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幅広い病気に効く!グリーンFゴールド顆粒の効果と成分、使い方を解説!

グリーンFゴールド顆粒は広く流通している魚病薬の1つです。主成分は抗菌剤である「ニトロフラゾン」と「スルファメラジンナトリウム(サルファ剤)」で、細菌性感染症に対して広く効果が期待できます。

具体的には、エロモナス菌に起因する松かさ病やカラムナリス菌による尾ぐされ病などが挙げられ、病気の治療以外に藍藻の駆除にも効果を発揮します。

本薬剤は名前の通り、顆粒の状態で販売されているので、使用時には規定濃度になるよう計量して水に溶かします。薬餌の作成にも使用できるので、いざという時のために常備しているアクアリストも居るほどに高く支持されている魚病薬です。

ここでは、グリーンFゴールド顆粒について、成分と効果に加えて使用方法を解説していきます。

グリーンFゴールド顆粒とは


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基本の成分と効能

グリーンFゴールド顆粒は、「ニトロフラゾン」と「スルファメラジンナトリウム(サルファ剤)」を主成分とする魚病薬です。いずれの成分も抗菌作用があるので、細菌性感染症に対して広く効果を発揮します。

イメージとしては、エルバージュエースと観パラDの中間に位置するような薬です。観パラD(オキソリン酸単独)で効きが悪かった場合や、エルバージュでは強すぎる場合にも使用します。

商品名が示す通り顆粒状の薬剤で、使用時には水に溶かして規定の濃度に調整します。細菌性の魚病は様々な種類が知られており、それらの発症に備えて常備しているアクアリストも多い薬です。主に、薬浴による治療のために使用されますが、内部感染が疑われる場合は薬餌を作るのにも利用されます。

光で分解するので遮光が必要

有効成分であるニトロフラゾンとサルファ剤は、ともに光が当たると分解して効力を失ってしまうので、保存する時は遮光が必要です。室内照明程度であれば長期保存に問題はありませんが、直射日光が当たる場所などに放置しないようにしてください。

グリーンFゴールド顆粒が効く症状

エロモナス症状(皮膚炎、松かさ病など)

グリーンFゴールド顆粒は、赤班病(皮膚炎)や松かさ病、穴あき病など「エロモナス菌」が原因の病気に対する効果的な魚病薬として知られています。

赤班病と松かさ病は、鞭毛を持ち自ら動き回る「エロモナス・ハイドロフィラ」が原因の病気で、同病原細菌による魚病を「運動性エロモナス症」と総称することもあります。対して、穴あき病の方は鞭毛を持たずに動き回らない、「エロモナス・サルモニシダ」が病原細菌です。

本薬剤はこれらの細菌性感染症に対して効果を発揮しますが、松かさ病についてはエロモナス菌が関与していないこともあります。細菌が原因でない場合は、効果が期待できないので注意してください。

カラムナリス症状(尾ぐされ病など)

尾ぐされ病は「カラムナリス菌」が原因で、同病原細菌は他にも「口ぐされ病」などを引き起こすことで知られています。

いずれの病気も、カラムナリス菌が発生させる強力なタンパク質分解酵素によって魚体が損傷することが症状として挙げられ、重病化すると魚体にできた傷に水カビなどが2次感染して治療が困難になってしまいます。

グリーンFゴールド顆粒の良いところは、治療を短期間(5日~)で終わらせることができる点です。効果は3日目で現れてきます。薬浴が長ければ、それだけ魚の体力を奪います。短期間で終わらせるのが一番です。ただし、治りきっていなければ薬浴を続けましょう。尾ぐされ病の場合、ヒレが再生し始めれば良い兆候です。

グリーンFゴールド顆粒はカラムナリス症状にも効果的なので、なるべく早期に治療ができるよう日頃からよく観察しておきましょう。

真菌症状(水カビ病など)

観賞魚の真菌症としては、「水カビ病」がよく知られています。別名で「綿かぶり病」とも呼ばれており、その名の通り病魚の体には白色の綿状の物質が付着する症状が出ます。この綿状の物質は水カビで、魚体に寄生することで養分を吸収し増殖します。

病気が進行すると浸透圧の調節ができなくなり死に至るので、早期の治療が必要です。それと同時に、水カビ病は魚に傷がある時に発症しやすいので、外傷が見られたら速やかに治療することが大切です。

水槽内の藍藻の駆除

藍藻は水槽内に発生するコケ・藻類の1種に数えられていますが、実は植物ではなく細胞内に核を持たない原核生物の細菌です。そのため、グリーンFゴールド顆粒は藍藻の駆除にも使用できます。

ただし、水槽環境を見直さない限りは藍藻の発生原因を放置することになるので、藍藻への対処は基本的には水槽環境の見直しで行い、本薬剤の使用は最終手段であることを理解しておいてください。

