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水草を水槽に入れるその前に!残留農薬を除去しよう!処理方法とは?

水槽で大切に飼っている魚たちには、ぜひとも元気に長生きをしてもらいたいですよね。

でも、新しい水草を入れたことがきっかけで、熱帯魚やエビが全滅してしまうケースがあるのです。

その有力な原因とされているのが、水草に残っていた残留農薬の影響です。

では、残留農薬の影響を受けないためには、どうしたらよいのでしょう。

水草の残留農薬に関する基本的な知識や、水草の残留農薬を除去するための処理方法などについて、ご紹介します。

▼水草に関してはこちらもご参考にしてください。

水草の残留農薬が水槽に被害を与える仕組みとは

まず最初に、なぜ新しい水草を入れたことで熱帯魚やエビなどの生体が全滅してしまったのかについて、ご説明します。

そもそもの原因は、新しい水草に、農薬が残っていたことです。

水草を栽培する際に農薬が使われることがあるのですが、その農薬が十分除去されずに残っていたのですね。

このような農薬のことを残留農薬と呼んでいます。

購入した水草に残留農薬があると、その水草を水槽に入れた際に、残留農薬も一緒に水槽の中に入ってしまいます。

そして水槽の中の水に溶け出して、水槽の中全体に残留農薬が広がってしまいます。

すると、広がった残留農薬の成分によって、水中の魚やエビたちに害が及び、全滅してしまう、というわけです。

▼生体が死んでしまった時に関してはこちらもご参考にしてください。



特に水草の残留農薬で害を受けやすい生体とは

水槽で飼う生体にはいろいろな種類がありますが、中でも特に残留農薬の影響を受けやすいのがヤマトヌマエビなどのエビ類です。

ネットで見かける飼い主の方々の嘆きの声も、エビ類の被害に関するものが多いです。

水槽でエビ類を飼われている方は、水草の残留農薬に特に気を付けておかれた方がよいでしょう。

▼エビの飼育に関してはこちらもご参考にしてください。



残留農薬の心配がいらない水草がある!?

