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【完全版】水槽用ヒーターのすべて!おすすめ商品、電気代、置き方も!

水槽用ヒーターは、春・夏・秋・冬と一年を通して温度が変化する日本での熱帯魚飼育や水草育成には必須のアイテムです。しかし、ヒーターにも多種多様な種類があり、どの水槽用ヒーターが良いのか悩まれる方も多いです。

水槽用ヒーターの種類や特徴から、サーモスタット消費電力おすすめの商品設置の仕方注意点までをご紹介します。
水槽用ヒーターに関する情報をご確認いただき、ご自宅の水槽にぴったりの水槽用ヒーターを見つけていただけたら幸いです。

目次

水槽用ヒーターとは 種類と特徴を解説!

水槽用ヒーターとは

水槽用ヒーターとは、水槽の飼育水を加熱し、水温の低下を防ぎ、飼育環境を一定に保つための装置です。

日本には四季がありますから、大体3ヶ月ごとに水槽の水温も変化していきます。

また朝晩の温度差も、水温に敏感な熱帯魚や水草には大きな負担です。場合によっては命の危険すらあります。それを防ぐため、たくさんのアクアリウムメーカーが保温器具を開発・販売しています。

熱帯魚や水草の適水温は20℃以上が望ましく、26~28℃ぐらいまでの温度に設定しておきたいところですが、日本でその水温を維持するためには、やはり保温機材が必要です。

そこで登場するのが、水槽用ヒーター水槽用クーラーというわけです。

水槽用ヒーターは、発熱する都合上、水槽内への科学物質の流出を懸念される方もいますが、近年は環境ホルモンを発生させない素材のキスゴムを使用している商品もあります。

さらに、表面温度が400℃以下のもの(400℃は紙が燃えない温度です)や、カバーが難燃性素材(V-0グレード適合樹脂)のものが登場するなど、安全性は飛躍的に向上しています。

デリケートな機材だからこそ、安全に使用できるのは嬉しいですね。

水槽用ヒーターの種類(タイプ)と特徴

水槽用ヒーターには細かく水温を調節・指定できるものと、コードを電源に挿すだけで一定の水温に昇温してくれる手軽に使えるもの、などの種類があります。

サーモスタットとヒーターの一体型(温度調節型)

水槽用ヒーターとサーモスタットがセットになっているタイプです。

サーモスタットが付いているので、温度の上がりすぎや下がり過ぎを防いでくれます。温度設定も1℃単位で調節できるため、生体に合わせたベストな水温を実現できます。

しかし、ヒーター部分が故障するとサーモスタットごと買い替える必要があるため、コストパフォーマンスはあまり良くありません。それでも、すっきりと1つにまとめられるのが魅力のタイプです。初心者でも安心して使えます。

サーモスタットとヒーターの別売り型

※こちらの商品のヒーターは、サーモスタット(別売り)が無いと使用できません。

サーモスタットと水槽用ヒーターは単品で買うこともできます。

単品で買うメリットとしては、お好みのパワーの水槽用ヒーターにカスタマイズすることができる点です。後述しますが、水槽用ヒーターは消耗品の為、初期投資は高くても、長い目で見るとこちらのほうが良いです。

特筆すべきはやはり、カスタマイズ性です。『このメーカーのサーモスタットと、このメーカーのヒーターを接続すれば理想の保温機材が作れる!』というように、バラ売りゆえに、それぞれのメーカーの良いとこどりが可能です。

ヒーターを複数本導入できるため、アロワナ水槽などの大型水槽には、こちらのタイプが一番向いています。

オートヒーター(温度固定型)

あらかじめ設定されている固定水温に昇温してくれるタイプです。
熱帯魚に最適な26℃固定や、金魚やメダカに最適な18℃や23℃固定のものなどがあります。

ヒーター内に温度感知センサーが埋め込まれているため、別売りのサーモスタットの装着はできません。それゆえ、固定の温度以外の水温に設定はできません。

電源さえあれば機能するため、お手軽に水温を維持したい場合におすすめです。

温度を管理する装置が内蔵されているためか、比較的大型のものが多い印象です。ヒーターを一つも持っていない場合は、まずこのヒーターを導入することをお薦めします。

水槽用ヒーターのエントリーモデル、といったところです。

パネルヒーター

ボトルアクアリウムなどの小型アクアリウムに使用する水中ヒーター選びは、なかなか難儀します。水槽やボトル内にヒーターが入らないことがほとんどだからです。

その場合は、パネルヒーターを瓶で保温します。

しかし、パネルヒーターの表面温度が25~45℃程で、さらに保温効果は外気に左右されるため、一定水温の維持が難しいです。

それでも、ボトルで熱帯魚を飼育されている場合には有効なヒーターです。

サーモスタットとは?

