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水槽用クーラーを設置したのに水が冷えない!理由と対応策を解説します!

水槽用クーラーは、魚や水草、サンゴの健康を守る大切な設備です!

水槽用のクーラーをつけたのに水槽の冷えが悪かったり、全然冷えない場合は以下の原因が考えられます

  • 設置台に吸排気口がうまく機能していない
  • 水槽用クーラーの容量がギリギリである
  • 部屋が暑い
  • クーラー用循環ポンプが弱い
  • 吸気口にホコリが詰まっている

どれにも当てはまらない場合は故障が疑われるので、原因調査はとても重要です。
この記事では水槽用クーラーが冷えない理由をお話ししていきます。

水槽用クーラーで冷えない理由

夏場などで気温が高くなることが原因で水槽内の水温も上がってしまう事は多く、これを防ぐために水槽用クーラーを導入するアクアリストは多いです。しかしせっかく水槽用クーラーを導入したのに、全然冷えないという経験をしたことはありませんか?
こんな場合クーラーの故障を疑いがちですが、クーラーの容量がギリギリだったり、吸気口にホコリが詰まったなどのふとしたことが原因で、クーラーが冷えないことも多いんです。
今回は「水槽用クーラーを使っているのに冷えない」ことを防ぐために、クーラーが冷えない場合に考えられる原因をご紹介していきます。

設置台に吸排気口がうまく機能していない

アクアリウム水槽を設置台の上に載せている人は多いですが、この設置台が水槽用クーラーの冷えない理由になっていることもあるんです。

設置台に吸排気口があればいいのですが、吸排気がうまくできていないと水槽用クーラーの排熱がどんどん溜まってしまい、水が冷えないどころかクーラーが故障する原因にもなってしまいます。
設置台といってもさまざまなタイプのものがありますが、背面が空いているものでも設置台を壁の近くや、壁につける形で置いている場合は要注意。また、背面が空いていない両面タイプでも、吸排気口のまわりに物を置いているとうまく機能しないことがあります。

このような場合は、見た目が悪くなることや場所を取るといったデメリットには目をつぶってでも、水槽用クーラーを水槽台の外において排気優先にしましょう。
クーラーの故障を防ぐことや、ちゃんと水槽を冷やすことができるようになります。

水槽用クーラーの容量がギリギリである

アクアリウムを始めたばかりの初心者だと、水槽の大きさはきちんと考えても水槽用クーラーの容量はあまり考えずに失敗してしまうケースもあります。
水槽用クーラーの注意点として、表記されている容量が水槽内の水量と比較してギリギリだと、水槽内の温度を規定温度まで冷やすことが困難になるんです。

そのため、水量と比較して容量に余裕があるクーラーを選ぶのが重要になり、水槽でエビやサンゴ、水草などアクアリウムの中でも水温がシビアな生体を飼育している場合は大きなものを選ぶようにしましょう。

クーラーの容量が原因の場合、新しく大きなクーラーを買うのが対策になりますが、新しく買う余裕がないという場合は吸気口に扇風機を当てて、強制的に風を送り込んで空気の回転をサポートしてあげます。

しかしこの方法ではホコリが溜まりやすくなるというデメリットもあるので、水槽用クーラーを購入する前にしっかりと容量を計算して大きめのものを選ぶことが重要です。

部屋が暑い

「何を当たり前のことを言っているんだ」と呆れるアクアリストもいることでしょうが、これが原因で水槽用クーラーが冷えないこともあるんです。
当然の話ですが、部屋の温度が上がれば部屋の中にある水槽内の水温もどんどん上がっていきます。このためクーラーの冷え方が弱くなってしまいますし、クーラーにつながっているホースも温まってしまうので余計に冷えが悪くなるんです。
対策としてはやはり部屋の温度を下げることが大事です。風通しがいい部屋なら窓を開けて風を入れてもいいですし、部屋用のクーラーを使うのも考えましょう。
扇風機を使う場合は首を上に向けたりテーブルの上に置いたりして、扇風機の風を天井や壁に向けると部屋の温度を下げやすくなります。

クーラー用循環ポンプが弱い

クーラー自体に問題がなくても、接続しているポンプが弱いと水の循環が悪くなり、クーラーによる冷えも弱くなってしまう原因になるんです。
この場合はポンプを変えることで対応しますが、水槽用クーラーに表記されているポンプ流量のうち、最大量に対応したポンプへの変更がおすすめです。ポンプを変えたことで水槽内にいる生体に対して水流のあたりが強くなってしまう場合は、シャワーパイプやフローパイプなどを使用して水流を調節してあげましょう。

シャワーパイプについてはこちらの記事も参考にしてください。

吸気口にホコリが詰まっている

水槽用クーラーは設置すればそれでいい、というものではなく、水槽のお手入れと同じようにクーラー自体も定期的に掃除をする必要があるんです。これをしないとどんどん吸気口にホコリがたまり、結果としてホコリで詰まってしまって冷えが悪くなることも。
掃除機を使って吸気口からホコリを吸い取るのもいいですし、ゼンスイ製の水槽用クーラーならメーカーへオーバーホールに出すこともできますよ。
オーバーホールでは個人では手を出しづらい分解や清掃点検をしてくれるので、戻ってきたクーラーを使ったら劇的に冷却効果が上がった!なんてこともあります。

水槽用クーラーのメンテナンスについてはこちらの記事も参考にしてください。

故障かなと思ったら、メーカーへ問い合わせてみる!


水槽用クーラーの冷えが悪く、ここまでご紹介したポイントも問題ない場合はクーラー自体の故障が考えられます。クーラーを購入したときに同梱されている保証書をしっかりと確認して、メーカーへ問い合わせるようにしましょう。
保証書を紛失してしまったり、保証期間外の場合は有償になりますが、メーカーのホームページや電話での問い合わせも可能です。

まとめ:水槽用クーラーを設置したのに水が冷えない!理由と対応策を解説します!


水槽用クーラーは水槽内の水温が上がりやすい夏場などに、水温を下げることで水槽内にいる生体の調子が悪くなることを防ぐ目的で使うアクアリストは多いです。ですが設置台に吸排気口がうまく機能していなかったり、部屋が暑かったりといった単純な理由でもクーラーの冷えが悪くなってしまうことがあります。
特にサンゴや水草など、水温がシビアな生体が水槽内にいる場合はクーラーの冷えが悪いと水温が上がってしまい、最悪の場合には死んでしまう事も。
これを防ぐためにクーラーの冷えが悪いな、と思ったら原因を追究することが重要です。
故障を疑う前にまずは今回ご紹介した原因を探ってみて、問題がなければ故障としてメーカーに問い合わせるようにしましょう。