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プロおすすめの人工海水5選!使用感・成分を比較!水槽に合うのはどれだ

マリンアクアリウムを楽しむための必需品とも言えるのが、人工海水です。

しかし、最近ではさまざまなメーカーから良質な人工海水の素が販売されているため、どれを選べば良いのか結構悩んでしまいますよね。
各メーカーによって人工海水に含まれる栄養分や性質が異なるため、飼育する生き物により適したものを選ぶのが重要です。

このページではオーソドックスに使用できるものからサンゴの育成に特化したものまで、おすすめの人工海水について詳しく解説していきます!

人工海水とは


よく混同されやすいのが、海水と塩水の違いについてです。

自然界の海水には塩分だけでなく、海水魚が生きていく上で必要不可欠なミネラルビタミンなどの栄養成分が豊富に含まれています。
そこで、海のない場所でも海水を作りマリンアクアリウムをより身近なものにするため、人工海水の素が開発されました。

つまり、食塩をただ水に溶かしただけの塩水では栄養が不足してしまうため、海の生き物を飼育することはできないのです。

また、人工的に海水を作るには人工海水の素の他に、水道水や計量カップ、比重計などを用意する必要があります。
プロが推奨する人工海水の基本的な作り方や、おすすめの比重計について解説した記事もありますので、是非参考にしてみてくださいね。

おすすめ人工海水5選!

メーカーや商品によって人工海水に含まれる栄養素は微妙に異なりますが、これは生き物によって好む海水の成分が違うためです。
とは言うものの、現在販売されている人工海水の素はほとんどの海水魚が飼育できるよう、あらゆる成分が含まれています。

しかし、中にはサンゴの育成に特化した人工海水などもあるため、飼育する生き物に適したものを選ぶことが大切です。

ここからはアクアリウム初心者でも扱いやすく質の良い人工海水を、5つご紹介していきます!

ナプコ インスタントオーシャン

ナプコ インスタントオーシャン プレミアム 120L用 4kg

マリンアクアリウム初心者の方に特におすすめしたいのが、こちらの商品です。

溶けやすく値段もリーズナブルなため、水換えを頻繁に行なう水槽立ち上げ時の使用に最適
幅広い生体が問題なく飼育できるオールラウンドタイプな人工海水のため、海水魚はもちろん、サンゴやイソギンチャクにも使用できます。

リン酸塩や硝酸塩などの成分を含んでいないため、コケが発生しにくく水槽が綺麗に保てるのも嬉しいポイントです。

ナプコ リーフクリスタル

ナプコ リーフクリスタル 120L 4kg

ハードコーラルに向いた人工海水で、溶けやすくリーズナブルな商品です。

配合されている成分が生き物に吸収しやすいようにブレンドされているため、サンゴだけでなく貝類や海藻の育成にも適しています
飼育水の栄養価を安定させるために、2週間に一度の頻度で水換えをしましょう。
塩素中和剤が添加されていないため、カルキを抜いた水を使用するのがおすすめです。

どの人工海水の素にも言えることですが、こちらの商品は湿度の高い場所に置いておくとすぐに固まってしまいます。
夏場は特に固まりやすいので、除湿剤を活用したり冷蔵庫で保管するなどの対策をしましょう。

レッドシー コーラルプロソルト

黒丸バケツ コーラルプロソルト 210リットル/7kg 人工海水

複数のハードコーラルを育てたい方に試していただきたいのがこちらの商品。
最も美しい海域のひとつとされている紅海の天然海水から抽出された人工海水です。

カルシウムマグネシウム重炭酸塩などの成分がしっかりと配合されているため、サンゴのカラーリングや骨格の形成に大きく役立ちます

やや高級ですが総合的な栄養価がかなり高く、サンゴをメインに海水魚の飼育も考えている方にはかなりおすすめです

デルフィス ライブシーソルト

ライブシーソルト 200L用

安心の国産品で、さまざまな海の生き物に使用できる品質の高い人工海水です。
アクアリストはもちろん、研究機関や水族館な幅広い分野から支持されています。

少しお値段は張りますが特殊な製法でアルカリ度を強化しているため、pH緩衝能力がとても優れているのが特徴。
水槽という閉鎖環境の性質上pH値はどうしても下がりやすいので、水質が維持しやすいのはかなり嬉しいポイントですよね。

溶ける速度がとても速く、大型水槽を使用している方やアクアリウム初心者の方にもおすすめです。

マリンテック ヴィーソルト

マリン・テック ヴィーソルト 350リットル

こちらはあらゆる海洋生物に対応していますが、中でも光合成を行なうサンゴの育成に特化した商品です。

塩の一粒一粒に海水の栄養成分を高精度でコーティングしているため、何度かに分けて使用しても常に安定した質の人工海水が作れるのが特徴。
水に溶けやすく透明度が高いのも嬉しいポイントですね。

水質に敏感な生き物は人工海水を純水で溶かす必要がありますが、こちらの商品には純水の入手が困難なユーザーのためにマスキング剤が付属しています。
このマスキング剤には海水にあまり含まれていない銅や亜鉛、リンなどの重金属を中和する作用があるため、水道水を使用した場合でも天然の海水に近い水質の飼育水を作ることができるのです。

飼育している魚やサンゴで選ぼう

最近販売されている人工海水はとても質が高く、水に溶けやすいものが増えてきています。
水換えの作業時間に大きく影響するので、溶けやすい人工海水を選ぶことはかなり大切です。
塩素中和剤が含まれている人工海水であればカルキを抜く手間も省けるため、より短時間で水槽のメンテナンスができますね。

また、人工海水選びで最も重要なのは、飼育する魚やサンゴが好む水質であるかどうかという点です。
特にサンゴの育成やカラーリングにはカルシウムなどのミネラルが必要不可欠のため、サンゴを複数飼育する場合には、必要な栄養成分があらかじめ添加された人工海水を使用しましょう。

もちろん添加剤で補うことも可能ですが、人工海水から見直して水質を改善するとサンゴがしっかりと開いて華やかに成長してくれます。

サンゴを上手に飼育するためのポイントや白化の原因などについてまとめた記事もありますので、是非ご覧になってみてくださいね。

まとめ:プロおすすめの人工海水5選!使用感・成分を比較!水槽に合うのはどれだ

今回は海水と塩水の違いや人工海水の選び方などについて解説してきました。

サンゴの育成に特化したものから、リーズナブルな価格帯や扱いやすさが売りのものまで、一言で人工海水と言ってもさまざまな種類があります。
魚やサンゴの種類によって好む水質や必要な栄養成分が微妙に異なるため、まずは生き物の性質に適した人工海水を選びましょう。

水質の安定感水への溶けやすさ水換えの作業効率に大きく影響するので、このようなポイントに注目してみるのもおすすめです。

ご自身の予算や作業にかかる手間、生き物への適性などを総合的に判断して、より適した人工海水を選びましょう。