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熱帯魚だけどコイの仲間!バルブの飼い方!飼育の基本と種類を解説します

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コイの仲間に分類されるバルブは、丈夫で飼育がしやすい初心者にもおすすめの熱帯魚です。

真っ赤な体色が特徴のチェリーバルブや、黄色に黒の斑点模様が可愛らしいゴールデンバルブなど、全体的に鮮やかな体色を持つ種類が多く、様々なレイアウトに良くなじむ淡水魚水槽の定番種として重宝されています。

そんなバルブ類は種類がとても多く、性格や体長がそれぞれ異なる点には注意が必要です。混泳が難しい品種もいますので、飼育する前に個性を把握してから飼育を始めるようにしましょう。

今回のコラムでは、コイの仲間、バルブの飼い方と、人気のある種類をご紹介していきます。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとにバルブの飼育方法と人気の種類を


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

観賞魚のコイの仲間、バルブは熱帯魚の入門種としてもおすすめの、人気の熱帯魚です。
基本的にどの品種も丈夫で飼育は容易ですが、バルブの仲間は非常に種類が多く、品種によってサイズや性格が異なりますので、基本的な飼育方法と合わせてそれぞれの品種の特徴を把握しておきましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、バルブの飼育方法と人気の種類をします。

バルブ(熱帯魚)とは


バルブは主に東南アジアに広く分布する、プンティウス属と呼ばれるグループに属する熱帯魚の総称です

バルブに分類される魚は、種類がとても豊富で個性豊かな面々ばかり。しかし、どの品種も飼育がしやすいため、初心者から楽しめるアクアリウムの定番種です。
また、飼いこむことで色味が鮮やかになり見応えが増していく品種が多いことでも知られています。

まずは、バルブがどんな魚なのかについてお話ししていきます。

バルブはコイの仲間

バルブはコイの仲間に分類される熱帯魚です。
実は熱帯魚の中でもコイ科に属する魚は数が多く、丈夫でパイロットフィッシュにも採用されるアカヒレや、水草水槽におすすめのラスボラも同じくコイの仲間になります。

観賞魚として古くから日本で愛されてきたコイと、個性的なバルブではなかなかイメージが結び付きにくい所もありますが、良く見ると口周りにコイのような髭が観察できるなど、特徴を引き継いでいる品種もいますので、観察してみると新しい発見があるかもしれません。

水草とも相性抜群


バルブ類はどれも体色が鮮やかなため、水草によく映えます。特にチェリーバルブなどが持つ強い赤色は、色合いが単調になりやすい水草水槽のポイントとして際立つでしょう。
水草は魚の隠れ家になるため、バルブたちも落ち着きやすい環境になって一石二鳥です。

ただ、小型のバルブ類は水草を食べてしまうことがあるため、食害が気になる時は、アヌビス・ナナなどの葉が硬い水草を中心にレイアウトするのがおすすめです。

バルブの飼育方法


バルブ系の飼育方法は、ネオンテトラやグッピーなどの一般的な熱帯魚とさほど変わりはありません

水質:弱酸性~中性
水温:23~28℃(25~26℃が安定して飼育しやすい)

どの品種も上記の環境を保っていれば基本的に問題なく飼育できます

ただ、体長や性格が種類によってまちまちなため、飼育を始める前にそれぞれの品種の特徴を良く確認するようにしてください。

水槽サイズ

GEX AQUARIUM グラステリア300 水槽3年保証フレームレス水槽W30×D20×H25cm 約13L

バルブ類は5~7cm程度の小型種が多いですが、中には10cmを超える中型~大型にまで成長する品種もいます

小型種ならば30cmの小型水槽から飼育ができますが、レッドライントーピードバルブなどの大きくなる品種は90cm以上の大型水槽が必要な場合もありますので、飼育前に最大体長をよく確認しましょう。

