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【2024年】冷却ファンで水槽の水温を下げる!おすすめ商品ベスト5!注意点も

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近年は酷暑と言われるような気温の高い日が続くことが多く、水槽の水温も上昇傾向にあります。

水温が高すぎると、温かい水を好む熱帯魚でも弱ってしまいます。
急激に外気温が上昇しても慌てないように、水槽の水温を下げるための準備をしておきましょう。

今回はアクアリウム初心者の方でも手軽に設置できる『水槽用冷却ファン』について、おすすめの商品や使用上の注意点をご紹介していきます。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちのアドバイスをもとに解説

このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロのアクアリストたちの意見や経験をもとに作成しています。

猛暑日が増えてきた日本では水温が30度を超えることも珍しくなく、酷暑で魚たちが弱ってしまうケースが増えてきています
水槽用冷却機材の需要は年々増加しており、なかでも手軽に設置できる冷却ファンは初心者にも扱いやすく人気です。

今回は水槽のプロがおすすめする冷却ファンや、使用上の注意点を解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。

水槽用冷却ファンを動画で知る!

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水槽用冷却ファンの効果やおすすめ商品を音声付きで解説します。

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2024年の気温傾向と冷却機材の必要性

2024年の6~8月も、気温は高い見込み、という近年続いている猛暑の傾向が予測されています。

今年は梅雨が長く、あけたら猛暑という予想がされています。

このことから、室内が想像以上に高温になってしまう可能性があります。
魚種や水槽の設置場所、エアコンの有無によって必要性は変わってきますが、冷却ファンや水槽用クーラーは、生き物の命を守るためにより重要なアイテムになると言えるでしょう。

エアコンを24時間稼働させて室温ごと管理する方法もありますが、電気代などコストを考慮する必要があります。
水槽の設置場所に応じて、適切に準備しましょう。

水槽用冷却ファンとは

アクアリウム用として販売されている冷却ファンとは、水面に風を送ることで水を蒸発させ、気化熱を利用して水温を下げる装置のことを指します。

見た目は携帯扇風機や電子機器の冷却ファンに近い形をしています。

冷却能力はおよそ-3~-5度ほどで、水槽用クーラーと比べると強力な冷却はできませんが、手軽な保冷装置として扱えます。
飼育水を蒸発させることから、水質に影響が少ない淡水水槽で使用します。

水温を下げるアイテムとしては水槽用クーラーの方が有名ではありますが、冷却ファンの方が安価で設置も手軽なため、厳密な水温管理が求められないメダカや金魚などの観賞魚を飼育している場合はにおすすめです。

冷却ファンのおすすめ商品ベスト5

ここからはプロのアクアリストがおすすめする冷却ファン・ベスト5についてご紹介していきます。

  • テトラ 25℃クールファン
  • ジェックス アクアクールファン
  • ジェックス アクアレイクール コンパクト
  • エヴァリス サーモ&フロー TX60
  • 寿工芸 スポットファン

冷却ファンおすすめ1位:テトラ 25℃クールファン

テトラ (Tetra) 25℃ダブルクールファン CFT-60W 冷却 アクアリウム 水槽用 サーモスタット内蔵 安全仕様 水温上昇防止

まずご紹介するのはテトラ 25℃クールファン
サーモスタットが内蔵されているので、水温が25度になると自動で電源がオフになる省電力設計になっています。
このサーモスタット機能が冷えすぎを防いでくれるため、安全性の高い冷却ファンです。

上記の商品(CFT-60)は30~60cm以下が適合水槽となっていますので、小型水槽に向いている機種です。
水温の下げ幅は3度ほどですが、使用環境や水槽の大きさによっては5度も下がるといったこともあります。

クリップで水槽の縁に取り付けるなだけなので、アクアリウム初心者でも簡単に取り扱うことが可能です。
コンパクトなシングルタイプと、強力なダブルタイプもあります。

冷却ファンおすすめ2位:ジェックス アクアクールファン

ジェックス アクアクールファン コンパクト

続いてご紹介するのは、ジェックス アクアクールファンです。
コンパクト・レギュラー・ビッグの3サイズが展開されており、それぞれ~30cm水槽・30~45cm水槽・45~120cm水槽に使用できます。

水温に関しては最大3.5~4度まで下げることが可能とかなりパワフルなのですが、消音設計なので動作音が気になりにくい点が嬉しいポイントです。

初心者でも使いやすいと好評で、アクアリウム初心者にもおすすめです。また、金魚などの中型水槽で水槽用クーラーを購入したくない場合にも手に取りやすい機種と言ってよいでしょう。