ヒーターの出力を制御し、飼育水の温度を管理するための機材です。単体では水槽を温める機能はありません。

水槽用ヒーターの電源を設定通りに、つけたり消したりし、水温を一定に保つことができます。単品タイプの水槽用ヒーターは、サーモスタットが無いと使用できません。

また、これが壊れると水槽の水は設定温度よりも上昇、または低下(加温されない)を続けることがあり、生体を生命の危機にさらします。

扱いが難しいイメージもあるので、サーモスタット機能があらかじめ内蔵されたヒーターがお手軽で、人気を集めています。

サーモスタットには、『バイメタル式』と『電子式』という種類があります。

バイメタル式サーモスタット

バイメタル式は、温度により収縮が変化する2枚の金属(バイメタル)により通電する方式です。このバイメタルの接触具合により、出力を調整し、水温を調節します。

あらかじめ設定しておいた温度になると接触点が自動的に開路・閉路するようになっています。アクア用品にしては湿度に強い特性があります。また、安価なのも嬉しいポイントです。

バイメタルは接触を利用するため、物理的な要素が大きいです。そのため、長期間使用していると汚れなどが溜まり接触不良を起こすことがあります。

上手く作動しなくなる可能性がありますので、定期的な掃除や点検が必要なタイプです。

電子式サーモスタット

最近主流になりつつあるタイプです。

特殊半導体(IC)の小型センサーが水温を感知して、自動でダイヤル(入力)通りの設定温度に管理してくれます。

手軽かつ反応が早く正確なため、初心者でも安心して使用できます。デメリットとしては、少々高価なことがあげられますが、安全性という点では優れています。

水槽用ヒーターの設定可能温度

市販の水槽用ヒーターで設定可能な温度の幅としては15℃~30℃程度です。

中には35℃に設定できるものもあります。

サーモスタットを使用する場合、1℃ずつ設定できるため、熱帯魚や水草の種類に応じて変動させることができます。

病気の治療に適した水温へ上昇させることもできるため、特に水温が下がると発症しやすい『白点病』の治療には、水槽用ヒーターはマストな装置です。

また、熱帯魚や水草だけでなく金魚などの生体も、水温を一定に保つことにより餌の消化を助け、1年を通じて安定した成長を促すことができます。

大きく育てたい場合は、こまめな餌やりと水換え、照明の他に、水槽用ヒーターは必需品です。

水槽用ヒーターと水槽用クーラーを併用して一定水温に!

水槽用ヒーターは、水槽用クーラーに接続することができます。

水槽用クーラーには、『ヒーターコンセント』が付いており、そこに水槽用ヒーター接続できるのです!
水温が設定より下回るとヒーターへ通電して作動、水温が上がると今度はヒーターが切れてクーラーが作動する仕組みです。

これにより、水温を恒常的に一定に保つことができます。

接続するヒーターはオートヒーター(温度固定型)かサーモスタットを使用できるタイプが良いです。

ちなみに、レイシー社製の水槽用クーラーの場合は、別売りのサーモスタットが必要です。クーラー単体で使用する際にも別売りのサーモスタットを使用しますので、是非セットでご利用ください。