また、小型種でも群泳をさせるならば余裕を持って少し大きめの水槽を用意してあげてください。

飼育機材

Tetra テトラ オールグラスアクアリウム300 熱帯魚セット 水槽 アクアリウム 熱帯魚 メダカ 金魚

バルブ類を飼育するのに必要な飼育機材は、

  • ろ過フィルター
  • 水槽用ヒーター
  • 照明

の3点です。こちらも一般的な熱帯魚飼育機材と変わりませんので、水槽サイズに合わせて機材を選定しましょう。

一から用意する場合は、必要な機材がセットになった水槽セットを購入するのがおすすめです。

混泳について

バルブ類の多くは温和な性格のため、同サイズ程度の熱帯魚と混泳が可能です。もちろん同種との混泳も問題ありません

ただ、スマトラなどまれに気性が荒い品種がいるため、混泳できるかどうかをよく確認してから水槽に入れるようにしてください。
気性が荒い品種は混泳魚にちょっかいを出して弱らせてしまうことがあるため、注意が必要です。

熱帯魚の組み合わせや飼育環境によっては混泳が成り立つ場合もありますので、しっかり特徴を把握しておきましょう。

繁殖について

水草 無農薬 ウィローモスマットと綺麗に育つ1カ月分栄養素付 イイ水草市場

バルブの仲間たちは、自宅の水槽で繁殖することがあります

品種により差はありますが、オスの色が体色が鮮やかになるなどの変化が現れたら、繁殖期のサインです。

オスがメスを追い回すような行動を取った後、水中にバラまくように産卵しますので、繁殖の兆候が見られたら、水槽の底にウィローモスなどの柔らかい水草を敷き詰めておきましょう。

卵を見つけたら、産卵床ごと別水槽に隔離して孵化を待ちます。稚魚が生まれたらブラインシュリンプなどの口に入る小さな餌から与えていきましょう。

人気があるバルブの種類


バルブの基本的な情報を得たところで、ここからは人気のあるバルブを7種類ご紹介します

たくさんのバルブの中から、アクアリウム水槽におすすめの品種を厳選しました。
それぞれの特徴や飼育のコツも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

チェリーバルブ

(熱帯魚)チェリー・バルブ(4匹) 北海道航空便要保温

バルブの中で最も名が知られているのがチェリーバルブではないでしょうか。

名前のとおりチェリーのような赤い体色に黒いラインが特徴的な熱帯魚で、体長は4cmほど、コンパクト水槽での飼育が可能です。
色揚げが比較的簡単で、飼い込むことで色の深さが増していきます

また、アクアリウム界ではスネールやタニシなどの貝類や、プラナリアなどを食べてくれることも知られている熱帯魚です。ただし、口は小さいので、大きな貝は食べることができません。
大食漢でフンの量が多いため、こまめに水換えをして水質を維持しましょう。

ゴールデンバルブ

(熱帯魚)ゴールデンバルブ (約2cm)<5匹>[生体]

グリーンバルブの改良種と言われるゴールデンバルブも流通量の多い品種です。体長は約5cmで、黄色ベースの体色に黒い斑点、目やヒレに赤みが入るという特徴があります。

バルブの中でも特に飼育がしやすい品種なので、アクアリウム初心者やバルブ初心者におすすめな種類です。

基本的には温和な性格なので混泳水槽でも問題なく飼育できます。ただ、やや縄張り意識が強い傾向があるので、ゴールデンバルブよりも小さな魚だと気が大きくなって攻撃してしまうことも。
同じくらいのサイズ感の熱帯魚との方がトラブルを起こしにくいです。同種同士でも数が少ないと小競り合いになるため、5匹以上の群れで入れてあげると落ち着きやすくなります。

また飛び出し事故が起こりやすい種類なので、飼育するときは水槽のフタは必須です。

プンティウス・ゲリウス

(熱帯魚)プンティウス・ゲリウス(4匹) 北海道航空便要保温

プンティウス・ゲリウスは別名”ゴールデンドワーフ・バルブ”とも呼ばれる、体長約4cmの小型のバルブです。

透明がかった黄色のボディに黒い斑点が入る体色はゴールデン・バルブと似ていますが、やや小ぶりで透明感があるため、プンティウス・ゲリウスの方が柔らかな印象になります。

性格はかなり大人しくて臆病。他の熱帯魚との混泳にも向いていますが、仲間がいたほうが落ち着きやすいので、同種を10匹程度の群れで入れてあげるのがおすすめです。

水草水槽との相性もよく、水草の緑にプンティウス・ゲリウスの体の色が入ることで、落ち着いた印象の水槽になります。

スマトラ

(熱帯魚)スマトラ(6匹) 北海道航空便要保温

シルバーの体に4本の縞模様、鼻先とヒレが赤く染まる姿が印象的なスマトラは、東南アジアのスマトラ島やボルネオ島原産の熱帯魚です。

体色にバリエーションがあり、全体的に黒緑色のグリーンスマトラ白い縞模様が入るアルビノスマトラといった種類が存在します。

最大体長は6cm程度と小型魚の中では存在感があるサイズです。大食漢で他の熱帯魚と比べると成長スピードが速く、初めの1年で4cm、その後は1年で1cmずつ大きくなっていきます。

