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活性炭は水槽のアンモニアを吸着する?水やバクテリアに与える効果とは

アクアリウム初心者に多いのですが、定期的に水槽内をメンテナンスしているのに、水が黄ばんでしまったり、嫌な臭いが出てくることがあります。

この水の黄ばみや臭いを解消してくれるアイテムがあるのをご存知でしょうか?

下駄箱や冷蔵庫の消臭目的で使用されている「活性炭」は、実は水槽内でも使用することができるんです。

炭はお米を炊くときにも使用され、部屋に置いておけば空気を浄化しマイナスイオンを発生させてリラックス効果もあるとされています。

今回はさまざまな場面で使用されている活性炭を、水槽内で使用したらどのような効果があるのかなどについてお話していきます。

活性炭とはどんな物質?

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「活性炭」は外見がキャンプで使う木炭を細かく砕いたように見えますが、木炭と活性炭には製造工程や見た目にはわからない違いがあります。

  • 木 炭:原材料の木材や竹を400℃前後で蒸し焼きにして炭化させ、「ネラシ」と呼ばれる精錬工程が入ります。白炭」「黒炭」にわけることができ、基本構造は孔が沢山ある多孔質で脱臭・ろ過材として使用されることが多いです。

  • 活性炭:活性炭も木炭と同様に木材や竹を原材料に使用しますが、蒸し焼きにする温度が800~950℃と高温です。また薬液処理も施されていてこちらも多孔質の物質で、水槽用に使用されている活性炭の原材料はヤシがらを使用している場合もあります。こちらも消臭やろ過材として使用されるほか、サプリや医療現場でも使用されることがあります。

活性炭は木炭よりも吸着力が強いと言われていますが、正しく使用しないとその効果をきちんと発揮することができません。

活性炭を使うことで得られる効果やメリット・デメリット

活性炭を水槽内で使用する際に得られる効果やメリット・デメリットを見てみましょう。

活性炭を水槽で使うメリット

活性炭を水槽で使うメリットには次のようなものがあります。

  • 水の黄ばみを除去
  • 水槽の臭いを吸着する

厳密にいうと、活性炭は水槽内のろ過バクテリアが分解しきれない物質を吸着します。水の黄ばみや臭いの原因の物質は、ろ過バクテリアでは分解できないため、活性炭が吸着することで色や臭いを取り除くことができるのです。

活性炭を水槽で使うデメリット

  • Ph・硬度の上昇
  • アンモニアを吸着しない
  • 使用期限がある

活性炭はPhを下げる原因となるリン酸などを吸着するため、水槽内のPhが上がります。そして活性炭の成分であるカリウムが水槽内ににじみ出るため、水の硬度も上がることが多いです。

しかし何でも吸着してくれるわけではなく、意外に思うかもしれませんがアンモニアは吸着しないんです。そのため活性炭を入れたからといって、水槽内の汚れが100%綺麗になるということはないので、水換えの頻度が極端に減るということはありません。

活性炭はひと昔前は吸着した物質を放出すると言われていましたが、活性炭はそのような能力はありません。

吸着した物質はどんどんたまっていき、孔をふさいでいくので使用期限があり入れっぱなしにしておくと、孔が目詰まりを起こし吸着することができなくるので水質悪化の原因になります。

メーカーや商品、そして水槽内の状況にもよりますが、平均すると1~3ヵ月程度で交換するのが一般的です。

活性炭の使い方

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活性炭の使い方はとても簡単で、次の2つのポイントを守ることでその効果を発揮することができます。

  • 使用前に水ですすぐ
  • 水槽内に入れるのではなく、ろ過材のようにフィルターやろ過層に入れる

メーカーや商品にもよりますが、活性炭はそのまま使用すると水槽内に「黒いあく」が出てしまい、水が黒く濁ります。

フィルターやろ過層に入れる理由ですが、水槽内に入れておくだけでは水の流れがないため100%効果を発揮することができないんです。

即効性を求めたり、確実にその効果を出したいのであればフィルターかろ過槽に設置しましょう。

活性炭は再利用できる?

ろ過材としてだけでなく、水槽内での使用期間を過ぎたものを他の利用法に再利用できないかと考える人がいますが、個人レベルではとても難しいです。

活性炭は再利用可能ではありますが、再利用できる状態にするためには800~950℃という高温で加熱処理を行わなければならないんです。そのため個人で処理することが難しいので、再利用の場合は専門業者に依頼するのが一般的です。

この専門業者も一般個人向けには処理を行っていないため、水槽内で使用する活性炭は使い切りの消耗品と考える必要があります。

活性炭の代用になるものはある?

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水槽用の活性炭がコスパ的に高いと感じる人や、緊急で必要になったけれど近くで販売していないときに代用品を探す人は多いです。

運がよければ100円ショップのペットコーナーで、熱帯魚やメダカ用に小分けされた活性炭が販売されていることもあります。

活性炭よりも処理能力は多少おち落ちますが、おすすめはバーベキュー用の「木炭」です。一番小さなサイズの箱ものを1つ買うだけで、小型水槽なら2~3回分くらいの量を入手することができます。

ただし水槽用として販売されていることはないので、自分で砕いてネットやお茶パックなどに入れて濾過槽などに設置する必要があり、使用前の水洗いも必要です。また活性炭よりは吸着力が低いため、交換ペースは少し早くなると考えておいたほうがよいでしょう。

活性炭は水槽のアンモニアを吸着する?水やバクテリアに与える効果とはまとめ

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アクアリストの悩みの中でも比較的多い、水の黄ばみ」「臭い」に悩んでいるのであれば、活性炭木炭を使用してみましょう。

水槽用に販売されているものならそのまま水洗いして、フィルターやろ過層にセットするだけで悩みを解消してくれます。

しかし定期的な交換をする必要があり、アンモニアを吸着してくれないので活性炭を入れたから水質を永遠に維持できるわけではないので、水槽内の掃除や水換えは定期的に行う必要があります。

活性炭や代用で木炭を使う場合のメリット・デメリットをしっかりと把握して、綺麗な飼育環境を維持し、生き物を健康な状態で飼育しましょう!