水草の育て方 初めての水草水槽

水草の育て方解説

水草・水草水槽のことはこのページですべて解決

アクアリウム初心者の人でも安心して水草水槽に挑戦でき、アクアリウム上級者の人のお悩みを解決する水草情報をまとめています。

水草育成のコツや水草水槽の作り方、水草の種類や、水草のトラブルシューティングなどもありますので、ご活用ください。


水草の育て方とは水草の育て方

水草を育てるために必要なことをわかりやすくまとめています。

初めて水草を育てる人だけではなく、水草水槽に挑戦中の人、水草について悩みがある人にも役立つ情報を集めました。

このページを見ても解決しない場合はお悩みを相談できるフォームもご用意しておりますので、各所にあるメニューから気になる情報をご覧ください。

水草とは

水草とは植物の中でも葉や枝などの一部、または全体が水中に浸かっている植物、もしくは水中に浮いている植物のことです。

アクアリウムでは自然を表現する大事なアイテムとして愛用されていますが、水草は奥が深く、水草をメインにした水槽水草水槽新規表示、ネイチャーアクアリウムなど)があるほど愛好家が多いです。

世界的なアクアリウムコンテストでも水草水槽の部門があり、有名なアクアリストがこぞって注目しています。

芸術的な見た目を作れるという魅力だけではなく、水質管理や熱帯魚の健康管理にもつながるため、水草は淡水アクアリウムでは欠かせない存在です。

水草とは
沈水植物、浮葉植物など生態系による分類で解るさらに詳しい説明

沈水植物

根が水底の土壌中にあり、茎や葉など植物体全体が水中に没しているものを指します。

ただし、花に関しては茎をのばすなどして、空気中で咲かせる品種が多いです。アクアリウム用に流通している品種としては、ナヤスクリプトコリネ系などが挙げられます。

浮遊植物

根が水中にあり、葉などの植物体は水面に浮かぶものを指します。

アクアリウムにおいては、植えたり活着させる手間がいらないことや、再配置が容易なことから管理しやすい水草です。

主な品種としては、サンショウモホテイアオイホテイ草)などが挙げられます。

浮葉植物

根が水底の土壌中にあり、茎をのばして葉が水面に浮かぶ形態を持つ水草です。

国内ではスイレンが代表的で、花も水面に浮かぶようにつける品種が多いです。

アクアリウムではヒルムシロアサザなどが良く使用されます。

抽水植物

根が水底にあり、茎や葉を伸ばして水上に出る形態を持つ水草を指します。

国内で見られる品種としては、池などで水面から葉をのぞかせているハスなどが代表的です。

アクアリウム用に流通している品種としてはオモダカコウホネなどが知られています。

湿生植物

根が水中の土壌中にあり、水位が高い時以外は植物体のほとんどが空気中に出ている種類です。

根を中心に呼吸組織が発達している品種もありますが、その他の点については陸上の植物とあまり変わりません。

アクアリウムではホシクサカキツバタなどが人気です。

種類についての補足

種類についてご紹介しましたが、これらの分類に当てはまらない品種も数多くあります。

例えば、初心者向きとされているアヌビアスナナアマゾンソードハイグロフィラなどは完全に水に沈んだ状態でも、根だけが水に浸かっている状態でも問題なく成長できるのです。

また、マツモ沈水性の浮遊植物と言える特徴を有しているので、これらの分類は生態を考えるための便宜的なものと捉えておいてください。

水草育成方法

水草を育成するために必要なことは水草水槽づくり × メンテナンス管理 × トラブル対応です。

水草育成は難しいという人もいますが、それは光と温度、養分によって成長する通常の植物と違い、『水質』も重要だからです。

安定した水槽、適切なメンテナンス、万が一にトラブルが起きたときの対応を心がければ、水草はどんどん成長します。

楽しく水草を育てられる方法やコツをまとめましたので、下のリンクからご確認ください。


水草水槽の作り方とは水草水槽の作り方

この項目では水草水槽を設置する方法や、水草水槽のレイアウトについてまとめています。

何事も最初が肝心というように、水草育成も準備が大切です。

初めてアクアリウムに挑戦する人でもわかりやすいように、順を追って説明します。気になる項目がある人は下のリンクからショートカットできますよ。

  1. 必要なものをそろえる
  2. 水槽を設置・立ち上げる作業
  3. 水草水槽のレイアウト

水草水槽に必要なもの

基本のアイテム

  • 水槽

    GEX AQUARIUM グラステリア600ST 水槽3年保証フレームレス水槽W60×D30×H36cm 約57L

    アクアリウム初心者の人には、水質管理がしやすい横幅60cm以上の水槽がおすすめです。

  • 水槽台

    寿工芸 プロスタイル 600S ホワイト

    水槽は水などすべてを入れた状態だと数十kgになるので、専用の台を使いましょう。

  • ろ過装置

    エーハイム クラシックフィルター 2213 ろ材付きセット 密閉式外部フィルター

    水草水槽では外部式フィルターの使用が一般的です。

  • 底砂

    ジュン (JUN) プラチナソイル スーパーパウダー ブラック 8リットル

    ソイルが最適ですが、細目の砂利でも育成可能な水草種もあります。

  • 照明

    アクロ TRIANGLE LED GROW 600 3000lm 60cm水槽 照明 水草育成 熱帯魚 アクアリウム ライト 沖縄別途送料

    水草育成に欠かせない機材です。強い明るさのものを選びましょう。

  • エアポンプ

    水作 水心 SSPP-3S(エア量ダイヤル調整式) 30~60cm水槽用エアーポンプ おまけ付き

    CO2添加を行う場合、水草の光合成による、夜間の酸欠を防ぐために必要です。

  • (水草)おまかせ水草詰め合わせパック 5種(水中葉)(無農薬 無害虫)(1パック20本)