そんなスマトラは、気性が荒いことでも有名で、サイズ感に関わらず様々な混泳魚に攻撃を仕掛ける少し厄介な性格の持ち主です。特にヒレの長いグッピーなどはヒレをかじられてしまうので混泳は避けましょう。

混泳水槽に入れるならば、動きが素早いダニオ系の熱帯魚や同じバルブ系の熱帯魚とが上手くいきやすいです。

レッドライン・トーピードバルブ

(熱帯魚)レッドライン・トーピードバルブ Sサイズ(1匹) 北海道航空便要保温

レッドライン・トーピードバルブは、体長が15cm以上になる大型のバルブです。

体の中央に入る黒いラインと、鼻先から始まる赤のライン、そして尾びれに入る黒と黄色のスポット模様、と体色のバランスがとてもきれいな熱帯魚で、水槽内を活発に動き回る姿は見ていて飽きません。
中型魚ながら群泳する習性があるため、大型水槽で群れで飼育するとかなりの迫力が出ます。

基本的には大人しい性格で混泳もしやすい魚ですが、繁殖期に入るとオスは気性が荒くなりやすいです。ただ、同種同士で小競り合いを起こす程度で、他の混泳魚に積極的に絡んでいくようなことはないでしょう。

成長後のこと考えると、最低でも水槽は90cm、可能なら120cm水槽での飼育がおすすめです。

プンティウス・ペンタゾナ・ジョホレンシス


プンティウスペンタソナジョホレンシス3匹セット 約2-2.5cm

赤~オレンジがかった体色に黒のストライプが特徴のプンティウス・ペンタゾナ・ジョホレンシスは、成長にしたがって縞模様が増えていく、変化を楽しめる熱帯魚です。

黒の模様部分は見る角度によって、きらりと光るエメラルドグリーンの輝きが見えることがあり、体色と相まって水草水槽の中で特に存在感を発揮します

体長は12cm程度、先にご紹介したスマトラと似た雰囲気を持ちますが、プンティウス・ペンタゾナ・ジョホレンシスの方がかなり大人しい性格で、初心者でも飼育がしやすいです。
もちろん、他種との混泳も可能、様々な水槽に導入することができます。

オデッサ・バルブ

(熱帯魚)オデッサ・バルブ(2匹) 北海道・九州航空便要保温

オデッサ・バルブは赤が印象的なミャンマー原産のバルブです。

基本はシルバーベースにうっすらと赤が混ざる体色、黒のスポット模様と透明感のある黄色や青色のヒレとナチュラルな印象が強い品種ですが、発情期を迎えるとオスの赤みが強くなり、かなり鮮烈な姿に変化します

丈夫で飼育がしやすくアクアリウム初心者でも飼育が可能ですが、発情したオスはかなり気が荒くなるため、混泳する際は注意してください。

臆病な一面も持ち合わせているため、5匹以上で飼育したほうが落ち着きやすいでしょう。
隠れ家を多めに用意した水槽で、オデッサ・バルブよりも体が大きな魚と混泳させると上手くいきやすいです。

まとめ:熱帯魚だけどコイの仲間!バルブの飼い方!飼育の基本と種類を解説します


今回は熱帯魚だけれどもコイの仲間、バルブ系の基本的な飼育方法や、人気のある種類をご紹介しました。

バルブ系の熱帯魚は、主張しすぎない品の良い美しさを持つ品種が多く、特に水草水槽で存在感を発揮します。ただ、柔らかい葉は食べてしまうことがあるため、水草の種類には注意してください。

基本的に丈夫なため、アクアリウム初心者でも飼育しやすいですが、サイズが大きくなるものや、気性が荒いものなどもいるので、飼育しようとしているバルブ系の品種の大きさや性格を、しっかりと把握して適切な飼育環境を作ってあげましょう。

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執筆者 アクアガーデン

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