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水槽用ヒーターを使わずに飼育できる熱帯魚5選!無加温飼育の条件も解説

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日本よりも温暖で気温が安定している地域に生息する熱帯魚を飼育するためには、水槽用ヒーターが必須です。

しかし、熱帯魚飼育には他にもろ過フィルターなど様々な機材を揃えなければならない上に、水槽用ヒーターは電気代がかかるというイメージがあるため、「なるべく飼育機材を減らしたい」「水槽用ヒーターなしで手軽にアクアリウムを楽しみたい」とお考えの方は多いのではないでしょうか。

そこで、今回は水槽用ヒーター無しでも飼育できる低水温に強い熱帯魚5選と無加温で飼育するコツをご紹介します。
ご紹介する熱帯魚でも季節によってはヒーターが必要など飼育できる条件がありますので、最後まで内容をご覧になってみてください。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに水槽用ヒーターを使わずに飼育できる熱帯魚5選を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

熱帯魚を飼育するには、基本的に水槽用ヒーターを常時稼働しなければなりませんが、品種によっては水槽用ヒーター無しでも飼育することができます
ただし、水温を維持するためにエアコンで室温を調節する必要があるなどのコツがありますので、飼育方法を確認してから実践してみましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽用ヒーターを使わずに飼育できる熱帯魚5選を解説します。

水槽用ヒーター無しでも飼える熱帯魚を動画でご紹介!

この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
ヒーターを使用しなくても飼育出来る熱帯魚を音声付きでご紹介します。

東京アクアガーデンではYouTubeチャンネル『トロピカチャンネル』を公開しています。

金魚やメダカ、熱帯魚の飼育ポイントを動画でわかりやすく解説しています。

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水槽用ヒーターを使わずに熱帯魚を飼育できる条件


基本的に熱帯魚飼育では、水槽用ヒーターを使って1年を通して水温を維持することが望ましいとされています。

そのため無加温で飼育するとなると、品種選びや飼育環境でいくつかの制限が掛けられることも。ただ、条件さえ満たせば熱帯魚も水槽用ヒーターを使わずに飼育が可能です。

ここでは、水槽用ヒーターを使わずに無加温で熱帯魚を飼育する場合の具体的な条件を解説します。

低水温に適応できる・水温の変化に強い

熱帯魚を無加温で飼育するにあたって、一番重要なのが品種選びです。

日本とは違い四季の変化があまりなく、一年を通して水温が温かく安定している地域に生息する熱帯魚の多くは、低水温や水温の変化があまり得意ではありません
しかし、適応可能な水温域には熱帯魚によってばらつきがあるため、~20度程度の低水温にも耐えられる品種を選べば、日本でも水槽用ヒーター無しで飼育できる可能性があります。

また、水温の変化に強いかも確認したいポイントです。

水槽用ヒーターはただ水を温めるだけでなく、水温を一定に保つ保温の役割も担っており、ヒーターを使用しないと外気温などの影響で水温が頻繁に上下するしてしまいます。
たった0.5℃の変化でも熱帯魚にとっては負担になるため、水温が変化しても体調を崩さないタフさを持っている品種を選ぶのが良いでしょう。

室内で室温が管理できる環境である

熱帯魚を水槽用ヒーター無しで飼育する条件の二つ目が、室内で室温が管理できる環境であるということです。

先にもご説明した通り、水槽の水温は外気温に影響を受けますので、屋外よりも室内の方が、そして室内でもエアコンなどで室温が快適に管理された環境の方が、水温が一定になりやすいです。

水温変化が緩やかになると熱帯魚に掛かる負担が軽くなり、無加温で飼育できる確率も断然高くなるため、無加温飼育する場合は室内でエアコンを効かせた部屋に水槽を設置することをおすすめします。

水槽用ヒーターが無くても飼育できる熱帯魚5選


ご紹介した条件を元に、ここからは水槽用ヒーターが無くても飼育できる熱帯魚を5種類ご紹介します。

適応できる水温や飼育のポイントなどについても合わせて解説しますので、無加温飼育をお考えの方は品種選びの参考にしてみてください。

アカヒレ

(熱帯魚)アカヒレ Sサイズ(5匹)

アカヒレは屋外のビオトープやボトルアクアリウム、水槽のパイロットフィッシュとしても採用されることが多い、丈夫で変化に強い熱帯魚です。

中国原産のコイ科の小型魚で最大体長は3~4cmほど。寿命は約3年と小型魚としては長く飼育を楽しむことができます。

適水温は20度あたりですが、10度前後まで耐えることができるため、凍結さえしなければ一年を通して水槽用ヒーター無しで飼育が可能です。

グッピー

(熱帯魚)ミックスグッピー (外国産)(約3cm)(5ペア)[生体]

