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流木はアク抜きが必要です!流木の正しいアク抜き方法を5つ紹介!

熱帯魚水槽のレイアウトには流木は欠かすことのできないアイテムです。流木が一本水槽にあるだけでとても雰囲気が出ておしゃれな空間になります。

しかし、買ってきたばかりをそのまま水槽に入れてしまうと、流木のアクが水中ににじみ出て飼育水を黄ばませてしまうことがあります。
せっかくの熱帯魚水槽が黄ばんでしまっては、美しさが半減されてしまいますよね。

流木から出るアクは、生体に影響のあるものではありませんが、綺麗な飼育水を保つためには、流木のアク抜きが必須です!

そこで今回は、流木のアクの抜き方について徹底解説したいと思います!!

流木の正しいアク抜き方法を動画で見る!

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水槽レイアウトに使用する流木のアク抜き方法を音声付きでわかりやすく解説しています!

流木の正しいアク抜き方法を5つ紹介!プロの技も紹介します!

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そもそも流木のアクってなに?

そもそも流木の「アク」とはなんなのか、きっちり理解している人は少ないのではないでしょうか?

流木のアクの正体は、フミン酸・フルボ酸などの「腐植酸」と呼ばれる物質とタンニンが主成分となったものです。

生体に直接影響を与えることはありませんが、水中に入れるとこれらの成分が流木から溶け出し、飼育水を茶色や黄色に濁らせてしまうことがあります。

特に、弱アルカリ性の水質では溶け出しやすいです。

また、濁らせるだけではなく、飼育水の水質を酸性の軟水に傾ける効果が出ることもあります。

流木についてはコチラの記事も参考にしてください。

流木のアク抜きは必要なのか?

4個入り 自然流木 水族館シンクエイブル流木水槽の装飾 小 10-15cm

流木のアクが飼育水に溶け出したからといって、飼育している生体に直接悪影響を与えることはありませんので、生き物を飼育するという観点からみれば、アク抜き必須というわけではないかもしれません。

しかし、採取してきたり買ってきたりした流木を水槽に入れると、水が茶色や黄色に濁ってしまうため鑑賞性が著しく低下します。
アクアリウムでは、いかに鑑賞性の高い美しい水槽を作り上げるか、というのも醍醐味の一つですから、水が濁ってしまうのはマイナスでしかありません。

透き通るような透明な水の中に鮮やかな魚たちを泳がせたいと考えているのならば、流木のアク抜きは必要です。

また、流木のアクの成分である腐植酸は、水を黄ばませるだけでなく水質を酸性の軟水に傾けてしまうことがありますので、水質を変えないという意味でも、アク抜きはやっておいた方が良い作業といえます。

水の黄ばみについてはコチラの記事も参考にしてください。

流木のアクには良い効果も?メリット・デメリット

鑑賞性を損なうことから嫌われることの多い流木のアクですが、アクは前述した通り生体に悪影響を及ぼすものではありません。
むしろ生体にとってメリットとなることもあるのです。

流木のアクの成分である、タンニンやフミン酸を含んで茶色く濁った水はブラックウォーターと呼ばれており、水質を弱酸性に傾けてくれる効果があるため、テトラなどのアマゾン川を生息地とする熱帯魚の飼育には適した環境になります。

タンニンにはエロモナスなどの細菌類の増殖を抑える効果もあるため、病気予防の観点からあえてこの状態を作りだす方もいるほどです。

ブラックウォーターについてはコチラの記事も参考にしてください。

またアクがよく出る流木は、色が濃く身がしっかりと詰まっていて水槽の底に沈む流木のことが多いので、良い流木を見分ける指針にもなるでしょう。

流木の見分け方についてはコチラの記事も参考にしてください。

しかし流木のアクは、鑑賞性を損ないますし、水の透明度を下げてしまうことで水草に光が行き渡らなくなり、陰性水草以外は枯れやすくなってしまうというデメリットもあります。

