幻想的・自然的な小さな世界を作ることができると人気の「苔リウム」ですが、専門店などを見てみると必要な道具だけでも結構なお値段しちゃいますよね。
苔だけは専門店や園芸店で購入するか自分で採取するかになりますが、100均でもガラス容器やスコップ、霧吹き・コケなど必要な道具をそろえることができるんですよ!
作り方も、容器に土を入れ、苔を植えてディスプレイ用のアイテムを設置するだけ!
作った後は直射日光の当たらない場所で、湿度を保ってあげることが重要で、もちろん苔が伸びてきたらトリミングもしてあげる必要があります。
今回は100均アイテムで作る苔リウムについて、また苔リウムの管理方法についてお話していきます!
コケリウム作成のポイントを動画で見る!
コケリウム作成の手順は動画でご覧いただけます。
作成の際のご参考としてご覧ください!
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100均は苔リウムに使えるアイテムがいっぱい!
ハンドメイドやお手軽DIYなど、最近はユーチューバーさんも100均のアイテムで色々なものを作っていますよね。苔リウムに必要な道具や容器も100均で揃えることができるんですよ!
今回苔リウムを製作するにあたって、100均で以下のアイテムを揃えてみました。
- ピンセット
- スコップ
- 霧吹き
100均は店舗の大きさに地域差があるため、駅前などの小さな店舗では、取扱い売商品が限られている店舗も多いですよね。比較的大きめの店舗や園芸コーナーのあるような店舗では、水ゴケや腐葉土、化粧砂なども販売していることがあります。
苔リウムを作るのに必要な道具は、8つあります。制作前にチェックして、買い忘れのないよう気を付けてくださいね!
ガラス瓶・容器
「苔リウムを作りたいけど、家に手軽なサイズの瓶がない!」
なんてときには、100均を利用しましょう!
食器売り場や雑貨コーナーで、さまざまな形状のガラス瓶が販売されていますよ!
大きさやガラスの厚さなども種類が豊富なので、一度チェックしておくことをおすすめします!
店舗が大きく品ぞろえが豊富な100均なら、収納コーナーではこのように横長でフタのついている、ちょっとオシャレなプラスチック容器もありますよ!
霧吹き
霧吹きは制作後に瓶の中の苔に水を上げるため、そして瓶に水を吹くことで加湿するために使います。
すでに自宅にある場合はわざわざ購入しなくてもOKですが、できるだけ霧が細かなものを使用しましょう。100均でも園芸コーナーや、お掃除コーナーなどで販売していますよ。
ピンセットとスコップ
ピンセットは苔リウムを制作するとき、そして成長した苔をトリミングするときなどに使います。100均でもハーバリウム用や医療用などさまざまなピンセットが販売されていますが、できるだけ先が細く柔らかいものを選ぶのがポイント。
ピンセットの先が太く丸い場合は、ピンセットが硬くうまく苔を掴むことができないものが多いので、注意しましょう!
スコップは土を混ぜたり入れるために使用しますが、容器によってはスコップだと大きいこともありますよね。そんなときは、スプーンを使用すると楽に土を入れることができますよ!
100均では小さめのスコップを販売しているところもあります。
ミズゴケ
水ゴケは水はけがよいのに水もちがよいという特徴があり通気性を確保してくれるアイテムです。園芸では洋ランや湿気を好む植物を植えるときに、使用されることが多いです。
大きな100均だと園芸コーナーで、水ゴケを取り扱っている場合があります。またごくまれに苔も販売されていることがあるので、近くに大きな100均がある場合は、園芸コーナーをチェックしてみましょう!
腐葉土・けと土
腐葉土やけと土も100均で購入することができます。
「けと土って何?」と思う人多いかもしれませんね。
けと土は苔玉を作るときに、形が崩れにくくするためにも使用される土です。
けと土は腐葉土と同じような土で、河川や池などに堆積していった植物が、泥のような状態になっているものです。栄養分が豊富で水持ちがよいという特徴があり、苔リウムにピッタリなんですよ!