    水草

    水草は水槽のサイズや表現したいレイアウトに合わせた種類、量を購入しましょう。

    きれいで育てやすいおすすめ人気の水草ベスト20

    初めて水草水槽を作る人はバランスよく複数の種類がまとめられた『水草セット』がおすすめです。

    「セットを購入したけどどんな特徴の水草なのかわからない」という場合や、水草の育成方法については水草検索機能をご活用ください。

水槽はもちろんのこと、水草は通販で購入することができます。

熱帯魚にもいえることですが、植物や生体をネット通販で購入できる、宅配で届くというのは初心者にとっては驚きですよね。

初めて水草を通販で購入する人でも安心していい買い物ができるように、注意点や特徴などをコラムにしましたので、ぜひ購入前に一度ご確認ください。

水草を通販するときに初心者が注意・確認したい7つのポイントを解説

あったら育てやすいアイテム

  • CO2添加装置

    CO2フルセット チャームオリジナルコンパクトレギュレーター Aセット(6mm対応) 水草 CO2添加 沖縄別途送料 おまけ付き

    水草の光合成を活性化させ、水草をよりよい状態で育成することができます。

  • 水草用肥料

    カミハタ トロピカ 水草用液体栄養剤 茶液 125ml

    水草に必要な養分をバランスよく与えることが出来る為発色がよくなります。

  • 水質チェック

    テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙 水質検査 テスト 総硬度 硝酸塩 亜硝酸塩 塩素 炭酸塩 PH

    水質チェッカーやテスターを使って水草に適した水質か確かめられます。


熱帯魚・生体

水草水槽は熱帯魚やエビなどの生体を入れることをお勧めします。

魚や生き物がフンをして、それが分解されることで水草が成長するための養分になるからです。

自然に生えている水草も成長に必要な養分を上記のような自然の分解サイクルから得ています。そうした自然環境を水槽内に再現するためには、生き物の飼育が欠かせません。

水草水槽と相性がいい熱帯魚

  • テトラ系

    (熱帯魚)ネオンテトラ(10匹) 北海道・九州航空便要保温

    ネオンテトラなどの小型魚は、水草水槽にぴったり

  • ラスボラ系

    (熱帯魚)ラスボラ・エスペイ(6匹) 北海道・九州航空便要保温

    ラスボラ・エスペイなどの温和な小型魚

  • エンゼルフィッシュ

    (熱帯魚)プラチナホワイト・エンゼルフィッシュ(国産ブリード)(1匹) 北海道・九州航空便要保温

    水草のなかを泳ぐ姿が美しい魚種

  • お掃除生体

    (熱帯魚)オトシンクルス(3匹) 北海道・九州航空便要保温

    オトシンクルスなどのコケを食べる生き物

水草水槽と相性がいいメダカ

  • 楊貴妃メダカ

    (めだか)楊貴妃メダカ(12匹)

    初心者でも育てやすく水草を引き立てる体色がポイントです。

  • 黒メダカ

    (めだか)黒メダカ(12匹)

    野生に近い品種なので日本の自然を表現した水草水槽におすすめです。

  • 幹之(みゆき)メダカ

    【めだか街道】幹之めだか10匹セット《強光~フルボディー》

    キラキラと光って見える特徴があり、カラフルでいろんな品種がいます。

  • 青メダカ

    (めだか)青メダカ(12匹)

    青白い繊細な体色が水草によく映えるので鑑賞性が上がります。

水草水槽と相性がいいエビ・貝

  • ミナミヌマエビ

    (エビ)ミナミヌマエビ(20匹)+(2匹おまけつき) 北海道・九州・沖縄航空便要保温

    コケ取り生体の定番種!柔らかいコケが得意です。

  • チェリーレッドシュリンプ

    (エビ)チェリーレッドシュリンプ(6匹) 北海道・九州航空便要保温

    カラフルなコケ取り生体。コケが少ない時は別途エサをあげましょう。

  • シマカノコガイ

    TORIMATE(トーリーメイト) 究極コケ取り!!シマカノコガイ 5匹 メダカ生体、熱帯魚生体、ビオトープ

    繁殖力が強い貝が多い中、淡水では繁殖しないのでお勧め。脱走注意。

  • フネアマガイ

    (エビ・貝)フネアマ貝(2匹) 北海道・九州航空便要保温

    コケ取り能力が高く、混泳にも向いています。たまにソイル(底砂)の中に潜るので注意。

水草水槽に入れるときは注意が必要な生体

生き物のなかには水草と相性が悪いものもいます。

金魚のように草食性が強い生き物は水草食べたり掘り起こしたりしてしまうし、ベタのようにヒレが長い魚種は固い葉の水草にひれが引っ掛かってしまう破けてしまうことも。

またヤマトヌマエビなど一部の生体はコケ取り生体としても優秀なのですが、餌が不足すると柔らかい水草の新芽を食べてしまうことがあります。

絶対に水草水槽に入れてはいけないというわけではないので、それぞれの問題をクリアできる水草の種類を選んで、最適な環境を作りましょう。

  • 水草を食べてしまう生体

    (国産金魚)和金ミックス 色指定無し(5匹)