グリーンFゴールド顆粒の使い方

グリーンFゴールド顆粒は、2gが1包になった商品と5gが1包になったものがあり、その名の通り顆粒の状態で販売されています。

使用の際には、規定の濃度になるよう計量して水に溶かすのですが、その濃度にするためには、60Lの水に本薬剤を1包(2g)溶かす必要があるので、取り回しが悪いうえに余らせてしまいがちです。

そこで、取り回しを良くするためにおすすめなのが濃縮液を作る方法です。具体的には、3Lの水に1包(2g)の本薬剤を溶かして20倍の濃縮液にしてしまいます。そして、この濃縮液の添加量を水量に応じて調節すれば良いのです。

例えば、水量が30Lであれば濃縮液1.5L(薬剤1g相当)を添加すれば良く、10Lであれば濃縮液の添加量は500ml(薬剤約0.3g相当)です。水量に対して1/20の量の濃縮液を添加すれば、規定の濃度になります。

余った濃縮液は、薬効を保ったまま保存しておくことはできないので破棄してください。また、顆粒のままの薬剤についても、一度開封してしまったものについては、長期保存は薬剤の変質などを招くので、再利用はしないでください。

グリーンFゴールド顆粒の薬餌の作り方

グリーンFゴールド顆粒は薬餌を作る際にも使用が可能です。ここで言う薬餌とは、魚病薬を混ぜ込んだ餌のことで、内臓疾患など魚体内部への病原体の感染が疑われる場合に用いられます。

本薬剤を使った薬餌は特に、エロモナス菌による松かさ病を治療するために用いられることが多いのですが、松かさ病の原因は他にもあり、エロモナス症でなかった場合は効果があまり期待できないので注意してください。

作り方は簡単で、通常の薬浴時と同様の濃度の薬液を用意して、それに普段与えている人工飼料を浸けるだけです。薬液の量としては人工飼料が十分に浸る程度で良く、浸す時間は30分ほどです。薬液を作る際の計量が大変なので、前述した濃縮液の方法を上手く活用してください。

薬液に浸した後の餌は、日光が当たらない場所で乾燥させてから密閉容器で保存します。例によって、長期保存はできないので注意してください。

薬餌の与え方としては、病魚に毎日2~3粒程度の量を与えます。エロモナス菌による松かさ病であれば、この処置を行えば快方に向かうことが多いです。

薬餌を作るのが難しい場合は、あらかじめ薬効成分が配合されている餌『パラキソリンF』がおすすめです。


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松かさ症状は、これを食べさせて3日目でだいたい治まり始めました。

こちらはグリーンfゴールド顆粒とは違う成分(オキソリン酸)が配合されています。グリーンFゴールド顆粒の薬餌の効果が薄かった場合にも使用します。

松かさ病は菌だけではなく、複合的な原因(消化不良、内臓疾患など)により症状が出るため、薬餌のみで本当の完治は難しいです。予後が悪く再発しやすいと言われるのはそのせいです。しかし、薬餌は明らかに効果があります。

薬餌を与える際の注意点

薬浴をしている場合には、薬餌は控えましょう。なぜなら、魚の体内に入る薬の濃度が濃くなりすぎてしまうからです。

例えば、グリーンFゴールド顆粒の薬浴中に、グリーンFゴールド顆粒で作った薬餌を食べさせてはいけない、ということです。観パラDに関しても同じことが言えます。(観パラDでも薬餌が作れます。)

成分の違う薬なら可能、という話もありますが、個人的には、薬浴時には薬餌は与えないです。薬浴をする時点でその魚はすでに弱っているからです。もちろん、薬浴と薬餌を同時に行っても、適度に調節できるのならば魚も乗り越えられる可能性があります。

それでも、最悪の場合、魚がショック死してしまうので、最大限の注意を払いましょう。

まとめ:グリーンFゴールド顆粒の効果と成分、使い方を解説!

グリーンFゴールド顆粒は、病気の治療に幅広く用いられている魚病薬です。抗菌剤を主成分としているので、細菌性感染症に対して効果を発揮し、同じく細菌の1種である藍藻の駆除にも使用できます。

本薬剤は顆粒状なので、使用する時は規定濃度になるよう計量して水に溶かすのですが、水に対してごく少量で良いため計量が難しく余らせがちです。そのため、病魚を予備の小型水槽に隔離して薬浴させる時などは、濃縮液の状態にして使用することをおすすめします。

グリーンFゴールド顆粒は魚病薬ですが、魚にとっては自然下では接触する機会のない異物です。病気がなかなか治らないからと言って、規定の濃度以上に投薬するとそれが原因で死亡する危険があるので、必ず用法・用量を守って適切に使用してください。