熱帯魚の代表種グッピーも、実は低めの水温に耐えることができる魚です。

21~22度程度の低水温ならば問題なく飼育ができますので、春から夏の温かい季節は、無加温のボトルアクアリウムで飼育するのもおすすめ。
水面付近を活発に泳ぐ魚種ですので、ボトルアクアリウムで飼育するときはなるべく大きめの容器を選んであげるのがポイントです。

ただし、グッピーはとても繁殖しやすい熱帯魚で、オスメスペアで入れておくだけでも環境次第でどんどん増えていきます。
ボトルアクアリウムでも繁殖してしまう可能性があるため、飼いきれなくなることのないよう注意しましょう。

繁殖を避けたいときは、オス同士、メス同士になるよう組み合わせて飼育するのが良いです。

プラティ

(熱帯魚)ミックスプラティ(4匹) 北海道航空便要保温

好奇心が強く可愛らしいプラティも、熱帯魚の中では低水温に強い魚種です。
20度程度までならば耐えられるので、温かい季節は水槽用ヒーター無しで飼育できます。

プラティもグッピーと同じく卵胎生メダカと呼ばれる、卵ではなく稚魚を産む繁殖しやすい熱帯魚です。
無加温飼育の環境でも繁殖する可能性がありますので、小型の容器で飼育する場合は飼育数に注意しましょう。

モーリー

(熱帯魚)ブラックモーリー (約4cm)<6匹>[生体]

モーリーはバルーンやライヤーテール、セルフィンなどの体型的な特徴を持つ改良品種が数多く存在する、とても賑やかな印象の熱帯魚です。
プラティと似た雰囲気を持っていますが、体長はモーリーの方が一回り程大きく存在感があります。

飼育環境もよく似ており、耐えられる水温は21~22度程度で、季節を選べば無加温飼育も可能です。
こちらも卵胎生メダカなので増えやすい点と、グッピーとは交雑する可能性がある点には注意しましょう。

ベタ

(熱帯魚)ベタ・クラウンテール 色指定なし(オス)(1匹) 北海道航空便要保温

丈夫で酸欠に強いことから、ボトルアクアリウムの定番種として人気のベタ。低水温にも比較的強く、22度程度までならば水槽用ヒーター無しで飼育が可能です。

ただ、ベタ飼育でよく使われる小さなボトルは水温が変わりやすいため、越冬を考えるならば、気温が下がる晩秋から春先にかけては水槽用ヒーターやペット用のパネルヒーターを使用した方が安定しやすいでしょう。

ベタは縄張り意識が強く同種間だとケンカが絶えないので、一つの容器に一匹で飼育するのが基本です。
ボトル飼育のイメージが強い魚種ですが、体長は5~6cm程度と小型魚の中では大きめで長いヒレを持つことから、できれば10L以上の小型水槽を用意してあげた方が終生飼育に繋がりやすくなります。

ヒーター無しで飼育できる人気の観賞魚


水槽用ヒーターなしで飼育ができる魚は熱帯魚だけではありません。

ここからは番外編として、無加温飼育ができる観賞魚のメダカと金魚をご紹介します。

日本で古来から親しまれているメダカや金魚は、日本の環境にばっちり適応しているため、熱帯魚よりも無加温飼育の難易度が低いです。
初めて無加温で飼育するときは、メダカや金魚から挑戦してみるのも良いでしょう。

メダカ

(めだか)黒メダカ(6匹)

日本の河川にも生息するメダカは、季節の移り変わりによる水温の変動にもしっかり適応できる、低水温に強い観賞魚です。

水が底まで凍結してしまわない限り一桁台の低水温にも耐えられ、屋外のビオトープなどでも越冬が可能ですし、室内ならば1年を通して無加温での飼育が基本となります。

むしろ、しっかり水温の上がり下がりを感じさせた方が丈夫で色艶も良くなり、繁殖もしやすくなるため、あえて屋外で自然に任せて飼育する愛好家も多いです。

ただし、低水温になるとメダカの活性が下がって餌もあまり食べなくなりますので、餌の量や種類は季節に合わせて調整してあげてください

金魚

(国産金魚)和金ミックス 色指定無し(5匹)

