近年は水槽メーカーの企業努力により、一般家庭でも水槽用クーラーの設置普及率は上がってきています。
真夏の水温上昇には、冷房や簡易扇風機で簡易対処しきれないこともありますが、水槽用クーラーを正しい方法で使えばすぐに解決できます。
しかし一方で、水槽サイズが大きくなるに伴い、冷却時に発生する排熱量も増えてしまいます。
大型クーラーを室内で作動させる場合は室温が上がるため、冷房も併用しなければならないでしょう。
しかしそれは、室外に水槽用クーラーを設置することで排熱の問題をクリアすることができるのです。
ここでは、室外・室内におけるおすすめの水槽用大型クーラーを紹介していきます。
目次
最新2019年! 大型クーラー特集!
ゼンスイ社 ZRW400
このクラスでは、他を寄せ付けない圧倒的な人気を誇る大型水槽用クーラー。
価格、省電力、静音性など、非常にトータルパフォーマンスが優れた商品です。
メーカー推奨冷却水量は、外気温30度の時に25度へ冷却する最大水量が2,000ℓと対応可能な商品が、メーカー価格219,000円で購入できる驚くべきコスパに驚きです。
近い商品で、KDAシリーズのクーラーは380,000円するのでコスパの良さが目を引きます。
また、活魚水槽にも使用でき、外気温30度の時に15度まで冷却する最大水量は650ℓまで対応できます。
ゼンスイ社 ZRW750
ZRW400の上位機種です。
最大水量が、外気温30度の時に25度まで冷却する最大水量が2,800ℓまでなのですが、このクーラーの最大の魅力は、外気温30度の時に15度まで冷却する最大水量が1,800ℓとZRW400の3倍近いスペックです。
このことから、アクアリウムにも当然使用できますが、活魚水槽にとても向いている機種であることが数字から良く分かります。
ZRW400とは7万弱の差ですので、ZRW400だとギリギリだなという選定をするなら、ZRW750を導入することをおすすめします。
注意点として、電源が200Vなのであらかじめ理解して導入しましょう。
ゼンスイ社 KDA501A
ZRW400と冷却能力はほとんど変わりあがりませんが、比較すると外見が綺麗に作られていること、サイズが小さいためコンパクトな作りとなっています。
ただし、ZRW400より金額が2倍弱高価なため、よっぽどの理由がなければZRW400を選ぶことをおすすめします。
ZRW400より勝っているスペックとして、水温15度まで冷却する最大水量は30~50ℓ程度多いこと、クーラー本体の重量が7キロ程度軽いことくらいで、ほとんど変わりが無いことは明らかです。
ゼンスイ社 KDA1001A
本商品は、ZRW750とスペックが似ています。
こちらも、見た目と本体サイズを気にしなければZRW750をおすすめします。
メーカー希望価格も500,000円近くするため、ZRW750の2倍弱の価格設定となっています。
注意点としては、電源が200VなのでZRW750同様十分に理解してから購入しましょう。
ゼンスイ社 ZRC-400B
ZRW400とKDA501Aとほぼ同等スペックですが、サイズが正方形よりのコンパクト設計なため、水槽台内へ納めやすく冷却能力とコスパの高いクーラーです。
活魚水槽に良く使うクーラーで、音も静かで冷却スピードも早い、吸気フィルターの掃除もしやすいとメンテナンス性に富んだ水槽用クーラーです。
ただし、室内用クーラーなのでインテリア性を気にするなら水槽台内へ収納するか、ZRW400を選定し室外へ設置することをおすすめします。
レイシークーラー LX-300ESB1
レイシークーラーのなかで、室内用として使用できる最大機種です。
外気温32度で水温を25度へ冷やす最大水量は1,500ℓと、一般家庭に置く中では大型のクーラーサイズとなります。
レイシークーラーは、ゼンスイ社と比較し丈夫ですが、その分高額となるため購入時はゼンスイ社とよくよく比較し選定することをおすすめします。
ちなみに、わたしが選ぶならばゼンスイ社のZRW400を室外に置きます。
電気代もZRW400はLX-300ESB1より理論上安価です。
レイシークーラー RX-601AN
ゼンスイのZRW400と最も近いレイシーの室外クーラーとなります。
レイシークーラーは、室外に設置することに対して万全な対策をしています。
霜を除去する機能や、凍結防止機能が標準機能などさすがレイシーと言わんばかりの設備です。
しかし、活魚水槽に使用できる冷却能力をメーカーは推奨していないため、活魚水槽を飼育する場合は他のレイシークーラーか、ゼンスイのZRW400以上のクーラーの導入を検討しましょう。
まとめ: 水槽用大型クーラーのおすすめ機種ベスト7! メリットや選定のポイント!
いかがでしたか。
大型水槽用クーラーについて解説してきました。
大型水槽用クーラーも高価ですが、小型水槽用クーラーの最大サイズより安価な商品もあるので、壁に配管穴などを開口できる環境なら検討をするべきだとわたしはおもいます。
やはり、水槽用クーラーのデメリットで、作動音と排熱問題がありますが、室外にクーラーを設置することでその大きな問題である2点を解消することできます。
室外に置くのは難しいとおもわれがちですが、よくよく説明書を見ると塩ビ配管がそのまま差し込める構造なので簡単です。
屋外に置けば、多少水漏れしても下の階や床が水溜まりになるといったトラブルも回避できるため、メリットが非常に大きいでしょう。
これから、大型水槽を背設置する方で水槽用クーラーを設置する場合は、室外クーラーの設置も視野に入れてみましょう!

熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!
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