小型の水槽だと、ろ過フィルターはいらないと思っている人もいますが、水槽は小型になるほど総水量が少なくなり、水質管理が難しいので、アクアリウム初心者なら必ずろ過フィルターを使ったほうがよいです。
30cm以下の水槽では、外部フィルターを使っている人は少ないですが、小型水槽にあわせたコンパクトなものも販売されています。
そこで今回は30cm以下の水槽でも使うことのできる、小型の外部フィルターの人気商品の中から、おすすめな商品7つをランキング形式でご紹介していきます。
小型外部フィルターおすすめ人気商品ベスト7をご紹介!
外部式フィルターには、水槽内に取水口(ストレーナー)を設置しなければならないものもあるので、水槽内の広さをにあわせて選定を行います。
また、外部式は水槽以外にフィルター本体を設置するスペースも必要になるので、性能のほか本体サイズも考えて商品を選ぶ必要があります。
おすすめ商品ランキングでは、超小型~30cm水槽に特に向いているサイズ感の外部フィルターを選びました。
1位:エーハイム アクアコンパクト 2004
45cm水槽まで対応可能な小型の外部フィルターです。
淡水・海水両用で、45Lまでの水量のろ過ができます。
特徴はコンパクトな本体です。付属品を付けても最大で20cm程度の高さと、小型に作られています。
また、ろ過フローも大きな高低差を必要としないようになっています。そのため、水槽の下に専用スペースを設けなくても設置できるのが魅力です。水槽の横に並列して設置するタイプなので、設置台上に余裕が必要です。
手軽に扱えることから、小型水槽を楽しむなら候補に入れたい小型外部フィルターです。
2位:エーハイム アクアコンパクト 2005
こちらも45cm水槽まで対応可能な小型フィルターですが、もう少し容量が大きく、50Lまでの水量をろ過できます!
本体サイズは2004よりサイズアップしますが、ろ材容量が心配な場合はこちらのタイプを選択すると良いでしょう。ただ、水槽サイズと製品の高さを考慮する必要があります。
こちらも、水槽と並行設置するタイプです。
もちろん淡水・海水どちらにも使用できるため、活躍の幅が広いフィルターです。
3位:スドー エデニックシェルトV3
スドーの「エデニックシェルトV3」は、30cm~45cmのスリム水槽でも使用することができます。使いはじめは少し音がしますが、一旦稼働すると音も比較的静かなので、寝室で使用しても気になりません。
ろ過槽は透明になっているので中の汚れ具合を確認でき、ろ過槽の掃除も簡単に行うことができます。
付属のホースが短めなので、長さのあるホースが欲しい人は別で購入して使用しましょう。
淡水・海水両方で使用することができ、購入時に3種類のろ材がついています。
4位:エーハイム クラシックフィルター2211
エーハイムの小型外部フィルターで2004、2005に続いておすすめしたいのが2211です。こちらは2004等とは違い、水槽と高低差を付けて設置するタイプです。
エーハイムの外部フィルターは、モーター音が静かなので、寝室や書斎などに置いても気になりません。
本体のデザインがとてもシンプルで、掃除やメンテナンスもしやすいです。
最初に購入するときは、Amazonなどで「ろ材付きセット」が販売されているので、こちらを購入したほうがろ材と本体を別々で購入するより安く購入できます。
海水・淡水両方で使用できますが、本体をそのまま床に設置すると若干、安定性に欠けるという声もあり、別売りの「クラシックフィルター2211用サポート 」という台を購入することをおすすめします。
脚の役割を果たしてくれるため、本体の安定性が高くなります。
5位:ジェックス メガパワー2045
ジェックスの「メガパワー2045」は、縦置き・横置きどちらでも使用することができるので、設置場所が狭い場合は縦置き、水槽回りに広さがあるのであれば横置きと、設置方法を選べます。
ろ材は本体とセットになっており、呼び水も不要ですが、ホースの接続部分がやや硬いので、設置するときは力を入れ過ぎて接続部分やホースを壊さないよう、注意する必要があります。
価格のわりにはろ過能力もあるので、比較的コスパの良い商品と言えるでしょう。