腐葉土やけと土も100均の園芸コーナーで購入可能!
ホームセンターや園芸店ではキロ単位で販売されていることがほとんどで、使用後余って処理に困ることが多いです。
小さな苔リウムを1~2個作る程度なら、100均の小袋のものが手軽な量で使いやすいですよ。
化粧砂
カラフルで美しい化粧砂も少量を入手できます。
化粧砂は苔リウムのレイアウトや、個人の好みで使用しなくても大丈夫です。100均では園芸コーナーで、化粧砂を販売しています。
苔リウム用の苔はどこで購入する?
苔リウムに使用するコケは、大きな100均の園芸コーナーで販売していることもありますが、ごくまれです。
今回も100均で販売されていなかったので、園芸屋さんで購入しました!
苔リウムで使用するコケはホームセンターや園芸店だけでなく、アクアショップでもごくまれに苔リウム用のコケを販売してることもあります。
苔リウム用のコケは、ネット通販で購入することも可能です!
また近くの山から採取したものを使用するのも可能ですが、国立公園や私有地など、採取できない場所もあるので、出来るだけ購入したものを使用してください。
苔はこのようにプラスチック容器に入れられて販売されていることが多いです。
このように複数の苔を、まとめて販売していることもありますよ。
単品売りでも、このようにきちんとラベルが付いていることがほんどです!
苔リウムにおすすめなのは以下のコケです。
- ヒノキゴケ
- ホソバオキナゴケ
- コツボゴケ
- シノブゴケ
- タマゴケ
- ホウオウゴケ
特にどれでなければいけない、というものはないので自分のイメージする苔リウムにあったものを選びましょう。
苔リウムのつくり方
それではここからは、実際にコケリウムを作っていきましょう!
簡単に流れをお話すると、「土を作り、苔を植える」ただそれだけです!
とっても簡単なので、小さなお子さんと一緒に作ることもできますよ!
苔リウムの作り方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
苔リウムを作るための容器を決める
今回は100均で購入したこちらの容器を使用します!
苔リウム用の容器は、具体的にどれくらいといった決まりはありません。手のひらサイズから、梅酒作成用の大きな瓶、使わなくなった水槽など人それぞれです。
自分の好みの空き瓶でも構いませんが、今回はコンパクトでインテリアとして飾りやすいものをチョイス!
苔リウムを維持するためには、「湿度」が必要です。
湿度を保ちホコリなどのごみが入らないように、フタつきの容器がおすすめです!
土を作って容器に詰める
用意した腐葉土とけと土は、バラバラで容器に入れるのではなく、混ぜ合わせて使用します。スコップで混ぜてもよいですが、湿っているためビニール手袋などをはめて手で混ぜたほうが混ぜやすいですよ。
バケツに腐葉土とケト土を入れ、びちゃびちゃになるくらい水を入れましょう。腐葉土やケト土が含んでいる植物の茎や葉脈といった繊維が、クッションとなって水で濡れている状態でも酸素を含みやすくなるんです。
混ぜ合わせた土をそのまま容器に入れてもよいですが、通水性や通気性を気にするのであれば、先に大き目の砂利を敷いてから土を入れます。
土を入れるときは、「容器の上3分の1」は空間ができるようにしましょう!
空きスペースが狭すぎると空気がうまく循環できず、苔がうまく育たないこともあるんです。空きスペースは十分に確保してくださいね。
今回選んだ容器ではこのくらい土を入れました。
水ゴケを使う場合
苔リウムは通水・通気性を気にして水ゴケを使う人も多いです。
購入した水ゴケが乾燥状態のものなら、まずは使用する分を水でもどしましょう。しっかりと戻ったら水気を切って砂利の上に敷き、その上から土を入れていきましょう。
くん炭をプラスして通水性や通気性を上げても!