    金魚など食欲旺盛な魚は柔らかい水草を"おやつ"として食べてしまいます。葉が固い水草を選ぶと食べられにくいです。

  • 水草を抜いてしまう生体

    (熱帯魚)コリドラス・パレアタス(5匹) 北海道・九州航空便要保温

    コリドラスなどはソイル(底砂)の中に潜る習性があり、植えたばかりの水草は抜けてしまいます。活着水草や浮草がおすすめです。

  • ヒレが長い生体

    【熱帯魚・ベタ】 ダブルテール・ベタ オス 色おまかせ ■サイズ:アダルト (1匹)

    ベタや、各熱帯魚のロングフィン品種などは、水草の葉が固いとヒレが傷つきます。葉が柔らかい水草がおすすめです。

必要なものは以上です。すべてを一度にそろえるのではなく、熱帯魚・生体は基本アイテムの後に用意しましょう。

『あったら育てやすいアイテム』は、水草の種類や水槽の環境によっては必要ないこともあります。水草水槽を管理しながら必要だと思ったときに購入するのがおすすめです。


水草水槽の作り方・立ち上げる方法

  1. STEP1下準備

    水草水槽の作り方・立ち上げる方法

    水草水槽を立ち上げるために、まずは下準備をしましょう。

    料理と同じように下ごしらえが大切です。

    1. 底床材やレイアウトアイテムをよく洗う(※ソイルの場合は洗わなくて大丈夫です)

      【写真で解説】底床材の洗い方はこちら新規表示

    2. 水槽に入れる水をカルキ抜きして飼育水を作る

      水槽に入れる水の作り方はこちら新規表示

    3. 水草を植えられるように整える

      スライドショーでわかる水草の準備方法はこちら

  2. STEP2セッティング

    水草水槽の作り方・立ち上げる方法2 セッティング

    水槽のセッティングをしましょう。簡単な作業に思えますが気を付けたいポイントがあります。

    1. 水槽の重量に耐えられる台を使う

      水槽は水などをすべて入れれば数十kgになります。水槽専用の台か、重いものを載せられる丈夫な場所に置きましょう。

    2. 水槽は台に対して水平になるように置く

      水槽が傾いていると重心も傾いて負荷がかかり、ひび割れや水漏れがおきる可能性があります。水漏れの危険性とご相談はこちら新規表示

    水平器など角度を測れる道具を持っていたら使いましょう。

  3. STEP3機器配置・水草を植える

    水草水槽の作り方・立ち上げる方法3 セッティング・水草を植える

    使用する機器類を設置、底床材を敷いてから、水草を植えましょう。

    • 機器を設置する位置

      ろ過装置の配管やエアーポンプなどは、水質維持に重要な機材です。水草でふさいでしまうと水質が悪化しやすくなるため、レイアウトを考慮して水がうまく循環するようにしましょう。

    • 底床材の厚さは?

      しっかりと根を生えさせるためには5cm程度の厚さが必要です。根を張らない水草を植える場合は2~3cm程度でも大丈夫です。
      詳細や必要なkg数の計算方法はこちら新規表示

