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水槽のpH低下が止まらない。プロが実践するpH管理と上昇させる方法

水槽を管理していれば、誰もが一度は経験するであろう水槽の不調。

これは、わたしたちプロが管理していても少なからず起きてしまう問題です。

水槽機器トラブルや新しく魚を入れた時などの、水槽に変化があった時に発生することが多いのですが、そうではなく長年問題なく管理していたにも関わらずある日突然調子を崩してしまうようなケースもがあります。

その原因の多くには、pH低下による問題が挙げられます。

pHが著しく低下すると、魚の発色が悪くなる。または、餌を食べなくなるなど、顕著にその変化が見受けられます。

その状況を見てから慌てて水換えするも、一時的には回復しますが数日で再びPHが低下し、魚がどんどん弱っていってしまうのです。

そのようなトラブルを防ぐため、もし起こってしまった時の対処法について、わたしがおすすめするpH管理方法を徹底解説していきます。

pH管理方法

日本の水道水はpH7。つまり中性です。

日本の水道水は、熱帯魚、海水魚ともに飼育することにとても向いており、多くのアクアリストは水道水にカルキを抜いた水で飼育管理しています。もちろん、わたしもそうです。

しかし、魚の糞や餌の残りなどの有害物を水槽内のバクテリアが分解しようと働けば働くほど、硝酸塩という酸が蓄積してしまいます。

この酸が蓄積するとpHが酸性化してしまうため、日々の水質管理が大切となるのです。

日々の水質管理とは?について、下記解説していきます。

水換え

最も簡単で効果的なのは水換えです。

淡水の熱帯魚なら、水道水はpH7なので水換えをすることで酸性化したpHを戻すことができます。

海水は人工海水を溶かして水換えすれば、回復させられます。

底砂が砂利の場合は、砂利クリーナーを使い、砂利の汚れを吸い出しながら水換えをするとより効果的です。

ただし、pHが低下しているからといって、半分以上水換えをすることは控えましょう。

多量に水換えしてしまうと、水質の急変についていけず弱ってしまう個体も出てくる恐れがあります。注意しましょう。

わたしもそうしてますが、理想は1~4週間に一度、水槽の汚れ具合に合わせてルーティーンで水換えをすると上手に管理できます。

pHを上昇させる方法

どんなに水換えしてもすぐにpHが低下してしまう場合は、根本的な解決や工夫が必要です。

濾過槽清掃

硝酸塩が蓄積している場合は、いくら水換えしてもpHが回復しない場合もがあります。

その原因の多くは、濾過槽が汚れていることでろ過能力が低下しているためです。

そんなときはまず、濾過槽を綺麗に掃除します。

ろ過材に付着したバクテリアへのダメージを極力少なくて済むよう、必ず飼育水で洗浄しましょう。

また、この際に長年使用している古いろ過材を交換するのもおすすめです。

新しいろ過材にはpHを安定化させるものもあります。交換量は、バクテリアのことも考慮し最大でも半分程度に留めましょう。

サンゴ砂を使用

ジュン (JUN) プラチナリーフサンド 中目タイプ 5kg

サンゴ砂は、pHをアルカリ性にします。

水換えでpHが止まらない場合、サンゴ砂を濾過槽に入れます。

水道水で洗浄したサンゴ砂を、ネットに入れて入れると不要になったらすぐに取り出せて便利です。

カキ殻を使用

スドー 特撰かきがら徳用 600g

わたしがおすすめする、pHを上昇させるベストな方法です。

サンゴ砂より軽く、はじめからネットに入っているため軽く注ぎ洗いすればすぐに使える、そして即効性もあり非常に便利でおすすめです。

以前、2メーターの水槽にアロワナやダトニオ、エンドリケリー、プレコなどをぎっしり詰め込んでいる過密水槽を管理していたことがありました。

そこへ、餌である金魚を水槽に入れると翌日にはすべて金魚が死んでしまうというトラブルが起こり、pHを計測したら3~4まで低下していることが分かりました。

この水槽は、毎週半分程度水換えしていたこと、さらにろ過材も月1回程度清掃していましたがそれでもこのように異常pHとなってしまったのです。

その時に、試しにカキ殻を入れたところすぐに効果を発揮し、1週間後に入れた餌用金魚が元気に泳ぐことのできるまで回復しました。

この経験から、わたしは水換えや濾過槽清掃を施してもpHが回復しない場合は、カキ殻を入れるようにしています。

まとめ: 水槽のpH低下が止まらない。プロが実践するpH管理と上昇させる方法

いかがでしたか。

pHを安定的に管理する方法から、pHが低下してしまった時の対処法まで解説をさせていただきました。

ここでは、わたしがおすすめするpH管理術と対処法について解説しましたが、他にもいろいろ方法はあります。

例えば、pH上昇剤などの薬品を使用することでpHを上げることもできます。しかし、解説から省いた通りあまりおすすめはしません。

なぜなら、このように一時的にpHを上げる方法は、その場しのぎの対処方法となるため根本的な解決方法とならないからです。

原因がわかっていること、また新しく迎える魚の好む水質を考慮してなど、一時的にどうしてもpHを上昇させなければならないと、使用用途がはっきりしている場合にだけ効果的とわたしは考えています。

そのため、長期的に管理していった結果により、慢性化が引き起こしたpH低下を伴う場合にはおすすめしないということです。

pHを安定させるには、日々の水換えから始まる水槽管理とともに、水槽内とろ過能力に対して余裕を持った魚の数を意識して管理していくことが最も大切で、水槽管理を上手に継続させる秘訣です。

もし、読者のなかで水槽管理がうまくいかない場合、今一度日々のメンテナンス方法と機材が適正なのか考えてみてはいかがでしょうか。

熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
よろしくお願いいたします!

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