トロピカ-初心者向けアクアリウム、熱帯魚水槽、金魚、メンテナンスの情報メディア

フォローする

熱帯魚水槽に水カビや白カビが発生!その原因や撃退方法を教えます!

湿気の多い季節になると、心配になるのがカビです。

実は、季節を問わず水槽の中にもカビ(いわゆる水カビ)は発生します
水カビは魚やエビたちに寄生するなど、非常に有害です。

水カビの原因は一つではなく、水換え不足餌の食べ残し枯れた水草手入れされていない流木フィルターの濾過能力不足などです。それらが合わさることで、水カビの繁殖しやすい環境が出来上がります。

生えてしまった水カビは、ブラシなどで取り除くしかありません。

水カビを発生させない方法や、対策を考えていきます!


▼カビ対策に関してはこちらもご参考にしてください。

水槽に発生する水カビとは?

水カビ

私たちが身近でよく見るカビは、ミカンに生えるアオカビや、カマンベールチーズを美味しくする白カビだったりしますので、「カビは空気中に生えるもの」と思い込んでしまいますが、水中で生息するカビもいます。その1つが、アクアリウム内で見かける、あの白いモヤモヤなのです。

水カビは、真菌です。

綿状のコロニーを形成し、白い綿状になり、底砂や水草、流木にこびりつきます。

菌が蔓延すると、魚などの生体にも寄生し、『水カビ病』に至らしめます。
危険度の高い、厄介な菌と言えるでしょう。


▼菌対策に関してはこちらもご参考にしてください。

カビの暮らしぶりを知ろう

まずは敵である水カビ(白カビ)の生活を知りましょう。そうでなければ退治することはできません。

カビは、自然界を掃除する掃除屋さんです。生物の排泄物や遺体を分解し、植物の栄養分に換えてくれるため、「分解者」と呼ばれます。基本的に、生きているものは分解しません。死んだものなどを分解します。

本来であれば自然界で必要不可欠な生物の1つですが、私たちが鑑賞するアクアリウムにとっては邪魔者でしかありませんので、生やさないのが一番ですね。

水槽内にカビの餌となるようなものがある場合、水カビが増える可能性があります。逆に言えば、カビの餌になりそうなものを水槽内から除去すれば、水カビ(白カビ)は生えることはありません

水カビの原因

水カビ(真菌)が繁殖してしまう最大の理由は、『水が富栄養化すること』です。
真菌は有機物を餌に繁殖しますから、水が富栄養化することは、これ以上ない環境です。

富栄養化の原因は様々です。

水カビの原因1:餌の食べ残し

例えば、餌の食べ残しだけでも、水に溶けだす栄養分は想像以上です。

熱帯魚に与えた餌の食べ残しが水槽内に漂っている……それはカビにとってはご馳走です。私たちの生活で言えば、食べ残したものがずっとテーブルに置いてあるようなもの……カビるのも納得ですね。

熱帯魚に餌を与える場合は、10分ほどの間に食べ終わる量にしましょう。10分経っても食べきれないようなら、次から餌の量を減らし、食べ残しは回収しましょう。

水カビの原因2:ろ過が不十分

また、枯れた水草から溶け出す成分も、有機物です。魚のフンも、もちろん有機物です。

熱帯魚のフンや餌の食べ残し、水草の枯れた葉などは、ろ過装置除去できているはずですが、何らかの理由により、ろ過が不十分になることがあります。お持ちの水槽に対して、ろ過装置のパワーが足りているか確認しましょう。

また、ろ過装置は定期的なメンテナンスを行なう必要があります。

正常に作動しているか、ろ材の掃除は定期的に行なっているか、などの点に注意しましょう。掃除がたりないとフィルターが目詰まりして水流が滞ります。

寿工芸 ダブルバイオ

ショッピングサイトを選べます

上のようなろ材の場合、詰まらないようにリング状になっていますが、それでも汚れがつくものですので、数ヶ月に一度はお手入れをしましょう。

注意点は、決して水道水ではすすがないことです。ろ材には水槽をキレイにしてくれるバクテリアが住んでいます。水道水ですすぐと、バクテリアは死んでしまいますので、水槽の中の飼育水を汲んで使用するか、カルキ抜きをした水ですすぎましょう。

