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メダカが卵を産んだ!正しい孵化方法と稚魚のお世話・飼育容器・管理方法

メダカの卵を孵化させるにあたり、障害の1つになるのがカビの存在です。カビは主に無精卵に発生しますが、管理が行き届いていないと有精卵にも発生してしまいます。

メダカの卵にカビが生えると孵化しなくなってしまうので、まずはカビを発生させないことが重要です。その他に、水質や水温、日照時間などの要素も関わっており、これらを適切に維持することが欠かせません。

そして、メダカの稚魚を上手く育成するためには、稚魚でも食べられる微細な餌を用意する必要があります。

ここでは、メダカの卵を孵化させる方法と、稚魚育成のポイントなどを解説していきます。

メダカが卵を産んだら!お世話方法を動画で解説!

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メダカの孵化と稚魚育成についてを音声付きで解説します。

メダカが産卵!孵化の方法と稚魚飼育方法をプロが解説!

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メダカの卵を孵化させる方法

水は毎日交換しよう!

メダカの繁殖を行う場合は、卵と誕生する稚魚を保護するために、産卵後に採卵して隔離することが普通ですが、その後はきちんと管理しなければ、カビが生えて孵化が望めなくなってしまいます。

カビを発生させず卵を孵化させるためには、たっぷりと酸素が溶け込んだ奇麗な水と、ある程度の水流が必要です。そのため、基本的にはエアレーションを設置して空気を送り込み、対流が発生している環境で管理します。

当然ながら、水質維持のためには水換えも必須で、水は毎日交換することが理想です。毎日の換水が困難な場合は、水量を多めに確保して管理すれば水質の悪化速度を緩和できますが、そのような環境でも2日に1回は水換えを行ってください。

卵のために器具類を用意できない時は、プリンやゼリーの空きカップなどの容器でも孵化自体は可能です。小型容器を使用する場合は、酸素が溶け込みやすくなるように、なるべく開口部が広いものを用いると良いでしょう。

ただし、小型容器を使用する際は、水質維持と酸素供給のために毎日の換水は必須です。それでもなお、エアレーションなどを使用して管理する方法よりも、孵化率が低下してしまう点は留意しておいてください。

日光をあてよう!

メダカの卵を孵化させるためには、光量や水温も重要な要素として関与してきます。光については、熱帯魚用のLEDライトなどでも良いですが、卵の成長を促すためには日光を当てることが1番です。

理想的な日照時間は13~14時間だと分かっているのですが、屋内管理でその時間を確保するのは難しいので、足りない時間は熱帯魚用のLEDライトなどで補うと良いでしょう。

また、水温は25℃前後が適温です。水換えの時は水温が低くなり過ぎないように、日光を当てる時は水温が高くなり過ぎないように注意してください。特に、小型容器で管理する場合は水量も少なくなり、日光を当てるとすぐに水温が上昇するので、水温計だけでも用意しておくことをおすすめします。

メダカの卵にカビが生える理由

有精卵と無精卵がある

産み付けられたメダカの卵には有精卵と無精卵があり、適切に管理していてもカビが生えるのは無精卵です。無精卵はいくら待っても孵化することは無く、それどころか無精卵に生えたカビが増殖し、有精卵まで侵食することがあるので取り除いてください。

無精卵は産卵から数日以内に、白く濁ってくるので有精卵と見分けが可能です。また、後述する「メチレンブルー」を使用するとより簡単に見分けられます。

卵の塊はほぐそう

メダカの卵には、産卵床に卵を保持させやすくするために、「付着糸」と呼ばれる糸が付いています。

この糸が他の卵に付着したり、互いに絡むなどして卵塊の状態になることがありますが、卵同士がくっついて塊になっていた場合は、ほぐしてバラバラにしてください。なぜなら、塊になった状態だと通水性が悪くなるなどして、カビが生えやすくなってしまうからです。

