夏場、室内にあるから水槽の水は高温にならないと思っていませんか?
室内にある水槽の水は外気温の影響を受けやすいため、室内の温度が上がると水槽内の水の温度も上がってしまうのをご存知でしょうか。
そのため水槽の置き場所などによっては水槽内の水の温度を下げるために、置き場所を替えたり日よけを作る人もいますが、なかには水槽用の専用クーラーを使う人もいます。
今回はこのクーラーのなかでもペルチェ式のクーラーから、人気のあるおすすめの商品をランキング形式で3つご紹介しますので、クーラー購入時の参考にしてください。
目次
ペルチェ式クーラーとは?
ペルチェ式のクーラーはアクアリウム用のクーラーだけでなく、室内置き用の小さな冷蔵庫や車用の冷蔵庫、PCのCPUの冷却装置など小さな構造のものに使用されることが多いクーラーです。
フロンガスを使わないため環境にやさしく、コンプレッサを使わないので音も静かなものが多いです。そしてコンパクトなつくりになっているので、コストも安く抑えることができます。
冷却能力的にはチラー式のほうが高いのですが、30センチから60センチくらいの小型水槽ならペルチェ式のクーラーでも十分に水温を下げることが可能です。
水槽用冷却ファンはこちらの記事を参考にしてください!
水槽用クーラーについては、こちらで解説していますよ!
ペルチェ式クーラー ベスト3をご紹介!
まずは人気のあるおすすめのペルチェ式クーラーを、ランキング形式でご紹介します。
どの商品も一長一短ありますので、購入の際には自分の水槽に適したものを購入するようにしてくださいね。
おすすめ人気水槽用ペルチェ式クーラー 1位:ゼンスイ 「TEGARU」
ペルチェ式のクーラーで人気があり一番のおすすめはゼンスイの「TEGARU」です。このクーラーは冷却だけでなく加温することもできるので、一年を通じて使用することができます。
チラー式と比べてペルチェ式はファンの音が静かですが、「TEGARU」はペルチェ式の中でも稼働音が静かで気になるという人は少ないようです。
淡水・海水どちらでも使用することができますが、外気温が16度以下、もしくは30度以上の場合は設定した温度にすることができない場合もあります。
それでも業界初といわれているヒートポンプを搭載しているので、他のペルチェ式クーラーの倍ともいわれる冷却能力があるんですよ。
水槽のサイズは30センチ前後がよいようで、一度温度設定をすると自動で温度管理をしてくれます。
ホースの口径が内径が8ミリ、外形が13ミリとされていますが、購入時に付属されている異径ジョイントを使用することで内径が12ミリのホースを接続することも可能。
ゼンスイのクーラーは購入後のアフターフォローが手厚いです。
- 無料で点検見積もりが行える
- クーラーの修理対応がしっかりしている
- 有料だが、クーラーのオーバーホール(分解して丸洗い、動作点検)を行っている
- お客様サポートの対応が親切・丁寧
このようなことから利用者から信頼があり、人気があるメーカーでもあります。
おすすめ人気水槽用ペルチェ式クーラー 2位:テトラ クールタワー
テトラの「クールタワー」シリーズには、水温が下がりすぎないようにコントローラーがついています。スリムな設計になっているため置き場所にも困ることは少ないでしょう。
また水温が25度を超えるとオンになる設計のサーモスタットもついています。
60センチ以下の水槽に対応可能で、使用時の室温が29度~35度の場合、水槽内の水温を26度から29度にすることが可能です。
おすすめ人気水槽用ペルチェ式クーラー 3位:ニッソー アクアクーラースリム
ニッソーの「アクアクーラースリム」は水温は3度から32度までの範囲内であれば温度設定が可能です。熱帯魚・海水魚どちらにも使用可能です。
しかしあくまでも冷却用のクーラーなのでヒーター機能はついていません。デジタルパネルを使っているので水温が確認しやすく、水温系とクーラーの表示温度の誤差は手動で修正が可能です。
循環ポンプが壊れてしまったときに冷却槽が壊れないよう、自動停止回路がついているので安心して使用することができます。
ぺルチェ式クーラーを使うメリット・デメリット
小型水槽向きのペルチェ式クーラーはメリットが多いと思っていませんか?
