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熱帯魚にもビタミンは必要です!おすすめ栄養添加剤5選!効果的な使い方

アクアリウム初心者にはいまいちピンとこない、「熱帯魚へのビタミン投与」。実は熱帯魚にもビタミンは必要で、与えることで次の3つのメリットを得ることができます。

  • 繁殖力が上がる
  • 抵抗力が上がる
  • 成長力が上がる

テトラの「テトラバイタル」やキョーリンの「ビタミンカルキ抜き」などおすすめの商品はいくつかありますが、餌に添加したり飼育水に混ぜることで、熱帯魚はビタミンを補給することが可能です。

今回は、熱帯魚にビタミンを剤を与えたときの効果や、おすすめのビタミン剤をご紹介してきます。

熱帯魚にビタミンを与えるメリット

人間の場合ビタミンは他の栄養素が働くために必要な栄養素で、食事やサプリメントから体内に取り入れますよね。

これは魚も同じことで、餌や水中からビタミンCを体内に入れることで、繁殖力や抵抗力が上がったり、成長に必要な成分の働きが活発になるといった効果を得ることができるんです。

市販の餌にもビタミン入りのものがありますが、製造過程によっては加熱してしまうことで、ビタミンの組織が壊れてしまうことも。

そのためビタミン剤入りの餌を与えていても、ビタミンが不足してしまうことがあるので、餌とは別でビタミン剤を与えてあげましょう。

繁殖力が上がる!

意外に思うかもしれませんが、ビタミン剤を添加することで繁殖力が上がりやすいです! 

グッピーの繁殖に使用したところ、今までよりも稚魚が多く生まれたというお話を聞いたことがあります。

人間もそうですが、稚魚や卵を産むメスは体にかなり大きな負担がかかるため、体力が必要になります。虚弱体質だと卵や稚魚が体内で上手く成長できなくて繁殖に失敗しやすいんです。

熱帯魚や海水魚にビタミン剤を投与することで、体力UPが期待できその結果繁殖力UPに繋がっていきます。

抵抗力が上がる!

熱帯魚もストレスを感じることは広く知られていますが、ストレスによってビタミンが減少することを知っていますか?

ストレスといってもその原因は魚同士のいじめや縄張り争いだけではありません。人間が水槽内をのぞき見したり、水槽メンテンナンス時の水換えや水温の変化、掃除のために手を入れるなどが原因になることも。。

飼育環境の熱帯魚は、野性環境よりもたくさんのストレスがかかりやすい環境なんです。

ストレスによりビタミンが減少して体力が減ると、病気になりやすくなります。

そのためビタミン剤を使用することで、飼育時のストレスによって減ってしまうビタミンを補うことができ、抵抗力が上がって病気になりにくくなるんです。

成長力が上がる!

人工飼料でバランスが取れている餌を与えているつもりでも、肉食性の強い熱帯魚の場合栄養バランスが偏りがち。草食性の熱帯魚でもストレスでビタミンが減少すれば、体内の栄養バランスは崩れてしまいます。

特にビタミンは他の栄養素がきちんと働くようにサポートしてくれる成分なので、不足すると身体が小さくなったり、骨などの形成がうまくできない、といったことにもなりかねません。

普段の餌で脂質やタンパク質といった栄養素の摂取量が多いと、消化不良になってしまいやすいです。大きく丈夫な魚に育てたいのであれば、栄養バランスを整えるのは重要なポイントななので、ビタミン剤の添加を考えましょう。

熱帯魚におすすめのビタミン剤5選

アクアリウム用品メーカー各社から、さまざまなビタミン剤が販売されています。今回はその中から5つおすすめの商品をご紹介していきます。

テトラ テトラバイタル

テトラ (Tetra) バイタル 500ml 水質調整剤 アクアリウム 成長 発色

テトラの「テトラバイタル」は、淡水魚用の水質調整効果があり、ビタミンも含まれている総合栄養ドリンクのような商品です。ビタミンBのほか、ミネラルや甲状腺ホルモンを作るために必要なヨウ素入りで、ディスカスやグッピーなどの色揚げ効果が期待できます。もちろん、他の熱帯魚でも成長や発色に関しての効果が期待できますよ。

セラ フィッシュタミン

セラ (sera) フィッシュタミン 15ml

セラの「フィッシュタミン」はドイツのメーカー・セラが販売しているビタミン剤です。

ビタミンA・Cだけでなく、ビタミンB1・E・D3など、熱帯魚に必要な複数のビタミンだけでなく葉酸、カルシウムなどが含まれています。

テトラ テトラビタミン

テトラ (Tetra) テトラ ビタミン メダカ用 100ml

テトラの「ビタミン」は、金魚用とメダカ用があります。孵化後から老齢まで全ての期間に対して使用できるビタミン剤で、飼育水内に不足してしまいがちなビタミンB、ミネラルやヨウ素化合物を飼育水にプラスすることができる商品です。