冷却ファンおすすめ3位:ジェックス アクアレイクール コンパクト

GEX アクアレイクール コンパクト 観賞魚水槽用ファン 冷却 アクアリウム 簡単設置 水温上昇対策 コンパクト水槽用 水容量約25L以下

横幅約3.6cmと最小・最軽量サイズの冷却ファンです。

こちらはサーモスタットが付いていないため、冷え過ぎを防ぐ場合は別売りのサーモスタットを購入する必要があります。
しかし、少ないスペースで設置できるので、あまり目立たせたくない方や、ファンの音が気になる方におすすめな機種です。

冷却ファンおすすめ4位:エヴァリス サーモ&フロー TX60

エヴァリス 自動冷却ファン サーモ&フロー TX60

ヒーターで定評があるエヴァリスのスポットファンで、洗えるフィルターがついているため、いつでもきれいにメンテナンスができる機種です。

高さ13.5cmと、ややコンパクトではありませんが、十分な冷却能力を発揮する冷却ファンです。
サーモスタットもついているので、自動でON/OFFが切り替わります。

冷却ファンおすすめ5位:寿工芸 スポットファン

寿工芸 コトブキ工芸 スポットファン 204

最後にご紹介するのは、寿工芸 スポットファン
適合水槽は45~60cm以下と、こちらも小さめの水槽に向いた商品です。
水槽の縁にひっかけるタイプの冷却ファンで、本体が比較的薄いため狭い隙間でも使用することができます。

スポットファン最大の特徴は、吸気ロスがかなり少ないという点です。
通常の冷却ファンは水槽上部から風を送るため水蒸気を吸い込みやすい構造になっているのですが、こちらの商品は本体の背面から乾いた空気を取り込むため、水の蒸発が促進されて水温を効率良く下げることができます。

冷却ファンおすすめ【オプション】:ジェックス ファン専用サーモスタット FE-101N

ジェックス ファン専用 サーモスタット FE-101N

設定した温度で冷却ファンの電源を制御するサーモスタットを使用すると、水槽の冷やし過ぎを防止することができます。

上記でご紹介した2位のアクアクールファンビッグと3位のスポットファンにはサーモスタットが内蔵されていませんが、冷却ファン専用サーモスタットを併用することで過度な冷却を防ぎ、より手軽に温度調整ができます

すぐに冷えすぎてしまう小型水槽の温度管理などに特に便利な商品です。

冷却ファンを使うメリット・デメリット

冷却ファンは本体価格が安いため気軽に使いやすいですが、購入前に今一度、メリット・デメリットを把握しておきましょう。

冷却ファンのメリットとは?

冷却ファンのメリットとして挙げられるのが、価格の安さ設置の手軽さです。

水槽用クーラーだと本体価格だけで小さなものでも10,000~20,000円以上しますし、循環器機材なども購入するとかなりお金がかかってしまいます。

一方、冷却ファンであれば約1,000~数千円で購入することが可能です。
設置方法も簡単で初心者にも扱いやすいですし、水槽用クーラーのように排熱で室内の温度が上がるということもありません。

ちなみに、水槽用クーラーの設置方法はこちらのコラムでご紹介しています。

冷却ファンのデメリットとは?

一方、冷却ファンのデメリットとして挙げられるのが、水の減りが早くなるという点と、水槽の蓋を外さなければならないという点です。
動作音も、商品によっては気になるかもしれません。

まず水の減りが早くなるという点についてですが、そもそも冷却ファンは水が蒸発する際に生じる気化熱を利用して、水温を下げています。
そのため通常よりも水槽の水の減りが早くなり、足し水を行わなくてはならないです。
淡水水槽であればカルキを抜いた水を足せば良いのですが、海水魚水槽の場合は塩分濃度が変わってしまうので、水槽用クーラーの使用をおすすめします

また、水が蒸発しなければ気化熱も発生しないため、水槽のフタは外して使用します
飛び出しそうな生体を飼育している場合は、水位を下げたり、網をかけるなどして事故を防ぎましょう。

さらに、冷却ファンは扇風機のようにプロペラを回して風を送るため、稼働時の音が気になるという方も多く、設置場所には少し注意が必要です

冷却ファンを使う時の注意点

デメリットの部分でもお話しましたが、冷却ファンは水槽の水に直接風を当てるので水の減りが通常よりも早くなります
そのため長時間にわたり家を空けるような場合には、いつもより水位を高めにしておかなければなりません。

ただし水位を高くすると生体の飛び出し事故が増えてしまうので、飛び出しやすい生体を飼育している場合は魚が飛び出さないような網をかぶせるなどしましょう。

耐荷重に余裕がある場合はハイタイプの水槽をはじめから使用するのもおすすめです。

旅行などで長期間家を空けるような場合は、エアコンで室温を管理することをおすすめします。
蒸発を気にせず、複数の水槽を一度に保冷できますので、水槽の数が多いほどお得な管理法です。

