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プロが教える!熱帯魚や海水魚の餌やりの正しいタイミングや量について

熱帯魚や海水魚の健康的な飼育には、きれいな水の維持が欠かせません。24時間フィルターを作動させるのも、バクテリアの力で水を浄化するのも、定期的な水替えで新鮮な水に入れ替えるのも、全ては魚を元気に育てるためです。

ではここで、1つ質問です。「アクアリウムで一番水を汚しているモノ(原因)は何でしょうか?」

……イメージできましたか? 正解は「魚の餌」です。

餌を与えることが原因で、水槽内にタンパク質などの有機物が蓄積していきます。でも、魚に餌を与えないでいれば良いのかというと、そうでもありません。生物を飼育するには、絶対に餌やりが必要ですから。

しかし、水を汚す原因である「餌やりの方法」を工夫することで、飼育水の汚れやすさは大きく変えることができます。そのため今回の記事では、綺麗な水槽と魚の健康を維持するために「熱帯魚や海水魚の餌やりの正しいタイミングや量」について考えていきたいと思います。

プロが教える!熱帯魚や海水魚の正しい餌やりの基本

餌を与える時の基本的な考え方としては、「食べ残しが出ない量を与えること」が大切です。なぜなら、食べ残した餌は水槽内や濾過器に溜まり、水質悪化の直接的な原因に繋がるからです。

また、餌の食べ残しは水が汚れるだけでなく、魚の餌付けにも悪い影響を与えることがあります。具体的には、アロワナ等の肉食魚や神経質な魚を冷凍飼料などで餌付ける時に、食べ残しをさせないように気をつけなければいけません。

詳しく説明すると、普段なら数分で食べ終える餌がいつまでも残っている場合、素早く網ですくって水槽から取り出しましょう。食べ残しをそのまま「いつか食べるかも?」と水槽内に残していると、魚が冷凍飼料を餌として認識しなくなってしまいます。(余談ですが、これを「ボケ食い」と言います)

それでは、これらの「餌やりの基本」をふまえた上で、次は具体的な餌やりの回数やタイミングについて紹介していきたいと思います!

正しい餌やりの回数とタイミング、必要な量について

餌やりの回数は、1日1回以上与えましょう。ただし、魚の種類や個体差によって、痩せやすい痩せにくいがありますので、毎回微調整をすることが大切です。

例えば、水槽サイズによって遊泳スペースも異なります。水槽が広ければ体力を使って空腹になりやすいですし、ボトルアクアリウムなどの小さな容器ではその逆です。他にも、食べる餌の栄養量(とくに祖タンパク質)により、必要な餌の量は大きく変わってきます。

ちなみに、入門用の書籍やインターネットの情報など、色々なところで「餌は1日に〇回、決まった量を与えることが大切」と一律に決めている場合もありますが、これは正確には間違っています。(1日に与える量を決めることで、初心者の方に分かりやすくなるメリットが有るため一概に悪いとは言えないのですけれど……)餌やりに慣れてきたら、水槽内の水質維持や魚の健康のことを考えて、「もう一歩踏み込んだ餌やり」が出来るようになりたいです。

その場合、具体的な餌の量は、飼育魚を観察しながら「太ってきているか? 痩せてきているか?」という視点で判断と微調整をします。

基準は、毎日お腹をよく見ることです。なお、痩せているのはすぐに分かりますが、魚に脂肪が付くのは最初のうちは見分けるのが難しいかもしれません。ポイントとしては「お腹周りにメリハリが無くなってきたり、背中が盛り上がるように丸くなってきたら肥満サイン」です。基本は人間と一緒ですね。(……私ですか? ノーコメントでお願いします♪)

熱帯魚や海水魚に良質な餌を選ぶコツ

熱帯魚や海水魚に与える餌のオススメは、「粒状」かつ「祖タンパク質50パーセント以上の餌」です。粒の大きさは「熱帯魚の口に簡単に入るサイズ」が好ましいです。あまりにも大きい餌を与えると、魚が消化不良で死んでしまうとこもありますから。

また、なるべく1種類でなく「数種類をブレンドして与える」とバランスが良いです。例を挙げると、海水魚のハギ類はカミハタの海藻粒餌を与えると調子が良いのを実感できています。

あとは、意外かもしれないのですが――「水を汚しにくい餌は、魚にとってあまり良くない」ことを知っていますか? 水を汚しにくい餌ということは、魚が食べた後に体の中でも溶けづらいのです。結果として、魚が消化に余計な体力を使うことになります。

そのため、(あえて誤解を恐れない表現をするのなら)「水に溶けやすい=汚れやすい餌」をプロの視点ではおすすめします。なお、このような書き方をすると、水質の悪化が心配になるかもしれません。――でも、いくつかのポイントを押さえれば大丈夫なので安心して下さい。

そのポイントとは、①少しずつ様子を見ながら餌を与えること②栄養価の高い餌(少量で満足できる餌)を与えること③食べ残しが発生しないようにすることです。この3つのポイントを意識することで、水に溶けやすい餌でも水質悪化を防ぐことができます。

熱帯魚と海水魚のプロが業務用にも使用している、おすすめの餌「おとひめ」

アクアリウム水槽のリース(熱帯魚・海水魚・水草など)を手掛けている東京アクアガーデンでは、淡水海水ともに「おとひめ」という餌を使用しています。

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ちなみに、おとひめには色々なサイズがあるため、本来は飼育魚に合わせてサイズを変えるのがベターです。しかし東京アクアガーデンでは管理している魚の種類と数がとても多いので、小型魚から大型魚まで同じサイズのおとひめを与えています。

サイズを小さめに統一しても、栄養面や消化面などで問題が出ないということも、その理由の1つです。(ただし、アロワナなどの肉食魚を除きます。また、海水魚の大型のヤッコやハギの仲間には、海藻を含んだ粒が大きい人工飼料を「おとひめ」に追加して与えています)

余談ですが――実はアクア業界の人は、ほとんど「おとひめ」を使っています。祖タンパク質含有量がずば抜けて高いため「栄養価が高く、効率良く餌を与えることができる」からです。コストパフォーマンスが優れていることも人気の秘密です。

まとめ・プロが教える!熱帯魚や海水魚の餌やりの正しいタイミングや量について

ここまで、熱帯魚や海水魚の「餌やりの正しいタイミングや量」について考えてきました。

特に「必要な給餌量は毎回違う」「水を汚しやすい餌の方が、魚の消化器官には優しい」「おとひめはアクア業界でよく使われている」「太り気味の魚の見分け方」「ボケ食いに注意」「大きな餌は消化不良になる」という部分は大切ですので、覚えておいて損はありません。

今日からの餌やりにも「工夫&実践」してみて下さい。水の汚れ方やメンテナンスの手間が、きっと良い方向に変わるはずです。

水槽のプロ トロピカライターのくろいあまがえるです。
熱帯魚&両棲類が大好きです。地鶏の刺身と唐揚げが大好物。

雀百まで踊りをなんとか……ということわざがあるように、幼稚園児の頃に飼育した金魚&アマガエルが、生き物好きになる切っ掛けだったのかもしれないなと思っている。

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