水槽サイズ別ヒーターのワット数一覧

水槽用ヒーターは、パワー(ワット数)ごとに適合する水槽サイズが違います。
水槽サイズごとに必要な、電力のワット数をご紹介します。

このように、水量により必要なワット数が変わっていくかたちです。

基本的に、50W上がるごとに、20Lずつ適合水量が増えます。水槽に入っている総水量を確認の上で、選びましょう。

水槽に対してあまりに水量が少ない場合、水槽用ヒーターの空焚きや故障の原因になる場合がありますので、使用は控えたほうが良いです。

その場合は水槽サイズでなく水量にあったワット数の水槽用ヒーターを選ぶようにしましょう。

ワット数別おすすめ水槽用ヒーター・ベスト10

プロのアクアリストが推奨!ワット数別におすすめの水槽用ヒーターをご紹介します!
水槽用ヒーターの選定は、お好みに由るところが大きいため、参考としてご覧ください。

50W未満

1.エヴァリス プリセット オートヒーター 10

2. ジェックス スタンディ SH20

50W

1. エヴァリス オートヒーター ダイヤルブリッジ R50AF

2.テトラ セーフティデュオ 50W

100W

1.エヴァリス マイクロセーフパワーヒータープラスNX 100

2.ニッソー プロテクトヒーター 100W

150W

1.エヴァリス マイクロセーフパワーヒータープラスNX 150

2.ニッソー NEWプロテクトプラス 150W

200W

1.エヴァリス オートヒーター ダイヤルブリッジ R200AF

2.ニッソー プロテクトPROヒーター 200W

300W

1.ジェックス セーフカバー 交換用ヒーター SH300

2.プロテクトヒーター 300W

500W以上

1.プロテクトPROヒーター 500W

こちらの記事も、参考にしてみてください!

水槽用ヒーターを選ぶ時の注意点とは

水槽用ヒーターを選ぶ際の注意点をまとめました。

基本ポイントは『いかにヒーターに無理をさせないか』です。電子機器ですから、無理な荷重は故障へつながります。水量に合った機種を選びましょう。

ヒーターの種類や特性を考えて選ぶ

さまざまなタイプのある水槽用ヒーターですが、それぞれの特性を知って選ぶのが良いです。

オートヒーターやパネルヒーターで、段階的に昇温させるのは不可能です。急に水温が上がると体調を壊す魚もいます。生体にもよりますが、1日で最高3℃程度までの昇温が目安です。それを超えて水温を上げるのは控えたほうが良いです。

デリケートな生体がいる場合、サーモスタットのついた水槽用ヒーターを選定しましょう。

水槽用ヒーターのパワー容量を守る

容量が水槽の水量と適合していないと必要以上に通電してしまい、ヒーターの寿命を縮める原因になります。必ずワット数と適合水量を確認して購入しましょう。

水槽用ヒーターは水槽用機材のなかでも、突然故障しやすい部類のアイテムです。

急な故障に備えて、2本用意しておくのが望ましいです。

例えば、水量100Lで200Wのヒーターが必要な水槽なら100Wを2本設置するなどが良いです。そうすれば一つ故障しても急激な水温低下は避けられます。
しかし、残った1つに過剰な負荷をかけているわけですから、故障した際はすぐに新しいものを装着しましょう。

コンセントの容量を守ろう

熱帯魚水槽の運用には多くの電源を必要とします。

ですので、大抵の場合、タコ足を使用されているかと思います。

濾過フィルターやLEDライト、エアレーション…あれもこれもと繋げていくうちに、つい既定の容量をオーバーしてしまうことがあります。きちんと電気の容量を計算したうえで機材を選定されることを推奨します。

水槽用ヒーターにカバーは必要?

『魚が火傷しないように…』と、水槽用ヒーターには樹脂製のカバーが必須、と思われる方が多いと思います。

しかし、飼育している熱帯魚の種類によっては、カバーは必要ありません。

それどころか、小さな魚や稚魚、エビなどがヒーターのカバーの隙間に挟まり、死んでしまうこともあります。小さな生体を飼育されている方は、カバーは付けないほうが良いです。

では、どんな時にヒーターのカバーは必要なのか。

それは、ヒレの長い生体(ベタや金魚など)を飼育する場合です。ヒレが触れて火傷してしまうのを防ぎます。

ベタの場合は、狭いところが好きという性質があるため、入れてしまうような隙間のできるキスゴムのついたヒーターはおすすめできません。また、小さな水槽で単独飼育することがほとんどですから、小型水槽用の、引っかかりどころのないヒーターを使用されることをお薦めします。

ベタだけでなく、プレコなども狭い場所が好きです。

プレコはベタよりも大きくなりますから、それなりの大きさの水槽で飼育します。そうなると小型の水槽用ヒーターではパワー不足です。その場合は適合サイズでカバー付きの水槽用ヒーターを使用してあげましょう。

このように、熱帯魚の個性によってカバーは必要です。必要か否かは、飼育している生体を見て決めましょう。

水槽用ヒーターの正しい置き方や取り付け方法とは

水槽用ヒーターには『横置き』と『縦置き』が可能な機種が存在します。
ここでは、水槽内のレイアウトを邪魔しない設置方法なども考えていきます。

横置き(通常設置)