素材によっては、ガシガシ洗うと欠けてしまうので、優しくお手入れするのがおススメです。

ろ材によっては定期的に交換が必要なものもあります。こういったものはこまめに交換してください。


▼ろ材に関してはこちらもご参考にしてください。


水カビの原因3:水槽内に「よどみ」が出来ている

ろ過能力が劣ると、水槽内にまんべんなく水を循環させることができず、「よどみ」が発生する場合があります。よどみには餌の食べ残しやフンなどが集まってしまい、それに水カビが生える場合があるのです。

水槽内の水がよく循環するように調整し、よどみを作らないように気をつけましょう。

よどみが出来やすいのは、水槽の角部分や、レイアウト上、へこんだ形になった部分、生い茂った水草の根元あたりです。そのあたりにも水が循環しているか、気をつけてください。

いずれも、お掃除が足りていれば、問題にならないものです。

根本的なメンテナンス不足が、水カビの大好物な状況をつくり出していきます。

▼レイアウトに関してはこちらもご参考にしてください。


水カビの一大要因?!『流木』のお手入れ方法

流木には水カビが生えやすい?

水槽の中で、水カビが最も生えやすいのは、『流木』です。

流木はいうなれば『元・植物』です。硬くて丈夫そうに見えますが、実はほんの少しずつ腐敗・溶解していきます。自然の摂理ですね。

カビは枯れ木など死んだ生物に生えますので、流木にカビの栄養となる成分が残っている場合、カビが生えるのは不思議なことではありません。

ですので、流木は岩や底砂よりも有機的な分、水カビが付着しやすいスポットというわけです。

流木は通常、アク抜き処理のため、煮沸をされていることがほとんどです。

しかし、少しずつ溶解していくため、残っているアクが栄養素となり、富栄養化した水の中では、菌に好まれる苗床になります。

流木に水カビが生えてしまった場合の対処法

流木に水カビが付着してしまった場合、一番良い方法は『煮沸』することです!

アク抜き不足でも水カビが生えやすくなるので、ここでしっかり抜いてやるのが良いです。

流木のお手入れ手順

  1. 生えた水カビをブラシなどで取り除く
  2. 沸騰したお湯で煮る(煮沸する)
  3. 水道水に3日ほどさらす


▼に関してはこちらもご参考にしてください。


活着した水草は、煮沸する場合、悲しいですが諦めるしかありません。

どうしても煮沸できない・したくない場合は、水カビを徹底的に取り除きます。
カビが付いた水草や枯れている部分はカットします。

そして飼育水ではなく水道水できれいに洗います。

水道水は、殺菌成分(カルキ)が入っているので、水カビ(真菌)にとっては天敵です。

それなら抗菌剤(メチレンブルーなど)を使用すればいい気もしますが、水草には悪影響ですし、なにしろ色が染みついてしまいます。

水道水は私たちが飲めるくらいの清潔さですから、水カビの処理能力もなかなかあります。水草も、水道水ならば影響がさほどないので、安心です。

もちろん、水槽に戻す場合は、カルキに弱い生体(エビなど)の為に、カルキを抜いた水にくぐらせてから戻しましょう。

水カビの対処法

物理的に取る

ついてしまった水カビをピンセットブラシ物理的に取る方法です。
水カビのコロニーを増やさないようにしっかり取り除きましょう。
流木のように表面がぼこぼこしているものに生えた水カビは、ブラシでの除去がおすすめです。

水温を一定にする

水温が不安定だと、水草や生体の状態も不安定になります。

水草が枯れたり、魚の餌への食いつきが悪くなり、残したりするなど、水カビの原因を作ってしまいます。一日に5度以上変わるようなことのないように、保温・冷却をしましょう。