    • 水草を植える位置

      水草は正面側に背が低いものを、背面側に背が高いものを植えると見た目が整い、照明の光がすべての水草に行き届きやすくなります。詳しくはこちら

  4. STEP4水を入れる・熱帯魚投入

    水草水槽の作り方・立ち上げる方法4 水を入れる・熱帯魚投入

    最後に水や熱帯魚を入れましょう。

    • 水を入れるときの注意

      注水の際は水に手を添えて水勢を分散し、水草が浮いたり底砂が舞ったりしないように静かに注ぎましょう。

    • 熱帯魚を入れるときの注意

      設置直後の水槽はまだ不安定な状態です。ソイルや肥料を使用する場合は養分が安定するまで5~7日は生き物の投入を控えましょう。

      最初から大量の生き物を入れてしまうと、水質が急激に悪化してしまいます。最初はパイロットフィッシュ1~2匹程度から始めると安全です。

      水を入れてからの詳しい流れはこちら新規表示

    • 熱帯魚の入れ方

      生き物を導入する際には水合わせが必須です。水合わせのやり方はこちら新規表示


水草水槽づくりのコツ

水草の下準備

ポットに入っている水草の場合の下準備

ポットをハサミを使って取り外す

根元に巻き付いているウールを取り除く

小株は取り除く

根っこは長すぎない程度に切りそろえて準備完了

  • ポット入り水草の下準備方法

    底床材に植える場合は、どのような水草でもポットやウールを外し、根がきれいに出た状態にしましょう。

  • 綺麗に育てるポイント

    小株がある場合は、他の成長している株に合わせた深さに植える際に新芽が埋まってしまうので取り除きましょう。

  • 作業の注意点

    根っこに巻き付いているウールはガラス製(グラスウール)の場合もあるので、その際は素手ではなくピンセットやハサミなどで外すと安全です。

【写真で解説】ポット入り水草を買ってきた時の処理方法


水草の植え方

水草の植え方1

ピンセットで水草の根の部分をつまむ

水草の植え方2

有茎草の場合は1本ずつ小分けにして、ピンセットを上から垂直に動かして植える

水草の植え方3

ロゼット型の場合は房ごとに掴んで、ピンセットを図のような動きにして植える

水草の植え方4

新芽が生えている場合深く植えすぎると新芽が埋もれて腐るので、深さには気を付ける

  • 茎は掴まず根を掴む

    ピンセットで茎を強くつかむと傷ができて傷んでしまうので根を掴んで、なおかつあまり力は入れすぎないようにしましょう。

  • 種類によって植えるコツが違う

    有茎草は1本ずつに分けて、ピンセットを上から下に垂直に動かして植えます。ロゼット型の場合はピンセットを”く”の字に動かしながら植えるとしっかり植えられます。

  • 植える深さと新芽に注意

    水草が浮いてこないように深めに入れたくなりますが、新芽が底砂に埋もれると枯れて水質悪化やトラブルの原因になるので気を付けましょう。

    上手な水草の植え方!初心者からできる基本ポイントを解説


水草を種から育てる方法

1日目(1):ソイルを敷きつめお好みで石などのレイアウトを配置

1日目(2):ソイルに霧吹きでまんべんなく水をかける

1日目(3):種をまいたら照明をつける※オレンジの部分が種

1日目以降:ソイルが乾かないように定期的に霧吹きをして、適した温度と日照時間を保つ

6日目:種から根と新芽が生えてくる

8日目:双葉が生えてくる

12日目:双葉が生えそろう

13日目:水槽に注水

水草絨毯完成!

  • 種をまいてから発芽するまでの期間

    実際にやってみたところ、綺麗に生えそろうまで12日程かかりました。

  • 大事なポイント

    霧吹きでソイル(底床材)をまんべんなく濡らし、乾くたびに繰り返してソイルが湿った状態になるように保ちましょう

  • 失敗しないコツ

    水草の種類ごとに適した温度と日照時間があります。パッケージや商品ページなどに書いてあるはずなので、その温度と時間を守りましょう。

水草を種から育てる方法とは!


水草を活着させる方法

必要なもの:活着させるアイテム(流木や石など)、ビニールタイ、ハサミ、水草

水草にポットやウールなどがついている場合は取り除き株分けする

水草の根本付近にビニールタイを巻き付ける

活着させたいアイテムにビニールタイを巻き付けて水草を固定する

1株ずつ巻き付け、水草がぐらぐらしない程度に固定していく

水槽の中に入れて水草を育て根付くのを待つ

  • ハサミの切れ味に注意

    ハサミの切れ味が悪いとカットした茎の断面がつぶれて水草にダメージを与えてしまいます。

  • 株分けは必要?

    見た目や重心のバランスを取りやすくするために、ある程度の大きさに株分けして固定しましょう。小さすぎる株は上手く成長しなくなるので注意。

  • 上手くいくポイント

    根っこを短めに切りそろえておくと活着しやすいです。

水草を流木に巻き付けて活着させる方法を教えます!


水草水槽のレイアウト

水槽のレイアウトとは配置や構図のことで、見た目を大きく左右する重要なものです。

初めて水草水槽づくりに挑戦するという人は、これからご紹介するレイアウトの基本ポイントをご確認ください。

水草水槽に挑戦してみたけど理想のイメージとは全然違う見た目になってしまったという場合は、構図がはっきりとしていないのかもしれません。

構図には、水草に光や水流が行き届くようにする狙いもあります。水草水槽ならではのポイントをご紹介しますので、これを元にご自分の水槽を見直してみてください。

構図の種類

  • 三角構図

    左右どちらかの片側に山を作り反対側に向かって傾斜を付ける、正面から見てレイアウトのあるエリアが三角形になるような構図です。

    三角構図とは!
  • 凹型構図

    正面から見て”凹”の字のように、左右に山があり中央がへこんでいる構図です。広がりとダイナミックさを表現しやすいので大型水槽で人気です。

    凹構図とは!
  • 凸型構図

    正面から見て”凸”の字のように中央に山がある構図です。視線を中央に集めることが出来るので小型水槽でも見ごたえがあります。

    凸型構図とは!

