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【プロが教える】水槽の水をピカピカの透明にするコツとは!?

みなさんがアクアリウムを始めたきっかけはなんでしょうか?
お店で見たキラキラの水槽に憧れて、あんな水槽を家にも置いてみたい!と始める方は意外に多いと思います。
しかし、いざ始めてみると、憧れていたお店の水槽みたいにはなかなかなりませんよね。
お店みたいにならない…その原因の一つが水の透明度です。
水は透明だと思いがちですが、水槽の中の水は濁りや光の加減などで、なかなか透明には見えません。
今回は、自宅でもできる、ピカピカの透明な水にするコツを伝授したいと思います。

水槽の水をピカピカにするコツを動画で解説!

この記事の内容は動画でもご覧いただけます。

水槽の水の透明度を上げるポイントなどを音声付きで解説します。

【ピカピカの水】水槽の水を"超透明"に!誰でもできる5つのポイント

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水が透明に見えない?原因は?

水槽の水が透明にならない原因は複数考えられます。
まずは、基本的な原因と対策を考えてみましょう。

原因1:ろ過装置の不備

透明にならない原因で真っ先に思い浮かぶのが、ろ過装置の不備です。
水槽の水は、魚のフンや餌の食べ残し、枯れた水槽などの有機物によって日々汚れていきます。
これをろ過して、水をきれいに保つのに一役買っているのがろ過装置です。
当然ですが、ろ過装置も汚れますので清掃が必要です。
水が透明にならないときは、ろ過装置のフィルターが目詰まりなどしていないか一度確認してみるとよいでしょう。
しかし、逆に汚れを気にしすぎて洗いすぎてしまうのも、よくありません。
なぜなら、ろ過装置のフィルターには水をきれいにするバクテリアが住んでいるからです。
また、水替えと同時にろ過装置の清掃をしてしまうと、バクテリアが減りすぎてしまう可能性があります。
清掃のタイミングにも気を付けましょう。

ろ過装置については、こちらの記事も参考にしてみてください。


原因2:バクテリアの不足

ジェックス サイクル 500ml

ろ過装置に不備がないのに水が透明にならない場合、バクテリアの不足が考えられます。
ろ過バクテリアという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
水を透明にするには水をろ過する必要がありますが、水をろ過する方法は大きく分けて二つあります。
一つは物理ろ過といい、その名の通り物理的に水をろ過する方法です。ろ過装置がこれにあたります。
そしてもう一つが生物ろ過です。生物ろ過は、ろ過装置をすり抜けてしまったり、溶け出してしまった有機物を、バクテリアに分解してもらう方法です。このバクテリアが、ろ過バクテリアと呼ばれています。
ろ過バクテリアが正しく活動することで、綺麗な透明の水になるのです。
水槽を立ち上げた直後であれば、ろ過バクテリアがそもそも不足していることが考えられます。
また、ろ過バクテリアは、水中や底砂、ろ過フィルターなど、水槽内の様々なところに住み着いていますので、過度な水替えや清掃によってバクテリアが流されてしまい、数が足りなくなっている可能性があります。
バクテリア剤を入れたり、住処を作ってあげたりすることでバクテリアが増えていきますので、水槽内の環境や水替え頻度を見直してみましょう。

ろ過バクテリアについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

原因3:水替え不足

定期的に水替えは行っていますか?
バクテリアやろ過装置を設置したからといって、水替えを怠ってはいけません。
バクテリアやろ過装置の働きだけでは、水をきれいにすることはできないのです。
それどころか、汚れた水の中ではバクテリアが活動をやめてしまうこともあります。
適度な水替え頻度は週一回、三分の一から半分ぐらいの水替えを行いましょう。

水替えについては、こちらの記事も参考にしてみてください。


原因4:餌

ジェックス パックDEフレーク グッピー・テトラの主食

水が汚れる原因の代表として挙げられるのが餌の食べ残しです。
餌の食べ残しがないよう、魚の様子を見ながらあげる、食べ残しがあればすぐに取り除くようにしましょう。
金魚などの淡水魚は満腹中枢が鈍いため、与えられたら与えられただけ餌を食べてしまい、結果、フンが増えて水の汚染が進んでしまいます。
こちらも、餌の量を決めて適度な量だけを上げるようにしましょう。
また、餌の種類によっては、餌の色素が水に溶けだしてしまい、それが水の濁りを招くことがあります。
その場合は、餌の種類を変えることで水の濁りが軽減されますので、試してみるとよいでしょう。

餌については、こちらの記事も参考にしてみてください。


原因5:水槽に対して魚が多い

水槽の容量によって、飼える魚の数には限度があります。
魚が多すぎると、フンなどの有機物がろ過装置で処理しきれず水が汚れる原因になります。
飼育数を一度見直してみましょう

