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メダカの稚魚の育て方!飼育に最適な微生物などの餌や容器を考えます!

メダカの稚魚はとても小さく、孵化してから2週間以内の死亡率が高いですが、死因で一番多いのは「餓死」です。餓死を防ぐためには、稚魚専用の餌やゾウリムシなど、口のサイズにあった細かな餌を与えしっかりと食べさせましょう。

また稚魚を飼育する際は水換えは頻繁に行わない、フィルターを付けないといった点も重要です。さらに同じ水槽で育てる稚魚の大きさが極端に違う場合は、いじめなどを防ぐために水槽を別にする必要があります。

今回はメダカの稚魚の育て方のポイントについてお話していきますので、これから稚魚飼育を始めようという方は参考にしてくださいね!

メダカの稚魚に最適な餌とは

メダカの稚魚は孵化した直後は、お腹に栄養がたくさん詰まった「ヨークサック」という袋をつけています。この袋があるうちは、袋から直接栄養をもらうことができるので、餌を与える必要はありません。しかしヨークサックがなくなる孵化2日後からは、餌を食べることができなければ餓死してしまいます。

稚魚の死因は餓死が多い!

ヨークサックがなくなった稚魚は、成長し生きるために必要な餌を求めて水面を泳いでいます。

孵化したばかりの稚魚は親の半分以下という小さなサイズで、口もかなり小さいです。そのため普段親に与えている餌をそのまま与えても、稚魚の口に入らないため食べることができません。

ビオトープのような屋外飼育や室内でも飼育水の状態が整っていれば、自然発生したプランクトンを食べます。しかしプランクトンも無限にいるわけではないので、足りなくなることもあり、孵化後2週間以内の稚魚の餌不足による餓死の死亡率はかなり高いです。

しかし逆をいえば、「孵化後2週間」の壁を乗り越えることができれば、餓死する危険が減っていきます。

稚魚はまだ泳いだり水中深くにもぐるだけの力がないため、沈んでいる餌を食べたり、自分で餌を探すだけの力もありません。そのため稚魚専用の餌や、微生物・プランクトンといったものを与えてあげる必要があります。 

また稚魚の体はとても小さく食いだめ」ができないので、常に餌を食べることのできる環境を作ることが大切です

メダカの稚魚におすすめな餌は稚魚専用の餌」「グリーンウォーター」「ゾウリムシ」の3つ。それぞれどのようなものなのか、これから説明していきます。 

稚魚の餌1:稚魚用の人工飼料

ひかり ちびっこメダカのエサ 30g

最近はホームセンターの熱帯魚コーナーでも、メダカの稚魚専用の餌が販売されています。稚魚が育つために必要な栄養もバランスよく含まれていて、細かく水面に浮くタイプなので手軽に済ませたいなら市販の稚魚用の餌がおすすめ。

稚魚はたくさんの餌を必要としますが、食べためができないので1日に3~4回くらい、数分で食べきることのできる量を与えます。しかし市販の餌だけだと、食べるのが下手な稚魚は餌が食べられないことがあるので、グリーンウォーターやゾウリムシを併用してあげましょう。

稚魚の餌2:グリーンウォーター

濃縮生クロレラ 30ml 原液 1本 グリーンウォーター 300リットル相当

グリーンウォーターは「青水」「緑水」とも呼ばれるもので、屋外飼育環境で自然と出来上がりやすい水です。水中にたくさんのクロレラのような緑藻類や、ミドリムシといった植物性プランクトンが発生した状態で、緑色をしています。水の色が緑なのは緑藻類や植物性プランクトンの色で、多ければ多いほど色が濃くなります。

グリーンウォーターが稚魚飼育におすすめと言われるのは、水中に餌となる植物性プランクトンが豊富で、常に餌を食べることのできる環境になるからです。

グリーンウォーターは自作することも可能ですが、アクアリウム初心者が作ろうとすると失敗してしまうことが多く、アクアショップやメダカ専門店でグリーンウォーターを購入することもできますが、綺麗なグリーンウォーター状態を維持しにくいというデメリットもあります。

グリーンウォーターの場合はほぼ無臭、臭いがしてもコケのような臭いなのですが、水質が悪化して藍色細菌が発生して水が傷んでいる場合は、黴臭い臭いや青臭さがあります。

稚魚の餌3:ゾウリムシ

ノーブランド品 ゾウリムシ 30ml 3本セット インフゾリア

グリーンウォーターを維持するのが難しい場合は、微生物の素のような微粒子の餌を用意しましょう。しかしミジンコだと孵化したばかりのメダカの稚魚の口には大きすぎます。メダカの稚魚の口にあう微生物は「インフゾリア(ゾウリムシ)」です。

水槽に入れる場合ゾウリムシの入った水は、水槽の飼育水の1~2%くらいの量が目安。水槽内の飼育水の量が10リットルの場合は100~200mlくらいが適量となります。

余ったゾウリムシはペットボトルで管理!