水草水槽レイアウトのコツ・ポイント

水草を植える位置

水草を植える位置

水槽内をより良く観賞できるようにすることと、照明の光が満遍なく水草に行き届くことを意識するのがポイントです。

背の高い水草は奥に、背の低い水草は手前に配置するのがベストであることは歴然ですね。

また、水槽の水流は背面付近から吐出させることが多いので、そうした位置関係のほうが水流を阻害しません。


水草の量と配置バランス

水草の量と配置バランス

水草は植える段階で密度を持たせたくなりますが、成長とともに茂っていくので最初は少なめに植えていきます

植えつける間隔が狭いと、光や栄養が行き渡らないことがあります。また、排水パイプのそばで茂りすぎると水流を弱めてしまう原因になります。

まずは事前に完成イメージ図を用意しておくと、レイアウトを整えやすいです。


水草の種類とは水草の種類

水草の種類

水草には様々な種類があります。

葉が大きいもの、横に広がっていくもの、強い照明を必要とするもの、底砂への植え付けを必要としないものなど、それぞれの特性を解説します。

また、この項目にある水草の種類絞り込み機能を使うと選びやすいですよ。

ぜひご活用ください。

水草の種類とは

有茎草やロゼット型など、草姿だけでもいくつもの分類があります。まずは、植えるのに最適な位置で分類していきましょう。

次に特徴、性質、植え方の分類をご紹介します。

植える位置による分類
前景草前景草 正面から見て手前側に植える水草。成長しても背が高くならないものや、パールグラス・オーストラリアンノチドメなど横向きに成長していく水草。
詳しくはこちら
中景草中景草 前景草と後景草の間のエリアに植える水草。
詳しくはこちら
後景草後景草 正面から見て奥側に植える水草。成長すると背が高くなるので奥行き感を演出することができる。
詳しくはこちら
特徴による分類
有茎草有茎草 茎がしっかりとあるタイプ。前景~中景におすすめ。ロタラやルドウィジアなど。詳しくはこちら
ロゼット型ロゼット型 根元から葉が生えているタイプ。中景~後景におすすめ。ミクロソリウムやエキノドルスなど。詳しくはこちら
テープ状テープ状 長くしなやかな葉のタイプ。後景におすすめ。バリスネリアやアポノゲトンなど。テープ状水草の代表種・バリスネリアの詳細はこちら
性質による分類
耐陰性耐陰性 強い光量が無くても育つタイプ。背の高い水草とも組み合わせやすい。アヌビアス・ナナやボルビティスなど。詳しくはこちら
光量が必要光量が必要 十分な光量が必要なタイプ。グロッソスティグマなどの背の低い水草や、ロタラインディカのような赤い水草など。水草の光、照明についてはこちら
ランナーランナー 地下茎のこと。ランナーから子株が発生することも。バリスネリアやピグミーチェーンサジタリアなど。詳しくはこちら
植え方による分類
植え付け植え付け ソイルや砂利に植えつけて育てる。有茎草やロゼット型水草など、根から栄養を吸収するタイプ。詳しくはこちら
活着活着 流木や岩などに根を延ばして固着さえる育成方法。ミクロソリウムなど根張りが良い陰性水草が多い。詳しくはこちら
浮草浮草 水中に浮かしているだけで育つ水草タイプ。マツモやアマゾンフロッグビットなど。詳しくはこちら

上記のほかにも水上葉と水中葉、葉の色が赤や白、オレンジなど変わった色のもの、花が咲くものなど様々な水草の種類があります。

コラム新規表示では水草に関する情報をたくさんご紹介していますので、ぜひご覧ください。

クリスマスにおすすめの水草10選!赤い・白い・温かみのある種類を厳選


水草を選ぶ

絞り込みメニュー*探したい条件を選択するとピッタリな水草が表示されます

見た目の特徴・レイアウト

性質の特徴・植え方

アヌビアス・ナナ

(水草)無農薬 無害中 アヌビアスナナ (5株) イイ水草市場

丸い葉が特徴的なサトイモ科の水草。葉が硬くかじられにくい。

  • 耐陰性
  • 前景草
  • 中景草
  • 活着
  • 食べられにくい

ウィローモス

【めだか街道】《国産・無農薬》ウィローモス3パック シュリンプにも安心!!

苔の仲間。流木などに活着できるため、レイアウトの隙間を埋める際にも役立つ。

  • 耐陰性
  • 前景草
  • 活着

ミクロソリウム

(水草)ミクロソリウム プテロプス ソードリーフ(1ポット分)

大きな葉が特徴のシダ科水草。耐陰性があり、かじられにくい。

  • 耐陰性
  • 中景草
  • 活着
  • 食べられにくい

ハイグロフィラ・ポリスペルマ

(水草)ハイグロフィラ ポリスペルマ(水中葉)(無農薬)(5本)

有茎水草。CO2添加を必要とせず、育てやすい。

  • 中景草
  • 後景草
  • 有茎草
  • 植え付け

ルドウィジアsp. スーパーレッド

(水草)ルドウィジアsp.スーパーレッド(水中葉)(無農薬)(4本)

アカバナ科の水草で、光量によって鮮やかな赤に成長する。

  • 有茎草
  • 赤い
  • 中景草
  • 光量が必要
  • 植え付け

アマゾンチドメグサ

(水草)アマゾンチドメグサ(水中葉)(無農薬)(5本)

丸くかわいい葉と、成長力が魅力の水草

  • 光量が必要
  • 植え付け
  • 中景草
  • 有茎草
  • 食べられにくい

クリプトコリネ

(水草)クリプトコリネ ウェンティー グリーン(水中葉)(無農薬)(1束分)

サトイモ科の水草。強い照明が無くても育成できる。

  • 耐陰性
  • ロゼット型
  • 中景草
  • 植え付け

ショートヘアーグラス

ショートヘアーグラス(水中葉)5束(直径1cm) 無農薬・無害虫 前景草 イイ水草市場

細い葉の水草。草原や芝生のようなレイアウトが作れる。

  • 光量が必要
  • 前景草
  • ロゼット型
  • 植え付け

カボンバ

【めだか街道】カボンバ 鉛巻き 1つ (カボンバ5本分) (水草)

繊細な葉が美しい。CO2添加すると良く育つ。

  • 前景草
  • 中景草
  • 有茎草
  • 植え付け

ロタラインディカ

(水草)ロタラ インディカ(水中葉)(無農薬)(5本)

赤くなるロタラの仲間。CO2添加すると赤さが増す。

  • 中景草
  • 後景草
  • 有茎草
  • 赤い
  • 光量が必要

グリーンロタラ

(水草)グリーンロタラ(水中葉)(無農薬)(10本)

ミゾハギ科の有茎草。トリミングに強く増やすのが簡単だが、強めの光量が必要。

  • 有茎草
  • 中景草
  • 光量が必要
  • 植え付け

パールグラス

【Tropica・水草】パールグラス(1・2・Grow!) ※無農薬 ※スネール無し (1カップ)

前景~中景に向いた水草。CO2添加すると気泡を付けやすい。

  • 前景草
  • 中景草
  • 光量が必要
  • 植え付け

エキノドルス・ルビン

(水草)エキノドルス ルビン(水中葉)(無農薬)(1株)

オモダカ科の水草。エキノドルスのなかでは濃赤~赤褐色の葉を持つ。

  • ロゼット型
  • 赤い
  • 光量が必要
  • 植え付け

バリスネリア・スピラリス

(水草)バリスネリア スピラリス(無農薬)(5株)