ここまで、水草の残留農薬についてお話ししてきましたが、では市販されている水草には全て残留農薬があるのでしょうか。

実は市販されている水草の中には、残留農薬の心配がいらない水草もあるのです。

と言いましても、アヌビアス・ナナやアナカリスといった、水草の種類の話ではありません。

具体的にはどんなものなのか、以下にご説明します。

残留農薬の心配がいらない無農薬の水草とは

市販の水草の中には、無農薬と銘打って販売されている水草があります。

これは文字通り、その水草を栽培してから商品として販売するまでの過程で、農薬を一度も使ったことがない水草のことです。

農薬が一度も使われていないのですから、農薬の残りようがありません。ですから、残留農薬の心配がありません

残留農薬が心配だが、わざわざ自分で処理をするのは面倒とお考えの方には、無農薬の水草がおすすめです。

【水草】 無農薬アナカリス 10本 [成長点付]【生体】

▼無農薬水草に関してはこちらもご参考にしてください。

残留農薬をあらかじめ除去してある水草もある

無農薬以外の水草には、量の違いこそあれ、農薬が使用されています。

しかし、農薬が使用された全ての水草で、残留農薬の影響が出るわけではありません。

ふつう、農薬が使用されている水草を市販する場合には、残留農薬の影響が出ないように、市販する前残留農薬の除去がおこなわれています。

このような残留農薬の除去がきちんとおこなわれていれば、水槽に入れた際の危険性はかなり低いと言えるでしょう。

ですから、無農薬以外の水草であっても、水槽に入れた後、魚やエビたちに影響が出ないものはたくさんあるのです。

残留農薬の影響が出る可能性がある水草とは

では、残留農薬の影響が出る可能性がある水草とは、どのようなものなのでしょうか。

残留農薬の影響が出る可能性があるのは、前項でご紹介したもの以外の水草です。

つまり、無農薬ではない水草で、残留農薬の除去が十分におこなわれていないものです。

この場合、水草を市販するまでの過程で農薬が使われており、しかもその農薬が十分に除去されておりません。

そのため、ある程度の量の農薬が水草に残っており、水槽に入れると水の中に溶け出して、敏感なヤマトヌマエビなどに被害を及ぼしてしまうのです。

水槽に入れる前に水草の残留農薬を除去するための処理方法について

水草の残留農薬の影響を防ぐために、自分で残留農薬の除去をおこなうことができます。

以下に、水草の残留農薬を除去するための処理方法について、ご説明します。

水草の残留農薬を除去する処理方法の仕組みとは

水草の残留農薬を除去する処理方法は、簡単に言えば、漬け置き(つけおき)です。

既にご紹介しましたように、残留農薬のある水草を水槽に入れると、農薬が水の中に溶け出してしまいます。

ということは、水草を水槽に入れる前に、お魚やエビたちが棲んでいない水の中漬け置きしておけば、そちらの水の中に農薬が溶け出してくれるのです。

水の中に溶け出した分だけ、水草に残っている残留農薬の量は減ります。このような仕組みで、水草から残留農薬を除去することができるのです。

水草の残留農薬を除去する具体的な処理方法とは

では、水草の残留農薬を除去する具体的な処理方法とは、どのようなものなのでしょうか。

まず、水草の根元に巻き付いているロックウールを、あらかじめ全て取り除きます

次に、バケツなどに大量の水を入れ、その中に水草を漬けます

その後の処理方法には、以下の2通りがあります。

ひとつは、約1時間ごとに水を何度も入れ替える方法です

水の入れ替えの手間がかかりますが、比較的、短期間で済むという利点があります。

なお、水を入れ替える回数は3回から5回程度というのが、ひとつの目安です。

もうひとつは、数日から1週間程度、同じ水に漬けっ放しにしておく方法です。

水を入れ替える手間はかかりませんが、期間が長期に及びます。

そのため、通常の水槽に入れる場合と同様、水草の生育に支障が出ない環境を整えることが必要です。また、屋外の場合にはヤゴなどにも注意してください。

どちらの場合でも、最後に流水で洗い流すと、なお、よいでしょう。

ちなみに、残留農薬を除去する効果があるという市販品も販売されているのですが、口コミの中には、使用してみたがエビが全滅した、というレビューもあります。

ご使用の際にはレビューなどをよくご確認の上、お選びください。

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残留農薬を除去した後の水草を水槽に入れる際の注意点

残留農薬が極端に濃い場合などは、上記の方法では不十分な可能性があります。

ですので、上記の処理方法を行なった水草を熱帯魚やエビたちの水槽に入れる際には、水槽に入れてからしばらくの間、生体に異常が出ないかどうか、目で見て確認してください。

注意しておく時間は1時間以上を目安とするとよいでしょう。

もし、何らかの異常があれば、速やかに生体を別の水に移すなどの処置を行なってください。

より万全を期したい場合には、最初に少数の生体だけを水草と一緒に水に入れて、安全性を確認してみるとよいでしょう。

まとめ:水草を水槽に入れる前に残留農薬を除去する処理方法について

購入した水草に残留農薬があると、その水草を水槽に入れた後、熱帯魚やエビなどの生体に害が出る場合があります。特にエビの場合に顕著です。

無農薬の水草には最初から農薬が使われていませんから、この心配はありません

また、無農薬でなくても、市販する前に残留農薬の除去をおこなってある場合にも、さほど心配はありません

残留農薬が気になる場合には、熱帯魚やエビの水槽に入れる前に、バケツなどの水に水草を漬け置きすることで、残留農薬を除去することができます。

この処理方法には、短期に何度も水を入れ替える方法と、数日から1週間程度、漬けっ放しにしておく方法の2種類があります。

なお、漬け置きする前に、水草の根元のロックウールは必ず取り除いておきましょう。

また、除去後の水草の安全性を確認するため、魚やエビたちと同じ水槽に入れてから1時間以上は魚やエビたちの様子をチェックしてください。

もし、生体に異常が出た場合には、速やかに生体を別の水に移すなどの処置を行なってください。

コメント

  1. さしみ より:

    コメント失礼します。
    農薬を除去するために水につけると書いておりますがその水はカルキぬきとかバクテリアとか入れてますか?

    • 中島 より:

      コメントありがとうございます。
      水草を処置する水は、基本的にはカルキ抜きしていない水道水です。
      カルキを抜いてしまうと雑菌が増えてしまいすし、クリーンにする意味でも水道水で行います。
      ただし、塩素に弱い水草の場合と、エビのように敏感な生体の水槽に入れる場合は、塩素が残っていると致命的になることがあります。
      その場合はカルキ抜きの水でしっかりすすぎます。

  2. スイカ より:

    ウィローモスにも農薬がついていることはあるのでしょうか。
    又、ペットショップの店員さんが農薬が除去されているか分からないというときはどうしたらいいでしょうか。

    • 中島 より:

      コメントありがとうございます。
      ウィローモスにも無農薬でないものはあります。エビが入っている水槽のものを購入すれば安心です。
      もしカップ入りのものしかなくて店員さんがわからない場合は、残念ですが違うお店で購入したほうが安全と言えます。

  3. エビ より:

    水草は最長で、どれくらい水につけておけばいいのでしょうか?
    もしよろしければ教えてください。

    • 中島 より:

      だいたい1週間程度で抜けますが、葉が入り組んでいたり硬い水草は抜けにくいです。
      最長で3週間ほどかければほぼ安全になります。
      ただし、エビは本当に敏感ですのでやはり無農薬と明らかな水草を使用してあげてください。

  4. まきこ より:

    今日夕方ホームセンターに行って輸入水草を買いました。店員に聞いたところ農薬は除去されてるからそのまま水槽へ入れて大丈夫と、言われたので帰宅後そのまま水槽へ入れたました。
    ですが2時間後ミナミヌマエビは全滅していました。
    メダカは元気そうでしたが他の水槽へ移しました。
    相当ショックです。

    • 中島 より:

      コメントありがとうございます。
      ミナミヌマエビ、お悔やみ申し上げます…。
      除去工程を行っていても、どうしても残留することがあります。
      エビは本当に農薬に敏感ですので、もともと無農薬で栽培されているものが良いですね。
      メダカがご無事でなによりです!

  5. でん より:

    水草のことをあまり調べないうちに、ホームセンターで購入した水草をメダカ水槽に入れてしまいました。翌日、ミナミヌマエビがほぼ全滅してしまいました。やはりダメだったようです(T_T) メダカはまだ大丈夫そうですが、このまま水草を入れておいて、あらたにエビを購入して入れても大丈夫でしょうか?水槽の水は、もう汚染されてダメでしょうか?

    • 中島 より:

      コメントありがとうございます。
      エビさん残念でしたね。エビは本当に農薬に敏感です。
      水槽の水は、すべて取り替えたほうが良いですし、水草も、もったいないですが無農薬のものへの交換をおすすめします。
      どのくらい農薬が残っているかがわからないですが、一度全換水→その後もこまめに換水をくりかえせば、1ヶ月程度で徐々に薄まっていくかと思います。
      この場合、できれば、水草とエビは同じタイミングで入れたほうが良いですね。