また、付着糸が付いたままだとゴミや雑菌などもくっつきやすくなるので、なるべくならガーゼの上で卵を転がすなどして、付着糸も取り除いておくと良いです。受精卵はある程度の強度があるので、乱暴に扱わなければ簡単には潰れません。

メダカの卵のカビ対策

水道水をそのまま使用する

水道水には殺菌・消毒のために、カルキ(塩素)が含まれています。そのため、カルキ抜きしていない水道水をそのまま使用すれば、カビや雑菌の発生を抑制することが可能です。卵への害を心配に思われるかもしれませんが、卵の状態であれば耐性があるので問題は生じません

ただ、カルキは放っておくと1日程度で抜けてしまうので、毎日水換えをする必要があります。当然ながら、カルキは生まれた直後の稚魚には毒になるので、孵化の時が近づいてきたら親魚が入っている容器の、カルキが抜けている水と交換しておいてください。

メチレンブルーを使用する

津路薬品工業 メチレンブルー液 200ml(約1t用) 1本 動物用医薬品

カビの発生を確実に防止したいのであれば、魚病薬の1つである「メチレンブルー」を使用すると良いです。メチレンブルーは主に細菌性感染症の治療に用いられる薬剤で、水カビ病の治療によく使用されています。

同薬剤には無精卵の染色効果もあるので、有精卵との見分けが容易になる利点もあります。ただし、メチレンブルーの濃度が高すぎると、有精卵まで染色してしまうため注意してください。

また、同薬剤は日光が当たると分解・失活してしまうので、孵化するまでは再添加する必要があります。メチレンブルーを使用する場合も、孵化前には親魚を管理している水と交換しておいてください。

メダカの稚魚が孵化したら

飼育容器や水流に注意!

小型容器で孵化させた稚魚は、大きめの飼育容器に周囲の水ごと掬って移動させましょう。孵化すると残った卵の殻などの影響で水質の悪化が早くなるため、稚魚を保護する必要があります。

また、誕生直後の稚魚は遊泳力をほとんど持たないので、フィルターなどを設置すると吸い込まれて死んでしまいます。そのため、フィルターは設置せずに、ある程度の水量を確保して水質悪化の影響を緩和することがポイントです。

微生物で餓死を防ごう

(活餌)(濃縮)ゾウリムシ インフゾリア(500ml)

メダカの稚魚の死因に多いのが餓死です。誕生直後の稚魚はかなり小さいため、親魚が口にしているような餌は大きすぎて食べられないのです。よって、稚魚が口にできるような微細な餌を用意する必要があります。

稚魚用の餌としては「インフゾリアの素」「微生物の素」など、プランクトン系のものがおすすめです。中でも「ゾウリムシ」はメダカの稚魚の育成によく用いられており、培養している愛好家もいます。

ゾウリムシを増殖させる時はゾウリムシ用の餌が必要ですが、それは親魚が普段食べているものを与えても問題ありません。

また、植物プランクトンが豊富な「グリーンウォーター」での飼育も、稚魚の生残性の向上に効果的です。他には、稚魚用にパウダー状に加工された人工飼料もあるので、それを用いても良いでしょう。

まとめ:メダカが卵を産んだ!正しい孵化方法と稚魚のお世話・飼育容器・管理方法

メダカの卵を孵化させる時は、カビの発生に注意してください。カビは無精卵が有ったり通水性が悪くなっていると発生しやすくなるので、適度に水流を発生させるとともに、カビが生えてしまった卵は速やかに除去してください。

それに加え、水質・水温・日照時間などが適切な状態になるよう、環境を管理することが重要です。また、生まれた稚魚はかなり小さく、口に入らないものは食べられないので、微細な餌を用意しておく必要があります。

おすすめはゾウリムシなどのプランクトン類で、グリーンウォーターでの飼育も一般的です。繁殖ができると飼育の楽しみ方の幅が広がるので、ぜひメダカの繁殖に挑戦してみてください。