細く長い葉が存在感あり。葉の形状から齧られにくい。

  • 後景草
  • テープ状
  • 食べられにくい

マツモ

(水草)国産 無農薬マツモ(5本)

水槽からビオトープでも活躍する浮草。重りをつけて中景に配置するのもおすすめ。

  • 浮き草
  • 中景草

水草の管理方法とは水草の管理方法

植えつけた後、成長していく水草をより健康的に育てるためには、こまめなお手入れが必要です。

伸びてしまったらハサミで剪定(トリミング)したり、枯れてしまったら植え替えたりなど、様子を見ながらメンテナンスをしていきましょう。

定期的にやること

水草の管理方法

水槽は定期的に水換えを行います。(水換えの頻度についてはこちら新規表示

水草は水中の有機的な汚れ成分を吸収してくれるので、たくさん育成していると水質が悪化するペースは緩やかになります。

しかし、養分が完全に消費されることはないため、放置してしまうとアッという間にコケが生えてしまいます。お掃除はペースを決めて欠かさずに行いましょう。

水換え前に水草のトリミングしておくと、葉の破片などを回収しやすく、スムーズです。

水草水槽を管理していると、自分がやっている管理方法は正しいのか?と不安になることもあるかと思います。

そんなときはこちらの水草の状態を見極めるポイントを解説しているコラムをご確認ください。

水草は健康に育っていますか?水草の育ち方チェックポイント6つ!

水槽メンテナンスの方法

水槽メンテナンスをしてコケや病気を撃退しよう

水換えはメンテナンスの基本。クリーナーポンプを使って排水しよう

クリーナーは底砂に挿し込んで使用。汚れを吸い上げる

照明の光を遮りがちな、伸びすぎた水草はカットしよう

注水時は落水ポイントに手を添えることで、水流を分散できる

水槽周辺も清掃すれば、すっきりキレイなアクアリウムの完成

  • 重要なのは水換えと底床掃除

    水換えは飼育水の状態を整え、底床掃除は生き物に有害な雑菌などの繁殖を防ぐメリットがあります。

    どちらかが足りなくても、水中に有機的な養分が増えてしまい、コケが生えやすくなります。また、病気が発生しやすくなるので、頻度を決めましょう。

  • 水草の伸び過ぎに注意

    水草が伸びすぎてしまうと、背の低い水草に照明が行き届かなくなり、根元付近が枯れてしまいます。成長具合を見てトリミングしていきましょう。

    詳しくはこちら

水草のトリミングのやり方

水草のトリミングのやり方

伸びすぎた水草をハサミでカット(ピンチカットと言います)カットする場所は節と節の間

水草のトリミングのやり方2

カットした水草が大きい時は他の部分に植える

水草のトリミングのやり方3

トリミングをしすぎて弱った水草は一度抜いて、弱っている部分から下をカットしてから植えなおす(差し戻しと言います)

水草のトリミングのやり方4

トリミングが終わったら水中に残っている水草のカスを網ですくう

  • ピンチカット

    水草のピンチカットとは茎をカットすることです。節と節の間を切ることで、脇芽などをはやしやすくしてカットによるダメージを防ぐ方法です。

  • 差し戻し

    水草の差し戻しとは、カットした余分な部分を再び底砂に植えつけることで、水草をどんどん増やしていけます。ロタラなどの一部の水草に仕える手法で、これは水草育成の楽しみでしょう。

    しかし密度を持たせすぎてしまうと水流がその部分だけわるくなり、淀みが発生し、頑固なコケが生えやすくなるので、間隔は大切にしましょう。

    より詳しい説明はこちら

水草水槽の管理ポイント

水草水槽だけではなく、水槽、アクアリウムを綺麗に保つためには水温や水質などを適正な値に保つことが重要です。

水草にあった水温やpH値などをご案内しますので、ご参考ください。

水草水槽管理の指標
水温

水草の飼育に適した水温は、種類によって微妙に異なりますが、大部分は20~28℃の範囲です。適した水温域から外れると枯れてしまう場合もあるので、特に夏と冬は温調機器を用いて水温を調節してください。

水質

水質はpH5~7弱酸性から中性を保てば問題ありません。特に南米が原産の種類は弱酸性を好む傾向にあるので、お住まいの地域の水道水が弱アルカリ性だった場合は、底砂pH調整剤を用いて調節すると良いでしょう。

また、水草は軟水を好み、適したGH(総硬度)は0~6°dH(ドイツ硬度)の範囲です。日本の水道水はほぼ軟水なので、あまり気にする必要はありませんがやはり地域差があり、水槽のレイアウトによってはGHが上昇することもあります。

GHとpHを一度に調べられる検査キットも市販されているので、定期的に調べることをおすすめします。

CO2

水草を含む植物は光合成を行うことによりCO2から、自身の体を構成する炭水化物を合成して成長します。よって、CO2は健全な育成に欠かせない要素なのですが、水槽という狭い空間では不足しがちなので、外部から供給してあげる必要があります。

最近では、CO2を添加するための機器類が全てセットになった「CO2フルセット」が市販されているので、それを利用することが簡単です。添加量に関しては種類間の差異が大きいので一概には言えません。

初心者向きと言われているアヌビアスナナマツモなどはあまり添加を必要としない一方で、グロッソスティグマなどは添加が必須です。ご自身が飼育したい水草について、ショップに問い合わせるなど良く調べてから添加してください。

