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【写真で解説】水草を流木に巻き付けて活着させる方法を教えます!

水草や流木は水槽レイアウトにおいて極めて基本的なもので、水草を流木に活着させた状態で販売されている商品もよく目にします。しかし、水槽レイアウトにこだわりを持ち始めたアクアリストの方の中で、市販品がイメージに合わなくてお困りの方はいませんか。

実は、水草を流木に活着させることはそれほど難しい作業ではないので、手順さえ知っておけば個人でも作ることができます。ここではアヌビアスナナを用いて、水草を流木に巻き付けて活着させる方法について解説いたします。

作業前の準備について


準備するもの

1、水草(アヌビアスナナ)
2、流木
3、ハサミ
4、ビニールタイ

1と2については言うまでなく、これらがないと始まりません。3については活着させやすいように水草を切ったり、巻き付けるための糸などの長さを調整するために使用します。刃が不衛生だと水草がダメージを受けてしまうので、使用前には洗浄して綺麗な状態にしてください。

4は水草を流木に巻き付けるために用います。水草の活着には木綿糸モスコットン)も使用されますが、成長が遅い水草に使用すると活着する前に溶けてしまい、水草が外れてしまいます。

アヌビアスナナをはじめとする成長が遅い水草を流木に活着させる場合は、ビニールタイや釣り糸に使用されるテグスなどを用いると良いでしょう。

水草を流木に活着させる方法

準備ができたら作業を開始しましょう。以下に作業手順を示します。

活着の手順その1:水草をポットから外す


水草はほとんどの場合、ポットに入った状態で販売されているので、まずはポットから水草を取り外します。

ポットの下方に力を加えて押し出すと、綺麗に取り外せるはずです。この時、水草の葉を持ち強く引っ張るとダメージを与えてしまうので、なるべく根元の方を持って優しく引いてください。

【参考記事】

活着の手順その2:ロックウールを取り除く


ポットの中には水草を育成するために、ロックウールと呼ばれる綿状の物体が入れられています。このロックウールは水槽内に入ると腐敗し、汚れの原因となるので取り除いてください。長い根に絡んで除去しにくいものは、根を切って取り除いてしまっても問題ありません。

活着の手順その3:株を切り分ける


ロックウールを取り除いたら水草をイメージに合うように、あるいは活着させやすいように切り分けます。この時、長く伸びている根は活着に寄与しないので切ってしまった方が良いでしょう。

水草を切り分ける際は、株の大きさに注意してください。あまりにも葉や根が少ない部分を作ってしまうと、養分を吸収できずに枯れてしまう場合があります。

活着の手順その4:水草にビニールタイを巻き付ける


下準備が完了したらいよいよ水草を流木に巻き付けていきます。まずは水草にビニールタイを巻き付けましょう。

場所は根元の付近で、外れないようにしっかりと巻き付けます。この時、力を入れすぎて茎を折らないように注意してください。

活着の手順その5:流木に巻き付ける


実際に巻き付ける前に、流木に配置してみてから作業するとイメージとのズレを少なくできます。

ビニールタイを流木に巻き付け、しっかりと捩じって固定します。流木に巻き付ける時にも、水草を傷つけないように慎重に行ってください。上手く固定できていないと活着する前に流木から外れてしまいます。

加減の目安としては少し力を加えたくらいでは、水草がぐらぐらと動かない程度です。根茎が長くて流木との接触部分が多い場合は、使用するビニールタイを増やすと良いでしょう。

全ての株を流木に巻き付けられたら完成です。早速水槽内へ導入しましょう。

水槽へ導入する

完成したら水槽に導入します。流木に活着させた水草は色彩のコントラストが美しく、水槽内を華やかにしてくれます。

また、比較するとお分かりいただけると思いますが、水草を導入することで奥行きが感じられ、水槽内に立体感を演出することが可能です。この手法は熱帯魚水槽だけでなく、水草水槽においても同様に使用できるテクニックなので、ぜひとも挑戦してみてください。

水草を流木に活着させる際の注意点

最後に、水草を流木に活着させる際の注意点についてまとめて紹介します。せっかくの水草が枯れてしまったり、かえって鑑賞性が悪くなる場合もあるので目を通していただければ幸いです。

水草を活着させる際の注意点1、ハサミについて

刃の汚れによる水草へのダメージについては前述しましたが、切れ味が悪いハサミを使用することでも水草にダメージを与えてしまいます。切れ味の悪いハサミを使用すると、切り口の周辺の細胞がより多く潰れてしまいます。

すると、潰れた細胞が腐敗してしまい、その周辺の細胞が壊死。やがて水草そのものが枯れてしまう事態へと発展することがあるのです。水草のトリミング用を謳う製品をわざわざ用意する必要はありませんが、なるべく切れ味の良いハサミを用意してください。

水草を活着させる際の注意点2、水草の残留農薬について

水草その前に・・・

水草は栽培の過程で農薬を使用されている場合があり、特にアヌビアスナナはその傾向が強いです。農薬が残留したまま流木へ活着させ、水槽内に導入してしまうと熱帯魚やエビなどに悪影響を及ぼす危険があります。

基本的には無農薬で栽培した水草を購入することでリスクを避けますが、農薬使用の有無が確認できない場合は、残留農薬を除去するための添加剤も市販されているので利用することを推奨します。

それらの製品は水草に付着していることがある貝の卵など、余計な生物を除去する能力があるので、侵入者対策にもなり一石二鳥です。

水草を活着させる際の注意点3、流木について

流木からはアクが出るのが普通で、アク抜き処理済みを謳う市販品でも完全ではないことが多いです。アクは生体には悪影響を及ぼさないものの、水が黒っぽく着色してしまうために鑑賞性が低下してしまいます。

あえてアクが出たブラックウォーターで飼育するのでなければ、ご自身でアク抜き処理を改めて行い、水に色が付かないようにしておきましょう。

まとめ・水草の流木への活着法について

水草を流木に巻き付けて活着させることは、そこまで難しい作業ではないので手順さえ知っていれば誰にでもできます。最初は戸惑うことも多いと思いますが、慣れればスムーズかつ自分のイメージ通りの水槽用アクセサリーを作れるようになるでしょう。

ここではアヌビアスナナを使用しましたが、他の水草でも基本は同じです。ぜひとも流木への水草の活着に挑戦して、ご自身の理想のアクアリウム作りに役立ててください。