熱帯魚にたくさん種類があるように、エビにもヌマエビ類やビーシュリンプ類、ベルベットブルーシュリンプやアフリカンロックシュリンプなどといった種類があります。
一般的に水槽内のコケや、熱帯魚の餌の食べ残しを食べるのは知られていますが、それ以外の餌があるのを知っている人は少ないようです。
水槽内でコケがなくなれば別の餌を与えなければなりませんが、一体どのような餌を与えればよいか悩む人もいます。
そこで今回は、エビの種類ごとにおすすめの餌をご紹介していきます。
▼エビの飼育に関してはこちらもご参考にしてください。
目次
ヌマエビ類にオススメな餌
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビといったヌマエビ類は、水槽内のコケ除去能力が高く、餌の食べ残しを食べることが知られています。
しかしコケや餌の食べ残しが少ないと、餌不足で死んでしまうこともあるので、様子を見ながら適度に市販の餌などを与えなければなりません。
ヌマエビ類に関して知りたい人はこちらの記事もどうぞ。
冷凍アカムシ
水槽内のコケを食べてくれない、熱帯魚の餌の食べ残しやエビ用のフードもダメという場合には、「冷凍アカムシ」だと食べてくれる場合があります。
しかし混泳している熱帯魚なども冷凍アカムシを食べるので、きちんとエビが食べているかチェックしてあげる必要もあります。
冷凍アカムシは水を汚しやすいため、与えるときは量や水質悪化に気を付けましょう。
キョーリン ひかり ヌマエビ
キョーリンの「ひかり ヌマエビ」は、ヤマトヌマエビにはちょうど良いサイズですが、ミナミヌマエビには少し大きめといった感じの顆粒のエビ用餌です。
メーカー独自のひかり菌を配合しているので、エビの腸内活動が活発になり、フンと一緒に水槽内に出たひかり菌は、エビのフンを分解して水質悪化を抑制してくれます。
エビタブリード 甲殻類・貝類専用飼料 quatro2 50g
「エビタブリード 甲殻類・貝類専用飼料 quatro2」は、天然ミネラルを含んだエビ用のナチュラルフードですが、ラムズホーンなどの貝類にも与えることができます。植物性の材料を使用している餌で、草食性傾向の強いミナミヌマエビやヤマトヌマエビのおやつにも良いです。
ビーシュリンプ類にオススメな餌
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビよりもコケ処理能力が低いビーシュリンプ類は、体も小さいため餌の大きさも気にしてあげる必要があります。
またヌマエビ類よりもカラフルなものが多いので、色揚げ効果のあるような餌を与えるとよいでしょう。
ビーシュリンプに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ff num24 エビ用フード25ml
「ff num24」は粒が細かい小型甲殻類用の餌です。ビタミンや微量元素を配合しているためコケやアンモニアが発生しにくく、水質悪化しにくいという特徴があります。
稚エビにも与えることができるほど、細かな粒で餌の量が比較的調整しやすいです。
冷凍アカムシ
ビーシュリンプ類も、市販のドライフードでは食べてくれないという場合は、「冷凍アカムシ」を与えると食いつきがよい場合があります。ビーシュリンプ類は体が小さいので、与えすぎて食べ残しで水質が悪化しないよう注意してください。
シラクラ えび玉シュリンプフード ソフトテイスト 80g
市販のドライフードは固いものが多いですが、シラクラの「えび玉シュリンプフード ソフトテイスト」は、やわらかく作られています。やわらかな状態でも観ずに溶けにくいため、ビーシュリンプが発見しやすいです。
原材料はコンブを主原料にしているのでミネラル成分が多く、稚エビもよく食べてくれます。
ff num10 ビーシュリンプ用フード 国産ほうれん草 40mL
「ff num10」は国産のほうれん草のパウダーを原材料にしている、ビーシュリンプ用の餌ですカキガラも配合されており、カルシウムも摂取することが可能なため脱皮不全を防止する効果も期待できます。
チェリーシュリンプ・ルリーシュリンプなどにおすすめな餌
チェリーシュリンプやルリ―シュリンプ、ベルベットブルーシュリンプなど、カラフルなシュリンプは、基本的にはミナミヌマエビなどと同じ餌でも大丈夫です。しかしよりよい状態を保つには、やはりエビの好みに合わせた餌を与えたほうがよいようです。
あくあ工房いちなま 極餌匠 小粒 ボトル 35g
