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夏に水槽内の水草が溶ける?高水温に強い水草、弱い水草とは

アクアリウムの中で水流によってユラユラとゆらめく水草…本当に美しい光景ですね。誰でも一度は憧れる水草水槽ですが、意外と夏の暑さの影響を受けることをご存知ですか?

水草が夏になると溶ける、枯れてしまう、その理由は何故なのでしょうか。

こちらのページでは水草が夏になると溶ける原因、その対策高水温に強い水草・弱い水草など、水温と水草に関する情報をお知らせします。

水草の性質を知ろう

ではまず、水草の特徴・性質について確認していきましょう。

植物の仲間:育つのに必要な条件は?

水草は植物の仲間です。

植物は光合成をして生きています。光合成…中学校の理科の授業で習いましたね!とは言え忘れるのが人間ですから、もう一度おさらいしておくと光合成は

二酸化炭素 + 水 → 酸素 + 有機物

というものでした。この反応を進めるのに必要なエネルギーが「光」でしたね。

よって、植物の生育に欠かせないものは、二酸化炭素と水と光ということになりますね。

ところが実は、光合成を上手くはたらかせるためには温度が欠かせない条件なのです。

光合成は酵素という物質が反応を進めてくれています。酵素は非常によくはたらく成分なのですが、やや気難しいところがあり、気に入らない温度だとはたらいてくれません。よって、植物が生育するためには正常な温度を保つことが必要なのです。

陸上に生育する植物も冬になると枯れたりします。あれは気温が下がりすぎたために酵素がはたらかないので、葉を落としてじっと春を待つ姿なんですね。

水草も同じです。元々生育していた地方の水温からかけはなれた水温になると、光合成がうまくはたらかず元気がなくなってしまうのです。

水草の調子が悪い:放っておくとどうなる?

上でご説明した通り、植物の生育に欠かせない条件が不足すると、水草の調子は悪くなります。

ではそれを放置したらどうなるでしょう。

水草の葉の先などが枯れたり腐ったりします。葉を落とすこともあるでしょう。もしそういった状態が確認されたら、その部分を切り落とすのが先決です。

枯れたり腐ったりした細胞を生き返らせることは不可能です。放置するとそこが傷になり、雑菌等が繁殖したり水質の悪化を招いてしまいます。よって、枯れたものは取り除き、枯れ始めたところは切れ味のよいハサミなどで綺麗に切ってください。

放っておくとどんどん枯れや腐りが広がり、いわゆる「水草が溶けた」という状態になります。出来るだけ早く対応して腐りを早めに止め、水質悪化を防ぎましょう。

夏場の水草を元気に保つ秘訣は

夏の日差し

生育条件を知り、環境を整える

ではどうしたら水草の枯れ・腐りを発生させないで済むかについて考えていきましょう。

まずは水槽内に植えられた水草の生育条件をきちんと調べましょう。二酸化炭素の添加が必要か、光の量はどのくらい必要か、肥料は水温は、といった具合にその水草の好みの条件をチェックしてください。

これから水草水槽を作りたいという場合は、複数の水草を組み合わせることになると思いますが、生育条件の近いもの同士を組み合わせないとどちらかの水草を枯らすことになりかねませんので注意が必要です。

水草を新しく水槽に導入してすぐは、水草も新たな環境に慣れていませんので、少し様子を見ましょう。すぐに「合わない!ダメだ!」と判断するのは早計かもしれません。

長いことその水槽で育ててきた水草の調子が悪くなったのであれば、何らかの環境の変化が考えられます。

  • 魚の数が変わった
  • 餌を変えた
  • フィルターの掃除をしばらくしていない
  • 水換えをサボっている
  • 季節が変わったことによる水温の変化
  • 水草のトリミングをサボっている

このような条件に当てはまらないかどうか、考えてみてください。

生育条件に合った水温を維持する

特に夏場に見られる現象なのですが、仕事などで家を空けて一日中室内の気温が高い状態になってしまうと、当然水槽の水温も上がります。

そうなると植物は光合成がストップしてしまい、どんどん元気がなくなります。

水槽の水温は高くても32℃くらいまでに保ちたいものですね。そのためには

  • ルームエアコンをつけっぱなしで出かける
  • 水槽用クーラーを導入する

などの工夫が必要になってくるかと思います。

水槽の水温の上昇は水草だけでなく魚たちにも多大な影響を及ぼしますので、水温は適正な範囲を維持してください。

枯れたり変色した部分は切除する

先ほどお話したとおり、枯れた細胞をよみがえらせることは不可能ですので、変色したり枯れたりした部分はよく切れるハサミ等で切り取り、取り除きます

あまりにも多くの部分を切り落とさなければならない場合は、水上葉に切り替えて育てると全滅を防げる場合もあります。水上葉については以下をご覧下さい。水上葉の育て方も記載されています。

水草は弱いようで強い生物です。枯れたところをバッサリ切り落としても適正な環境においてやればすぐに新しい根や芽を出してくれますので、全体に枯れが広がらないうちにバッサリやってしまうのが良いでしょう。

高水温に強い水草・弱い水草とは

では、それぞれの水温に適した水草をご紹介していきます。

高水温に強い水草

高水温に強い水草は以下のようなものが挙げられます。

◆アヌビアスナナ

水草 アヌビアス ナナ付流木 【発送予定日:即日~2日】

◆アヌビアスバルテリー

(水草)アヌビアスバルテリー・ラウンドリーフ1Pot

◆クリプトコリネのほとんどの種

(水草) マルチリング・ブラック(黒) クリプトコリネ ウェンティー グリーン(1個) 本州・四国限定[生体]

◆タイガーロータス

◆ウォーターウィステリア

ウォーターウィステリア(5本) ◆深いギザギザが見事◆

気に入った水草が見つかったでしょうか。

全体的に葉の厚く、丈夫な種類が多いですね。繊細な葉のものがお好みであればウォーターウィステリアがオススメです。

高水温に弱い水草

では、逆に高水温に弱い水草を挙げてみます。

◆ロタラ類

(水草) ロタラミックス(水上葉) 4種(無農薬)(計20本) 本州・四国限定[生体]

◆ミクロソリウム

(水草) ミクロソリウム プテロプス ソードリーフ(1ポット分) 本州・四国限定[生体]

丈夫な水草という印象のあるミクロソリウムですが、高温には弱いので水温管理をしっかり行なってあげてください。

美しい水草水槽を維持しよう

水草が夏になると溶ける原因、その対策、高水温に強い水草・弱い水草など、水温と水草に関する情報をご紹介しました。

近年、本当に夏場になると気温が上昇します。人間ですらツライのですから自分では何も出来ない水草たちも暑くて大変ですよね…。水温の維持に気を遣ってあげないとあっというまに枯れたり溶けたりしてしまいます。

せっかくこれまで長いこと丹精してきた水草ですから、今後もその美しさを維持できるように気をつけてあげましょう。