ヒーターを水槽に対して水平に取り付ける方法です。

現在発売されている水槽用ヒーターのほとんどが、横置き設置のみ対応している構造です。

水は温かくなると上部へ向かって流れていく性質があるため、縦に設置すると効率が悪いからです。また、コードの傍には温度感知装置が内蔵されていることがあり、温まった水がそこへあたるのは、うまく動作しない原因になります。

水槽用ヒーターは基本、水流のある場所に設置します。そのほうが温められた水が水槽にいきわたります。キスゴムでしっかり固定し、ずり落ちたりしないようにしましょう。
横置き専用のヒーターは必ず横にして、底面近くに設置してご使用ください

底面が良くても、水槽用ヒーターを底砂の中に埋めるのは絶対にご法度です!

底砂の中では水流がないため、熱がヒーターの周囲に滞留します。それにより、ヒーターは満足に水が温められたと勘違いして、動作を止めてしまうことがあります。

結果、飼育水は温まらないということになります。

さらに、底砂内に過剰に熱がこもり、ヒーター自体の故障や水槽を傷める原因にもなります。

縦置き

近年、使用が広がりつつあるのが、縦置き可能な機種です。

発熱管と温度制御部分を分けることで、縦置き可能な構造となっています。こちらは横置きとは違い、コードを上にして、水槽に対し垂直にキスゴムで固定し、使用します。

一番のメリットとしては、設置スペースを少なく取れることです。
水槽用ヒーターは、意外と横に長かったりしますから、縦置きは水槽内をスッキリと見せることができ、人気が出てきています。その形状から、横幅が狭く縦の高さがあるような小型から中型水槽に向いています。

こちらも底面付近でなおかつ水流のある場所に設置するのが、効率が良いです。

水槽の水が循環していない場合、温められた水が一範囲にとどまり全体の水温を均一にすることができませんので注意が必要です。

水槽レイアウトを邪魔しないヒーターの置き方

ヒーターはなかなかの大きさを持つものが多いため、そのまま設置していると水槽内で目立ちます。せっかくのレイアウトの雰囲気を左右することも。
ですので、レイアウトを重視する場合は、流木や石、水草を使ってヒーターを隠す事になります。

発熱器具ですので、水草より岩や流木で隠すのがおススメです。

同じワット数の製品でも、メーカーや商品によってヒーターの長さが違うのでぜひ比べてみてください!

また、ワット数を下げて短いのを選定すれば、目立ちづらくなります!もちろん、既定の水温になるように、ワット数を下げる場合は合算して水量に見合ったパワーになるように設置しましょう。

また、カラーはホワイトよりブラックで塗装されたタイプが目立ちにくく、おすすめです。塗装されているものは、塗料により同時に耐腐食性(サビ止め)なども兼ね備えています。

水槽用ヒーターを使用するうえでの注意点

発熱器具ですから、取り扱いには注意が必要です!

『水槽用だし、表面温度はそれほど高くないでしょ?』と思っていると火傷します。(本当の意味で。)

水槽用ヒーターを使用するうえでの注意ポイントをまとめました。

水温計を必ず設置・水温を目視しよう

水温を上昇させる機材ですから、きちんと目標の水温に留まっているかを監視する必要があります。水槽用ヒーターは故障すると際限なく水温が上昇したり、まったく作動せず無加温状態になってしまったりしてしまいます。

それを防ぐには、実際に温度を水温計で目視するのが一番です。

ただ、水温計にもまれに故障していますので、使用の際には注意してください。新しく買う場合も、売り場で他の水温計と違う温度を指していないか、チェックしてから購入しましょう。(もちろん、初期段階で故障しているものは稀ですが。)

水温を正しく観測するポイントとしては、水槽用ヒーターの傍に置きすぎると、水槽全体の水温が判断できないです。

水温計はなるべく水槽用ヒーターから離して配置するのが良いです。
ヒーターは底に、水温計は水面に近づけて設置しましょう。

空気中での電源はOFFに!ヒーターの空焚きは厳禁

水換えなど、水槽をメンテナンスする際に意外に面倒なのが、アクアリウム機材の電源ON/OFFです。

水槽用ヒーターは、(ON/OFFライトのついていないものは)起動させても一見、何も変わりません。特に、サーモスタットのついていないタイプは、コードに挿しただけでそのまま加温します。