冷却ファンと水槽用クーラーの比較

水槽用クーラーは、外部式フィルターかオーバーフロー式ろ過でのみ、使用可能な機材です。
それ以外のろ過フィルターを使用している場合は、冷却ファンを使用します。

設置場所にエアコンがある場合は、エアコンで気温を調整して保冷することもおすすめです。

下記の表で冷却ファンと水槽用クーラーを簡単に比較しましたので、ご参考になさってください。

冷却ファンと水槽用クーラーの比較
冷却ファン 水槽用クーラー
初期費用 約1,000円~ 約20,000円~
1か月の電気代 60cm水槽用で約47円程度(1日12h使用の場合) 60cm水槽用で約972円程度(1日12h使用の場合)
冷却能力 -3度ほど。外気温に大きく左右される。 -7度以上も可能。水温を一定に保てる。
温度調節 逆サーモスタットが必要 本体のみで細かく設定できる。水槽用ヒーターと接続して保温も可能。(例:ゼンスイ社の水槽用クーラーは0~60度)
水の蒸発 蒸発しやすい。足し水が必要。 蒸発しづらい。
設置の手間 手軽。固定するだけで使用可能。 手間がかかる。外部式かオーバーフロー式ろ過のみで使用可能
動作音 モーター音がするため、寝室に置くと気になる場合もある。 排気音などがするものの、基本的には静か。
排熱 排熱がないため、室温に影響しない。 排熱により、室温が上昇しやすい。

水槽用クーラーのほうが冷却能力は格段高く、ランニングコストも実はそれほど差がありません。
しかし、使用できるろ過方式が決まっていることと、初期費用が高価なことから手軽さでは冷却ファンがおすすめです。

しかし最近では、水槽のフチに掛けて使用できる外掛け式水槽用クーラーも発売されました。

水槽用外掛け式ペルチェクーラー カケル KAKErU

さまざまなろ過方式で使用可能という画期的な製品です。
適応水槽サイズは30cmまで、板厚は8mmまでですが、外部フィルターが付けられない設置方法でも使用できるのはかなり嬉しいです。

冷却ファン同様に外掛け式で使えるため、より確実に冷やしたい方の選択肢の一つになるでしょう。

まとめ:【2024年】冷却ファンで水槽の水温を下げる!おすすめ商品ベスト5!注意点も

今回は夏の水温管理に必要な冷却ファンのおすすめ商品とメリット・デメリット、注意点についてお話しました。
北海道など寒冷地では必要ない場合もありますが、関東や九州方面では夏の水温管理は非常に大切です。

水槽用クーラーは高くて購入できない、またサイズが大きくて設置場所がないという方は、冷却ファンで水温を下げることも検討してみてはいかがでしょうか。

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水槽の冷却ファンについて良くあるご質問

水槽の冷却ファンとはどんなものですか?

水槽のフチに取り付ける送風式の保冷機材です。
ファンで風を送り、水が蒸発する際に熱を吸収する現象の『気化熱』を利用し、水温を下げます。
冷却能力は-3~-5度程ですが、手軽に使用できて初心者にも扱いやすいアイテムです。

冷却ファンと水槽用クーラーはどちらが良いの?

飼育している生体によります。
冷却ファンは手軽に設置でき、誰でも利用できますが、冷却能力がより高いのは水槽用クーラーです。
水草水槽や海水魚・日本淡水魚などの場合は水槽用クーラーが必須ですが、メダカや金魚など27度以上の水温でも問題のない生体なら冷却ファンで飼育できます。

冷却ファンを使用する際の注意点とは?

冷却ファンは気化熱を使用して水温を下げるため、使用すると飼育水が減ります。
使用時は適宜、カルキ抜きした水で『足し水』を行いながら使用しましょう。
水温が高い時期は水が傷みやすいので、蒸発しすぎに気を付けながら、足し水を行います。

冷却ファンは常につけたままで良いのですか?

つけたままでは水が蒸発し続けるため、夜間は停止するなど起動時間を調整します。
水温の下がりすぎを抑えるためにサーモスタット機能付きの機種もあり、サーモスタットのみで販売している製品もあります。
小型水槽では水量の変化が多くなるので、適宜状況を確認しつつ管理しましょう。

 

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このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答

  1. 通りすがり より:

    冷却ファンの電気代月600円弱って、高すぎませんか?
    計算ミスだと思うのですが。

    • アクアガーデン編集部 より:

      ご指摘いただきありがとうございます。
      桁の表記などを間違えておりました。
      修正いたしましたので、よろしくお願いいたします。

執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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