弱酸性に水質を傾けてしまうことから、特に弱アルカリ性を好む魚の飼育にも向きません

このように、流木のアクにはメリット、デメリットがあるということを、知識として頭に入れておくと良いでしょう。

流木のアク抜き方法

それでは実際に流木のアク抜き方法について紹介していきましょう。

どれも特別なものを用意しなくてもできる、簡単な方法ばかりですので、ぜひ実践してみてください。

流木のアク抜きについてはコチラの記事も参考にしてください。

アク抜きの前に…流木をこすり洗いする

まずはどんな流木に対してもこすり洗いが必要です。水槽に何かモノを入れる場合は、表面についた汚れなどを除去しておくのは基本ですよね。

中には表面がボロボロで水に浸したらゴミがたくさん舞ってしまうものもあります。

腐ったり剥がれおちたりしやすい流木の表皮も、ある程度取り除いてしまうことをオススメします。

流木の汚れを落とす方法についてはコチラの記事も参考にしてください。

アク抜き方法その1 流木を水に浸けておく

最も簡単なのが、流木を水に浸けておく方法です。

流木が完全に浸かるように水を張った容器に、流木を沈めておきます
アクが出て水が茶色くなってきたら時々水を取り替えましょう。これを水に色が付かなくなるまで繰り返します

流木によっては、水に沈まずに浮いてきてしまうものもあるので、写真のように重石をして浮いてこないようにしてくださいね。

単純な作業なので、誰でもできるのが魅力の方法ですが、とにかくアク抜きに時間がかかるため、のんびりアクが抜けるのを待てる時にしか使えません。

最低でも1ヶ月、大きい流木では数ヶ月水に浸けておかなければアクが抜けきらないこともあるので、気長に待つ覚悟が必要となります。

そんなに待てない!という方は、お湯を使うと少し時間が短縮できます。発泡スチロールなどの断熱容器にお湯を張って、同じように浸けておけばよいので、急いでいる場合はお湯を使うか、後述する別の方法でアク抜きをすることをオススメします。

浮いてしまう流木の沈め方についてはコチラの記事も参考にしてください。

アク抜き方法その2 アク抜き剤を使用する

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水やお湯に流木を浸けておいてもなかなかアクが抜けないときは、市販されている流木のアク抜き剤を使うと良いでしょう。真水よりも早くアクを抜くことができます

バケツなどの容器に流木が浸るくらい水やお湯を張り、アク抜き剤を入れてアクを抜きます。1日に1回水を取り替え、新しいアク抜き剤を投入すると効率が良いです。

アクが抜ける目安は数日~1週間程度ですが、流木の大きさなどによっても異なりますので、様子を見ながら行ってください。水が濁らなくなったらアク抜き完了です。

注意点として、アク抜き剤は水質をアルカリ性に傾けてしまう性質があるため、この方法でアク抜きを行ったら、数日間(~1週間程度)水道水に浸けて、流木内に入り込んだ薬剤を抜く工程が必要となります。

アク抜き剤の説明書には必ず記載されている手順ですので、忘れずに行いましょう。

アク抜き方法その3 重曹を使う

重曹(炭酸水素ナトリウム)950g 食品添加物

アク抜き剤が無い場合は、重曹を代用しても同じような効果が得られます。薬剤を使いたくない方にオススメです。とはいえ、アク抜き剤のほとんどの成分は重曹です。アク抜き剤よりもコスパがいいため、複数の流木をアク抜きする場合にも良いですね。

しかし、こちらはアク抜き剤よりも効果がマイルドです。アク抜き剤よりも多めの量(水1Lに約5g以上)で1週間以上しっかり漬けます

重曹もアク抜き剤と同様にアルカリ性に傾けるため、アク抜き後はしっかりとすすいで3日間以上(※流木のサイズによります)水道水を入れ換えつつ漬けて、アルカリ成分を抜いていきます

やや手間が増えてしまいますが、ここで水に漬けるのではなく、次でご紹介するアク抜き方法の煮沸を行うと、短時間でアルカリ成分を抜くことができますよ。注意点として、しっかり抜きたい場合は、煮沸を複数回行います。

抜く期間や煮沸回数は流木のサイズによって、アルカリ成分が染み込む具合も変わるため、pHチェッカーなどで様子を見て調整しましょう。

アク抜き方法その4 流木を鍋などで煮沸する

流木を鍋で煮だしてアクを抜く方法です。

鍋に流木を入れて水を張り、火にかけて煮沸していきます。水が茶色くなったり、水が減って流木が浸らなくなったりしたら水を交換しながら煮沸を続けましょう。

水に色が付かなくなったらアク抜き完了のサインです。流木の大きさにもよりますが、鍋に入るぐらいの流木ならば30分程度でアクが出なくなってきます。

アクが抜けたら、すぐに取り出さずに火を止めて、しばらく鍋に入れたまま放置しておくと流木が冷めて落ち着いていきます大体8時間程度は鍋に入れたまま置いておくと良いでしょう。

