魚を移動させたりするときに使う網は、各社から色々な種類が出ていますよね。
網なんてどれも一緒でしょ!
と思われるかもしれませんが、意外とそうではありません。
ものによって使い心地が違いますし、お魚の大きさや種類によっても、選ぶときのポイントは異なるものです。
実は自作することもできますので、好みの網がなければ作ってしまうのもよいでしょう。
そこで今回は、魚を掬うための網の選定ポイントや、自作の仕方について解説していきます。
魚を掬う網は必需品?
そもそも、魚を掬う網は必要なのでしょうか?
普段のメンテナンスでは、魚を水槽に入れたまま掃除していたりすると、あまり必要性を感じないかもしれませんね。
しかし、魚を掬う網は用意しておくべきアイテムです。
例えば、病気の魚や妊娠した魚が出たときなど、魚を安全に移動させるのに必要となります。
また、年に1~2回ぐらいは魚を移動して、水槽を隅々まで大掃除する必要もあるでしょう。
常に使うというものでもありませんが、必要となるときは必ずきますので、用意しておいて損はないアイテムといえます。
魚を掬う網の選定ポイント
魚を掬う網は各社から色々な種類が販売されています。
ここでは、迷ってしまったときのために、網を選定するときのポイントをご紹介していきましょう。
目の細かいものを選ぼう!
まず、注目すべきは網目の粗さです。
網目の粗いものは、魚の肌(粘膜)を傷つけてしまうことがありますので、目の細かいものを選ぶことをおすめします。
目は細かければ細かいほどよく、なんなら目がない方が魚には優しいです。
その証拠に、水族館や魚の問屋さんでは、網部分をパッキン袋に取り替えて魚を掬っているところもあるほど。
では目の荒い網は何に使うのかというと、大きな水槽の中で素早く網を動かさなければならないような状況で使用します。
ヒレが硬い魚は粗目タイプがおすすめ
網目は細かい方が良いとご説明しましたが、ヒレが硬い魚の場合細かい網目にヒレが引っかかってしまうことがあります。
このような魚の場合は、逆に粗目の網を選んだほうが良いでしょう。
魚のタイプに合わせた網を選んでください。
大きな魚の場合は柄の強度を考えよう!
大きな魚を飼育している場合には、柄の強度を考慮しましょう。
柄の強度が弱いと魚を掬ったときにはげしくしなったり、折れてしまうこともあります。
大きな魚を掬うならば丈夫な柄のものを選びましょう。
飼育容器の形にあった網を選ぼう!
飼育している水槽や容器の形にあった網を選ぶことも大切です。
丸い容器では丸い網が、四角い水槽では四角の網が活躍します。
逆に容器の形に合わない網だと、魚が端の方に逃げ込んだ時に捕まえきれないこともありますので、容器の形に合わせた網を選びましょう。
稚魚や小型魚は水も掬えるタイプがおすすめ
魚の網の中には、水ごと掬えるタイプの網があります。
このタイプの網は稚魚や小型魚を掬う時におすすめです。
網で掬ったときに魚に傷がついてしまう原因の一つが、水のない網の中で魚が暴れることにあります。
水を一緒に掬えるタイプの網であれば、掬ったときに魚が暴れづらく、繊細な稚魚や小型魚を傷つけずに移動させることができます。
網の色はお好みで選んで良い
網の色にはバリエーションがありますが、こちらは基本的にはどの色を選んでも問題ありません。
ただ筆者の感覚ではありますが、黒色の網の方がほかの色よりも魚を捕まえやすい傾向にあるように思います。
水の中で黒色の方がほかの色よりも目立ちにくいというのが理由でしょう。
ただし、魚は水流や気配などの変化に大変敏感な生き物ですので、黒色だから捕まえやすい!というほどのものではありません。
どの色の網を使っても、あまり差はなく魚を捕まえることができます。
おすすめの魚網(ネット)
ではここで、市販されているおすすめの魚の網をご紹介しましょう。
先ほどご説明したポイントと合わせて、ご自分の水槽に合った魚の網を選んでみてくださいね。
サニー商事 観賞魚用 高級ネット 細目
目が細かく、魚を傷つけづらいネットです。
網のサイズ展開も豊富なので、魚の大きさに合わせた網を選ぶことができます。
GEX 魚にやさしいネット
魚に優しい目の細かい網が特徴の、黒色のネットです。
四角や半円、筒形など形が豊富なので、水槽に合わせたものを選ぶことができます。
キョーリン 水ごとネット
魚を掬ったときに水ごと掬えるのが特徴の網です。
水ごと掬えるので魚が暴れることがなく、魚を傷つけずに落ち着いて移動させることができます。
サニー商事 観賞魚用 高級ネット 粗目
目の粗い網をお探しならば、こちらのネットがおすすめです。
程よい粗さなので、魚を掬うだけでなく水面に浮いた水草やゴミを掬うのにも重宝します。
コトブキ工芸 kotobuki 便利ネットスリム ロングタイプ
柄の長いタイプのネットです。
水槽の下の方にいる魚を掬うのに重宝します。
また、底砂のゴミをかき出すのに便利なゴミ取りフィンガーがついているので、掃除のときにも役に立ちますよ。
魚を掬う網は自作もできる?
魚を掬う網は、目の細かい洗濯用のネットなどに柄を付けることで、簡単に自作することができます。
100円ショップで集めた材料で、リーズナブルに作ることもできますよ。
長い柄のものが欲しい、好みの形があるなど、こだわりがあるときには自作してみるのも良いでしょう。
網を作るときには、網と柄が外れないように十分な強度を持たせることが大切です。
強度を意識して作ってみてくださいね。
まとめ:魚をすくう網(魚網)はどれがいい?選定基準とポイント!
魚を掬う網は、いざという時に必要なアイテムの一つです。
必要になるときは必ずありますので、一つ用意しておくとよいでしょう。
色々な網が販売されていますので、ご紹介した選定ポイントを抑えながら好みの網を探してみてください。
場合によっては自作してしまったほうが、使いやすいこともあります。
余裕があるのであれば自作も視野に入れるとよいかもしれませんね。
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トロピカライターの長嶋です。
金魚すくいで連れて帰った、和金の『よしえ(名前)』を飼育してました。
可愛らしい魚とワニが大好きです。
生物を飼う楽しさを伝えていけたらな、と思います!