魚の飼育数については、こちらの記事も参考にしてみてください。

水をピカピカにしよう!プロが教える5つのコツ

基本的な原因を確認したところで、水をキラキラのきれいな水にするためのコツを5つご紹介します。

コツ1:設置時にワンランク大きいろ過器を選びましょう

テトラ (Tetra) バリューEXフィルター VX-75

先ほどご説明した通り、水を綺麗にするにはバクテリアの存在が欠かせません
バクテリアを上手に管理するには、バクテリアが住む場所を確保してあげる必要があります。
バクテリアは、ろ過装置内のろ過材や底砂に住み着きます。
水が綺麗にならないということは、魚の数、または水槽内の汚れに対してバクテリアの浄化能力が不足している状況です。
つまり、魚の数や水槽の汚れに対して、ろ過装置のスペックが足りていないということになります。
水をきれいに保つためにも、ろ過装置は余裕のあるスペックを選ぶようにしましょう。
ただし、大型のろ過装置になると水流が強く、底砂を動かして水を濁らせてしまうことがありますので、注意が必要です。

コツ2:活性炭を使いましょう

ヒカリ (Hikari) ブラックホール 徳用 60cm水槽用 5回分

水を綺麗にするのに最も即効性のあるアイテムが、活性炭です。
活性炭は特に、魚の糞や餌の食べ残し、流木のアクが原因で発生する、黄色や茶色の水の濁りに効果を発揮します。
使用した翌日に効果を実感できることも多いので、おススメのアイテムです。

活性炭については、以下の記事で詳しく解説しています。

コツ3:殺菌灯を使いましょう

ゼンスイ 紫外線殺菌灯 UVバズーカ 13W

水にアオコが発生することがあると思いますが、殺菌灯でアオコを抑制することができます。
アオコは、別名グリーンウォーターと呼ばれ、その名の通り水が緑色になる症状のことです。
アオコが発生した場合には殺菌灯を検討してみましょう。

アオコについては、以下の記事で詳しく解説しています。

コツ4:照明は明るいものを選びましょう

46Z8 水槽照明アクアリウムライト7W青1赤1白5灯水草植物育成海水LEDライトスポットライト(青1赤1白5灯)

照明は、色温度が6500K以上の白~青白いもので、水草の育成が可能な明るさのものを選びましょう。
照明の色は、黄色い光より白く明るい光のほうが、水の黄ばみや水中の微細な汚れを飛ばして見せてくれます。
水をきれいに見せたいならば、白い光のものを選びましょう。

照明については、以下の記事で詳しく解説しています。


コツ5:定期的なメンテナンスを行いましょう

色々とコツをご紹介してきましたが、欠かせないのが定期的なメンテナンスです。
水温が上がればバクテリアが死んでしまうし、コケ取りをしなければ水槽がコケに覆われてしまって、水を綺麗に見せることはできません。
1~4のコツを抑えながら、定期的なメンテナンスも欠かさず行いましょう。

水槽のメンテナンスは、こちらの記事も参考にしてみてください。

【プロが教える】水槽の水をピカピカの透明にするコツとは!?まとめ

アクアリウムをやっている方にとってピお店のようなカピカの透明な水は憧れですよね。
今回ご紹介したコツは、自宅でも実践可能なものばかりです。
コツを抑えて正しく管理すれば、自宅でもキラキラと光る透明な水を再現することができますので、ぜひ実践してみてください!

コメント

  1. 廣瀬大翔 より:

    今年の12月27に買ったんですけどGEXの水槽のセットを買ったんですけど全然透明にならなくて大丈夫なのかと思いましたネオンテトラを30匹入れてます教えてください!

    • 中島 より:

      ご返信が遅くなりました。
      GEXの水槽セットは基本的なろ過機能を備えておりますので、もしかしたら砂利が原因ではないかな、と思います。
      砂利は敷く前に、種類にもよりますが6~10回ほど、十分にすすぎ洗いを行う必要があります。
      ろ過フィルターがもし黒く汚れるようでしたら、汚れが漂っている証拠です。即効性はありませんが、プロホースなどでこまめに汚れを吸い出すことで少しずつ綺麗になっていきますよ。

  2. ランプアイ大好き より:

    2つ目の水槽(60cm)を立ち上げようとしています。
    2つ目の水槽に、底面・上部フィルターを設置(新規)し、
    1つ目の水槽の飼育水をバケツ半分くらい入れて(残りは新しい水)1週間放置したあと魚を入れました。
    今のところは水は綺麗なのですが、水槽が立ち上がったかどうかはどのように判断したらいいですか?

    • 中島 より:

      水槽の立ち上がりは、亜硝酸と硝酸塩の量でわかります。検査薬や試験紙で確認すると確認しやすいですよ。
      亜硝酸が検出されなくなり、硝酸塩が検出されれば立ち上げ完了です。
      だいたい3~4週間ほどで立ち上がります。

  3. キキ より:

    室内のアクアリウムは、ライトを当てているので、水はピカピカですが、屋外のは、南向きの日陰で、直射日光は、当たらないようにしていますのに、水がグリーンにすぐなってしまいますが、直射日光は当たらなくても、屋外はグリーンになりやすいのですか?

    • 中島 より:

      直射日光が当たらなくても、植物性プランクトンは増えますので、グリーンウォーター状態になっているんですね。
      全換水して透明にしても、すぐに緑色になりますしバランスが崩れる可能性があるので、こまめに水換えをして、ほどよい濃度(底がうっすら見えるくらい)に保つのが良いですよ。