余ったゾウリムシは、ペットボトルで管理可能です。なるべく光が当たらない暗い場所、水温は25度前後が理想的。ゾウリムシも生き物なので、クロレラやエビオス錠、お米のとぎ汁といったものを餌として与えます。

生き物なので酸素も必要になるため、ホコリなどが入らないようふたは閉めないで置いておく、ペットボトルのフタに穴をあけるなどといった方法で、密閉せずに空気の通り道を作っておくのがポイントです。

保管中もゾウリムシはどんどん増えていくので、ペットボトル内で過密状況にならないよう注意する必要があります。

ちなみにゾウリムシは餌としてだけでなく、細菌や緑藻類を食べてくれるので、水質改善や水質悪化予防の効果も期待できますよ。

稚魚の飼育容器について

メダカの稚魚は小さいですが、孵化した数が多いと容器選びで迷ってしまいますよね。

ここからはメダカの稚魚の飼育容器について、お話していきます。

小型の飼育ケースでOK

稚魚の数が多く屋外ならトロ船や発泡スチロールの容器など比較的底が浅い物でも十分。

飼育容器 小 青(230×150×157mm) プラケース 虫かご 飼育容器 昆虫 メダカ ザリガニ 両生類など

屋内飼育で稚魚の数が少ないのであれば、100円ショップで販売している飼育容器や、ペットボトルを半分に切ったものなどでも大丈夫です。

水換えは頻繁にしなくて良

メダカの稚魚が餌を食べるようになると、当然フンをするようにになり、餌の食べ残しなども発生します。孵化したばかりで水の汚れが気になって、毎日水換えをしてしまう方もいますが、孵化してしばらくは水換えはほとんどしないほうがいいんです。

「いつも水質悪化が~、と言ってるのにどうして?」と思うかもしれませんね。

孵化したばかりの稚魚は親のように水質の変化についていくことができないので、頻繁に水換えを行うと環境の変化についていけず死んでしまうんです。

卵の状態だと水合わせの必要はありませんが、孵化前に水質が気になるのであれば卵の段階で別の容器に移すのがベスト。

ただし卵の状態のときは、「カビ予防」のため毎日水換えとエアレーションを行いましょう

フィルターは付けない

メダカの稚魚飼育の重要なポイントにフィルターやエアレーションをつけない」というものがあります

メダカの稚魚は泳ぐ力がとても弱く、体力がありません。エアレーションやフィルターをつけることで、水槽内に水流ができてしまい稚魚の体力が奪われてしまいます。その結果、せっかく孵化した稚魚が死んでしまう確率が高くなります。

親と同じ水槽で、水槽の縁に取り付けるタイプの隔離ケースやネットで、稚魚を隔離して育てている方もいますよね。

この場合は水質の変化に気を付けるのはもちろんですが、水流は稚魚にとってはかなり大きな負担になるので、強すぎる水流がケース内に入り込んでいないかどうかもチェックしておきましょう。

室内飼育で冬に稚魚が生まれた場合

屋外飼育では冬に卵を産むことはありませんが、屋内飼育だと水温が安定していることで冬に卵を産むことがあります

「冬に生まれたのだから寒さに強いだろう」と思ったら大間違い!

メダカの稚魚は冬に孵化したものでも寒さに弱く、朝晩の水温の変化が原因で死んでしまう事も珍しくありません

冬にメダカが卵を産み孵化した場合は、水槽にヒーターを入れてあげましょう。容器が小さい場合は、ペット用の敷くタイプのヒーターを使うのもおすすめです。

水温計も設置してなるべく水温を一定に保つようにすることで、冬でも稚魚を育てることができます。 

水温管理については、こちらの記事で詳しく解説していますよ!

稚魚の淘汰をなるべく防ぐ方法

自然界では弱肉強食が当たり前で、弱いものが淘汰されていきます。これは飼育環境下でも同じことで、メダカの稚魚同士でも起こりやすいんです。

メダカの稚魚同士の淘汰を防ぐには、大きさにばらつきが出始めた段階で、選別することをおすすめします

体のサイズで選別しよう

メダカは頻繁に卵を産み、産卵数も多いので孵化する稚魚の数もそれなりに多くなります。

親と引き離して稚魚用の水槽1本で飼育していると、成長するにしたがって大きさにばらつきが出ることに気づきやすいです。

メダカの稚魚同士でも体格差が多きければ、大きなものが小さな稚魚をいじめることも珍しくありません。水槽内に水草や浮草を入れて隠れ場所を作っても、大きな稚魚に餌を奪われてしまって、きちんと餌を食べることができず餓死してしまうことも。

また孵化直後の稚魚と孵化後1ヵ月近い稚魚を同じ水槽内に入れていると、孵化した直後の稚魚が食べられてしまう事もあります。

稚魚の生存率を上げるためには、体格差が目立つようになってきたら、大きさごとに選別して飼育容器を分けるようにしましょう。

まとめ:メダカの稚魚の育て方!飼育に最適な微生物などの餌や容器を考えます

今回はメダカの稚魚を育てるポイントについてお話しました。

メダカの稚魚は孵化直後~2週間目くらいまでの死亡率が高いですが、多くの原因は餓死です。しっかりと稚魚に合った餌をこまめに与えることのできる環境を作りましょう。

水換えは頻繁に行う必要はありません。メダカは温厚な魚ですが、体格差でいじめなどが起こるので、なるべく多くの稚魚を成魚まで育てたいのであれば、大きさごとに飼育容器を分けることも考えましょう

孵化直後は小さくて飼育スペースに問題がなかったのに、大きくなるにつれ飼育スペースがないというような理由で、近くの河川や湖などにメダカを放つのは絶対にやめてくださいね!

どうしても増えて困っているのであれば、友人や知人にメダカが欲しい人がいないか聞いてみる、近くのアクアショップで引き取ってもらえないか相談したり、フリーマーケットなどで販売する・地元のフリーペーパーで引き取り手を探すといった方法があります。

繁殖を考えるのであればきちんと稚魚が育った後のことも考え、最後まで責任をもってメダカ飼育を行ってください