肥料

水草の育成に必要な栄養素は様々なものがありますが、中でも不足しやすいものはカリウムです。これらは水槽内で発生する機会がほとんどなく、不足すると色落ちするなどの症状が出るので、折を見て施肥により供給してあげる必要があります。

きれいに育てるコツ

水草をより美しく育てる方法として『CO2添加』があります。また、液肥などを定期的に添加することで、発色を高めることも可能です。

CO2添加器の設置方法・使い方

CO2添加装置の接続例図

まずは必要な機材一式を準備

水面が揺れるとCO2が空気中に逃げる。水流が起こりにくい位置に吐出口を配置するのもテクニックの一つ

CO2添加セットを配置できるように、水槽台内部は整理しよう

流木やソイルなど、水に沈むものは先に入れておくと良い

CO2の循環を良くするために、CO2ストーンを排水口のそばに設置

CO2の効果を十分に発揮するため、照明は強めのものか、写真のように2台設置しよう

CO2ストーン(拡散器)からCO2が添加されているか確認しよう

  • CO2添加とは

    二酸化炭素を注入することで水草の光合成を活性化させ、成長を促すための方法です。

  • 必要な物

    運用には外部式フィルターを使用し、専用の添加セットも必要なため初期費用が掛かりますが、赤い水草や難易度の高い水草を育てることができます。

  • 注意点

    光合成を促す反面、夜間は水草が二酸化炭素を吐き出すため、生き物たちが酸欠になることがあります。

    夜間はCO2添加を止めてエアレーションにを行うとトラブルを防ぎやすいです。詳しくはこちら

綺麗に育てられたら増やしてみよう!水草を増やす方法

株分け

アヌビアスナナなど根茎を伸ばして成長していく品種は、株分けによって増殖させることが可能です。

子株に葉と根がある程度の数付くようにしてカットすると、親株から切り離されても順調に成長します。

アマゾンソードなどは、「ランナー」と呼ばれるツル状の器官を伸ばして、その先に子株を形成します。子株の葉がしっかりとしてきたらランナーをカットしても成長するので、レイアウトに応じて植え替えると良いでしょう。

分裂

分裂はシダ類浮遊植物に多いタイプの増殖法です。

葉の裏に「胞子のう」と呼ばれる器官が付いており、そこから子株が出てきます。子株が出た葉は子株の方に養分を回すため、だんだんと枯れてしまいます。

子株が出た葉をカットして水に浮かべたり、流木などに巻き付ておけば子株が成長するので、ある程度大きくなったところで任意の場所に植えると良いでしょう。

枝分かれ・さし芽

マツモミズハコベなどの、有茎水草と呼ばれる種類に多い増殖法です。

マツモの場合は特に容易で、茎にある節を3~4節含むようにカットして、飼育水中に置いておくだけでカットした部分から新芽を出して成長していくため、簡単に増やすことが可能です。

また、ミズハコベなどは植物体の中央辺りにある節の下からカットして、上の部分を底砂に植えておくだけで新しく根を出して成長します。

残った下部も切断部の脇から新芽が出てくるので、やはり容易に増殖させることが可能です。


管理の注意点

このページでは水草には照明の光が必要であると解説してきていますが、光が強すぎても『葉焼け』してしまう水草もあります。

ミクロソリウムなどの陰性水草(耐陰性)は特に葉焼けしやすいです。

調子が悪い場合などは以下の方法を試してみてください。


また、エビやオトシンクルスなどのお掃除生体に餌が行き届かないと水草をかじってしまう(食害)ことがあります。コケを食べる=草食性が強い生き物なのである程度は人工飼料を与えるのが良いです。

水草が食害に!水槽の水草を食べる熱帯魚やエビの種類と対策とは

そうした異変にすぐ気づけるように、日頃から水槽をよく観察しましょう。何かおかしいなと思ったらこのページの水草トラブルシューティングを見るか、お悩み相談を利用してください。


水草のトラブルとは水草のトラブル

水草は陸上の植物とは異なり、光や温度(水温)、養分だけではなく水質の影響もダイレクトに受けます。

熱帯原産の種類が多いため、水温が低いとすぐに枯れてしまうこともあるんです。

「元気が無いな」「状態がおかしい」と感じた場合は、すぐに対処しましょう。

水草 トラブル

水草のトラブルシューティング

    あなたのお悩みは?

  • 水草が枯れる・溶ける・変色・斑点が出る

  • 水草にコケが生える・物体が付着する

  • 謎の生き物が大量発生

  • 水草が食べられる・抜かれる

  • CO2関係のトラブル

  • 照明関係のトラブル

  • 水草の成長が遅い・大きく育たない

  • 水草水槽の水質トラブル

水草が枯れる・溶ける・変色する・斑点ができるときの原因と対処法

以下の可能性があります。

  • 光合成が上手くできない環境になっている

    →水槽用照明を強いものにする、生体の数を増やすかCO2添加を行うのも良いです。また、水流が適切でないと淀みが生まれ、水質悪化が起こることがあります。

  • 水質悪化

    →根元から不調になる・葉も下の方から色が茶色くなる、溶けるといった状態です。解決策としては、定期的な水換えを行い、水草の種類に合った水質になるようにすることと、底床掃除を徹底すると良いです。

