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【白点病の総まとめ】治し方とは?水温、自然治癒、治療方法について

熱帯魚の病気の一つ、白点病についてご存知の方は多いと思います。熱帯魚や金魚などに多い病気で、早期発見・早期治療が鍵となります。

きちんと治療することで完治することができますが、病気が進行している場合には最悪死んでしまうこともあります。

今回は熱帯魚の病気の中でも割と多い白点病の治療時の水温や自然治癒など治療法についてお話していきますので、白点病を発症した際の参考にしてください。

白点病以外の寄生虫原因の病気や他の病気についてはこちらの記事を参考にしてください。

白点病とは?

白点病は熱帯魚の病気の中ではよく知られている病気の一つです。熱帯魚だけでなく金魚やメダカなど魚類全般がかかる恐れのある病気でもあります。

白点病の原因は細菌ではなく、寄生虫です。「ウオノカイセンチュウ」という繊毛虫の一種が魚に寄生することで発症します。

このウオノカイセンチュウは幼虫時代は「ホロント」と言われ、寄生している魚の栄養分を奪いながら成長し、「シスト」と呼ばれる成虫になると魚から離れていきます。

白点病は、このウオノカイセンチュウが魚に寄生している状態を見たときに、白い点にみえるので白点病という名称がつけられています。

白点病の基本的な治療方法は?

白点病の基本的な治療方法は、水温を高めにして塩浴や薬浴をするといったものがあります。

それぞれの治療の理由や治療方法などについてこれからお話しします。

白点病の基本的な治療方法1:白点病治療中の水温は高めにする

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白点病を治療するときには、まず原因になるウオノカイセンチュウを駆逐する必要があります。このウオノカイセンチュウはおおよそ1週間で成虫になり繁殖を繰り返していくので、放置しておくとアッという間に増え、水槽内の魚が全て感染してしまうことも珍しくありません。

ウオノカイセンチュウは低温には強いのですが高温に弱い傾向にあります。また成虫になってしまったときや、魚に寄生している最中は薬に対して耐性が強いため、薬だけで治療するのは難しいのです。

そこで熱に弱いという弱点を利用して、白点病の治療を行っている水槽内の水温を高めに設定します。治療用の水槽にヒーターを設置し水温の設定を28度~30度に設定しましょう。

高温にすることで、幼虫であるホロントから成虫のシストへの成長を促進する効果があるため、比較的短期間で魚から離すことができます。

ただ、急に水温を上げると魚の体にも負担がかかり、ストレスになってしまうため、温度は1日1度ずつゆっくり上げていきます。

白点病の基本的な治療方法2:塩浴させる

熱帯魚や金魚・メダカといった魚類の飼育経験者の人なら、病気になったらまず塩浴をさせるという人が多いのではないでしょうか。

アクアリウム初心者の場合、淡水魚に塩というと害がありそうと思う人もいますが、適切な塩分濃度であれば塩の殺菌効果で病気を治療できる場合があります。 

塩には殺菌効果だけでなく、新陳代謝を活発にする効果もあるといわれており、ウオノカイセンチュウに寄生された場所の傷の回復を高めることが期待できます。

一般的に熱帯魚や金魚を塩浴させる場合の塩分濃度は0.5%~0.6%程度と言われています。これ以上濃い塩分濃度にしてしまうと、魚の負担が大きくなり、薄いと効果が期待できません。

水草は塩水に弱いので、治療用の水槽に入れないようにしましょう。

塩浴についてはこちらの記事も参考にしてください。

白点病の基本的な治療方法3:薬浴させる

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基本的にウオノカイセンチュウが寄生している段階では、水温を上げたり、塩浴などの治療効果は薄いと思ってよいかもしれません。薬浴も寄生中はあまり効果が期待できませんが、寄生前の段階では非常に高い効果があります。

しかしウオノカイセンチュウの繁殖サイクルが1週間程度と長いので、最低でも1週間~2週間は薬浴させなければなりません。

薬浴をする場合には、フィルターはつけません。これはフィルターに薬の成分がろ過されるのを防ぐためと、フィルターにいるろ過バクテリアが薬で死んでしまうのを防ぐためです。

水槽に入れた薬の効果は時間が経つと薄れていきます。3日~6日ほどで薬の効果が薄くなっていくため、薬を入れてから3日~5日経ったら薬を追加するのを忘れないようにしましょう。

また薬浴の際には、水中に酸素が少ない状態になったり、フンなどで水質が悪くなる可能性もあるので、2日に1回程度水換えを行ってあげる必要があります。

白点病の基本的な治療方法4:鷹の爪を使う(民間療法)

白点病の民間療法として、最近では「鷹の爪(赤唐辛子)」を使った治療が広まっています。鷹の爪の成分の一つ「カプサイシン」に殺菌作用があるため、治療できるというものです。

鷹の爪を使った治療方法は、魚だけでなく水草にも害がないというメリットがあります。

鷹の爪を使った治療のやり方は、約10リットルの水に対して鷹の爪を1本使用します。鷹の爪は輪切りにして水中でばらばらにならないようネットなどに包んで水槽に入れます。

初期の白点病には効果が高いと言われていますが、鷹の爪を使った治療を始めて3日経過しても効果がないようであれば、市販の白点病用の薬を用いた薬浴に切り替えたほうがよいようです。

白点病の基本的な治療方法:殺菌灯を利用する

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殺菌灯を利用する方法は海水魚ではよく行われている方法です。殺菌能力のある光線を照射することで、ウオノカイセンチュウを撲滅するという方法です。殺菌灯は水中の有機物質を分解することも期待できるのでコケ対策にも使われることがあります。

ただし、殺菌灯は長時間使用しすぎると生き物にダメ―ジがあるため、使用時間や使用方法はきちんと守って使用する必要があります。

白点病は自然治癒することがある?

