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金魚鉢で金魚は何匹飼える?多く飼う方法はあるの?

夏→金魚=金魚鉢と連想されるくらい、金魚鉢は金魚の飼育容器として定着しています。
金魚鉢が置かれていると、とても涼しげで可愛らしいですよね!親しみ深いアクアリウムです。

しかし、金魚鉢は入れられる水の量が少ないため、安定した長期飼育には向きません。

金魚鉢では体長3~4cmの金魚1~2匹程度の飼育が適正です。

それでも1匹では寂しいのでは?ということで、金魚鉢で複数の金魚を飼育する方法や、金魚鉢のメリット・デメリットをご紹介いたします。

金魚鉢の歴史

金魚鉢は江戸時代に広く普及しました。

江戸時代は金魚養殖が盛んで、武士が副業のような感覚で競って養殖・販売していました。金魚の養殖が進むと、金魚の価格は下がり、庶民にも飼育されるようになりました。それに伴い金魚鉢も広まっていったというわけです。

もともと金魚鉢は、池で飼っている金魚をごく短期の間だけ、観賞して涼を楽しむように、と作られたもので、長期飼育にはあまり向いていません。しかし、金魚=金魚鉢というように、広く親しまれています。

金魚鉢飼育のメリット

金魚鉢は見た目がとても可愛らしくおしゃれ

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金魚鉢最大のメリットは、『見た目がかわいい』ということです。インテリア性に優れ、金魚鉢が一つ部屋にあるだけで、おしゃれさ・清涼感がアップします!

夏のインテリアに特に人気ですよね。

金魚鉢は小さいので水換えが楽です

画像出典:東京アクアガーデン

サイズもお手頃なものが多い金魚鉢は、水換えが楽です。総水量が少ないので、バケツを持って何回も往復する!なんてことはありません。

水を注ぐのもラクにできますので、その点に関しては初心者でも扱いやすい飼育容器と言えるでしょう。

※この写真は短期展示ですのでたくさんの金魚を入れています。

金魚鉢は金魚の観察を行いやすい

金魚鉢はガラス製アクリル製です。
もともと、観賞に重きをおいて製作された飼育容器ですので、透明度が高く、金魚の観賞に非常に適しています。上や横からも存分に鑑賞できるため、金魚の体調のチェックもできます。

金魚鉢飼育のデメリット

金魚鉢は水量が少ない

金魚鉢の弱点は、『容れられる水の量が少ないこと』です。

金魚は非常に食べることが好きで、フンもたくさんします。つまり水が汚れやすいということです。

飼育容器の水の量は多ければ多いほど、フンなどから発生する有害物質(アンモニアなど)を薄めることができ、水換えのリミットを延ばすことができます。

金魚はだいたい1匹飼育するのに7cmぐらいのサイズで10Lは必要です。

しかし金魚鉢に入るのは1L~7L程度と、金魚を複数で安定して飼育するには非常に少ないです。

金魚鉢は水温調節ができない

金魚鉢は水の量が少ないため、水温が変化しやすいです。

夏は暑くなりやすいし、冬はあっという間に冷え切ってしまいます。金魚は低水温にも強い魚ですが、急激な温度変化には弱く、病気や体調不良の引き金になります。

水温を一定にするためには冬はヒーターなどを使いますが、飼育スペースがもともと小さいので、ヒーターを入れると更に狭くなってしまいます。

金魚鉢は濾過フィルターやエアレーションを設置しにくい

飼育スペースが狭いことで、使用できる機材がかなり限定されます。

魚の長期飼育には、アンモニアなどの有害物質を無毒化する『バクテリア』を育てなければ難しいのですが、そのためには濾過装置(フィルター)が必要です。

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しかし金魚鉢は小さいので入るものはほとんどありませんし、とても大きな金魚鉢にいれても水量が少ないので、流量が合わず、洗濯機のような状態になることがあります。

金魚鉢は止水域状態です。エアレーションを使用せず飼育すると金魚は酸欠になってしまいます。新しい水に換えれば有害物質を排出しつつ酸素を供給できますのが、それだと1日1回など、頻繁な水換えをしなければいけません。

金魚鉢で金魚を多く飼育する工夫

外部フィルターを装着する

金魚鉢飼育での難点は、『水量と飼育スペースが少ないこと』です。

しかし裏を返せば少ない水量をスペースを使わずに補えればいいわけです。

超大型(10L以上)の金魚鉢限定ですが、おすすめしたいのが小型水槽(~30cm)用の外部フィルターです。

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外部フィルターは、水槽の外にくっつけるタンク型の濾過装置です。タンク部分には当然水が入りますから、その分の水量を稼げます。サテライトとして利用するかたちです。

紹介している外部フィルターには1.1Lの水が入りますので、金魚鉢の水量+1.1Lの水量で飼育できるというわけです。

しかも、外部フィルターの水流で、酸素が(ある程度ですが)水中に溶け込みますから、エアレーションもいりません。加えて、バクテリアも繁殖するので、長期にわたって金魚鉢で飼育することができます!

※外部フィルターの使用には、水槽(金魚鉢)とフィルターに高低差が必要です。また、曲面への設置はあまり推奨できません。

水量が11Lに濾過が付けば、3~4cm程度の金魚であれば、2~3匹は長期飼育できます!

水換えを頻繁に行う・酸素を供給する

金魚鉢の水換えペース

外部フィルターなんて無理!という方におすすめしたいのがシンプルに『水換え』です。

飼育水を一日に一回、必ず2/3~全部取り換えることも、金魚鉢飼育では非常に有効です。
しかし頻繁過ぎる水換えは金魚のストレスになり、トラブルのもとになりやすいです。

また、水換えの際に、網ですくうのも金魚には大きなストレスです。なるべく、水換えを延ばす方法を考えてあげたいですね!

金魚鉢の酸素供給法

金魚鉢ではよく、金魚が水面に口を出してパクパクしている光景が見られますが、あれは酸欠による『鼻上げ』です。

酸素供給にはエアレーション(ぶくぶく)が有効ですが、小さすぎる金魚鉢では、使用が難しいです。そんなときは急場しのぎですが、『酸素をだす石』が良いです。ただし、価格もそれなりにしますのでコストパフォーマンスはあまりよくありませんが、短期飼育では一つの手であります。

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金魚鉢は直射日光の当たる場所に置かない

水温管理が大変な金魚鉢飼育では、直射日光は厳禁です。

一日における温度の変化がとても激しくなってしまうからです。

また、金魚鉢は球体ですので、レンズ効果による『収れん火災』に気を付けましょう。
日光が収束されすぎると金魚にも悪影響(落ち着かない、ストレス、急激な温度変化)です。なるべく日陰に置いて明かりはライトで調節してあげましょう。

まとめ:金魚鉢で金魚を多く飼う方法とは?

金魚鉢はやはり短期飼育用と割り切ったほうが良いです。

小さな金魚を1~2匹程度しか飼えないことや、水量が少ないのはデメリットですし、ろ過や酸素供給の事を考えれば、水槽の方が割安だったりします。

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金魚は長生きする魚ですので、金魚の成長に合わせて、飼育環境を整えてあげると良いでしょう。

人懐っこい魚ですので、可愛がってあげてくださいね!

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コメント

  1. 匿名 より:

    むずいです