湿気が多いとカビや根腐れなどが気になりますよね。
水ゴケを入れてもまだ通気性などが気になる場合は、「くん炭」をプラスするのもおすすめ。
ホームセンターや100均で購入することができます。
くん炭は、木ではなく「もみ殻」で作った炭で、通気性・保水性をよくしてくれるアイテムです。くん炭の代わりに、一般の炭を削って入れてもOKです。
砂利の上に敷いて、土を混ぜ合わせるときにも少量プラスすることで、苔特有のニオイが和らぐこともあります。
苔を植え込んでいく
苔はピンセットで丁寧に植え込んでいきます。植えるときに潰してしまったり、傷をつけないよう気を付けましょう!
慌てずゆっくりと植え込んでいけば大丈夫ですよ。
苔を植え込んだ後、必要なら化粧砂やガラスの小物などのレイアウト用品を設置して完成です!
苔リウム管理のポイント
苔リウムは作るのは非常に簡単なのですが、その後の維持管理で悩むことが多いです。
ここからは苔リウムの維持管理についてお話していきます。
霧吹きで水分補給!
苔リウムに使用する苔は湿気が大好き!
乾燥してしまうとみるみる苔が枯れていくので、いかに湿度を保つかがポイントとなってきます。
実は苔は根がありません。そのため土だけを湿らせると苔に水が行きにくくなるので、霧吹きをする場合は土ではなく苔に水を吹きかけます。また瓶の中の空気は毎日入れ替えてあげましょう。いくら湿気が好きといっても、蒸れすぎると枯れる原因になってしまいます。
置き場所を調整ししてあげる
苔はもともと日陰に生息している植物なので、レース越しの柔らかい光で十分なんです。特に日差しの強い夏は、直射日光の当たる場所に苔リウムを置いてしまうと、容器内が太陽光で加熱されてしまうことで苔が枯れてしまうんです!
そのため風通しがよく、直射日光を避けた場所に置くようにしましょう。
苔が伸びたらトリミングしよう!
苔というと丈が短いというイメージを持つ人が多いですが、意外に草丈が高くなるんですよ。そのため気づいたらボトルのフタに届くくらいになっていた、なんてこともあります。また大きくなった苔のせいで周囲のコケの日当たりが悪くなる、なんてこともよくあることです。
苔が伸びてきたら、適度にトリミング(剪定)しましょう!
トリミングに使用するハサミの種類は特に決まりはありません。でも古くて切れにくいハサミは、茎や葉をつぶしてしまうことがあるので、切れ味のよいものを選びましょう。また刃先が曲がっているタイプだと、狭い瓶の中でも隅のほうまでトリミングしやすいです。
ネットで苔リウムについて調べてみると、専用の道具などが販売されているので、お金がかかるのかと思ってしまいがち。 でも100均での商品で、必要なものをほとんど用意することができますが、苔だけは、ホームセンターや専門店などで購入する必要があります。作成手順も容器に詰めていくだけなのでとても簡単で、時間もあまりかかりません。
ただし作成後に湿度や置き場所の管理を怠ると、苔はすぐに枯れてしまうので、毎日きちんとお世話してあげましょう!
自分だけのステキな苔リウムを作って、癒されてみませんか?

水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!
コメント
すごいです! やってみます。でも、私不器用なので、上手に出来るか、心配です。
動画を作ってくれると、幸いです。
コメントありがとうございます!
YouTubeチャンネルを開設しました。
コケリウムの作り方も配信していますので是非ご覧ください!
https://youtu.be/nrXrIOMFuYo
とても参考に成りました!
早速100均に行きます。
身近に用土が、無いとあきらめかけてましたし、いろいろな事も分かり明日から癒やされ乍ら愉しめます🙆
100均はアクアリウムグッズや園芸グッズの種類が充実してきており、とても便利です!
ぜひ、ご挑戦くださいね!