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水草の根をしっかり張らせる方法!根腐れやカビ対策、根のカット方法

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アクアリウムを美しく彩る水草、簡単そうに見えて案外隠れたコツがあるものです。

こちらのページでは、植物を育てるのに不可欠な「根」について説明します。

水草は魚と比較し、ダメージを受けるスピードが遅いため植栽当初は美しいのですが徐々に弱っていく傾向があります。

その対策として、水草の根をしっかりと張らせるちょっとしたコツ根腐れやカビを防ぐ方法、上手な根のカット方法など、様々な角度から水草をイキイキと育てるポイントをご紹介していきます。

水草の『根』が大切な理由

肥料などの養分を吸収する

水草は植物ですから、普通の植物と同じで根から栄養分を吸収します。

植物は葉で光合成を行います。それがいわゆる「主食」のようなものです。でも私たち人間も主食だけでは健康に生活できないのと同じで、植物も「おかず」に当たる肥料を吸収する必要があります。
養分の吸収は水草の種類にもよりますが、根や葉から行われます。

根張りの良い種類の水草にとって、根はとても大切な器官です。

健康に保つことで病気を防ぐ

光合成をしっかり行わせることはもちろん、肥料を根から十分に吸収することで水草は健康に生育します。

植物も人間と同じで、健康な状態であれば病気にかかりづらい・カビなどに冒されにくいと言えます。根をしっかり張らせて、健康な水草を育てましょう。

水草の根をしっかり張らせたいなら

水草の根の大切さをわかっていただけたところで、ではどうしたら根をしっかり張らせることができるかについて説明します。

それぞれの水草の特徴・好みを知ろう

水草は全部同じように見えて、少しずつ好みが違います。その環境を整えてやることがとても大切です。

では「水草が好む要素」とはどんなことがあげられるでしょうか。

その1:底床の粒サイズ

植物は土や砂の中に根を張っていきます。

そのとき、目が非常に細かい粘土質の土だと、粒が細かすぎて根を伸ばす隙間がありません。水草がとく根を張れるのは、程よく隙間のある底床です。
水草育成で広く採用される『ソイル』は、丸い形状のためパウダー状のものでも程よい隙間が生まれます。

ソイルは養分を含んだ底床材として有名ですが、根張りしやすいという意味でも水草育成に最適です。

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ソイルは細かな粘土を焼き固めて粒状にしたものなので、期間を経るにつれて崩れていきます。
崩れたソイルでは、水草は根を張りにくいため、様子を見て交換していきます。

その2:水草の好む水質

熱帯魚の魚種によっても、好む水質は少しずつ異なります。

基本的に熱帯魚も水草も、原産地に近い環境を好みます。ですから水槽に導入した水草の原産地に近い水質を保ってやることで水草の活性が良くなり、根張りも良くなります。

水草の多くはpH6.2~6.8の弱酸性を好みます。
しかし、pHだけでなく硬度も考慮した水作りが理想です。

その3:水草の求める光量

水草は植物の一種ですので、光合成をして生育します。

水草によって求める光量は異なり、強い光がないと生育できない種類や、それほど光量を気にしなくても、十分生育できるものなど様々です。

ご自分の水槽に導入したい水草の好みの光の量を知って、調節してあげましょう。

例としては

  • 強い光が必要な水草:ロタラ ホシクサ 赤い色の水草
  • 弱い光でも生育する水草:ウィローモス ミクロソリウム ハイグロフィア アヌビアス・ナナ

その4:CO2添加が必要か

光合成を行うにあたり、光と同じくらい大切なのがCO2(二酸化炭素)です。

このCO2の量も必要とする量が水草によって異なります。

普通に植えれば十分育つ水草もありますし、CO2を人工的に添加してやらないと美しく育たない水草もあります。

購入する前に、CO2添加が必要なのかを調べ、必要であればCO2を添加しましょう。

その5:水草の求める水温

水草によって求める水温も異なります。

水質の項でも述べたとおり、原産地に近い水温が水草の好みとなります。水草は基本的に27度以上の高水温は苦手です。

  • 高温に耐える水草 ウォーターウィステリア アヌビアス・ナナ クリプトコリネなど
  • 高温に耐えられない水草 ロタラ ミクロソリウム

高温に耐えられない水草を植えている場合は、夏場は何らか法で水温をの方下げてやる必要があります。
水槽用クーラーなどを用意しましょう。

その6:有茎草はピンセットで植栽

水草はいくつかのタイプに分類できますが、「有茎草」と呼ばれるタイプは根をピンセットでしっかりと植えます。

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植え方が浅いと水草が浮く原因になりますが、種類によっては、深く植えすぎると、新芽が枯れてしまうものもあります。
例えば、ハイグロフィラのような有茎草は斜めにしっかりと挿し込むように植えつけますが、アマゾンソードのようなロゼット型の水草は深く植えすぎると新芽も埋めてしまうことがあります。

新芽が埋まると枯れてしまうため、ロゼット型水草は茎が始まる部分まで、と目安をつけて植えつけるようにしましょう。

根腐れやカビを防止するには

せっかく植えた水草があとになって腐ってきた…こんな悲しい結果を避けるために、あらかじめできることを紹介します。

どういった場合に根腐れ・カビが起こるのか

根腐れの原因と対策は以下のようなものがあげられます。

古い根を処理しないで植えた

購入した水草の根を処理しないでそのまま植えると、古い根が腐ってくることがあります。古い根は茶色や黒に変色している部分は傷んだ部分です。
健康な根は白~薄い黄色です。変色している根はきちんとカットしてから植えつけるようにしましょう。

根を巻いていた素材を除去しなかった

水草には販売時、ウールマットなどが根元に巻かれている種類があります。これを植えつける前にきちんと除去しないとトラブルが起きることが多いです

ウールマットの部分に汚れやスネールが付いていたり、長い間巻かれていることでその部分が傷んでくることもあるため、外しましょう。

葉をカットせず一緒に植えた

土に埋まってしまう部分の葉は、土に植えても腐るだけです。
茎や根だけが土の中に埋まるように、有茎草の場合はあらかじめ植え込む部分の葉はカットします。

水草の根をカットしたい!気をつけることは

購入した水草の根が長すぎて植えづらい、大きく育った水草を植え替えたいが根を処理したいという場合の、根の処理について説明します。

切り過ぎない

上で説明したとおり、根は植物にとってなくてはならないものですから、切り過ぎに注意しましょう。
少なくとも4cmほどは残したいところです。

ただし根が腐っている場合はその限りではありません。

また根には植物を固定するという役割もありますので、短くしすぎると浮きやすくなるため、岩などの重りで固定するなどの工夫をする場合があります。

切れ味のよい刃物でカットする

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水草の根をカットするということは水草にとって傷を与えるいうことです。

きれいな断面のほうが、水草に与えるばめーじが少ないです。
手でちぎると断面が粗くなり、そこから腐ってしまうこともあります。

根は、水草用のハサミでカットするのがおすすめです。

まとめ:水草の根をしっかり張らせて病気やカビから守ろう

水草にとって根はとても大切な器官です。エキノドルスやバリスネリアなどのロゼッタ型の水草を育成する際には、特に扱いを気を付けたいです。

根をしっかり張らせるには水草全体の健康状態も重要なポイントですので、水草の好みを知り、環境を整えて根を十分に張ってもらえるように工夫しましょう。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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