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オーバーフロー式!濾過の仕組み(システム)とメリットを解説

海水魚や大型魚、サンゴの飼育では、『オーバーフロー水槽』が人気です。
オーバーフローとはその名の通り、水を溢れさせることで、循環させる濾過方式です。

そのメリットと、オーバーフロー式水槽に欠かせない『濾過槽』について解説いたします。

オーバーフロー水槽のメリットとは

オーバーフロー式は特殊な水槽です。初期投資が結構かかります。

しかし、それを差し引いてでも、大きなメリットがあります!

オーバーフロー水槽のメリット1 機材と大量のろ材と導入できる!

オーバーフロー最大のメリットは、圧倒的なろ材スペースを確保できることです。
ろ材が多い=バクテリアによる浄化作用も強いので、魚をたくさん飼育できます!

さらに、サンゴ飼育に必須な『プロテインスキマー』などの機材も、濾過槽内に設置できます。水槽上部や内部に機材を設置する必要がないので、高機能なLEDライトの照射も容易です。

これらの機材は、オーバーフロー水槽での使用を前提に作られているものがほとんどです。
なので、サンゴ飼育を始める場合は、通常はオーバーフロー水槽を用意します。

オーバーフロー水槽のメリット2 水槽内の水位を維持できる!

【写真出典:東京アクアガーデン】

オーバーフローでは水槽内の水位が一定なため、蒸発が気になりません。

かわりに、濾過槽内の水位が減るので、足し水が完全に不要というわけではありません。

水位が一定なので、たくさんの魚を飼育していても、安心できますね。

見た目も、常に美しいです!

オーバーフロー水槽のメリット3 総水量が多く、大型魚も飼育可能!

【写真出典:東京アクアガーデン】

濾過スペースを大きく確保できるため、身体が大きく、排せつ物も多く水を汚しやすいアロワナなどの大型魚の飼育にも向いています。

オーバーフロー水槽は濾過槽に入る水量もかなりのものなので、水槽とあわせると、十分な水量があります。
大型魚の飼育では、うれしいポイントです。

オーバーフロー水槽の濾過システムの種類

ひとくちに『オーバーフロー式濾過』といっても、さまざまな種類の方式があります。
その中でも、代表的な4種類をご紹介いたします!

ドライ濾過システム

ドライボール”と呼ばれるプラスチック状のろ材を空気中で使用する方式です。

ボールに循環してきた水を掛け流してバクテリアを繁殖させます。一般的なウェット濾過の5倍もバクテリアが繁殖するといわれています。

ドライ式の濾過槽は『ドライタワー』と呼ばれ、設置スペースを広く必要とします。

ウェット濾過システム

もっともポピュラーな濾過システムです。
ろ材を完全に水に浸してバクテリアを繁殖させます。
酸素量が少ないため、バクテリア量も少なめですが、立ち上がりが早くドライ式濾過より手軽で安価なため人気です。

ただし、ろ材が目詰まりするため、定期的な洗浄が必要です。

ウェット&ドライシステム

バクテリア濾過では最強のシステムです。

ひとつの濾過槽内に、ドライ濾過の部分ウェット濾過の部分を作り、バクテリアをより安定的に増やします。

ウェット式とドライ式を合体させることで、お互いの弱点を克服しています。

ただし、ウェット式濾過より、コストパフォーマンスが悪いです。

ベルリンシステム

サンゴ専用の、プロテインスキマーを利用したろ過システムです。

バクテリアによる水質浄化ではなく、プロテインスキマーによって有害物質を取り除きます。

バクテリアに頼らないため、本来のベルリン式はウールボックスすらつけませんが、近年は、水中のゴミ除去の為に、ウールマットの使用が一般的になっています。

ゴミが入り込むと、プロテインスキマーが故障する恐れがあるからです。

デメリットは、プロテインスキマーありきなので、故障したらすぐに水槽にダメージが出てしまうことです。

【写真出典:東京アクアガーデン】

それぞれの濾過システムには特徴があります。飼育する生体目的、コストなどの多方面から希望にあっているものを選択すると良いです。

ベルリンシステム以外でも、プロテインスキマーをプラスし、さらに水質を維持する方法も流行っています。

濾過槽の基本構造

やっぱりオーバーフロー濾過は良いな!と思っても、必須アイテムの『濾過槽』は、なかなか馴染みのないものですよね。
ここで簡単に、濾過槽の構造・部位の呼び方をご紹介いたします!

ウールボックス

ウールマットを詰めるボックス状の部分です。
ここで粗めのゴミを取ったりします。
バクテリアも定着するため、バクテリア濾過の第一ステップでもあります。

スノコ

通水性のある、パンチング状の底板です。
底面近くのスノコは、濾過の過程ででる汚れを沈殿させる効果があります。

仕切り板

濾材の仕切りです。これにより濾過槽を分割できます。
プロテインスキマーを使用する場合は水位が一定でなければならないため、中央の部屋に設置します。(※中央の部屋は水位が一定になるため)

そのため、濾過槽は3層式になることがほとんどです。

ポンプ室

オーバーフロー水槽で使用する濾過槽には、ポンプで水を循環させます
なので、ポンプを入れる専用の部屋が必要です。(一番端の部屋に入れます。)

ソケット

マグネットポンプを使用する場合はソケットを付けます。

素材

濾過槽はフタも本体も、塩ビ製アクリル製です。軽くてメンテナンス性に優れるからです。

耐久性をあげるため、フランジと呼ばれる補強枠(フチ)を付けます。
アクリル製のほうが、より丈夫ですが値段が高いです。

ピストル

ピストルは水槽と濾過槽を繋ぐ配管です。
ストレートタイプL字(エルボ)タイプがあり、型により水流を調節できます。
L字のほうが水流は穏やかですが、音がうるさいという難点があります。

ピストルは、使用したいポンプや、設定したい水流量に合わせて選ぶと良いですね!

まとめ

【写真出典:東京アクアガーデン】

オーバーフロー水槽は、特別で難しいイメージがあります。

しかし、濾過システムを覚えてしまえば、水量が多いため、フィルターよりも楽に運営することができます。是非、挑戦してみてください!

※生体(淡水魚・水草など)によってはオーバーフローでは飼育できない場合があります。

ご自分の水槽にはどんな濾過システムがあっているのか、ご検討ください。

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金魚に愛を注いでいるWeb担当。
かわいい金魚の為なら腰痛も何のその。金魚のテンションがMAXになる魔法の餌・アカムシを与えることに喜びを感じています!
アクアリウムに親しめる、良い情報をお届けできるように勉強&実践中です。
文章づくりも頑張ります!