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上部フィルターと外部フィルターを併用してみよう|メリット・デメリットを解説

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上部フィルターのろ過能力に不安を感じたら、外部フィルターの併用を検討するのも良い方法です。

飼育している魚が巨大化してしまった場合や、規定以上に魚を入れていたり、忙しくて水槽管理が追い付かなかったりすることで、水質悪化を引き起こし魚が衰弱する原因となるからです。

もし、そのような状況に陥ってしまった場合は、魚を減らすか水槽を大きくする、そしてろ過能力を上げるカスタマイズしなければなりません。
ここで私のおすすめは、上部フィルターに併用して外部フィルターも設けるダブルでろ過をする方法です。

水槽を大きくするより、愛着がある魚を手放すよりもろ過フィルターの増設は簡単で、多くのケースでは魚を減らすことなく解決できるでしょう。

ここでは、外部フィルターを併用する方法とメリット、デメリットについて解説します。

上部フィルターと外部フィルター併用の方法

ここでは、60センチ水槽で一般的な熱帯魚を例に解説していきます。
上部フィルターと併用する場合は、水槽容量同等かワンランク下の外部フィルターを選ぶようにしましょう。

ろ過能力を増やす気持ちが高まり強力なろ過器をセットしてしまうと、水槽内の水流が強くなりすぎてしまい飼育魚が疲弊してしまいます。

水草が植栽されている水槽レイアウトの場合、イメージと異なる向きに伸びてしまう可能性も考えられます。しかし、海水魚水槽の場合は水流が多少強くても問題ありません。

海水魚水槽は水流が強い状態を好みますので、水槽容量に適した機器選定ををおすすめします。

フィルターを併用するメリット

上部フィルターに外部フィルターを併用するメリットは、下記3点です。

  1. ろ過能力を手軽にUPできる
  2. 水槽管理のリスクを減らせる
  3. 水質が安定する

それぞれ解説していきます。

メリット1:ろ過能力を手軽にUPできる

エーハイム クラシックフィルター 2213 ろ材付きセット 密閉式外部フィルター

既設の上部フィルターや水槽を変更することなく、ポン付けできることが最大のメリットです。

しかも、外部フィルターはろ過能力も高く併用するには最適なろ過フィルターです。
60センチの熱帯魚水槽で上部フィルターと併用させる場合は、EHEIM2211か2213のクラシックフィルターがおすすめです。

なかには、循環ポンプの無いサブフィルターを使う強者もいます。

水槽内に水中ポンプを沈め、そこから水を循環させてサブフィルターへ通し、サブフィルターから排出された水を水槽に戻す、または上部フィルターで戻す人もいます。

いろいろやり方はありますが、はじめてチャレンジする方は、循環ポンプの付いたエーハイムクラシックシリーズで併用するのが簡単でおすすめです。

メリット2:水槽管理のリスクを減らせる

上部フィルターと外部フィルターがダブルで働くことで、水槽管理のリスクを減らすことができます

例えば、循環させて数か月経過してくると多くのろ過フィルターは汚れてきます。
汚れたらろ過フィルター内のろ過材を洗浄することになりますが、ろ過フィルターが1つの場合、失敗すればろ過フィルター内のバクテリアが一気に減ることで水質が悪化してしまう可能性があります。

しかし、ろ過フィルターを併用しダブル管理をしていることで、交互に洗浄することができます。

今月は上部フィルター、来月は外部フィルターと分けることができるため、片方のろ過材からバクテリアが減っても片方にバクテリアがいることで水槽バランスが大崩れするリスクを回避することができます。

水槽管理が長い人なら、この安心感が大きいことを共感していただけるかとおもいます。

メリット3:水質が安定する

前述で解説したろ過フィルターの清掃も含め、バクテリアの定着場所が増えることで水質がより安定します。

水が汚れてもバクテリアが余裕を持って処理することができれば、水質は安定し続けます。

さらに、上部フィルターで水槽表面を循環させ、外部フィルターで水槽下部を循環させて淀みを無くすようにできれば、益々水槽なの状況は良くなります。

単純に併用するだけでなく、水流の向きを工夫して設置して、より良い水槽環境にしいぇいきましょう。

フィルター併用のデメリット

上部フィルターと外部フィルターを併用するデメリットは、鑑賞上見た目が悪くなることです。

どうしても機材だらけの水槽となってしまうため、インテリア感覚よりも飼育主体のスタイルでアクアリウムを楽しむ場合におすすめです。

ベテランアクアリストで、複雑な水槽機材・システムへこだわりのある方からは、今でも人気のあるシステムです。

上部フィルターと外部フィルターを併用していると、「凄いシステム」という印象を与えることができるため、優越感も感じることもできるかもしれませんね。

まとめ:上部フィルターと外部フィルターを併用してみよう!メリット・デメリットを解説

上部フィルターと外部フィルターを併用について解説しました。

今のアクアリウム水槽は、水槽に淵が無いオールガラス水槽が主流ですが、一昔前は黒淵が付いた水槽が一般的で、この時は上部ろ過フィルター全盛期でした。

上部ろ過フィルター全盛期時代は、外部フィルターを併用する人も多く、とくにアロワナ水槽をオーバーフロー飼育しない場合は、上部フィルターと外部フィルターの併用は比較的メジャーなろ過システムでした。

何となく歴史を感じるダブルろ過システム。

昔からあるろ過システムが今なお存在するのは、メリットが大きいからでしょう。

上部ろ過システムだけに不安を感じている人は、外部ろ過フィルターを増設しダブルろ過システムへチャレンジしてみてはいかがですか!?

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このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答

  1. 井上斉 より:

    上部フィルターことぶき1200とエイハイム2217弁用して、使っているときはどちらを、優先的にそうじしたらよいか?教えて下さい。

    • アクアガーデン編集部 より:

      水槽の水量がわからないため、正確な回答ではないことをご了承ください。
      外部フィルターを優先的に掃除すべきと考えています。外部フィルターは密閉されており、またろ材の目詰まりの影響が大きいです。
      とはいえ、汚れ方で判断するのが良いです。上部フィルターのほうが汚れがちなら、そちらを優先してメンテナンスしましょう。

      こちらのコラムもご参照ください。
      ・上部フィルターろ材の交換時期とは!どんなろ材を入れるのかもご紹介!
      https://t-aquagarden.com/column/topfilter_exchange

      よろしくお願いします。

執筆者 木下 裕人

熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!よろしくお願いいたします!

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