アクアリウムでは水質管理が一番大切な部分ですが、水槽内に設置する底床材やレイアウトアイテムだけでなく、使用している機材などの材質によって水質が変化してしまうことがあります。水質に神経質な種類を飼育している人だと、メンテナンスに使用する器具の材質にまでこだわるほど。
そこで今回は水質に影響がなく錆びにくい、ステンレス製のアクアリウム関連用品でおすすめのアイテムを5つご紹介していきます。またステンレスという素材の特徴などもお話しするので、アクアリウム用品選びの参考にしてくださいね。
厳選!おすすめのステンレス製アクアリウム用品 5選
アクアリウム用品の素材には様々なものがありますが、材質によっては成分が水中に溶け出し水質に影響を与えるものもあります。今回ご紹介するステンレス製のアイテムは、水質に影響を与えない物なので、水質に敏感な生き物を飼育しているときでも安心・安全に使用することができますよ!
ステンレス 製 給水 排水 アクアリウム パイプ セット ホースサイズ 12/16
こちらは12/16mmの給排水用のパイプセット。水槽や水槽台の色は割と落ち着きのあるものが多いですが、給排水に使用しているパイプをこの商品に変えるだけで、ワンランク上の高級なアクアリウム感を演出しやすくなります。
取り付けるための部品は透明なプラスチックなので目立ちにくく、水槽レイアウトのイメージを崩すこともありません。
給排水パイプは水と常に触れあっていますが、ステンレス製なので水質に影響を与えないもの大きなおすすめポイントです。
(IPPON)水草 トリミング ハサミ S字 アクアリウム メンテナンス (ウェーブ) zk02
小さな水槽だとトリミングにそれほど時間がかかりませんが、大きな水槽だと時間がかかってしまいますよね。長時間水に触れていることでトリミングハサミのさびを気にする人も多いことでしょう。
こちらのトリミングハサミは先端が緩やかなウェーブになっているので、底面に広がる草丈の低い前景の水草もしっかりとカットしやすく、ステンレスを使用しているので錆びにも強いですよ。
サイズがそこそこ大きいので、どちらかというと小型水槽よりは大型水槽や高さのある水槽向きのトリミングハサミです。
【seriction】 サイズ色々! 水槽用 CO2 拡散器 ステンレス 製 ディフューザー
こちらのステンレス製のディフューザーは、交換プレートと水槽に設置しやすいように吸盤がセットになっている商品。パイプ部分が細目でつや消し仕様なので水槽に設置しても悪目立ちしにくいです。サイズも豊富なので、自宅水槽にピッタリなものを選びやすいのもおすすめ理由のひとつ。
プレートはヘッド部分を回すだけで着脱できるので、設置の手間もかからず、ステンレス製なのでパイプ掃除のときにガラスのように壊れる心配がありません。
水槽 スクレーパー プロレイザー
こちらのスクレーパーは何と替え刃が10枚も最初から付属しているので、定期的に交換しやすいですよ。錆びに強く、シャフトをつないで使用できますが、長さが46~65cmの範囲で調整可能。そのため大型水槽でも楽にコケ取り作業をすることができます。
ちょっと便利な使い方としては底砂を慣らす、水草を移動させるといった使い方もありますよ。
ガラス面に傷をつけずに頑固なコケを落としやすく、強い力も必要ないので女性でも楽にメンテナンスをすることができるのでおすすめなアイテムです。スポンジでのコケ取り作業と比べると、時間も短縮できるので水槽掃除を楽にすませたい人にもおすすめ!
AquaJapan 化学反応式CO2添加システム PRO-D601、PRO-D701 電磁弁・ディフューザ付き (D601)
こちらのステンレス製のCO2添加システムは、日本発の化学反応式ボンベなんです!
必要なのは重曹とクエン酸、水だけ。たったそれだけでCO2を発生させることができ、1秒間に1滴、1日の使用時間を8時間と設定した場合の1カ月間の使用コストが約200円とコスパの良いアイテムです。
発酵式タイプのものは外気温などの影響を受けやすいのですが、こちらの化学反応式のものは、外気温などの影響を受けないので通年安定した状態でCO2を供給することができます。
またメーカー側のお客様サポートもしっかりしていて、1年間の保証期間内つきなので、故障や不具合などがあったときは気軽に問い合せしやすいですよ。
ステンレス製品を使うメリット・デメリット
アクアリウム関係だけでなく水を使うような機材や、台所などの水場にはステンレス製のものを使用することが多いです。それには次のような大きなメリットがあります。しかしデメリットもあることもしっかりと把握して使用しましょう。
アクアリウムでステンレス製品を使用するメリット
鉄や鉛などは長時間水に触れていると腐食したり錆びてきてしまいますよね。特に海水の場合は塩による腐食もプラスされるので、鉄や鉛などを使用している器具は壊れてしまうのが早いというデメリットがありました。
しかしステンレスという素材は、耐水性があり塩による腐食にも強いという大きなメリットがあります。またステンレスで作られた機器の表面は鉄などと比べると凹凸が少ないため汚れが付きにくいので、使用後に布などで軽く拭き取るだけで汚れが落ちやすく、メンテナンスが簡単というメリットもあります。
ステンレス製品のデメリット
鉄や鉛などと比べると耐水性や耐錆性の強いステンレス素材ですが、やはりハサミなどの器具は使用後にしっかり水を拭き取り、湿気のない場所で管理しておかないと、鉄ほどではないものの錆びが出てきてしまうこともあります。
またこすったりしたときに傷がつきやすいというデメリットもあるため、商品によっては傷がつきにくくなるようにアルマイト加工をしているものもあります。
水質への影響はあるのか
水質に敏感な熱帯魚などの場合は、使用する器具にも気を付けたいところ。アクアリストの中には水槽やろ過機などに金属製のものを使用することで、水質が変化するのではと考えている人もいますよね。
鉛の場合は有害な物質が水中に溶け出してしまうことは有名で、エビのような水質に便敏感な生き物がいる場合は使用を避けなければなりません。しかしステンレス素材は、水質に影響を与えないので安心して使用することができますよ。
ちなみにステンレス製のハサミを使用して水草のトリミングを行った後に、水質が悪化するというケースがあります。このときトリミング前とトリミング後を比較して、水草の数や葉・茎の数が激減している場合は、水草が減ったことで水質を浄化する能力が弱まったために水質が悪化してしまったケースが多く、ステンレスが直接の原因になることはありません。
まとめ:ステンレス製のアクアリウム用品特集!パイプなど高級感ある金属水槽用品
今回は水質に影響を与えないステンレスを使用したアクアリウム用品を5つご紹介し、ステンレス素材のメリットやデメリットなどについてお話ししました。
耐水性があるといえど、トリミングハサミなどは使用後に水を拭きとって保管するなどしないと、鉄ほどではありませんが錆びてくることもありますし、傷がつきやすいという特徴もあるので、雑に扱うと傷だらけになることも。使用時は他のアイテムと変わらずしっかりとメンテナンスをして管理しておくことで長期間使用することができますよ。
ステンレスは水質に影響を与えない素材なので、エビなど水質に敏感な生き物を飼育している水槽でも使用可能です。使用する金属による水質変化が気になるという人は、ステンレス製のアイテムを使用してみてはいかがでしょうか。
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