  • 水温があっていない

    →水槽用ヒーター・サーモスタット、水槽用クーラーなど保温機材を設置し、通年で一定の水温を維持します。夏場は水温が上がるので要注意です。

  • 栄養不足、もしくは栄養過多

    →栄養が不足していると茎が細くなってきたり新しい葉が白くなって枯れる、栄養過多だと水質悪化して溶ける。栄養不足の場合は液肥など水草用の肥料を添加する。栄養過多の場合は水が濁ったり臭うことがありますので、水換え頻度を増やします。

  • トリミングのハサミで傷つく

    →ハサミの刃が太すぎると、水草をカットしたときに断面がつぶれて傷いて、そこから傷んでしまう。定期的にハサミのメンテナンスや交換もしよう

    詳しくはこちら

水草にコケが生える・物体が付着する時の原因と対処法

水槽内の栄養素が多く、日照時間が長いと水草が成長しやすいですが、水中にあるコケの胞子も成長してしまうため、コケが生えやすくなります。

水草や流木にふわふわしたものが付着していたら、高い確率でコケです。

コケを防止する為には水中の栄養素と照明時間を調整する、もしくはコケ抑制剤を使用することが効果的ですが、これは水草にも影響が出来ます。

水槽の壁面についたコケなどはヘラで掃除し、水草や流木についたコケはお掃除生体に食べてもらいましょう。

詳しくはこちら

謎の生き物が大量発生する時の原因と対処法

水槽内に入れた覚えのない巻貝などが発生することがあります。無農薬の水草は安全ですが、巻貝(スネール)や寄生虫などの有害な生き物の卵がついていることがあるため、トリートメントしてから水槽に入れるのがおすすめです。

購入した水草は水槽に入れる前にトリートメント剤『水草、その前に・・・』を使用しましょう。

もし水槽の中にスネールなどが大量発生してしまった場合は、手で取り除くかスネールを食べてくれる『スカーレットジェム』などのお掃除生体を導入しましょう。

スネールは繁殖力が強いので、気づいた時には大変なことになっていることもあります。あらかじめトリートメントなどを徹底するようにしましょう。

詳しくはこちら

水草が食べられる・抜かれる時の原因と対処法

金魚や大きな魚、食欲旺盛な魚は水草を食べてしまったり、水草で遊んで抜いてしまう事があります。

金魚だけでなく熱帯魚のなかでも、底床付近で生活する『底物』と呼ばれる魚種は、水草を掘り返してしまいがちです。

コリドラスやクーリーローチなどを飼育する場合は、植えつける水草ではなく、流木などに生やす『活着水草』を活用しましょう。

詳しくはこちら

CO2添加をしても効果が見えない時の原因と対処法

水草は生き物なので、CO2添加や液肥などを与えてもすぐに効果が目に見えてわかることはありません。

1~2週間は様子を見て、それでも効果がない場合は水質・水温など別の問題があることが考えられます。

水草の状態が思わしくない場合は、水質などの水槽環境を確認してみましょう。

詳しくはこちら

照明を付けているのに枯れるときの原因と対処法

光合成は光だけでは出来ません。水中に含まれる二酸化炭素や硝酸塩などの栄養素が必要です。

レイアウトによっては大きな水草が光をさえぎって小さな水草に光が届かないというケースもあります。また、水草の密度が高すぎると、根元に水流や光が行き届かず底から枯れてしまうことがあります。

まずは、水質チェックとレイアウトチェックを行いましょう。

水草が枯れる!その原因と対策お教えします!

葉や枝が大きく育たないときの原因と対処法

大きく成長する水草種なのに育たないという場合は、以下の可能性があります。

  • 光やCO2(二酸化炭素)が足りない

    →どちらが足りないのかを見極めて、光不足の場合は照明や照明時間の調整、CO2が足りない場合は生体を増やすか、CO2添加装置を使用します。

  • 炭酸塩硬度(KH)が上昇しているとCO2が吸収しにくくなる

    →水換え頻度を増やすのが最も手軽です。その他に、KHを下げる添加剤を投入する・ソイルが劣化していたら新しいものに交換、KHを上昇させやすい石などを使用している場合は取り出す、という方法があります。

  • 栄養不足

    →水草用肥料を添加するのが効率的です。水草の症状を見て、液肥か固形肥料化を選びましょう。赤い水草は鉄分が高いと発色が良くなりやすいなど、水草タイプごとに好む栄養素がありますので、確認して添加しましょう。

複数の原因が組み合わさっていることもありますが、一つ一つ確認と対処をしていくことで、持ち直します。

水草水槽の水質トラブル

水草はバクテリアが産出した硝酸塩を吸収して成長するため、水質維持にも役立ちます。しかし水草が原因で水質が悪化することもあります。

水草が原因で水質悪化するケース

  • 水草が多すぎる

    ろ過装置などの配管のそばに水草があることで、水流が妨げられると淀みが発生しやすくなります。

    淀みが発生することで水草にコケが生えると、光合成が上手くできなくなることがあります。また、他の水草への光を遮ってしまい、枯れてしまうことがあるため、定期的にトリミングしましょう。

    水草が枯れる!その原因と対策お教えします!

  • 腐った水草が水質に悪影響を及ぼしている

    腐った水草、枯れた水草は水質を悪化させます。

    よくあるケースでは、トリミングはさみの切れ味が悪くカットした断面の細胞がつぶれてそこから傷んでしまったというもの。

    トリミングは切れ味がいいハサミをつかい、もし枯れている水草を見つけたら取り除きましょう。

    また、一度に大量の水草をトリミングすると、水草からの分泌物で水が汚れることがあるため、水草の種類ごとにカットするペースを決めていくのが望ましいです。

水草を入れすぎると良くない!? 水槽に入れる水草の適量とは


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