煮沸は大抵の流木で行えるアク抜き方法ですが、販売されている流木の中には煮沸ができないものがあるので注意してください。

流木を着色する際にタールを使用していることがあり、それらの流木を煮沸してしまうとタールが溶け出してしまうからです。タールは生体に有害な物質ですので、もし溶け出した流木を水槽に入れてしまったら生体に影響が出てしまう可能性があります。
購入した流木については、説明書きをよく読んでから煮沸を行ってください。

基本的にブラックブランチなどブラックウッド系の流木はタールを多く含有しているため、煮沸は厳禁です。水に漬ける・アク抜き剤を使うなど別の方法でアクを抜きましょう。

流木を煮沸してアク抜きするメリットは、水に浸けておくだけよりも短時間でアクが抜けるところにあります。また、煮沸することで流木についた菌や虫を死滅させることもできます。

しかし、流木を煮沸することで鍋が汚れる、光熱費がかかる、などデメリットも多く、そもそも鍋に入るサイズの流木でしかできない方法のため汎用性も低いです。特に鍋は流木から出る成分で汚れてしまうので、やるならばアク抜き専用のものを用意することをオススメします。

アク抜き方法その5 活性炭を使用する

ヒカリ (Hikari) ブラックホール ミニ 小型水槽用

活性炭には流木のアクとなる腐植酸を吸着する効果があり、この効果を使って流木のアクを抜く方法です。

活性炭を使ってアクを抜く最大のメリットは、飼育水槽の中でアクを抜けるという点です。
飼育水槽で使っているフィルターに活性炭を仕込めばそれで作業完了、洗った流木を特に何もせずにそのまま水槽に入れることができます。余計な手間がかからないのは嬉しいですね!

もちろん水槽の中でアクは出てきますが、フィルターの中の活性炭が吸着してくれるので、流木のアクで飼育水が濁ることはありません

またほかの方法でアク抜きをした流木でも、アクを完全に抜ききるのは難しく、水槽に入れた後もジワジワとアクがしみだしてくることあります。大きな流木になるほどそれは顕著です。

このようなときにも、活性炭を使えば水の濁りを抑えることができます

アクアリウム用の活性炭は色々な商品が販売されていますが、中でもオススメなのがキョーリンのブラックホールです

水の濁りを取る能力がダントツで高く、群を抜いています。プロからの支持率もトップクラスなので、安心して使用できる製品です。

活性炭についてはコチラの記事も参考にしてください。

アク抜き方法のオススメの組み合わせはこれ!!

実際にアク抜きをするときは、ここで紹介したアク抜き方法を全てやるというわけではありません。
しかし、一つでは効果が薄いこともありますので、いくつかの方法を合わせて行うことをオススメします。

プロである私たちが良く使うアク抜きの組み合わせは、流木をこすり洗いした後、アク抜き剤を使用する方法です。
流木をしっかりブラッシングしてからアク抜き剤を使用することで、素早くアクが抜け、水槽内使用できる状態になります。

もちろん他の組み合せでもアクは抜けますが、様々な方法を試した結果この順番が一番効率良くアクが抜けると感じました

本当に急いでいるときには、流木を洗った後に煮沸を行い、さらにアク抜き剤を使用するという合わせ技も有効ですが、作業にかなり手間がかかりますし、鍋が一般用途で使えなくなるデメリットもあるので、どうしてもという時以外はあまりオススメできません。

今回は流木のアクの抜き方について紹介しましたがいかがだったでしょうか?

アクの抜き方にも様々な方法があります。それぞれの方法にメリットデメリットがありますので、用途や状況に合った方法を試してみるとよいでしょう。

少し面倒な作業ではありますが、水カビ防止の意味でもアク抜きは有効です。最低限、熱湯をかけたりお湯に浸けたりしてから流木を水槽に入れることをオススメします

水槽の水が透明な方がお魚も綺麗に映えて気分も良くなります。

お部屋の雰囲気も明るくなるので、綺麗な飼育水を目指して、ぜひアク抜きを実践してみてください!

それではより良いアクアリウムを!!

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