小型ゆえにかかえているデメリットも意外に多いんです。ここではペルチェ式クーラーのメリット・デメリットについて解説していきます。
ペルチェ式クーラーを使うメリットとは?
ペルチェ式クーラーのメリットですが
- 初期費用が安く済む
- 小型水槽に適している
- 内臓しているファンの大きさにもよるが、チラー式と比較すると稼働音がとても静か
この3つを挙げることができます。
初期費用に関しては、ペルチェ式クーラーの場合は本体価格が1万円を切ることもあるので、チラー式のクーラーを購入するより安く済むことが多いのです。
マンションやアパートでアクアリウムを楽しんでいる人の場合、小型水槽を使用している人が多いですが、小型になればなるほど水温は外気温の影響を受けやすくなっています。
そのため夏場も水温が上がりやすいのですが、ペルチェ式のクーラーは小型水槽向き、本体自体もコンパクトなため置き場所にも困ることが少ないものが多いです。
また冷却ファンだけを使っているので、チラー式よりも音が静かで、寝室に置いても気にならないというものが多いので、どこにでも置くことができます。
ペルチェ式クーラーを使うデメリットとは?
ペルチェ式のクーラーを使う時のデメリットですが
- 水温の維持がしにくいことがある
- 冷却能力がほどほどな割に電気代がかかってしまう
- 本体を設置するスペースが必要
- 冷却ファンの音がする
- 大型水槽にはむかない
このようなものがあります。
ペルチェ式クーラーは熱交換の効率が悪いため、小さな水槽といえど時と場合によっては水温を維持しにくいことがあります。水温を維持するために長時間稼働させっぱなしになることが多いため、電気代がかかってしまいます。
またコンパクトな設計になっているとはいえ、本体の置き場所も必要になりますし、チラー式ほどではないですが冷却ファンの音もします。本体価格は安いですが、大型水槽に使えないという欠点もあります。
ペルチェ式クーラーを使う時の注意点とは?
ペルチェ式のクーラーを取り付けたから大丈夫!とクーラーの性能を過信してはいけません。ペルチェ式は本体がコンパクトになっている分、その冷却能力は低いです。
そのため常に高温になるような場所に置いてある水槽の場合、ペルチェ式のクーラーを使うことで、水温が不安定になり、魚がストレスを感じて体調を崩してしまう場合がありますので、水温はこまめにチェックするほうが魚にとっても良い環境を維持しやすいですよ。
小型水槽を冷やせ!おすすめ人気水槽用ペルチェ式クーラー ベスト3!まとめ
今回はペルチェ式のクーラーのおすすめ商品をランキング形式で3つご紹介し、ペルチェ式クーラーのメリット・デメリットなどについてもお話しました。
ペルチェ式のクーラーはコンパクトボディでチラー式のクーラーと比べると本体価格が安いですが、冷却能力が劣ります。そのため大型水槽の冷却には向いておらず、小さな水槽でも室内が高温になる場所では水温が不安定になる傾向にあります。
ペルチェ式のクーラーを使うときは、なるべく水槽を涼しい場所にうつして使うようにすることで、水温が不安定になるのを防ぐことができますよ。
今回ご紹介した商品はさまざまな特徴があるので、自分の水槽にあったものを選んで購入してください。
水槽用クーラーについてはこちらの記事もどうぞ!

水槽のプロ トロピカライターの杠葉 狼です。
アベニー・パファーやバジスバジスなど小さくて綺麗な熱帯魚やベタ、ブラックゴーストなどちょっと変わった熱帯魚が好きです。
熱帯魚飼育初心者さんにお役に立つ記事を書いていきます。