水槽用ヒーターは、うっかり水槽に水を入れる前に起動させてしまうと『空だき』となり、火傷の危険だけでなく、ヒーターやその他機材を故障させてしまいます。空焚きは火災の原因にもなる、大変危険なことです。水槽を焦がして使い物にならなくなることもあります。

水槽用ヒーターは説明書にもある通り、空気中での使用は厳禁です。必ず通電していないか、チェックしてから水面に出しましょう。

ヒーターも定期的に清掃しよう

水槽用ヒーターにも汚れはたまっていきます。

特に、飼育水に含まれる『炭酸カルシウム』は白くこびりつきやすく、時間が経つほど除去しにくくなります
こびりついた汚れはヒーターの故障の原因になります。その他にも、魚のフンや餌の食べ残しなどが積もる場合があるので、定期的にスポンジできれいにしましょう。

余談ですが、色がブラックのヒーターは、炭酸カルシウムの付着がわかりやすいため、メンテナンスの頃合いを見極めるのが楽です。

故障!水漏れ・老朽化に注意しよう

水槽用ヒーター内部でも、水漏れが起こる場合があります。

特にオートヒーターの場合、すべてが1つのケースに詰まっているため、もし水漏れしたらショートしてしまいます。

そのため、何年も使用したりすることは避け、定期的(1年程度)に新品と交換しましょう。少しでも様子がおかしかったり、劣化してきたと感じたりしたら、交換するのが賢明です。

それほど、水槽用ヒーターによる事故は多く、危険だからです。

プラスチック水槽(バケツなど)では使用禁止!

水槽用ヒーターは水槽以外、特に発泡スチロールやプラスチック素材のものには使用できません!

これは、各メーカーが必ず提示している使用上の注意です。

プラスチックなどは高温に弱く、溶けたり、変形したりして割れる・発火する危険性があるからです。それほど高温に感じられなくても、熱が当たり続ければプラスチックは変質をおこします。

よく、熱帯魚を隔離する都合で、バケツやプラスチック水槽でヒーターを使用したい、というお話を聞きますが、絶対にNGです。

とはいえ、実際にプラスチック水槽で使用されている方もいます。その場合は、使用は自己責任で、ということになります。18℃設定のオートヒーターなど、あまり高温にならないタイプなら、使用は不可能ではありませんが、危険ですので推奨はできません。

そのため、隔離やトリートメント(特にヒーターが必要になる冬場)は、普通のガラス水槽をご用意いただいたほうが良いです。
※なぜガラス水槽かというと、着色性の薬(メチレンブルーなど)にも強いからです。

屋外で水槽用ヒーターを使用してはいけない!

水槽用ヒーターは、室内環境での使用を前提に作られています。

屋外では急激な気温の変化により、水槽用ヒーターの保温性能が保てません。

それに、雨や雪などが電源を直撃したらショートは避けられないです!他にも強風や直射日光など、水槽用ヒーターに負担をかける原因がたくさんあります。

事故を防ぐためにも、屋外での水槽用ヒーターの使用は絶対に避けましょう!

水槽用ヒーターの電気代を計算してみよう

アクアリウム用品を使用していて気になるのが、電気代です。

実は、水槽の運用費用の中でも突出して料金が高いのが、保温機材です。
水槽用ヒーターを使用する際の、電気代を算出してみましょう。

計算方法

(ワット数×24時間)÷1000×27円=一日の使用電気代 です。

例えば100Wのヒーター1本なら、1日の電気代は約64.8円ということになります。

(100×24)÷1000×27=64.8

1ケ月(30日)あたりの電気代は約1944円です。なかなかの料金ですよね!

※こちらで算出した電気代は東京電力の料金(27円)をベースにした、あくまでも目安です。
地域や使用状況により、電気代は増減します。ご了承ください。

水槽用ヒーターの電気代を安くする方法とは!節電方法をおしえます!

