります。

それだけでなく、水草は稚エビの隠れ家になります。他の成体から身を隠せることは、生存率に大きく影響します。

水のpHや硬度

ビーシュリンプの水槽のpHは6.0~6.5の弱酸性、総硬度は3~4がおすすめです。

水質検査キットを使用すれば簡単に計測することが可能です。

なお、底砂に新品のソイルを使用して2週間ほど水槽の水回しをしていれば、大体はこの数値に収まっているはずなので、あまり難しく考えなくても大丈夫です。

フィルターと水の汚れ

エビの仲間は水質の汚れに魚よりも敏感です。

そのため、定期的なフィルターの掃除や底砂の掃除、水換えは欠かせません。
これらの掃除頻度が足りていないと、エビが抱卵しなくなります。

まとめ:ビーシュリンプを繁殖させよう|繁殖できる基本環境や注意点とは

ここまでビーシュリンプの繁殖や繁殖における注意点を紹介してきました。基本を押さえておくことでビーシュリンプの繁殖が無理なくできるようになります。

なお、ビーシュリンプを水槽に導入する時には、PHショックを起こさないように「点滴方式」と呼ばれる方法で慎重に水合わせをしてあげて下さい。この最初の水合わせに失敗すると、持ち直すまでに時間がかかったり、弱ってしまう原因になります。

ビーシュリンプの繁殖は、品種の固定や改良など、とても奥が深いです。今回はスポンジフィルターをおすすめしましたが、底面式フィルターで飼育する方法などもあります。底砂のチョイスや餌のチョイスなどにも、工夫する余地と楽しさはたくさんあります。

ビーシュリンプの繁殖に慣れてきたら、ぜひ色々な飼育方法を探ってみて下さい。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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