あくあ工房いちなまの「極餌匠 小粒ボトル」は、商品名どおり、粒がとても細かくエビの口にあったサイズなので食べやすいのです。
成長や増体促進、嗜好に合わせて作られている餌で、色揚げ効果がないので、色揚げ目的であれば他の餌を与えるか、色揚げ効果のある餌を併用する必要があります。エビの喰いつきがよく、ボトルタイプなので餌の保管も比較的楽です。
あくあ工房いちなま 極草 大粒ボトル 30g
あくあ工房いちなまの「極草 大粒ボトル」は、スピルリナのほか、無農薬のほうれん草粉末やこんぶ、アスタキサンチン、副原料として甲殻類、キチンキトサンやビタミン・ミネラルやカルシウムを配合した草食性の餌です。
栄養価はバツグンで、エビの食いつきも非常に良く、おやつがわりに与えたり、他の餌とローテーションを組んで与えるのもよいです。
ソネケミファ チェリーシュリンプペレット 育成・色揚用
ソネケミファの「チェリーシュリンプペレット」は、沈降性の餌でエビが見つけやすいです。アスタキサンチンという色揚げ成分を多く配合しており、エビの嗜好性にもあっているため、エビが群がってエビ玉ができるほどなんです。食べ残しが出ても形が崩れにくいので、水槽内を汚しにくいという特徴があります。
アフリカンロックシュリンプにおすすめな餌
淡水エビの中でも大型のアフリカンロックシュリンプですが、餌で迷う人は多いです。市販のザリガニ用の餌や肉食性の強い餌だと、食いつきが悪いという話もちらほらネット出ています。
そんなアフリカンロックシュリンプにおすすめな餌を3つご紹介します。
クリーン・ベビーブラインシュリンプ
アフリカンロックシュリンプは、自然環境では流れてくる餌やプランクトンなどを食べていることが多いです。さらにかなり細かく餌をかみ砕くので、餌は小さいほうがよいようです。
キョーリンの「リーン・ベビーブラインシュリンプ」は、孵化したばかりのブラインシュリンプに、ビタミン複合体やDHAなどといった栄養を取り込ませているバイオカプセルフードです。塩抜き処理が施されているので、水槽内にそのまま入れることができます。
▼こちらもご参考にしてください。
セラ (sera) シュリンプ ナチュラル 100ml
セラの「シュリンプ ナチュラル」は、淡水・海水どちらのエビにも与えることのできるエビ用の餌で、色揚げ効果も期待できます。
エビの体内での消化・吸収率が高く、天然成分を配合して水を汚しくいという特徴があります。
▼海水エビに関してはこちらもご参考にしてください。
さと美えび シュリンプフード 植物性 50g
「さと美えび シュリンプフード 植物性」は、原材料の酵素の量が多く、水槽内に入れると酵素が溶け出して、ばらけやすくなります。
スティックタイプで柔らかいので、エビの食べる量にあわせてカットしやすいです。
稚エビにはこの餌がおすすめ!
ミナミヌマエビやビーシュリンプ類を飼育している人は、繁殖を行っている人も多いです。しかしいざ孵化したときに、どんな餌がよいのか迷う人は多いのではないでしょうか。
ここでは番外編になりますが、稚エビ向きの餌を2つご紹介します。
錦えび PROSERIES 濃縮酵素 50g
錦えびの「PROSERIES 濃縮酵素」は、冷凍アカムシをまだ食べることのできない稚エビの淡泊補給に向いている餌です。
配合されている濃縮酵素は、エビの健康管理や水槽内環境を整えるために作られている、天然酵素バクテリアなので安心して与えることができます。
(活餌)(濃縮)ゾウリムシ インフゾリア(500ml)
孵化したてでとても小さな稚エビは、食べられる物が限られています。
「ゾウリムシ(インフゾリア)」は、稚エビだけでなく、魚の稚魚などにも与えられている餌です。
ゾウリムシを育てるのは大変ですが、稚エビでも食べやすく水の汚れも気にしないですむというメリットがあります。
【エビの餌まとめ】エビの種類別に最適な餌をご紹介!たべやすい餌とはまとめ
今回はエビの種類ごとのおすすめの餌と、稚エビ向きのおすすめの餌をご紹介しました。
同じ種類のエビでも、1匹ごとに食性が異なる場合もあります。また飼育環境によって与える餌を考慮したほうがよい場合もありますので、自分の飼育しているエビの食性や、水槽内の環境に合わせた餌を与えるようにしましょう。

水槽のプロ トロピカライターの杠葉 狼です。
アベニー・パファーやバジスバジスなど小さくて綺麗な熱帯魚やベタ、ブラックゴーストなどちょっと変わった熱帯魚が好きです。
熱帯魚飼育初心者さんにお役に立つ記事を書いていきます。