白点病の原因となるウオノカイセンチュウは幼虫の時に魚に寄生し、成虫になると離れていきます。そして繁殖しまた魚に寄生するというサイクルを繰り返しており、一旦離れたように見えても水槽内で生きていればまた寄生し、その数も増えていきます。

水槽内の水温が高ければ、自然とウオノカイセンチュウが全滅してしまうという可能性はありますが、白点病は再発する可能性が非常に高く自然治癒したと思っていたらある日体全体が白くなってしまった、なんてこともよくあるので自然治癒にはあまり期待しないほうがよいようです。

白点病が発生した飼育水槽も手入れしよう!

魚の病気というと、病気になった魚だけを治療すると言うイメージがありますが、白点病の原因となるウオノカイセンチュウは魚から離れて繁殖します。

そのため1匹発症した場合は、水槽内にウオノカイセンチュウが潜んでいる可能性が高いため、飼育水槽内もメチレンブルーなどの薬を用いて消毒、また水温を高めにしてウオノカイセンチュウの撲滅を行う必要があります。

【白点病の総まとめ】治し方とは?水温、自然治癒、治療方法についてまとめ

今回は白点病の治療方法について、また白点病は自然治癒するのかといったことをお話しました。

白点病は寄生虫が原因となる病気のため、発症した魚だけでなく水槽内に潜んでいる寄生虫も根絶やしにしないと再発の可能性が非常に高い病気です。

1匹発症した場合には同じ水槽内にいる魚もウオノカイセンチュウに寄生されている可能性が高いので、魚だけでなく飼育水槽の殺菌なども行う必要があります。

放置しておいてエラに寄生されると呼吸困難で死んでしまうこともある病気です。きちんとした治療を行ってあげましょう。

普段から水質や水温などの管理が適切であれば、魚も元気なので寄生される可能性は低いです。新しい魚を水槽に入れる前などは、白点病などの病気になっていないかのチェックは必ず行うなど、事前に予防策を取っておくことで白点病を防ぐことができます。

コメント

  1. 魚愛好家 より:

    淡水魚に塩は衝撃的やった

    • 中島 より:

      初めは「本当に大丈夫なのか?」とびっくりしますが、濃度に気を付ければ金魚などは塩水浴で元気になります。薬をあまり使いたくない場合などにおすすめです!

  2. るる より:

    約3歳になるメスベタのプラカットが何回も白点再発します。歳なのでアグテンではなく、メチレンブルーで薬浴して完全に白点なくなって1週間たってから真水塩入りに変えたら、翌日また再発してました。もうどうしたらよいのかわかりません。

    • 中島 より:

      白点(ウオノカイセンチュウ)は非常にしつこい寄生虫です。適切な処置を行っても、白点病が再発しなくなるまで最低15日はかかります。メチレンブルーでの投薬治療の目安は約2週間です。水換えを行いつつ、薬を同じ濃度になるように追加していきます。また、白点病は水温30℃程度で活動が鈍ります。薬が不安でしたら、昇温で活動を抑制・退治することもできます。ちなみに、私は投薬(メチレンブルー)14日、経過観察7日の21日かけて治しています。参考になれば幸いです。

  3. 初心者でアタフタ より:

    メチレンブルー投薬期間中のエサやりはどうされていましたでしょうか?
    もしよろしければ、お教え頂きたいです。

    期間中はエサやりをしない、といったサイトもあるのですが、衰弱死してしまったケースもあるようです。

    投薬とマメな水換えをする事で、エサは通常通りあげた方がいいかと考えているのですがいかがでしょうか?

    • 中島 より:

      個人的な方法ですが、薬浴初日~3日は与えません。
      4日目から1~2粒程度、1週間目からは魚のサイズによりますが最高4、5粒まで与えています。
      薬浴は長期に及ぶと体力を消耗しますので、毎日糞を回収できるなら多少餌を与えても問題はないです。
      そのかわり、水換えもコンスタントに行います。(小さい容器なら毎日1/2程度の水換え)
      アンモニアが濃い場合は、もちろんほぼすべての水の入れ換えを行ってください。
      アンモニアの濃度が適切に保たれていれば大丈夫です。

  4. 小魚くん より:

    ネオンテトラとドクターフィッシュを一緒に飼育しています
    気づいたらドクターフィッシュの体に白いつぶつぶが発生しました
    2,3日前はなかったと思うのですが、、
    調べた感じ白点病だと思います、、、一匹は結構な感じで体中についてた
    ので綿棒で優しく拭いて少しとってやりました
    鷹の爪がいいということなので輪切りにしたものをアミで包んで水槽に入れてみました
    これで2,3日様子を見ます 休みの日に水槽を大掃除してやろうかと思ってますが
    水槽や砂などを熱湯消毒したら寄生虫は死滅するのですか?

    • 中島 より:

      白点病はかなりしつこいので、経過観察がポイントになります。
      白点虫は夜に遊泳して朝になるとまたくっつく性質があります。なので、離れている夜にたたくと効果的です。
      鷹の爪も良いのですが、結構体についていたとのことですので、2日たっても効果が見られなければ薬浴(メチレンブルーかアグテン)をおすすめします。
      水槽の掃除は、白点虫は高水温に弱いので、死滅させるなら45℃程度で大丈夫です。本当にしつこいのでフィルターもろ材を変えて掃除したほうが良いです。
      ただ、そうなるとバクテリアも死んでしまうので、水槽はまた立て直しになります。