6位:寿工芸 パワーボックス SVミニ
寿工芸の「パワーボックス SVミニ」は、水槽内に水中ポンプを設置するタイプなので、水槽内が少し手狭になります。取水口付近に水草やごみなどが溜まりやすいので、水槽内の掃除をこまめに行う必要があります。
元々外掛け式フィルターの仕様だった設計を、そのまま外部式に使用しているせいか、ろ材はメーカー指定の外掛け式フィルターのものを使用しなければなりません。
超小型水槽でも使用できるように本体が小さいです。
しかし、装着できるホースが直径8mmと細めで使用しているうちにコケやヘドロ、バクテリアのコロニーなどが付着すると、水の流れが悪くなりやすいです。
ホースの掃除や交換など、こまめなメンテナンスでカバーしましょう。
7位:テトラ バリューAXパワーフィルターVAX-30
テトラの「バリューAXパワーフィルター VAX-30」は、ろ過材もセットになっており、外部フィルターにありがちな呼び水作業が不要なので購入後すぐに使用することができます。
ただし、水槽内にポンプを設置するため、水槽内の景観を損ねたり、水槽内が狭くなるというデメリットがあります。
本体とホースの接続部分がやや弱いため、メンテナンス時に注意が必要ですが、価格が安くコンパクトな割りにろ過能力は高めです。
コストパフォーマンスが良いです!
ちなみに、呼び水については以下の記事で解説しています!
小型水槽で外部フィルターを使うメリットとデメリット
小型水槽で外部フィルターを使うメリットは多く、デメリットは少なめです。
小型水槽で外部フィルターを使うメリット
小型水槽で外部フィルターを使うと、次のようなメリットがあります。
- フィルター分の水量が増えることで水質が安定しやすくなる
- フィルターのメンテナンス回数が減る
- エアレーションがいらない場合がある
外部フィルターを装着すると、その容量分の水量がプラスされます。また、外部フィルターは他のフィルターよりもバクテリアを効率よく増やせるため、水質が安定しやすくなります。
フィルターの掃除に関しては、水槽内の汚れ具合にもよるので、必ずとはいえませんが、長いスパンだと半年に一度くらいのペースでメンテナンスをする人もいます。ろ材がたくさん入るため、他の小型フィルターよりも有利です。
さらに、シャワーパイプを装着したり、水をうまく巡回させることで水中に酸素が供給されやすくなるので、小型魚だけの飼育水槽などでは、エアレーションを導入しなくても酸欠にならない場合があります。
ただ、生体の飼育数が多い場合やエビを飼育する場合はエアレーションを入れたほうが良いです。
小型水槽で外部フィルターを使うデメリット
小型水槽で外部フィルターを使うデメリットとしては
- 水槽と別で設置場所が必要になる
- 初期費用が少し割高になってしまう
- 維持費がかかる
このようなものがあります。
外部フィルターは本体が大きいため、水槽横や水槽台などの中に収納して使用します。そのため小型水槽の場合は、水槽の横に置いて使うことがほとんどです。
また、外掛け式などと比べると、外部フィルター本体の値段が高めなので、初期費用が高いとう点もデメリットでしょう。
外掛け式や投げ込み式の場合、フィルターは1種類ですが、外部フィルターの場合はろ材を2~3種類組み合わせて使用するため、ろ材の維持費が外掛け式などと比べると高くなります。
小型の外部フィルターでおすすめ人気商品ベスト5!小型水槽に最適!まとめ
今回は小型水槽の外部フィルターの人気商品から、おすすめ商品をランキング形式で7つご紹介しました!
それぞれ一長一短あり、実際に使用することで商品のクセなどもわかってきます。
全体的にコンパクトなフィルターですが、硝化バクテリアに重点を置いたろ過が得意なため、30cm水槽くらいの小型水槽では十分にろ過能力を発揮してくれます。
水槽と並列に設置する機種が多いので、本体の設置場所なども考慮したうえで、自宅の水槽にあった外部フィルターを選んでくださいね。

水槽のプロ トロピカライターの杠葉 狼です。
アベニー・パファーやバジスバジスなど小さくて綺麗な熱帯魚やベタ、ブラックゴーストなどちょっと変わった熱帯魚が好きです。
熱帯魚飼育初心者さんにお役に立つ記事を書いていきます。