▼水温管理に関してはこちらもご参考にしてください。



濾過フィルター・水槽内の掃除を徹底する

濾過フィルター水槽内が汚れていると、水が富栄養化をおこし水カビが発生しやすくなります。

水槽内の汚れは、水の汚れに直結しますから、底砂や、流木岩などのアクセサリーとの間など、しっかり掃除をしましょう。

外部フィルターの場合、ウールマットが汚れてきたら交換・掃除をするなど、カビが発生したらこまめにメンテナンスをすると良いです。

水換えの頻度を増やす

富栄養化には、シンプルに水換えが効きます。

栄養素(この場合、汚れなど)を排出するわけですから、効果はてきめんです。
日本の水道水は極めて安全度の高い水ですから、カルキをちゃんと抜けば、魚たちにとって害になることはありません。

水が黄ばんだり、白く濁る場合は、水換えの頻度を増やしましょう。


▼水換えに関してはこちらもご参考にしてください。



水槽の外もきれいにする

部屋にたまるホコリには、様々な雑菌が棲んでいます。

それが水槽に入ってしまったら、水カビ(真菌)だけでなく、想像していなかった菌が繁殖してしまう場合があります。水槽の周辺も綺麗に掃除すると良いでしょう。
洗剤などは生体に悪影響です。使用しないようにしましょう!)

▼水槽掃除に関してはこちらもご参考にしてください。


過密な環境で魚を飼育しない

熱帯魚にとって、過密な環境はとてもストレスです。
ストレスであるばかりか、他にも困ったことが起こりやすくなります。

過密な環境で熱帯魚を飼育すると

  • 汚れの増加が早い
  • 熱帯魚同士のケンカが起こりやすい
  • 熱帯魚にストレスがたまり、病気にかかりやすくなる

というデメリットがどんどん増えます。熱帯魚の体調が悪くなることばかりですね。

特に3つ目の「病気にかかりやすくなる」のが心配です。他の熱帯魚につつかれ、ストレスがたまった熱帯魚は、免疫力も低下しています。そういった場合、他の熱帯魚につけられた傷口に、水カビ(白カビ)が生えるというケースもあります。

人間でも同じですね。疲れていたり、寝不足だった時に風邪をひいてしまった経験、ありませんか?熱帯魚も同じです。健康な環境で飼育しましょう。

▼過密飼育に関してはこちらもご参考にしてください。

ヤマトヌマエビに水カビを食べてもらう

水槽の掃除をしてくれる生物として有名なヤマトヌマエビは、水カビ(白カビ)も食べてくれます

ヤマトヌマエビは水槽の厄介者であるコケも食べてくれますので、水槽内に余裕があれば数匹導入するのもいいですね。


▼ヤマトヌマエビに関してはこちらもご参考にしてください。

魚に水カビが感染してしまった場合

もしも、魚などの生体に水カビが付着してしまった場合、それは『水カビ病』です。

主に、粘膜の弱い部分(擦れによる傷)から感染します。

ピンセットスポイトなどで、付着した水カビを除去した後に、メチレンブルーグリーンFリキッドニューグリーンFアグテンなどの抗菌剤薬浴・治療します。

同時に塩水浴するのも効果的です!

規定量の薬と共に0.3~0.5%の食塩を入れるのも良いです。

塩事業センター 食塩 袋 1kg

ただし、ナマズ類(コリドラスやオトシンクルスやプレコなど)には使用を推奨していない薬や塩分に弱い個体などもいますので、注意が必要です。

まとめ:水槽の水カビは有害か?対処法について

水カビ(白カビ)は栄養分がある場合に発生する=カビの餌になるものを取り除けばカビは生えてこない、ということがお分かりいただけたと思います。

カビそのものを完全に取り除くことは出来ませんが、カビの餌なら取り除けますので、美しいアクアリウムを保ち、大切な熱帯魚を健康に飼育するために、細かなことまで気をつけていきましょう。

水槽の水カビは、生体に寄生するなど、有害です!!
生体に感染した場合は、焦らず薬浴をしましょう。

日々のメンテナンスをしっかりすれば、必ず良い飼育環境になります。

水カビの生える隙の無い水槽に整えてあげましょう。

【関連記事】