キョーリン ビタミンカルキ抜き

塩素中和剤 ビタミンカルキぬき 10錠

キョーリンの「ビタミンカルキ抜き」は、カルキ抜きにビタミン成分をプラスした商品。飼育水の水換えに使用する水にこの商品を使うだけで、カルキ抜きとビタミン剤添加を1度で済ませることができます。

錠剤タイプなのでこぼす心配もありません。1錠で30リットルくらいまで対応できます。チオ硫酸を使用していない商品なので、熱帯魚にとてもやさしいのでおすすめですよ!

カミハタ ビタミンフォーミュラ

カミハタ ビタミンフォーミュラー 120ml

カミハタの「ビタミンフォーミュラ」は、珊瑚用のビタミン剤です。人工海水だと自然な海水と比べてビタミンとアミノ酸が不足しがち。

この商品ではビタミンだけでなく、アミノ酸を14種類も補給することが可能なんです。珊瑚用とはいっても、海水魚やイソギンチャクなど他の生き物に対しても効果があり、免疫力向上や肌荒れ防止、ケガの回復促進といった効果まで期待できます。

熱帯魚のビタミン剤の効果的な使い方

ビタミン剤の使い方にはちょっとしたコツがあります。しっかりと効果を出すためにはちょっとした工夫と、注意すべき点があります。

餌に添加する

セラのフィッシュ他民の場合は、飼育水に入れるだけでなく、与える餌にしみこませたり、混ぜるといった使い方もできますよ。

餌に混ぜることでしっかりと魚たちにビタミンを与えることができ、栄養バランスを整えやすくなるので、魚の体力回復・健康維持効果を高めやすくなりますよ。

餌に混ぜる場合は毎回だとビタミンの摂り過ぎになってしまうので、週1回くらいのペースで餌にビタミン剤を混ぜ合わせて与えましょう。

入れすぎ注意!適量を添加しよう

どんな栄養素も、与えすぎは悪い影響が出てきてしまうもの。ビタミン剤は液状タイプで飼育水に添加するものが多いです。水に混ぜるだけなので、規定量だと少なく感じてつい多く入れてしまう方もいます。

しかしビタミン剤は入れ過ぎてしまうと、飼育水がビタミンの色で黄色くなってしまうことがあります。さらに飼育水の富栄養化を招いてしまう原因にもなるので、規定量以上の使用はやめましょう。

まとめ:熱帯魚にもビタミンは必要です!おすすめ栄養添加剤5選!効果的な使い方

熱帯魚や海水魚の人工飼料は栄養素の配分バランスが良いものが多いですが、ビタミンは加熱で壊れてしまうことがあります。そのため人工飼料だけだとビタミン不足になってしまいがち。

また肉食魚で冷凍アカムシなどを与えていても、ストレスでビタミンは減少してしまうので、ビタミンは不足してしまいがちです。そのため市販のビタミン剤を使用して、ビタミンを補給してあげましょう。

特に稚魚の場合、ビタミンが不足してしまうと骨の形成がうまく行われず、将来的に小さな体格になってしまうことも。しっかりとした成魚に育てるためには、ビタミンは必要な栄養素です。また産卵時期はメスの体力増強にもビタミン剤はおすすめです。

ビタミンは抵抗力UPや疲労回復、健康促進には必要な栄養素です。

週に1度くらいのペースで与えて、元気で丈夫な魚を育てていきましょう!

コメント

  1. ゴリキング より:

    大変役に立ちました。今までビタミンを考えた事が無くて…新たな考え方が深化出来ました。

    • 中島 より:

      コメントありがとうございます。
      魚も人間と同じで栄養バランスが大切です。
      おもに、餌で摂取するので、いつも同じ餌でなくてたまに赤虫をあたえるなど、ちょっと変えてあげると良いですよ。

  2. じゅんのすけ より:

    はじめまして。ビタミン剤、入れすぎはかえってエロモナス菌の繁殖を助けてしまうのでしょうか。

    • 中島 より:

      ビタミン剤は養分ですから、過剰に投入するとコケや黄ばみの原因になります。
      水も悪くなりやすいので、エロモナスが繁殖しやすい環境になりやすいと思います。
      目安となる容量を守れば問題はないですので、使用する際は説明通りの分量にすると良いですよ。
      ちなみに、入れすぎても水換えをこまめにすれば問題にはなり難いです。