熱帯魚用の水槽用ヒーターは、1ヶ月間の通常使用で、電気代は約1000円(ワット数によります)かかります。

電気代としては、なかなかです。寒い冬などは、私たちも暖房機器を使用するため、無視できない金額です。なんとか抑えることはできないものか…。

水槽用ヒーターの電気代を抑えるポピュラーな方法として、水槽自体を保温する方法があります。

断熱シート発泡スチロール水槽(外部フィルターの場合は外部フィルター本体にも)に巻きつけることで水槽を保温し、水槽用ヒーターの稼働を減らします。シンプルながら、とてつもなく寒い季節には、かなり有効な方法です。

水槽と、ろ過フィルターを繋ぐホースに断熱材を巻き付けるのも効果大です。ホース部分も冷たい空気に晒されやすいので、保温しておきたいポイントです。

また、保温する場合は、水槽のフタは必ずしっかりと閉めましょう

フタの気密性で、水槽内の水温はかなり変わります。蓋をすることで+2℃程度の効果はあります。水は蒸発すると温度を奪ってしまうので、保温が目的なら極力、水は蒸発しないようにすると良いです。

水槽の見た目は少々、野暮ったくはなりますが、かなりの効果を見込めます。
この方法は、水槽用クーラーにも有効です。

水槽用ヒーターの寿命とは

水槽用ヒーターの寿命はメーカーにもよりますが、『約1年』です。

短く感じますが、水の中で、しかも発熱させて使用するものですから、どうしてもゴム部分などが劣化し、オートヒーターの場合、最悪なパターンとしてヒーター内に水漏れが起きるなどの“老朽化”が起きることがあります。他のタイプの水槽用ヒーターも1年を超えると通電不良などを起こす確率が上がります。

各メーカーも保証対象期間を1年に設定しています。

保証期間を超えて無理に使用し、火災などが起きてしまっては、大変です。近年では2年間保証が付いている商品もありますが、その場合も、保証期間内で使い切るようにしましょう。

つまるところ、『水槽用ヒーターは、基本的に1シーズンだけの消耗品』と位置付けて管理するのが良いです。

しかし、サーモスタットは別です。何年も使用できるものが多いです。

ですので、熱帯魚水槽に慣れている上級者の方は、サーモスタットとヒーターは『別売り型』を使用するケースがほとんどです。水槽用ヒーターが壊れたら、ヒーターだけ補填するといった具合です。大型水槽で何本もヒーターを使用する場合、効率が非常に良いです。

夏でも水槽用ヒーターを付けておく?

意外かもしれませんが、夏でも水槽用ヒーターは付けておくのが望ましいです!

室内のエアコン使用や朝晩の気温変化で、水槽用ヒーターの設定温度より、水温が下回る可能性があるからです。

水温変化が激しいと、熱帯魚たちは白点病コショウ病を発症してしまうことがあります。どちらも薬で治療できますが、薬は使いすぎると効かなくなったり、魚にも悪影響を与えたりしますので、発症させないのが一番です。病気は、魚たちの成長具合にも影響します。

それに、水草と熱帯魚を同時に飼育していて、水槽に病気が蔓延した場合、水草を諦めて薬浴やリセットをしなければいけません。

それはとても悲しいことです。

水槽の状態を安定させる意味でも、夏場の水槽用ヒーターの使用を推奨しています。

ヒーターは、設定温度に達すると通電しなくなるので故障していなければ、水温が熱くなりすぎる心配はありません。

もちろん、夏の外的要因による暑さ(気温、日光)は対処できないので、水温が上がりすぎないように、クーラーや冷却ファンを併用しましょう。そうすることで、常に一定の水温を保ち、安定した水槽環境を作り上げることができます。

日本の夏は年々暑くなってきていますから、水槽を日陰に置くなどの方法では対処できなくなっています。室内の水槽は、以前よりも水温が変動しやすくなっている、と言えます。

水温対策は、熱帯魚やエビ、水草たちのためにも、しっかりしておいたほうが良いです。

まとめ:水槽用ヒーターのすべて!おすすめ商品、電気代、置き方とは

一口に水槽用ヒーターといっても、使い方や商品は多岐にわたります

熱帯魚水槽や水草水槽では、絶対に使用するものだからこそ、自身の水槽にあったものをしっかりと選定したいですね!

生体の健康にかかわる水槽用ヒーターは、本体の寿命が約1年と短く、コンスタントな交換が必要とされる機材であるため、常に最適なパフォーマンスが発揮できているかを注視する必要があります。

すこしでも調子が悪いかな?と感じたら交換用の予備ヒーターやサーモスタットを用意しましょう。

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