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水草の栄養不足はこれで解消!水草が弱っている原因・症状から対策まで!

水草を美しく育てる上では、高光量のあるLED照明に光合成を活発にさせるための二酸化炭素(co2)を添加し、水草を観察しながら最後に水草用の栄養素を投与しなければなりません。

水草には、三大栄養素と呼ばれる窒素、カリウム、リンが必ず必要です。

さらに、マグネシウムや鉄分などの微量栄養素も投与していかなければ水草が白化する、または黄色くなるなどの成長不良が発生します。

とはいえ、水草の状況を見て液肥を添加していくのは上級者であるベテランのなせる技でもありますから、液肥の投与は水草水槽管理のなかでもハードルが高い技と言えるでしょう。

ここでは、はじめてでも上手に水草用栄養素を使う方法について解説していきます。

水草の栄養素について

水草の栄養素は、大きく2つに分類されます。

  • 液体肥料
  • 固形肥料

液体肥料、固形肥料ともに使用するタイミングから、メリット、デメリットについて解説していきます。

液体肥料

テトラ (Tetra) フローラプライド 100ml

日々の水草管理に必要なのが液体肥料、略して液肥と呼ばれる栄養添加液です。

液肥は、即効性が高いためすぐに水草に効果が現れます。

毎日の液肥添加はもちろん、水草の栄養不足が見受けられた際にも大変効果的です。

ただし、水中に栄養素を溶かしてしまうため、藻類の発生、成長を促してしまうこと、そして即効性ゆえ、栄養維持が長続きしないといったデメリットがあります。

まずは、使用する液肥の説明書を参考にし、規定量から添加していきます。

その上で、水草の成長具合、藻の発生ペースを観察しながら液肥量を調整していきましょう。

固形肥料

テトラ (Tetra) クリプト 10錠

固形肥料は、ソイルと呼ばれる底床の中に埋めていきます。

水槽設置当初にソイルの中へ埋めておき、その後水草の茎が細くなってきたりと成長不良を感じた時には、該当水草の根元付近に埋めてあげます。

効果が出るまでやや時間はかかりますが、ピンポイントで元気にしたい水草に栄養を届けることができること、そして水中に栄養を撒き散らしにくいため、藻類の発生を抑えることができますし、効果も長期間続きます。

液肥と合わせて、水草の成長を見ながらどちらを使うか考えていきましょう。

それでは次に、水草に必要な栄養素についての効果を解説していきます。

水草に必要な栄養素

水草には、冒頭でお伝えした三大栄養素である、窒素、リン、カリウムを筆頭に、鉄分やマグネシウムといった微量元素も重要です。

ここでは、それぞれぞ栄養素の役割について解説していきます。

カリウム

ソネケミファ 上手に水草を育てる栄養剤 250ml

各種水草の栄養剤が商品化されていますが、ほぼ必ずカリウムは含まれています。

そのくらい、水草にとってカリウムは必要ということです。

そして、カリウムは水槽内からすぐに水槽内から失われてしまう栄養素なので、毎日少量添加がおすすめです。

カリウムが不足してしまことで、水草が白化したり、水草自体がねじれたり縮んでしまいみすぼらしくなってしまいます。

このような症状が見受けられたら、カリウムを添加して様子を見ていきましょう。

窒素

ジクラ (Zicra) ジクラウォーター ベニッシモ 水草用 250ml

水草の葉色が薄くなったときは、窒素不足が考えられます。

実際にわたしも水草の葉色が薄くなったときは、窒素の液肥を必ず添加します。

ちなみに、わたしが添加しているのは、ADA社から販売されているニトロという液肥です。

窒素を添加することで、水草の葉色が濃くなるのはもちろん、水草の元気も良くなり生長も促進されます。

カリウム同等、できれば毎日液肥添加することをおすすめします。

マグネシウム

水草用液体肥料 エレメントカラー グリーンA 250ml

マグネシウムも水草の育成には必要です。

ただ、マグネシウムについては水道水にも十分に含まれていますので、1週間に1度、水槽の半分程度を換水していれば大きく気にする必要はないかとおもいます。

しかしながら、有茎草が密生し勢いよく生長している場合は水道水の中に含まれるマグネシウムだけでは不足してしまうことも考えられます。

そんな場合は、マグネシウムが含まれる液肥を添加してあげると効果的です。

鉄分

水草用液体肥料 エレメントカラー グリーンB 500ml

鉄分もまた、水草を健康に生長させるために必要な栄養素です。

水草の頭頂部が白化や黄色くなる、または萎縮することでうまく生長できなくなります。

ただし、鉄分不足の可能性を先走って添加するのは気を付けなければなりません。

鉄分は水槽内に一定以上あると、とくに有害となると言われているからです。

わたしは、鉄分不足やその他栄養素における過剰添加を防ぐためにも、すべての栄養素を毎日添加して水草の生長具合とコケの発生を見ながら、添加量を調整しています。

水草用栄養肥料の使い方

水草用栄養肥料ですが、固形肥料は水槽セット時にソイルに混ぜて、あとは水草の茎が細く成ったり、何度もトリミングを差し戻しをする際に底床肥料を追肥すれば大方問題ありません。

長期間栄養を保つことができるのがポイントです。

液肥については、できるだけ毎日添加がおすすめです。

もし、1週間に1回液肥量を多く入れて維持をしようとすると失敗してしまうでしょう。

なぜなら、水草がすべて吸収できず余った栄養素は水槽内で藻の発生を促進することとなるからです。

毎日少量与えて水草にしっかり吸収させ、1週間に1度は水換えをして栄養素が拮抗状態とならないようバランスを整える作業をしていくようにしましょう。

まとめ: 水草の栄養不足はこれで解消!! 水草が弱っている原因・症状から対策まで!

いかがでしたか。

水草の栄養素から、液肥と固形肥料についてご理解いただけましたでしょうか。

水草は液肥を入れると抜群に効果があり、ネイチャーアクアリウムなどの水草満載の水槽となれば栄養素の添加無しで水草を健康に維持することは難しいでしょう。

その無理難題に挑戦するよりは、毎日液肥を添加して元気よく生長させることが手っ取り早いと言えるでしょう。

液肥は一度使用すればその効果に病みつきとなりますし、初心者でも簡単に使える仕様となっている商品も多く導入をおすすめします。

水草の栄養素を上手にコントロールをし、素敵な水草水槽を楽しんでくださいね!