熱帯魚のバルブ類はコイの仲間で基本的な飼育方法は、ネオンテトラなどの一般的な熱帯魚と変わりありません。とても種類が多く、人気のある種類には以下のようなものがいます。
- チェリーバルブ
- ゴールデンバルブ
- プンティウス・ゲリウス
- スマトラ
- レッドライントーピードバルブ
- プンティウス・ペンタゾナ・ジョホレンシス
- オデッサ・バルブ
バルブでも種類によってサイズが異なり、気性が荒いものもいるのでそれぞれの個性をしっかりと把握して、混泳させる熱帯魚を選びましょう。
今回はコイの仲間のバルブの飼い方と、人気のある種類をご紹介していきます!
目次
バルブ(熱帯魚)とは
「バルブ」という名称から、どんな熱帯魚を想像しますか?
アクアリウム初心者だと、なかなか想像がつかないという方が多いのではないでしょうか。
まずはバルブがどんな魚なのかについて、お話ししていきます。
バルブはコイの仲間です!
熱帯魚の種類のひとつバルブは、プンティウス属の魚でコイの仲間になります。そしてバルブとひとくくりにしていますが、たくさんの種類が存在しているんです。
ぱっと見、コイとはわからない外見のものもいますが、よーく見てみるとコイらしい特徴が残っているものが多いですよ。
バルブの飼育方法
バルブ系の基本的な飼育方法は、ネオンテトラやグッピーなどの一般的な熱帯魚とさほど変わりはありません。
- 水質:弱酸性~中性
- 水温23~28℃(25~26℃が安定して飼育しやすい)
- サイズ:5~7cmのものが多いが、大型になる種類もあり
サイズは種類によって変わりますし、スマトラのように気性が荒い種類も存在します。気性が荒いものに関しては、混泳させる熱帯魚に関しては注意しないと、いじめや喧嘩などで相手が弱って死んでしまう事があります。
バルブ系に限ったことではありませんが、大型になる種類は自分よりも小さな熱帯魚をいじめたりすることが多いので、サイズが違い過ぎる相手との混泳も避けたほうがよいでしょう。
群れでの飼育や、レッドライントーピードバルブなど大型になる種類の飼育は最低でも90cm以上の大型水槽で飼育したほうが、飼育環境によるストレスを軽減しやすいですよ。
人気があるバルブの種類
バルブの基本的なことが分かったところで、ここからは人気のあるバルブを7種類ご紹介していきます!
飼育を考えているのなら、特徴をしっかり把握して下さいね。
チェリーバルブ
チェリーバルブは、アクアリウムで最も名前を知られているバルブではないでしょうか。
体長4cmほどの小型の品種なので、コンパクト水槽での飼育も可能です。名前のとおりチェリーのような赤い体色に黒いラインが特徴的な熱帯魚で、色揚げも比較的簡単で飼い込むことにより色の深さが増していきます。
アクアリウム界ではスネールやタニシなどの貝類や、プラナリアなどを食べてくれることも知られている熱帯魚です。ただし、口は小さいので、大きな貝は食べることができません。
大食漢なので、フンの量が多い点は注意が必要ですね。
ゴールデンバルブ
ゴールデンバルブも比較的小さな部類に入る熱帯魚で、体長は約5cm。黄色ベースの体色に黒い斑点、目やヒレに赤みが入るという特徴があります。
バルブの中でも比較的飼育は容易なので、アクアリウム初心者やバルブ初心者におすすめな種類です。
ゴールデンバルブ同士だと小競り合いすることが多いですが、バルブ系の中では比較的温厚な性格なので、他の熱帯魚と混泳させやすいですよ。
ただ混泳の場合は、臆病になりがちで流木などの影に隠れてしまいがち。5匹以上入れてあげると、落ち着いて環境に早く慣れやすい傾向にあります。
また飛び出し事故が起こりやすい種類なので、飼育するときは水槽のフタは必須です。
プンティウス・ゲリウス
プンティウス・ゲリウスは体長約5cm、透明がかった黄色のボディに黒い斑点が綺麗なバルブです。体色からゴールデン・バルブと勘違いしてしまう方がいますが、全くの別物。
性格はかなり大人しいので、他の熱帯魚との混泳向きです。
水草水槽との相性もよく、水草の緑にプンティウス・ゲリウスの体の色がとても映えますよ!
スマトラ
スマトラは熱帯魚の中でも、気性が荒いことで有名です。
名前のとおりスマトラ島やボルネオ島に生息していて、アクアリウムでは代表的ともいえる熱帯魚。大きさは6cmほどになりますが、大食漢で他の熱帯魚と比べると成長スピードが速く、1年で4cmに成長し、その後は1年で1cmくらい成長していきます。
全体的に黒緑色の「グリーンスマトラ」や、普通なら黒いラインが白くなっている「アルビノスマトラ」といった種類も魅力的ですよ。
気性の激しさから混泳刺せている熱帯魚のヒレをかじったり、水草も葉の柔らかいものだと噛まれてしまうことも。混泳や水草水槽に入れるときは、注意が必要な熱帯魚です。
レッドライントーピードバルブ
レッドライントーピードバルブは、体長が15cm以上になる大型のバルブです。
赤や黒、黄色といった配色がとてもきれいな熱帯魚で、水槽内を活発に動き回り水草水槽との相性も良いです。
群泳する熱帯魚でもあるので、飼育するときは5匹以上入れるのがポイント。
基本的にバルブの中では性格はおとなしい方なのですが、繁殖期に入るとオスは気性が荒くなるという特徴があります。同じレッドライントーピードバルブ同士の小競り合いといった感じで、混泳している熱帯魚が温和なものなら、攻撃することはないです。
成長しきったときのことを考えると、最低でも水槽は90cm、可能なら120cm水槽を用意してあげましょう。
プンティウス・ペンタゾナ・ジョホレンシス
プンティウス・ペンタゾナ・ジョホレンシスは、幼魚と成魚で模様が違うという特徴があります。稚魚のうちはスマトラのような黒いバンドが入るのですが、成魚になるとバンドが密になっていくんです。
体長は12cm程度で馬虎に似た雰囲気がありますが、大人しい部類に入りアクアリウム初心者でも混泳させやすく水草水槽にも入れやすいですよ。
オデッサ・バルブ
オデッサ・バルブは赤い体色がとても美しい品種ですが、気性が荒いバルブです。丈夫で、アクアリウム初心者でも比較的飼育が容易な一面がありますが、混泳などを考えている場合は注意しましょう。
水草水槽にもピッタリで、赤い体色がとても映えます。
気性が荒いといいつつも、臆病な一面もあるので1~2匹よりは5匹以上で飼育したほうが落ち着きやすいです。しかし混泳させる場合は数がいても、他の熱帯魚に対し攻撃してしまう事があるので、どうしても混泳させたい場合は隠れ家を多く作ってあげましょう。
まとめ:熱帯魚だけどコイの仲間!バルブの飼い方!飼育の基本と種類を解説します
今回は熱帯魚だけれどもコイの仲間、バルブ系の基本的な飼育方法や、人気のある種類をご紹介しました。
基本的にバルブ系は丈夫なものが多く、アクアリウム初心者でも飼育しやすいです。ただサイズが大きくなるものや、気性が荒いものなどもいるので、飼育しようとしているバルブ系の品種の大きさや性格を、しっかりと把握して適切な飼育環境を作ってあげてくださいね。

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