さあ、2020年夏本番です!今年は特に暑く、外気温も例年にないくらい上昇していますよね。水槽内の水温も、外気温の影響やライトの影響で夏場は水温が上がりやすく、熱帯魚が高温に耐えられずに弱ってしまったり、死んでしまうこともるんです。
水槽の水温を下げるには水槽用クーラーや水槽用冷却ファンを使って冷やす方法があります。今回は冷却ファンのおすすめ商品のご紹介と、冷却ファンを使う時の注意点についてお話していきます。
目次
水槽用冷却ファンを動画で知る!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
水槽用冷却ファンの効果やおすすめ商品を音声付きで解説します。
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冷却ファンとは?
熱帯魚水槽の水温を下げるのは水槽用のクーラーだけではなく「冷却ファン」がありますが、実際に冷却ファンを見たことがないという人もいるでしょう。
熱帯魚水槽用の冷却ファンは、扇風機のようにプロペラが回るので、ファンを動かして水面に風を送ることで水が蒸発するときに生じる「気化熱」を利用して水温を下げます。水面に風を送るので、熱帯魚・海水魚両方で使うことができます。
クーラーと比較すると価格が安く、それなりに水温を下げることができるので個人宅では利用している人が多いです。平均的に水槽用の冷却ファンで下がる水温は3度とあまり大きな水温の下げ幅ではありません。
水槽用クーラーについて知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
ペルチェ式の小型水槽用クーラーはこちらの記事をどうぞ!
冷却ファンのおすすめ商品ベスト3
それではここから冷却ファンのおすすめ商品を3つ、ランキング形式でご紹介していきますので、購入の参考にしてください!
冷却ファンおすすめ1位:アクアクールファン ビッグ
「アクアクールファン ビッグ」は熱帯魚用品で有名なメーカー、ジェックスが販売している冷却ファンです。コンパクト設計なのに120センチ水槽でも使用できます。冷却能力的には60~205リットルまでの水を最大4度まで下げることが可能です。
基本的に温度設定のできるサーモやコントローラーなどは付属していないため、自分で温度設定することはできません。しかし別売りの専用サーモを購入すれば温度設定をすることが可能になります。ネットの口コミなどでは使いやすい、60センチ水槽でも十分に使えたという話も多いです。
初心者でも使いやすいと評判なので、アクアリウム初心者や大型水槽で冷却ファンやクーラーにお金をかけたくない人向けの冷却ファンと言ってもよいでしょう。クーラーが故障したときのサブ用で持っておいても損ではない商品です。
冷却ファンおすすめ2位:テトラ 25℃クールファン
「テトラ 25℃クールファン」は熱帯魚用品でおなじみのメーカー、テトラの商品です。こちらの商品の冷却能力は12~60リットルとなっており、小型水槽向けといったところでしょう。水温の下げ幅は3度ほどですが、使用環境や水槽の大きさによっては5度も下がるといった口コミもあります。
サーモスタットが内臓されているので、水温が25度になると自動で電源がオフになる省電力設計になっています。クリップで水槽の縁に取り付けるクリップ式なので、アクアリウム初心者でも簡単に取り扱うことができます。
冷却ファンおすすめ3位:スポットファン 203
「スポットファン 203」はアクアリウムメーカーの寿工芸が販売している冷却ファンです。冷却能力は60リットル以下と中型~小型水槽向きです。水槽の縁にひっかけるタイプの冷却ファンで、本体が比較的薄いため狭い隙間でも使用することができます。
若干ファンの音がうるさいので、寝室などには向かないかもしれません。水温の下げ幅は2~3度が一般的ですが、使用環境や水槽の大きさによっては4~5度下がったという口コミもあります。
冷却ファンおすすめ【オプション】:ジェックス ファン専用サーモスタット FE-101N
設定した温度で冷却ファンの電源を制御するサーモスタットを使用すると、水槽の冷やし過ぎを防止することができます。
上記でご紹介した1位のアクアクールファンビッグと3位のスポットファン203にはサーモスタットが内蔵されていませんが、ファン専用サーモスタットを併用することで過度な冷却を防ぎ、より手軽に温度調整ができます。
すぐに冷えすぎてしまう小型水槽の温度管理などに特に便利な機器です。
冷却ファンを使うメリット・デメリット
冷却ファンは本体価格が安いため、気軽に使いやすいですが、購入前にしっかりとメリット・デメリットを把握しておく必要があります。
冷却ファンのメリットとは?
冷却ファンのメリットで一番先に思いつくのは、やはり価格でしょう。クーラーだと本体価格だけで小さなものでも10,000円~20,000円以上します。それにプラスして循環器などの機材購入などもあるので、トータルで考えるとかなりお金がかかってしまいます。
それに比べて冷却ファンなら数千円で購入することができ、設置もほとんどがクリップ式か、水槽の縁にひっかけるタイプで手間がなく、スペースも取らないというメリットがあります。そしてクーラーのように排熱で室内の温度が上がるということがありません。
冷却ファンのデメリットとは?
メリットが多そうな冷却ファンですが、デメリットもそれなりにあります。水槽の水が蒸発するときに生じる「気化熱」を利用するので、通常よりも水槽の水の減りが早くなり、水の継ぎ足し回数が増えてしまいます。この場合、海水魚水槽だと塩分濃度が変わってしまうので要注意です。
どんな水槽にも使うことができますが、飛び出し防止でふたをしている水槽は、ふたをしたままだと効果がないです。扇風機のようにプロペラを回して風を送るので、稼働時の音が気になるという人も多く、設置場所を考える必要もあります。
冷却ファンを使う時の注意点
デメリットの部分でもお話しましたが、冷却ファンは水槽の水に直接風を当てるので水の減りが通常よりも早くなります。そのため旅行などで長期間家を空けるような場合には、いつもより水位を高めにしておかなければなりません。
またエビや飛び出しの恐れのある熱帯魚などを飼育している水槽で使用する場合には、風を水槽の水に当てなければならないため、ふたや冷却ファンの取り付け方を工夫する必要があります。
まとめ:冷却ファンで水槽の水温を下げる!おすすめ商品ベスト3!注意点も
今回は夏場の水温管理に利用できる冷却ファンのおすすめ商品のご紹介とメリット・デメリット、また冷却ファンの注意点についてお話しました。北海道など寒冷地では夏場にはそこまで必要とすることは少ないですが、関東や九州方面では夏の水温管理はかなり大変です。
クーラーは高くて購入できない、また大きさ的に設置場所がないという人は、冷却ファンで水温を下げることも検討してみてはいかがでしょうか?

水槽のプロ トロピカライターの杠葉 狼です。
アベニー・パファーやバジスバジスなど小さくて綺麗な熱帯魚やベタ、ブラックゴーストなどちょっと変わった熱帯魚が好きです。
熱帯魚飼育初心者さんにお役に立つ記事を書いていきます。