金魚も日本で古くから親しまれてきた観賞魚で、水槽用ヒーターなどがない時代から飼育されていたことからもわかる通り、比較的低水温に強いという特徴があります。

10℃以下でも耐えられる丈夫さを備えているため、冬場も無加温で飼育できますが、低水温の環境では活性が下がって、消化不良起こしやすい点には注意してください。
特に体が丸い琉金型の金魚は、消化器の不調から体調を崩しがちなので、冬場は水槽用ヒーターで加温をした方が安心です。

金魚は水槽用ヒーターを使わずに飼育されることが多い魚ですが、このような傾向から、低水温の環境ではメダカ以上に餌のやり方や種類に気を配る必要があります

水槽用ヒーター無しで飼育する場合の注意点


これまでご紹介した魚種は最低水温を維持できる環境では、水槽用ヒーターを使わなくても飼育ができます。

しかし、著しく水温が低下したり、体調不良だったりなどの異変があるときに無理に無加温飼育を続けると命の危険にさらされることも。
無加温で飼育を続けるには、注意点や水槽用ヒーターを使うタイミングなどを知っておくことが大切です。

最後に、水槽用ヒーター無しで飼育する注意点やコツを解説します。

無加温飼育を始めるならば夏がおすすめ

熱帯魚が販売されているお店の水槽は、基本的に水槽用ヒーターで水温が一定に管理されています

そこから連れ帰った魚をいきなり無加温の冷たい水に入れてしまうと、体調を崩したりショックを起こしてしたりといった危険がありますので、無加温で飼育を開始するならば、水温が自然と24度以上になる夏を選ぶのがおすすめです。

また、魚種によって耐えられる水温が異なりますので、エアコンで室温を管理していても適切な水温を下回るようになってきたら、無理せず水槽用ヒーターで加温するようにしましょう。

体調不良の時は無理せず水槽用ヒーターを使う

水温が適切であっても、魚の元気がないときは水槽用ヒーターを使用することをおすすめします
低水温で無理をして体力を消耗させると、そのまま病気になってしまう可能性が高いです。

また、明らかに体調を崩している、病気の兆候があるというようなときは、その個体を水温を管理した容器に隔離して、適切な環境で治療を行うようにしてください。

保温して水温の変化を和らげる

オーエ アルミ保温シート 両面タイプ 70×120cm

水槽用ヒーターを使用しない水槽は、水温の変化も起こりやすいです。あまりに激しく水温が上下すると丈夫な魚種でもまいってしまいますので、できるだけ水温を一定に保つ対策をしましょう。

保温性の高い発泡スチロールで水槽の3方を囲う、アルミシートを水槽の下に敷くといった工夫をすることで、水温が維持しやすくなります。
また、気温が下がる冬場だけでも、水槽用ヒーターやペット用のパネルヒーターを活用するのも良い方法です。

水換えのときの水温合わせを徹底する

無加温飼育では、水換えで入れる水の水温にも気を配るのが鉄則です。
水槽の水と新しい水の間で水温差があると、水温を急激に下げてしまう原因になりかねません。

気温が下がってくると水道水の温度も低下するので、給湯器や沸騰したお湯を使って水温を調整してから水槽に注ぐことを徹底して、水温の低下を防ぎましょう。

まとめ:水槽用ヒーターを使わずに飼育できる熱帯魚5選!無加温飼育の条件も解説


水槽用ヒーター無しで熱帯魚を飼育するための条件と、おすすめ魚種5選をご紹介しました。

四季のある日本で、水槽用ヒーターを使わずに水温を一定に保つのはかなり難しいです。
しかしエアコンを活用したり、低水温や変化に強い魚種を選ぶことで、無加温でも熱帯魚を飼育することができます

ただ、いくら低水温に強いといっても限度がありますので、適水温より下回る場合は無理せず保温器具を使用しましょう。
また、メダカや金魚などの古来より飼育されてきた観賞魚たちならば、熱帯魚よりも日本の環境に適応しやすいため、一年を通して無加温で飼育がしやすいです。

熱帯魚が暮らしやすい環境を考えながら、無理の無い範囲で無加温飼育に挑戦してみてください。

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執筆者 中島

金魚に愛を注いでいるWeb担当。
かわいい金魚の為なら腰痛も何のその。金魚のテンションがMAXになる魔法の餌・アカムシを与えることに喜びを感じています!アクアリウムに親しめる、良い情報をお届けできるように勉強&実践中です。文章づくりも頑張ります!

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